2 / 37
1
2
しおりを挟む
「クソっ」
久保田から受け取った封筒をゴミ箱に投げ捨てた。しかしゴミ箱は倒れ、封筒の中身も飛び出て、俺の一年間の動向がこと細かく書かれたものが畳に広がった。
「……ちっ!」
あの頃の俺は頭がおかしかったんだ。解消されることのない寝不足に、間に合わない納期に、客からの意味の分からない要求に、割に合わなさ過ぎる給料明細に、自分が人間であることを忘れさせられるような毎日の罵倒。
何日も家に帰れない日々が続き、気がついたら会社の備品を売り払うことによってストレスを解消をしていた。手に入った金で何をしようかなど考えていたわけじゃない。おかしくなった頭でやったことだ。しかしすぐにバレて上司たち数人にボコボコにされた。
おかげで追い払われるように会社を辞めることはできたが、辞めたあとに残ったのは無気力感と、人と会うことへの恐怖と、働くことへの恐怖だった。
そんな俺を見かねた恋人は家を出て行った。
「……ふざけるなっ」
畳に転がり、まるまった布団に頭を押しつけた。
まだ前の仕事を辞めたことを親には言っていない。今さら実家には帰れない。もし帰ったとしても、きっとそのまま家から出られなくなって引きこもってしまうだろう。今の仕事にありつけていなかったら、そうなっていたかもしれない。それがあんな奴のおかげだったとしても、どうしても辞めるわけにはいかなかった。
「野坂さん、これお願いします」
「はい」
頑張っても報われない日々、それどころか頑張るほど仕事と罵声が増える日々を二年続けた俺は、夢も希望も失せ、自分でも驚くほど無気力になっていた。
それでも生きられるだけの金を貰えて、罵倒されずに夜にストレスなく眠れる仕事を探して、それでなんとかありついたのが、今の業務用家具メーカーの営業所での事務の仕事だった。
本社は別にあるため、ここには俺の他に営業の男性社員しかいない。その中で俺は唯一の契約社員だった。
毎日、別に俺じゃなくたっていい仕事をのんびりとやり続けている。
朝礼以外で他の社員と顔を合わせることはほぼない。みんな早々に出払ってくれる。時折途中で帰ってくるのもいるが、誰もが俺を置物のように扱い、用事があるときだけ留守番電話のように扱ってくれた。
「野坂さん、これ」
「はい」
久保田は俺に最初に仕事を教えてくれた人物だった。その仕事もニ日で覚えてしまったが、久保田とまともに話したのはそのニ日と面接の時くらい。久保田にどう思われているかなんて考えたこともなかった。
たしか俺より十歳年上の三十六歳。
百七十センチの俺より背が高く、かなり痩せてしまった体型の俺と比べれば、久保田はずいぶんと体格がいい。仕事帰りにジムでも行っているんだろうか? 表情はいつもあまり変わらず、穏やかなようにも冷たいようにも見えたが、年相応に落ち着いているようにも見えた。だから既婚者だと勘違いしていたんだ。
それ以外の久保田の印象は、眼鏡をはずした状態で外で会えば、きっと気づかずに通り過ぎてしまうぐらいのものだった。
そんな男に突然付き合ってくれと言われたんだ。そりゃ驚くだろ。
一体、俺のどこが良いんだ?
「野坂さん」
「…………」
自慢じゃないが、太ってはいない。学生の頃より八キロ痩せた体は痩せ過ぎてるし、背も高くもないが低過ぎもしないし、鼻の高さも普通で手足の長さだって長くもないけど短くもない。顔だって自分で言うのも何だが、完全にどこにでもいる顔だ。
教室の中に必ずいる、友達もそこそこいて、性格は明るくも暗くもなく、成績もそこそこ、人望もそこそこの人間、それが俺だ。
あえてモテる可能性を言うならば、一度も虫歯になったことがない頑丈な歯くらいなもんだろうか。
中身だって今はもう努力も根性も居なくなり、出涸らしのような生命力しか残っていない。毎日、仕事中は一言二言しか話さず、誰にでもできる仕事を繰り返し、遅刻することはあっても定時で帰ることは絶対に譲らない。というか、残業するほど仕事がないこの仕事がとても気に入っている。俺に向上心がないのは久保田もとっくに気がついているはずだ。
こんな俺のどこに久保田が惚れたのか、全く分からない。
まさか、……本当に歯?
「野坂さん、聞いてますか?」
「はい?」
顔を上げると久保田が立っていた。
眼鏡の真ん中に中指を置き、目は横を向いている。久保田は職場では絶対に俺と目を合わせない。そんなことに気がついたのも告白されてからだった。
「今日、夕食一緒にどうですか?」
「…………」
俺は首を振り、左右を見回した。他の社員が一人くらいいるんじゃないかと思っていたが、誰もいなかった。
「大丈夫ですよ。今は僕たちしかいません」
「…………」
「僕たちが付き合ってることは誰も気がついていませんし、僕も誰にも言うつもりありません」
「…………」
久保田は相変わらず俺を見ずに冷静に単調に話す。俺は自分が顎が外れそうなほど口を開いていることに気がついた。
「ここにいる間は僕の言うこと聞いた方がいいんじゃないですか?」
「…………」
「帰るまでに食べたい物、考えておいて下さいね」
そう言うと久保田は鞄を持ち、外へ出て行った。俺はその後ろ姿を見送った。
「…………」
……俺たちはすでに付き合っている? どうしてそうなる?
……俺があいつに逆らえない立場にあるから? それは脅迫だろ? でも脅迫されていることを俺は誰に訴えればいい?
「…………」
今さらながら久保田という男に告白されたという事実は、とても恐ろしい状況であるということに気がついた。
「野坂さん、肉がお好きなんですか?」
「…………」
久保田に聞かれ、頷いた。昔はそうだった。しかし今はもやし炒めばかり食べている。節約せざるを得ない生活をしているせいで。
こんなところにいる自分が不思議過ぎて、意味もなく天井を見上げた。あと八人くらい入れそうな大きな部屋。天井が高い。壁紙が真っ赤。場所見知りしてしまいそうなほどおしゃれな店装。
ここは高校の頃からいつか行ってみたいと思っていた超高級焼肉屋だった。ファミレスとは訳が違って値段はお高い。まさかこんな俺に焼肉を奢ってくれる人間が現れるとは思わなかった。夢も希望もなくなったと思っていたのに。
「どうぞ、好きなの注文してくださいね」
「じゃあ……」
そう言って俺はメニューを広げた。そして固まってしまった。
「…………」
「どうしました?」
「……いや、やっぱり高すぎると思って」
絶対この牛、俺より生きる価値あっただろ。これの十分の一の値段の肉しか食べたことないぞ。
「大丈夫ですよ。好きなだけ食べてください」
「…………」
「どうしました?」
「いえ……」
俺はとぼけた。久保田は表情がさっきから変わらないから何を考えてるのか分からない。本当はこんなに高い店連れてきやがってって怒ってんじゃないの? ムカついてんじゃないの? 絶対そうだ。
でも取り敢えず焼肉は食べて帰ろう。もうこんな機会は二度と来ないかもしれないんだから。久保田だってもうきっと俺のこと嫌になっただろうし、これが最初で最後だ。
「んーと、じゃあこの飛騨牛のやつ全部」
勇気を出して言ってみたが、久保田はまたしても顔色を変えなかった。
「はい」
久保田は店員を呼ぶと注文をしてくれ、さらに肉まで焼いてくれた。
煙を吸い取られながら焼かれた肉は、口に入れると信じられないくらい美味しくて、不安感を和らげてくれた。枯渇していた大地に生命力が芽吹くような美味しさ。これは本当に肉なのか? 俺は一心不乱に食い続けた。
「…………」
「野坂さん、このあとどうしますか?」
その言葉に久保田と食事をしていることをようやく思い出した。ナプキンで口を拭きながら、目の前に座る久保田に聞き返した。
「え?」
「どこかに行きます?」
「どこかってどこですか?」
夜の九時にいったいどこへ?
久保田が無言で俺を見つめる。俺は慌てて首を横に振った。
「こ、このまままっすぐ家に帰ります」
「そうですか」
久保田が何事もなかったかのように、肉をひっくり返した。
……あぶない。自分の身は自分で守らなくては。
「じゃあ来週は? 肉が好きなら来週はしゃぶしゃぶでもどうですか?」
しゃぶしゃぶ? またお肉? 肉食べたあとにまた肉? こいつふざけてるのか?
「悪くないですね」
しかし、俺の中でどこかに消えていたはずの食いしん坊が久しぶりに顔を出した。
「じゃあ、来週はしゃぶしゃぶにしましょう」
久保田が眼鏡の奥の目を細めた。
久保田から受け取った封筒をゴミ箱に投げ捨てた。しかしゴミ箱は倒れ、封筒の中身も飛び出て、俺の一年間の動向がこと細かく書かれたものが畳に広がった。
「……ちっ!」
あの頃の俺は頭がおかしかったんだ。解消されることのない寝不足に、間に合わない納期に、客からの意味の分からない要求に、割に合わなさ過ぎる給料明細に、自分が人間であることを忘れさせられるような毎日の罵倒。
何日も家に帰れない日々が続き、気がついたら会社の備品を売り払うことによってストレスを解消をしていた。手に入った金で何をしようかなど考えていたわけじゃない。おかしくなった頭でやったことだ。しかしすぐにバレて上司たち数人にボコボコにされた。
おかげで追い払われるように会社を辞めることはできたが、辞めたあとに残ったのは無気力感と、人と会うことへの恐怖と、働くことへの恐怖だった。
そんな俺を見かねた恋人は家を出て行った。
「……ふざけるなっ」
畳に転がり、まるまった布団に頭を押しつけた。
まだ前の仕事を辞めたことを親には言っていない。今さら実家には帰れない。もし帰ったとしても、きっとそのまま家から出られなくなって引きこもってしまうだろう。今の仕事にありつけていなかったら、そうなっていたかもしれない。それがあんな奴のおかげだったとしても、どうしても辞めるわけにはいかなかった。
「野坂さん、これお願いします」
「はい」
頑張っても報われない日々、それどころか頑張るほど仕事と罵声が増える日々を二年続けた俺は、夢も希望も失せ、自分でも驚くほど無気力になっていた。
それでも生きられるだけの金を貰えて、罵倒されずに夜にストレスなく眠れる仕事を探して、それでなんとかありついたのが、今の業務用家具メーカーの営業所での事務の仕事だった。
本社は別にあるため、ここには俺の他に営業の男性社員しかいない。その中で俺は唯一の契約社員だった。
毎日、別に俺じゃなくたっていい仕事をのんびりとやり続けている。
朝礼以外で他の社員と顔を合わせることはほぼない。みんな早々に出払ってくれる。時折途中で帰ってくるのもいるが、誰もが俺を置物のように扱い、用事があるときだけ留守番電話のように扱ってくれた。
「野坂さん、これ」
「はい」
久保田は俺に最初に仕事を教えてくれた人物だった。その仕事もニ日で覚えてしまったが、久保田とまともに話したのはそのニ日と面接の時くらい。久保田にどう思われているかなんて考えたこともなかった。
たしか俺より十歳年上の三十六歳。
百七十センチの俺より背が高く、かなり痩せてしまった体型の俺と比べれば、久保田はずいぶんと体格がいい。仕事帰りにジムでも行っているんだろうか? 表情はいつもあまり変わらず、穏やかなようにも冷たいようにも見えたが、年相応に落ち着いているようにも見えた。だから既婚者だと勘違いしていたんだ。
それ以外の久保田の印象は、眼鏡をはずした状態で外で会えば、きっと気づかずに通り過ぎてしまうぐらいのものだった。
そんな男に突然付き合ってくれと言われたんだ。そりゃ驚くだろ。
一体、俺のどこが良いんだ?
「野坂さん」
「…………」
自慢じゃないが、太ってはいない。学生の頃より八キロ痩せた体は痩せ過ぎてるし、背も高くもないが低過ぎもしないし、鼻の高さも普通で手足の長さだって長くもないけど短くもない。顔だって自分で言うのも何だが、完全にどこにでもいる顔だ。
教室の中に必ずいる、友達もそこそこいて、性格は明るくも暗くもなく、成績もそこそこ、人望もそこそこの人間、それが俺だ。
あえてモテる可能性を言うならば、一度も虫歯になったことがない頑丈な歯くらいなもんだろうか。
中身だって今はもう努力も根性も居なくなり、出涸らしのような生命力しか残っていない。毎日、仕事中は一言二言しか話さず、誰にでもできる仕事を繰り返し、遅刻することはあっても定時で帰ることは絶対に譲らない。というか、残業するほど仕事がないこの仕事がとても気に入っている。俺に向上心がないのは久保田もとっくに気がついているはずだ。
こんな俺のどこに久保田が惚れたのか、全く分からない。
まさか、……本当に歯?
「野坂さん、聞いてますか?」
「はい?」
顔を上げると久保田が立っていた。
眼鏡の真ん中に中指を置き、目は横を向いている。久保田は職場では絶対に俺と目を合わせない。そんなことに気がついたのも告白されてからだった。
「今日、夕食一緒にどうですか?」
「…………」
俺は首を振り、左右を見回した。他の社員が一人くらいいるんじゃないかと思っていたが、誰もいなかった。
「大丈夫ですよ。今は僕たちしかいません」
「…………」
「僕たちが付き合ってることは誰も気がついていませんし、僕も誰にも言うつもりありません」
「…………」
久保田は相変わらず俺を見ずに冷静に単調に話す。俺は自分が顎が外れそうなほど口を開いていることに気がついた。
「ここにいる間は僕の言うこと聞いた方がいいんじゃないですか?」
「…………」
「帰るまでに食べたい物、考えておいて下さいね」
そう言うと久保田は鞄を持ち、外へ出て行った。俺はその後ろ姿を見送った。
「…………」
……俺たちはすでに付き合っている? どうしてそうなる?
……俺があいつに逆らえない立場にあるから? それは脅迫だろ? でも脅迫されていることを俺は誰に訴えればいい?
「…………」
今さらながら久保田という男に告白されたという事実は、とても恐ろしい状況であるということに気がついた。
「野坂さん、肉がお好きなんですか?」
「…………」
久保田に聞かれ、頷いた。昔はそうだった。しかし今はもやし炒めばかり食べている。節約せざるを得ない生活をしているせいで。
こんなところにいる自分が不思議過ぎて、意味もなく天井を見上げた。あと八人くらい入れそうな大きな部屋。天井が高い。壁紙が真っ赤。場所見知りしてしまいそうなほどおしゃれな店装。
ここは高校の頃からいつか行ってみたいと思っていた超高級焼肉屋だった。ファミレスとは訳が違って値段はお高い。まさかこんな俺に焼肉を奢ってくれる人間が現れるとは思わなかった。夢も希望もなくなったと思っていたのに。
「どうぞ、好きなの注文してくださいね」
「じゃあ……」
そう言って俺はメニューを広げた。そして固まってしまった。
「…………」
「どうしました?」
「……いや、やっぱり高すぎると思って」
絶対この牛、俺より生きる価値あっただろ。これの十分の一の値段の肉しか食べたことないぞ。
「大丈夫ですよ。好きなだけ食べてください」
「…………」
「どうしました?」
「いえ……」
俺はとぼけた。久保田は表情がさっきから変わらないから何を考えてるのか分からない。本当はこんなに高い店連れてきやがってって怒ってんじゃないの? ムカついてんじゃないの? 絶対そうだ。
でも取り敢えず焼肉は食べて帰ろう。もうこんな機会は二度と来ないかもしれないんだから。久保田だってもうきっと俺のこと嫌になっただろうし、これが最初で最後だ。
「んーと、じゃあこの飛騨牛のやつ全部」
勇気を出して言ってみたが、久保田はまたしても顔色を変えなかった。
「はい」
久保田は店員を呼ぶと注文をしてくれ、さらに肉まで焼いてくれた。
煙を吸い取られながら焼かれた肉は、口に入れると信じられないくらい美味しくて、不安感を和らげてくれた。枯渇していた大地に生命力が芽吹くような美味しさ。これは本当に肉なのか? 俺は一心不乱に食い続けた。
「…………」
「野坂さん、このあとどうしますか?」
その言葉に久保田と食事をしていることをようやく思い出した。ナプキンで口を拭きながら、目の前に座る久保田に聞き返した。
「え?」
「どこかに行きます?」
「どこかってどこですか?」
夜の九時にいったいどこへ?
久保田が無言で俺を見つめる。俺は慌てて首を横に振った。
「こ、このまままっすぐ家に帰ります」
「そうですか」
久保田が何事もなかったかのように、肉をひっくり返した。
……あぶない。自分の身は自分で守らなくては。
「じゃあ来週は? 肉が好きなら来週はしゃぶしゃぶでもどうですか?」
しゃぶしゃぶ? またお肉? 肉食べたあとにまた肉? こいつふざけてるのか?
「悪くないですね」
しかし、俺の中でどこかに消えていたはずの食いしん坊が久しぶりに顔を出した。
「じゃあ、来週はしゃぶしゃぶにしましょう」
久保田が眼鏡の奥の目を細めた。
11
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
男同士で番だなんてあってたまるかよ
だいたい石田
BL
石堂徹は、大学の授業中に居眠りをしていた。目覚めたら見知らぬ場所で、隣に寝ていた男にキスをされる。茫然とする徹に男は告げる。「お前は俺の番だ。」と。
――男同士で番だなんてあってたまるかよ!!!
※R描写がメインのお話となります。
この作品は、ムーンライト、ピクシブにて別HNにて投稿しています。
毎日21時に更新されます。8話で完結します。
2019年12月18日追記
カテゴリを「恋愛」から「BL」に変更いたしました。
カテゴリを間違えてすみませんでした。
ご指摘ありがとうございました。
ウサギ獣人を毛嫌いしているオオカミ獣人後輩に、嘘をついたウサギ獣人オレ。大学で逃げ出して後悔したのに、大人になって再会するなんて!?
灯璃
BL
ごく普通に大学に通う、宇佐木 寧(ねい)には、ひょんな事から懐いてくれる後輩がいた。
オオカミ獣人でアルファの、狼谷 凛旺(りおう)だ。
ーここは、普通に獣人が現代社会で暮らす世界ー
獣人の中でも、肉食と草食で格差があり、さらに男女以外の第二の性別、アルファ、ベータ、オメガがあった。オメガは男でもアルファの子が産めるのだが、そこそこ差別されていたのでベータだと言った方が楽だった。
そんな中で、肉食のオオカミ獣人の狼谷が、草食オメガのオレに懐いているのは、単にオレたちのオタク趣味が合ったからだった。
だが、こいつは、ウサギ獣人を毛嫌いしていて、よりにもよって、オレはウサギ獣人のオメガだった。
話が合うこいつと話をするのは楽しい。だから、学生生活の間だけ、なんとか隠しとおせば大丈夫だろう。
そんな風に簡単に思っていたからか、突然に発情期を迎えたオレは、自業自得の後悔をする羽目になるーー。
みたいな、大学篇と、その後の社会人編。
BL大賞に応募しましたので、見て頂けると嬉しいです!
※本編完結しました!お読みいただきありがとうございました!
※短編1本追加しました。これにて完結です!ありがとうございました!
旧題「ウサギ獣人が嫌いな、オオカミ獣人後輩を騙してしまった。ついでにオメガなのにベータと言ってしまったオレの、後悔」
ビジネス婚は甘い、甘い、甘い!
ユーリ
BL
幼馴染のモデル兼俳優にビジネス婚を申し込まれた湊は承諾するけれど、結婚生活は思ったより甘くて…しかもなぜか同僚にも迫られて!?
「お前はいい加減俺に興味を持て」イケメン芸能人×ただの一般人「だって興味ないもん」ーー自分の旦那に全く興味のない湊に嫁としての自覚は芽生えるか??
刺されて始まる恋もある
神山おが屑
BL
ストーカーに困るイケメン大学生城田雪人に恋人のフリを頼まれた大学生黒川月兎、そんな雪人とデートの振りして食事に行っていたらストーカーに刺されて病院送り罪悪感からか毎日お見舞いに来る雪人、罪悪感からか毎日大学でも心配してくる雪人、罪悪感からかやたら世話をしてくる雪人、まるで本当の恋人のような距離感に戸惑う月兎そんなふたりの刺されて始まる恋の話。
【完結】勇者パーティーハーレム!…の荷物番の俺の話
バナナ男さん
BL
突然異世界に召喚された普通の平凡アラサーおじさん<山野 石郎>改め【イシ】
世界を救う勇者とそれを支えし美少女戦士達の勇者パーティーの中……俺の能力、ゼロ!あるのは訳の分からない<覗く>という能力だけ。
これは、ちょっとしたおじさんイジメを受けながらもマイペースに旅に同行する荷物番のおじさんと、世界最強の力を持った勇者様のお話。
無気力、性格破綻勇者様 ✕ 平凡荷物番のおじさんのBLです。
不憫受けが書きたくて書いてみたのですが、少々意地悪な場面がありますので、どうかそういった表現が苦手なお方はご注意ください_○/|_ 土下座!
この俺が正ヒロインとして殿方に求愛されるわけがない!
ゆずまめ鯉
BL
五歳の頃の授業中、頭に衝撃を受けたことから、自分が、前世の妹が遊んでいた乙女ゲームの世界にいることに気づいてしまったニエル・ガルフィオン。
ニエルの外見はどこからどう見ても金髪碧眼の美少年。しかもヒロインとはくっつかないモブキャラだったので、伯爵家次男として悠々自適に暮らそうとしていた。
これなら異性にもモテると信じて疑わなかった。
ところが、正ヒロインであるイリーナと結ばれるはずのチート級メインキャラであるユージン・アイアンズが熱心に構うのは、モブで攻略対象外のニエルで……!?
ユージン・アイアンズ(19)×ニエル・ガルフィオン(19)
公爵家嫡男と伯爵家次男の同い年BLです。
【完結】弟を幸せにする唯一のルートを探すため、兄は何度も『やり直す』
バナナ男さん
BL
優秀な騎士の家系である伯爵家の【クレパス家】に生まれた<グレイ>は、容姿、実力、共に恵まれず、常に平均以上が取れない事から両親に冷たく扱われて育った。 そんなある日、父が気まぐれに手を出した娼婦が生んだ子供、腹違いの弟<ルーカス>が家にやってくる。 その生まれから弟は自分以上に両親にも使用人達にも冷たく扱われ、グレイは初めて『褒められる』という行為を知る。 それに恐怖を感じつつ、グレイはルーカスに接触を試みるも「金に困った事がないお坊ちゃんが!」と手酷く拒絶されてしまい……。 最初ツンツン、のちヤンデレ執着に変化する美形の弟✕平凡な兄です。兄弟、ヤンデレなので、地雷の方はご注意下さいm(__)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる