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私が昴夜と侑生と仲良くなったきっかけは、高校の入学式だ。
入学式は新入生代表だけ指定席で、私はその新入生代表だったのだけれど、何も知らない侑生が間違えてその指定席に座ってしまい、そのすぐ隣に昴夜がやってきた。二人は指定席の存在に気付かずにずっと喋っていた。
そんな二人を見た瞬間、私は戦慄していた。なんたって昴夜は金色、侑生は銀色に髪を染めていたのだ。
灰桜高校は校則が緩く、髪を染めている子なんて珍しくなかったけれど、それにしたって金と銀なんて他にいなかった。しかも二人は、入学式終了直後、難癖をつけにやってきた先輩をそろって殴り飛ばした。ああ、こんな二人と仲良くなってしまっただなんて、私の高校生活は終わった、とその瞬間は絶望したものだ。
でも、それ以外は二人ともいたって普通で、なんなら昴夜はそこらの男子より人懐こかったし、侑生なんて私を抜いて一番の成績で卒業するほどの優等生だった。だから、気付いたときには休日も一緒に遊ぶほどの仲となっていた。
侑生に告白されたのは、高校一年生の夏休み明けのことだった。新学期初日だったから、九月一日だと思う。
始業式後の掃除時間中、私と侑生は、私の中学の同級生に会った。彼は、中学時代に私に告白してきた人で、「三国と雲雀は付き合ってるって噂がある」などと言い始めた。
今になって思えば、彼には、自分をフッた相手《わたし》が不良呼ばわりされている侑生なんかと付き合っているなんて、という劣等感があったのだろう。ただ、そんなことは侑生にとってどうでもよく、なんなら彼が私を「思わせぶりな女」と罵ったことに怒って彼を殴りとばした。掃除時間中で周囲の目があったこともあり、先生が止めに入るほどの大騒ぎになった。
侑生に告白されたのはその後、生徒指導の先生に呼ばれてお説教を受けて帰るときだった。
『好きだよ』
その一言を口にした瞬間、みるみる赤くなっていった侑生の顔を、私は今でも覚えている。
片想いなのは分かってるし、返事はすぐじゃなくてもいい、そう言われたのに甘えて、私は一週間悩んだ。
私は、侑生を異性として見たことはなかった。でも間違いなく、私にとって侑生は特別な友達だった。
『きっと、私は、雲雀くんのことを好きになると思う』
そうして私は、侑生と付き合った。体育祭のすぐ後のことだった。
入学式は新入生代表だけ指定席で、私はその新入生代表だったのだけれど、何も知らない侑生が間違えてその指定席に座ってしまい、そのすぐ隣に昴夜がやってきた。二人は指定席の存在に気付かずにずっと喋っていた。
そんな二人を見た瞬間、私は戦慄していた。なんたって昴夜は金色、侑生は銀色に髪を染めていたのだ。
灰桜高校は校則が緩く、髪を染めている子なんて珍しくなかったけれど、それにしたって金と銀なんて他にいなかった。しかも二人は、入学式終了直後、難癖をつけにやってきた先輩をそろって殴り飛ばした。ああ、こんな二人と仲良くなってしまっただなんて、私の高校生活は終わった、とその瞬間は絶望したものだ。
でも、それ以外は二人ともいたって普通で、なんなら昴夜はそこらの男子より人懐こかったし、侑生なんて私を抜いて一番の成績で卒業するほどの優等生だった。だから、気付いたときには休日も一緒に遊ぶほどの仲となっていた。
侑生に告白されたのは、高校一年生の夏休み明けのことだった。新学期初日だったから、九月一日だと思う。
始業式後の掃除時間中、私と侑生は、私の中学の同級生に会った。彼は、中学時代に私に告白してきた人で、「三国と雲雀は付き合ってるって噂がある」などと言い始めた。
今になって思えば、彼には、自分をフッた相手《わたし》が不良呼ばわりされている侑生なんかと付き合っているなんて、という劣等感があったのだろう。ただ、そんなことは侑生にとってどうでもよく、なんなら彼が私を「思わせぶりな女」と罵ったことに怒って彼を殴りとばした。掃除時間中で周囲の目があったこともあり、先生が止めに入るほどの大騒ぎになった。
侑生に告白されたのはその後、生徒指導の先生に呼ばれてお説教を受けて帰るときだった。
『好きだよ』
その一言を口にした瞬間、みるみる赤くなっていった侑生の顔を、私は今でも覚えている。
片想いなのは分かってるし、返事はすぐじゃなくてもいい、そう言われたのに甘えて、私は一週間悩んだ。
私は、侑生を異性として見たことはなかった。でも間違いなく、私にとって侑生は特別な友達だった。
『きっと、私は、雲雀くんのことを好きになると思う』
そうして私は、侑生と付き合った。体育祭のすぐ後のことだった。
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