ぽっちゃり女子の異世界人生

猫目 しの

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帝国の闇

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……本棚の隠しスペースとかロマンあるよね。
家に地下室があるとか、何も隠すものなんて私にはないけどちょっと欲しいな。

家建てることなんてないと思うけど建てていいなら絶対に地下室は作りたいね、後は隠し扉とか。



「どうぞ」



ギルドマスターさんは何かの書類を持ってくるとその書類をクロスに渡す、クロスは書類を受け取るとそれを読み始めた。
クロスがギルドに登録してからどれぐらい経ってるのかわからないけど色んな知り合いが居るんだね。

書類を読み終わるまでのんびりしておこうと思いクロスから視線を上げるとギルドマスターさんとバッチリ目が合ってしまった。



「……」


「……」



え……何で無言で私を見てるの?
気まずいし、目が合ってしまったのをどうやって逸らせばいいかわかんなくなって見つめあったままになってしまってる。
私も無言だから変に思ってしまうし、ギルドマスターさんはにこにこ笑顔で何を考えてるのかわからないし……ちょっと怖いかも。



「……ああ、申し遅れました。 私はアルフェイリドのギルドマスターをしておりますレイレント・マックファイアーでございます」


「あ、私はアヤミ・ファレスです。 こっちは弟のアルフォレッドです」


「アルフォレッド・ファレスです」



私が紹介するとアルフはぺこりと頭を下げる。
……アルフはいつも癒しだけどこの状態だといつも以上に癒し効果与えてくれるわ。

あまり宜しくはしたくないね、アルフェイリドのギルドマスターさんだから今回の事が終わったらもう会わないだろうし。



「アヤミ、もう行くぞ」


「おやおや、もう行かれるのですか? まだお茶も飲んでおりませんのに」



クロスが声をかけてくれたので少しホッとした。
何だかちょっと苦手に思ってしまってるから早く宿に帰りたかったんだよね。

そんなまじまじとギルドを見ることは出来なかったけど何か疲れちゃったし、やっぱ戦闘ギルドは私には合わないかも。



「ああ、アヤミに危険人物を近づけたくないからな」



え? この人って危険人物なの?
……クロスがそういうなら更に近づきたくないんだけど。



「そんな言い方をされますとお嬢様が勘違いされてしまいますよ」


「勘違いではないから大丈夫だ」



クロスが立ち上がったので私とアルフも立ち上がる。
知り合いではあるけどクロスからしたらあまり仲良くしたくない感じかな?



「それでは、またお待ちしておりますね」



笑顔のままのギルドマスターさんに軽く頭を下げると私は歩いてるクロスの後を追いかけて行く。
ギルドマスターさんがいい人なのか危険人物なのかわからないけど、もう会わないだろうから気にしないでいっか。










「……またすぐにお会い出来ますよ」



 
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