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心臓がパニックを起こしたみたいにドキドキしている。
真っ暗な中をきつく目をつぶって、一人で佇んでいると、遠くから久保田の声が聞こえてきた。
『僕は一歩歩くごとにあなたを思い出し、一歩歩くごとにあなたが頭を占領します』
すると突然眩しい光が現れて、自分が暗いトンネルにいたことに気が付いた。久保田の声がする方に歩いていくと、光が輪になってどんどん大きくなり、その光に囲まれて目が覚めた。
目を開けたすぐそばに久保田の顔があった。
「…………」
久保田の顔が、中指で眼鏡の位置を直しながら離れていく。
……あれ? なんでこいつがいるんだ?
「起きましたか? 野坂さん」
……出張に行ったんじゃなかったのか?
久保田に背中を支えられ、体を起こされた。
「喉が渇いたでしょう? お茶飲みますか?」
「…………」
「はい、あーん」
お茶の乗ったスプーンが差し出され、口を開けるとお茶を入れられた。
これはデジャヴか?
「もしかして覚えてませんか? あなたは今朝帰ってきた途端、玄関で倒れたんですよ? すごい熱でした」
「…………」
「昨日は変な物ばかり食べたんでしょう。だからきっと免疫力が下がってしまったんですね」
……たった一日で?
たった一日、ジャンクな生活をしただけで、風邪を引くほど俺の体は弱っていたのか? サイボーグどころか、幼児並になってるじゃないか!
「やっぱりあなたには僕がいないとだめなんですね」
「…………」
「もう二度と離しませんからね」
「…………」
久保田がスプーンに乗せたお茶を何度も俺の口に運ぶ。顎に流れて落ちる水滴を袖で拭われた。
「昨日は朝しかキスができなくて気が狂いそうでした」
久保田はそう言って、俺の顎に手を触れ、次は額と額が触れあった。
「まだ熱がありますね。昨日の夜は風がきつくて寒かったでしょう? どうせ薄着で出掛けたんじゃないですか?」
「…………」
昨日の夜?
……あれ? 俺、昨日の夜何してたっけ?
……おかしいな。思い出せないぞ? なんだこれ。
なんとか昨日の夜のことを思い出そうとしているのに、久保田に押し倒された。
「まだ寝ていた方がいいです」
しかし久保田は押し倒したまま、俺の上からどこうとしない。なぜか眼鏡を取って枕元に置いた。
「え?」
「すみません。昨日の分を取り戻してもいいですか?」
無抵抗なまま、久保田にキスをされた。
たしかに熱があるみたいだ。久保田の舌を冷たく感じる。心なしか頭も重い気もする。
「……ん……」
喉は痛くない。久保田に布団の上から乗っかられ、身動きがとれない。代わりに口の中で、久保田の舌が熱を吸い取るように動いている。
……こいつ、本当に寝かせる気があるのか?
それでも俺の熱い体温が久保田の舌に移るころには、自然と眠りについていた。
「あ、またくぼたのわるぐちみつけた」
「え? どこ?」
俺が聞くと、男子トイレの個室の中を掃除していたジョンソンが壁を指差した。
床に近い部分の壁に久保田死ねと書いてあった。わざわざしゃがみ込んで書いたのか? 小学生の落書きのようでもあるが、それがさらにより深い久保田への憎悪にも感じる。
「……マジックか。シンナーで消えるかな?」
俺は布にシンナーを染み込ませ、落書きを消すことにした。なんで俺は、恋人の悪口を消す仕事をしているんだ?
しかし久保田はどれだけ恨みを買っているんだろうか。あいつは仕事ができるタイプの人間だけど、部下のために鬼になるとかそういうタイプの人間じゃない。そんな優しい人間じゃないから、ただ思ったままを言って周りの人間を傷つけているだけだ。
そもそもあいつは人間に興味がないんだ。
だから簡単に酷いことも言えるし酷いこともできるんだ。しかし気に入った人間にはとことん尽くすタイプみたいで、それが今全て俺にのしかかっている。
誰か助けてくれ。
「くぼたのことすきなにんげんていないのかな?」
ジョンソンが床にモップをかけながら言った。
「…………」
「みんなにきらわれてさびしくないのかな?」
「人間じゃないから平気なんじゃない?」
俺は落書きを消しながら答えた。
あいつは心も体も鋼鉄でできている。寂しいなんて気持ちを持ち合わせているわけがない。俺が言うんだから間違いない。
「久保田くん?」
二人で掃除をしているところに、なくなった洗剤を取りに行っていた木村さんが戻ってきた。
「それって営業部長の久保田くんのこと?」
「はい。知ってるんですか?」
「久保田くんはね、僕が営業の課長だった頃の新入社員なんだよ」
木村さんがにっこりと笑いながら言った。
「えっ!?」
「今ではだいぶ偉くなったけどね」
木村さんは自分のことのように嬉しそうな顔をしている。
「む、昔の久保田さんてどうだったんですか?」
「昔の彼はとても可愛かったよ~」
「えっ! かわいいっ⁉」
あの久保田が⁉
「彼にだって初々しい新人の頃はあったんだよ」
「うそだっ!」
あいつに初々しかった頃があるなんて信じられない! 生まれた時からふてぶてしかったんじゃないの⁉
「僕が彼に仕事を教えたんだけどね、素直で良い子だったよ」
「うそだっ‼」
俺は思わず叫んでいた。
「うそだ。くぼたのことみんなあくまだっていってるよ?」
ジョンソンも疑うような目をしながら言った。
「それは久保田くんが妥協をしないからだよ。根は良い子なのに悪役を買って出ているんだよ」
それは絶対にない! 信じられない! 根は良い子がどうやったらあんな鉄仮面になるんだよっ⁉ 絶対、地で悪魔だよ!
「てかのさか、くぼたのことしってるみたいだね」
「…………」
「もしかしてくわしい?」
「…………」
俺は首を横に振った。
そうだ。俺はあいつのことを全然知らないんだ。でももしかしたら知ることができるかもしれない。
「たしか野坂くんは、久保田くんが営業所にいた時に一緒に働いたことがあったんだよね?」
「えっ‼」
ジョンソンが素っ頓狂な声で驚いた。
「はい」
あいつが素直で良い子だった時代の話を聞いてみたい。木村さんはあいつの過去を知っているんだ。
「たしかこの仕事も久保田くんの紹介だよね」
「はい」
「えっ‼」
「木村さん。久保田さんのこともっと教えてくれませんか?」
「えっ‼」
ジョンソンがいちいち目を丸くして俺を見て驚く。
あわよくば、あいつの弱点を知りたかった。弱みを握りたいんだ。反撃のチャンスがあるかもしれない。
「いいよ。なんでも聞いてくれ。あっ、ごめんね。今日は少し風邪気味なんだ。早めに休憩に入らせてもらうよ。またあとでね」
木村さんはそう言うと、モップを持ったまま階段を降りて行ってしまった。
「なぜうそをついた?」
すると山のように背の高いジョンソンだけが残ったが、俺は無視をして掃除を続けた。
久保田に可愛かった頃があったって? そんな馬鹿な。あいつにドジでおっちょこちょいで恥ずかしい新人時代の過去があったのなら絶対に知りたいじゃないか! 知って村上くんにも教えてやりたい。
村上くんと久保田の悪口を言い合いたい!
真っ暗な中をきつく目をつぶって、一人で佇んでいると、遠くから久保田の声が聞こえてきた。
『僕は一歩歩くごとにあなたを思い出し、一歩歩くごとにあなたが頭を占領します』
すると突然眩しい光が現れて、自分が暗いトンネルにいたことに気が付いた。久保田の声がする方に歩いていくと、光が輪になってどんどん大きくなり、その光に囲まれて目が覚めた。
目を開けたすぐそばに久保田の顔があった。
「…………」
久保田の顔が、中指で眼鏡の位置を直しながら離れていく。
……あれ? なんでこいつがいるんだ?
「起きましたか? 野坂さん」
……出張に行ったんじゃなかったのか?
久保田に背中を支えられ、体を起こされた。
「喉が渇いたでしょう? お茶飲みますか?」
「…………」
「はい、あーん」
お茶の乗ったスプーンが差し出され、口を開けるとお茶を入れられた。
これはデジャヴか?
「もしかして覚えてませんか? あなたは今朝帰ってきた途端、玄関で倒れたんですよ? すごい熱でした」
「…………」
「昨日は変な物ばかり食べたんでしょう。だからきっと免疫力が下がってしまったんですね」
……たった一日で?
たった一日、ジャンクな生活をしただけで、風邪を引くほど俺の体は弱っていたのか? サイボーグどころか、幼児並になってるじゃないか!
「やっぱりあなたには僕がいないとだめなんですね」
「…………」
「もう二度と離しませんからね」
「…………」
久保田がスプーンに乗せたお茶を何度も俺の口に運ぶ。顎に流れて落ちる水滴を袖で拭われた。
「昨日は朝しかキスができなくて気が狂いそうでした」
久保田はそう言って、俺の顎に手を触れ、次は額と額が触れあった。
「まだ熱がありますね。昨日の夜は風がきつくて寒かったでしょう? どうせ薄着で出掛けたんじゃないですか?」
「…………」
昨日の夜?
……あれ? 俺、昨日の夜何してたっけ?
……おかしいな。思い出せないぞ? なんだこれ。
なんとか昨日の夜のことを思い出そうとしているのに、久保田に押し倒された。
「まだ寝ていた方がいいです」
しかし久保田は押し倒したまま、俺の上からどこうとしない。なぜか眼鏡を取って枕元に置いた。
「え?」
「すみません。昨日の分を取り戻してもいいですか?」
無抵抗なまま、久保田にキスをされた。
たしかに熱があるみたいだ。久保田の舌を冷たく感じる。心なしか頭も重い気もする。
「……ん……」
喉は痛くない。久保田に布団の上から乗っかられ、身動きがとれない。代わりに口の中で、久保田の舌が熱を吸い取るように動いている。
……こいつ、本当に寝かせる気があるのか?
それでも俺の熱い体温が久保田の舌に移るころには、自然と眠りについていた。
「あ、またくぼたのわるぐちみつけた」
「え? どこ?」
俺が聞くと、男子トイレの個室の中を掃除していたジョンソンが壁を指差した。
床に近い部分の壁に久保田死ねと書いてあった。わざわざしゃがみ込んで書いたのか? 小学生の落書きのようでもあるが、それがさらにより深い久保田への憎悪にも感じる。
「……マジックか。シンナーで消えるかな?」
俺は布にシンナーを染み込ませ、落書きを消すことにした。なんで俺は、恋人の悪口を消す仕事をしているんだ?
しかし久保田はどれだけ恨みを買っているんだろうか。あいつは仕事ができるタイプの人間だけど、部下のために鬼になるとかそういうタイプの人間じゃない。そんな優しい人間じゃないから、ただ思ったままを言って周りの人間を傷つけているだけだ。
そもそもあいつは人間に興味がないんだ。
だから簡単に酷いことも言えるし酷いこともできるんだ。しかし気に入った人間にはとことん尽くすタイプみたいで、それが今全て俺にのしかかっている。
誰か助けてくれ。
「くぼたのことすきなにんげんていないのかな?」
ジョンソンが床にモップをかけながら言った。
「…………」
「みんなにきらわれてさびしくないのかな?」
「人間じゃないから平気なんじゃない?」
俺は落書きを消しながら答えた。
あいつは心も体も鋼鉄でできている。寂しいなんて気持ちを持ち合わせているわけがない。俺が言うんだから間違いない。
「久保田くん?」
二人で掃除をしているところに、なくなった洗剤を取りに行っていた木村さんが戻ってきた。
「それって営業部長の久保田くんのこと?」
「はい。知ってるんですか?」
「久保田くんはね、僕が営業の課長だった頃の新入社員なんだよ」
木村さんがにっこりと笑いながら言った。
「えっ!?」
「今ではだいぶ偉くなったけどね」
木村さんは自分のことのように嬉しそうな顔をしている。
「む、昔の久保田さんてどうだったんですか?」
「昔の彼はとても可愛かったよ~」
「えっ! かわいいっ⁉」
あの久保田が⁉
「彼にだって初々しい新人の頃はあったんだよ」
「うそだっ!」
あいつに初々しかった頃があるなんて信じられない! 生まれた時からふてぶてしかったんじゃないの⁉
「僕が彼に仕事を教えたんだけどね、素直で良い子だったよ」
「うそだっ‼」
俺は思わず叫んでいた。
「うそだ。くぼたのことみんなあくまだっていってるよ?」
ジョンソンも疑うような目をしながら言った。
「それは久保田くんが妥協をしないからだよ。根は良い子なのに悪役を買って出ているんだよ」
それは絶対にない! 信じられない! 根は良い子がどうやったらあんな鉄仮面になるんだよっ⁉ 絶対、地で悪魔だよ!
「てかのさか、くぼたのことしってるみたいだね」
「…………」
「もしかしてくわしい?」
「…………」
俺は首を横に振った。
そうだ。俺はあいつのことを全然知らないんだ。でももしかしたら知ることができるかもしれない。
「たしか野坂くんは、久保田くんが営業所にいた時に一緒に働いたことがあったんだよね?」
「えっ‼」
ジョンソンが素っ頓狂な声で驚いた。
「はい」
あいつが素直で良い子だった時代の話を聞いてみたい。木村さんはあいつの過去を知っているんだ。
「たしかこの仕事も久保田くんの紹介だよね」
「はい」
「えっ‼」
「木村さん。久保田さんのこともっと教えてくれませんか?」
「えっ‼」
ジョンソンがいちいち目を丸くして俺を見て驚く。
あわよくば、あいつの弱点を知りたかった。弱みを握りたいんだ。反撃のチャンスがあるかもしれない。
「いいよ。なんでも聞いてくれ。あっ、ごめんね。今日は少し風邪気味なんだ。早めに休憩に入らせてもらうよ。またあとでね」
木村さんはそう言うと、モップを持ったまま階段を降りて行ってしまった。
「なぜうそをついた?」
すると山のように背の高いジョンソンだけが残ったが、俺は無視をして掃除を続けた。
久保田に可愛かった頃があったって? そんな馬鹿な。あいつにドジでおっちょこちょいで恥ずかしい新人時代の過去があったのなら絶対に知りたいじゃないか! 知って村上くんにも教えてやりたい。
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