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第164話 [修練と使命遂行。]
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朝食を食べ終えた俺達はルーク達と別れて公爵領の領都パイラーに来た。
「とりあえず、昨日言った通りサスケにはボタンちゃんとダンジョンに向かってもらう。」
俺はそう言うと地図を指さした。
「此処はCランクダンジョンで名前を不毛の地って言うんだ。名前の通り、ダンジョンとしての旨みはないらしい。ドロップする品も何の役に立つか分からない物ばかりらしい。それゆえ、冒険者が来ず、公爵軍でスタンピードが起こらない程度に数を減らすだけになっているのが現状だ。という事で、本当にダンジョンにある物が役に立たないかを見てみたいからこのマジックバッグに入れれるだけ入れてきてくれ。」
「承知したでござる。」
「後、基本的にはボタンちゃんに経験を積ませてやれよ。」
「・・・。」
俺がそう言うとサスケは黙ってしまった。
「心配なのは分かるが、勝手にシンジやメグミに着いて行って危険な目に遭うよりも親であるお前が見守って経験を積ませた方が良いだろ?」
「・・・そうでござるな。」
「じゃあ転送するぞ。」
俺はそう言うと行先をイーグルアイで確認し、サスケ達を送って行った。
「よし、ツバキ今からはこの前説明した様に忍びモードだ。」
「承知しました。」
「出来るだけ人や魔物に見つからない様にしろよ。後、魔物を狩る時は気付かれないように近づいて敵の弱点を探り、一撃で仕留めろ。」
「ハッ!」
ツバキはそう言うと姿を背景に同化させた。
「しかし、あの武具を身に付けてからツバキの返し方が堅苦しくなったよなぁ。」
俺がそうボヤくと横に居たカナエが声を掛けてきた。
「多分、父ちゃんが忍者の説明したからじゃない?」
「あぁそういう事なのか?」
「だってツバキ姉ちゃん、父ちゃんの説明聞いてた時、凄くイキイキしてたよ。」
「なるほどな。格好に影響されるタイプか。」
俺がそう言うと図星だったのかツバキは動揺か手に取る様に分かるくらい騒がしくなっていた。
「おい。恥ずかしいなら止めとけ、折角姿を隠せてるのに何処にいるかバレバレだぞ。」
俺がそう言うとツバキはまだ動揺はしてるだろうが静かになった。
「まぁ、それで上達するなら続けて良いから兎に角頑張れ。」
「御意!」
ツバキの答えに俺は呆れながらも使命を果たす為にマップを確認した。
「もう少し南に行った所に3人いるなぁ。」
俺はそう呟くとイーグルアイを使い3人の居場所を確認した。
「街・・・いや、廃墟か。魔物が徘徊してるな。一先ず近くまで行くぞ。」
「ハッ!」
俺はそう言うと廃墟の近くの見渡せる場所まで転送した。
「どうだ。1人でやってみるか?」
「戦闘自体はゴブリンなんで問題無いです。」
「あの奥に居る奴もか?」
「キングですか・・・一撃で仕留めるのは難しいかもしれません。」
「そうなのか?」
「超回復がありますし、痛覚無効がある為、怯む事もありません。他にもキングとなったゴブリンは個々で能力が違いますので、その中で超再生を持つ個体ですと一撃は難しいと思われます。」
「超再生か。」
「はい。核さえ残っていれば全て無かった事になります。」
「核?魔石の事か?」
「いえ、核は魔石ではありません。」
「なるほど・・・なら、核は何処に有るんだ?」
「分かりません。というよりも常に移動しているそうです。」
「常に?」
「はい。」
「面倒だな。まぁそれなら仕方がないか。まぁ出来るだけやってみろ。」
「御意!」
ツバキはそう言うと姿を消して廃墟に入っていった。
ツバキは廃墟に一瞬で近くとそこからはゆっくり動き、単独で行動しているゴブリンから順に一撃で仕留めていった。
暫くしてゴブリンも異変を感じたのか騒ぎ出したがツバキを認識する事が出来ないのか次々と倒されていった。
そして後も通常のゴブリンや一回り身体の大きなゴブリン、鎧を装着したゴブリン、ローブを着て杖を持ったゴブリンを刺殺する際に多少気取られてはいたが、何とか一撃で倒していった。
しかし、暫くするとキングと呼ばれていたゴブリンの傍に居た赤い衣装を身に纏ったゴブリンがツバキを囲む様に配置し、ツバキがゴブリンを仕留める毎に徐々に範囲を狭めて行くのが見えた。
「見えてないけど怪しい場所を特定してる感じか・・・まぁ暗殺術は殲滅戦をする様なモノじゃないからなぁ、あの倒し方ならそうなるか。カナエそろそろ行くけど武器はどうする?」
「持ってるよ。」
カナエはそう言うと両手に嵌めていた腕輪が光り70cmはある赤い扇子2本になった。
「おっ、前世で使ってた鉄扇に似てるな。」
「色とか模様は違うけどね。」
「その武器はどうしたんだ?」
「ダンジョンで見つけたんだけどお婆ちゃんが言うには私専用の武器なんだって。だから私が使い易い武器に成るんだって。」
「なるほど、だから鉄扇か。じゃあ行くか。」
そう言うと俺達は急いで廃墟に向かい、カナエにはツバキの方に行ってもらい、俺はゴブリンキングの方に向かった。
カナエはツバキの下に到着するとツバキに今回の修練は終了の旨を伝え、協力して周りのゴブリンを一掃した。
俺はゴブリンキングの前まで来ると着火で炎を出し、魔法操作で辺り一面のゴブリンを一掃し、最後にゴブリンキングにもその炎で包んでやった。
暫く暴れていたゴブリンキングだったが、振り払っても振り払っても俺が炎を操作して包み込む様にすると徐々に動かなくなり、灰も残さず消し去った。
「父ちゃん、凄いね。」
「ん?カナエか、そっちも終わったのか?」
「うん。とりあえず此処にいる魔物は全て倒したよ。っても殆ど父ちゃんの魔法で死んじゃったけどね。」
「ん?俺?」
俺がそう言うと後から来たツバキが声を掛けてきた。
「その通りです。」
「どういう事だ?」
「どういう事も何も無いよ。父ちゃんが放った魔法はこの街の半分以上を燃やし尽くしたんだよ。」
「えっ!?いや、俺は一寸周りの魔物を消し去ろうとしただけだぞ。」
「アレで一寸ですか・・・やはり加減が苦手なのですね。」
「・・・。」
ツバキにそう言われた俺は黙る事しか出来なかった。
「あ~あ、魔石も残らなかったね。」
「あっ・・・。」
そう俺が言うとツバキが話し掛けてきた。
「それならば問題ないかと。」
「ん?どういう事だ?」
「戦闘に入る前に言った通り核が残っていれば復活する恐れが有りましたので。」
「魔石でもか?」
「はい。過去に報告された情報では魔石だけになったゴブリンキングが復活したらしいので、核の場所が分からないのであれば、消滅させる他ありません。」
「なるほどな。じゃあ前回倒した時はどうしたんだ?」
「魔法士100人が協力して消滅魔法にて消し去ったとの事です。」
「なるほど、そんな強力な魔法もあるのか。」
「はい。しかし、その際に魔法を実行した魔法士は魔法の反動で亡くなり、ゴブリンキングを抑える為に戦った兵士1万人も半数以上が亡くなったそうです。」
「・・・それ程か。」
「はい。その時はゴブリンも5千体を超える大群だった為、キングを無理にでも倒す必要があった様です。」
「それだけキングは危険という事か。」
「はい。例えゴブリンの大群を討伐出来たとしてもキングを逃がしてしまえば、数年後には大群を復活させてしまうからです。しかもキングともなると頭の方もかなり良くなるので、前回使った作戦は使えず、より討伐を困難にしてしまうのです。」
「なるほど。」
その後、少し話してから廃墟にいる魂を転生させると次の場所をマップで確認し、近くの迷える魂が居る場所に転送した。
「今度はダンジョンか。バランさんに教えて貰った情報だとこの辺にダンジョンは無かったと思ったんだがなぁ。」
「国やギルドも全て把握している訳ではないので。」
「まぁそうか。この辺に街は無いもんな。」
「それで今回はどうされますか?」
「とりあえず入ればマップでどの程度か分かるからそれを確認して出てくる魔物も見て判断するか。」
「承知しました。」
俺達はそう言うとダンジョンの中に入り色々調べてみた。
「全40階層だな。というか、ゴブリンばっかりだな。」
「ゴブリンばかりなのに40階層ですか・・・。」
「どうしたんた?」
「いえ、先程のゴブリン達ももしかしたら此処が原因かと。」
「もしかしてスタンピードか?」
「可能性はあるかと。」
「ゴブリンキングってランク的にはどの位だ?」
「基本は単体でBランクです。しかし、個体差が激しいので、なんとも言えません。能力によってはSランクまで上がる個体も居ますので。」
「大軍で殲滅したアレか。」
「はい。ただもしかしたら此処で成長した個体がスタンピードの影響を受け、更に成長した可能性があります。」
「強くなるのか?」
「稀にですが、その様な報告もあります。」
「なるほどな。まぁとりあえず1匹も逃さない様に殲滅する方向で行くか。今回は最初から俺達も参戦するから。」
「・・・承知しました。」
「ん?どうしたんだ?」
「いえ、何でもありません。」
「いやいや、気になるから。」
「・・・それでは、ゴブリンは狡猾さが有名な魔物で、油断出来ない魔物ですので、これからの成長の為にも今Cランクダンジョンに潜ってるボタンにもゴブリン討伐の経験を積ませてやりたいと思っただけです。」
「なるほどな。・・・分かった迎えに行ってから全員でやるか。」
「良いのですか?」
「経験になるなら良いだろう。但し、教育はお前達親子に任せるぞ。」
「承知しました。」
俺達はそう言うとダンジョンを出てサスケ達を迎えに行った。
「ところで、ツバキ。」
「はい。何でしょうか。」
「ゴブリンキングが倒し難い相手だったからといって最後に残してる風だったけど、どうなんだ?」
「はい。その通りです。」
「分かってるとは思うがお前の戦闘スタイルは暗殺だ。倒すなら指揮を行使する様な魔物から倒さないと後々、無理が来るぞ。」
「はい。今回の事で私も理解しました。」
「分かってるなら良い。」
「ありがとうございます。ですが次に行う時は今回の修練で弱点看破のスキルを手に入れましたのでそれを活かし、戦闘に臨みます。」
「おっ良さそうなスキルが手に入ったんだな。」
「はい。弱点を狙って倒し続けたお陰で手に入ったと思われます。」
「そうか。それは良かったな。」
俺達がそう話しているとサスケ達が帰ってきた。
「とりあえず、昨日言った通りサスケにはボタンちゃんとダンジョンに向かってもらう。」
俺はそう言うと地図を指さした。
「此処はCランクダンジョンで名前を不毛の地って言うんだ。名前の通り、ダンジョンとしての旨みはないらしい。ドロップする品も何の役に立つか分からない物ばかりらしい。それゆえ、冒険者が来ず、公爵軍でスタンピードが起こらない程度に数を減らすだけになっているのが現状だ。という事で、本当にダンジョンにある物が役に立たないかを見てみたいからこのマジックバッグに入れれるだけ入れてきてくれ。」
「承知したでござる。」
「後、基本的にはボタンちゃんに経験を積ませてやれよ。」
「・・・。」
俺がそう言うとサスケは黙ってしまった。
「心配なのは分かるが、勝手にシンジやメグミに着いて行って危険な目に遭うよりも親であるお前が見守って経験を積ませた方が良いだろ?」
「・・・そうでござるな。」
「じゃあ転送するぞ。」
俺はそう言うと行先をイーグルアイで確認し、サスケ達を送って行った。
「よし、ツバキ今からはこの前説明した様に忍びモードだ。」
「承知しました。」
「出来るだけ人や魔物に見つからない様にしろよ。後、魔物を狩る時は気付かれないように近づいて敵の弱点を探り、一撃で仕留めろ。」
「ハッ!」
ツバキはそう言うと姿を背景に同化させた。
「しかし、あの武具を身に付けてからツバキの返し方が堅苦しくなったよなぁ。」
俺がそうボヤくと横に居たカナエが声を掛けてきた。
「多分、父ちゃんが忍者の説明したからじゃない?」
「あぁそういう事なのか?」
「だってツバキ姉ちゃん、父ちゃんの説明聞いてた時、凄くイキイキしてたよ。」
「なるほどな。格好に影響されるタイプか。」
俺がそう言うと図星だったのかツバキは動揺か手に取る様に分かるくらい騒がしくなっていた。
「おい。恥ずかしいなら止めとけ、折角姿を隠せてるのに何処にいるかバレバレだぞ。」
俺がそう言うとツバキはまだ動揺はしてるだろうが静かになった。
「まぁ、それで上達するなら続けて良いから兎に角頑張れ。」
「御意!」
ツバキの答えに俺は呆れながらも使命を果たす為にマップを確認した。
「もう少し南に行った所に3人いるなぁ。」
俺はそう呟くとイーグルアイを使い3人の居場所を確認した。
「街・・・いや、廃墟か。魔物が徘徊してるな。一先ず近くまで行くぞ。」
「ハッ!」
俺はそう言うと廃墟の近くの見渡せる場所まで転送した。
「どうだ。1人でやってみるか?」
「戦闘自体はゴブリンなんで問題無いです。」
「あの奥に居る奴もか?」
「キングですか・・・一撃で仕留めるのは難しいかもしれません。」
「そうなのか?」
「超回復がありますし、痛覚無効がある為、怯む事もありません。他にもキングとなったゴブリンは個々で能力が違いますので、その中で超再生を持つ個体ですと一撃は難しいと思われます。」
「超再生か。」
「はい。核さえ残っていれば全て無かった事になります。」
「核?魔石の事か?」
「いえ、核は魔石ではありません。」
「なるほど・・・なら、核は何処に有るんだ?」
「分かりません。というよりも常に移動しているそうです。」
「常に?」
「はい。」
「面倒だな。まぁそれなら仕方がないか。まぁ出来るだけやってみろ。」
「御意!」
ツバキはそう言うと姿を消して廃墟に入っていった。
ツバキは廃墟に一瞬で近くとそこからはゆっくり動き、単独で行動しているゴブリンから順に一撃で仕留めていった。
暫くしてゴブリンも異変を感じたのか騒ぎ出したがツバキを認識する事が出来ないのか次々と倒されていった。
そして後も通常のゴブリンや一回り身体の大きなゴブリン、鎧を装着したゴブリン、ローブを着て杖を持ったゴブリンを刺殺する際に多少気取られてはいたが、何とか一撃で倒していった。
しかし、暫くするとキングと呼ばれていたゴブリンの傍に居た赤い衣装を身に纏ったゴブリンがツバキを囲む様に配置し、ツバキがゴブリンを仕留める毎に徐々に範囲を狭めて行くのが見えた。
「見えてないけど怪しい場所を特定してる感じか・・・まぁ暗殺術は殲滅戦をする様なモノじゃないからなぁ、あの倒し方ならそうなるか。カナエそろそろ行くけど武器はどうする?」
「持ってるよ。」
カナエはそう言うと両手に嵌めていた腕輪が光り70cmはある赤い扇子2本になった。
「おっ、前世で使ってた鉄扇に似てるな。」
「色とか模様は違うけどね。」
「その武器はどうしたんだ?」
「ダンジョンで見つけたんだけどお婆ちゃんが言うには私専用の武器なんだって。だから私が使い易い武器に成るんだって。」
「なるほど、だから鉄扇か。じゃあ行くか。」
そう言うと俺達は急いで廃墟に向かい、カナエにはツバキの方に行ってもらい、俺はゴブリンキングの方に向かった。
カナエはツバキの下に到着するとツバキに今回の修練は終了の旨を伝え、協力して周りのゴブリンを一掃した。
俺はゴブリンキングの前まで来ると着火で炎を出し、魔法操作で辺り一面のゴブリンを一掃し、最後にゴブリンキングにもその炎で包んでやった。
暫く暴れていたゴブリンキングだったが、振り払っても振り払っても俺が炎を操作して包み込む様にすると徐々に動かなくなり、灰も残さず消し去った。
「父ちゃん、凄いね。」
「ん?カナエか、そっちも終わったのか?」
「うん。とりあえず此処にいる魔物は全て倒したよ。っても殆ど父ちゃんの魔法で死んじゃったけどね。」
「ん?俺?」
俺がそう言うと後から来たツバキが声を掛けてきた。
「その通りです。」
「どういう事だ?」
「どういう事も何も無いよ。父ちゃんが放った魔法はこの街の半分以上を燃やし尽くしたんだよ。」
「えっ!?いや、俺は一寸周りの魔物を消し去ろうとしただけだぞ。」
「アレで一寸ですか・・・やはり加減が苦手なのですね。」
「・・・。」
ツバキにそう言われた俺は黙る事しか出来なかった。
「あ~あ、魔石も残らなかったね。」
「あっ・・・。」
そう俺が言うとツバキが話し掛けてきた。
「それならば問題ないかと。」
「ん?どういう事だ?」
「戦闘に入る前に言った通り核が残っていれば復活する恐れが有りましたので。」
「魔石でもか?」
「はい。過去に報告された情報では魔石だけになったゴブリンキングが復活したらしいので、核の場所が分からないのであれば、消滅させる他ありません。」
「なるほどな。じゃあ前回倒した時はどうしたんだ?」
「魔法士100人が協力して消滅魔法にて消し去ったとの事です。」
「なるほど、そんな強力な魔法もあるのか。」
「はい。しかし、その際に魔法を実行した魔法士は魔法の反動で亡くなり、ゴブリンキングを抑える為に戦った兵士1万人も半数以上が亡くなったそうです。」
「・・・それ程か。」
「はい。その時はゴブリンも5千体を超える大群だった為、キングを無理にでも倒す必要があった様です。」
「それだけキングは危険という事か。」
「はい。例えゴブリンの大群を討伐出来たとしてもキングを逃がしてしまえば、数年後には大群を復活させてしまうからです。しかもキングともなると頭の方もかなり良くなるので、前回使った作戦は使えず、より討伐を困難にしてしまうのです。」
「なるほど。」
その後、少し話してから廃墟にいる魂を転生させると次の場所をマップで確認し、近くの迷える魂が居る場所に転送した。
「今度はダンジョンか。バランさんに教えて貰った情報だとこの辺にダンジョンは無かったと思ったんだがなぁ。」
「国やギルドも全て把握している訳ではないので。」
「まぁそうか。この辺に街は無いもんな。」
「それで今回はどうされますか?」
「とりあえず入ればマップでどの程度か分かるからそれを確認して出てくる魔物も見て判断するか。」
「承知しました。」
俺達はそう言うとダンジョンの中に入り色々調べてみた。
「全40階層だな。というか、ゴブリンばっかりだな。」
「ゴブリンばかりなのに40階層ですか・・・。」
「どうしたんた?」
「いえ、先程のゴブリン達ももしかしたら此処が原因かと。」
「もしかしてスタンピードか?」
「可能性はあるかと。」
「ゴブリンキングってランク的にはどの位だ?」
「基本は単体でBランクです。しかし、個体差が激しいので、なんとも言えません。能力によってはSランクまで上がる個体も居ますので。」
「大軍で殲滅したアレか。」
「はい。ただもしかしたら此処で成長した個体がスタンピードの影響を受け、更に成長した可能性があります。」
「強くなるのか?」
「稀にですが、その様な報告もあります。」
「なるほどな。まぁとりあえず1匹も逃さない様に殲滅する方向で行くか。今回は最初から俺達も参戦するから。」
「・・・承知しました。」
「ん?どうしたんだ?」
「いえ、何でもありません。」
「いやいや、気になるから。」
「・・・それでは、ゴブリンは狡猾さが有名な魔物で、油断出来ない魔物ですので、これからの成長の為にも今Cランクダンジョンに潜ってるボタンにもゴブリン討伐の経験を積ませてやりたいと思っただけです。」
「なるほどな。・・・分かった迎えに行ってから全員でやるか。」
「良いのですか?」
「経験になるなら良いだろう。但し、教育はお前達親子に任せるぞ。」
「承知しました。」
俺達はそう言うとダンジョンを出てサスケ達を迎えに行った。
「ところで、ツバキ。」
「はい。何でしょうか。」
「ゴブリンキングが倒し難い相手だったからといって最後に残してる風だったけど、どうなんだ?」
「はい。その通りです。」
「分かってるとは思うがお前の戦闘スタイルは暗殺だ。倒すなら指揮を行使する様な魔物から倒さないと後々、無理が来るぞ。」
「はい。今回の事で私も理解しました。」
「分かってるなら良い。」
「ありがとうございます。ですが次に行う時は今回の修練で弱点看破のスキルを手に入れましたのでそれを活かし、戦闘に臨みます。」
「おっ良さそうなスキルが手に入ったんだな。」
「はい。弱点を狙って倒し続けたお陰で手に入ったと思われます。」
「そうか。それは良かったな。」
俺達がそう話しているとサスケ達が帰ってきた。
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