ぽっちゃり女子の異世界人生

猫目 しの

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悪女は婚約破棄をする?

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「ここが私の家です」


「うわー……大きいね……」



にこにこと微笑んでるコーネリアちゃんに案内されてやってきたのはあり得ないくらい大きな門の前だった。
しかも、外から見ただけでわかるくらい玄関まで距離あるし、掃除が大変そうってことしか感想がなかったけど。

でも、本当にこんな大きな屋敷なら掃除するメイドさんを何人くらい雇っていつんだろうね。



「コーネリア様、お帰りなさいませ」


「ご苦労様、今日はお友達を連れてきたから失礼がないようにね」


「かしこまりました。 本日はアレックス様がお帰りになっております」


「お兄様がお帰りになってるのは珍しいわね」



門番の人とお話ししてるコーネリアちゃんはTHEお嬢様って感じね。
庭でお茶会とかすっごい似合いそうかも。



「只今、馬車を用意いたします」


「今日はいいわ、庭を見せてあげたいの」


「かしこまりました」



初めて見るけど貴族の門番ってこんなに丁寧なの?
それとも、雇い主の子供だからこんな感じなのかな?



「アヤミさん、行きましょう」


「う、うん」



コーネリアちゃんが前に進むから私もその後を追う。
ヒエ、後ろから門番の視線を感じるのは私の気のせいであって欲しい。



「びっくりしましたよね?」


「こんなに広いなんて思ってなかったからね……場違い感が半端ないよ」



もうこんなに家が大きいなんて漫画のような感じだね。
花も咲いてるし、噴水もあるしで本当に凄いんだけど。



「家がこんなのだからあまりお友達が居ませんので……私がご招待したのはアヤミさんが初めてなんです」



本当に嬉しそうににこにこしてるコーネリアちゃんは可愛いんだけど……帰りたくなってくる。
流石にそれを言ったらコーネリアちゃんが悲しむだろうから帰りたくはなるけど絶対に言わないんだけどさ。



「それは嬉しいよ。 こんなに綺麗だなんて思ってなかったからちょっとびっくりしちゃった」


「庭は私のお気に入りなのでご案内しますね」



にこにこと笑顔のコーネリアちゃん。
このまま進んでるけど、馬車を用意しなきゃいけないくらい広いから何分ってか何十分かかるかわからないけどね。
でも、門から入っただけでもこんなに綺麗ならコーネリアちゃんのお気に入りの庭ってどんなに綺麗なんだろうか。

綺麗なものは好きだからちょっと期待しちゃうかな。
もうここだけでも満足しそうな感じはあるんだけどね。


花のアーチやら洋風な感じの道を抜けて私たちは庭の方へと向かって行く。


 
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