【R18】この恋止めて下さいっ!!

白夜

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12話 3人の関係

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 昨日の酷い抱き方を無かったことにしよとしているのか、次の日は決まって優しい。
いつも優しい友也さんだけど、それ以上に優しくて甘々になる。


『なぁ♡今日はなんか予定ある?なんかご馳走するよ』

昨日の酷かったのを自分でもわかっているかの様に
俺に優しい。

『今日は予定があるんです。』

『え~誰と?』

『仁さんです!焼肉ご馳走してくれるって言ってました!』


少しだけ意地悪をしてしまった。


『友也さんも来ますか?』

さらりと誘った。

『…俺は…いいや…』

そう言うと思ってました。

だから言ったんです。



それから友也さんは何も言わなかった。

時間になって、友也さんと一緒に俺の家を出る。

仁さんとの待ち合わせ場所のすぐ近くまで一緒に歩いた。

他愛もない話をした。


『遼平…』

『なんですか?』

『やっぱ…いいや…なんでもない…』

『俺たちの事は誰にも秘密なんで!大丈夫です!!』


俺の言葉にほっとしている友也さんにチクっと心が痛んだ。

その痛みを隠すように思いっきり友也さんに微笑んだ。

『じゃあ!また!』

『うん』


待ち合わせの場所にはもう仁さんが来ていた。

俺と会うなり


『今のって…友也?』

…見られてた…


『はいっ…少し前にそこで会って…誘えばよかったですか?』


『…いや…なんか言ってた?』

『なんか?ってなんですか?』

『まぁ…焼肉行こっ!』


なかなかいい焼肉屋さんで、個室が予約されていた。


…これ…なに?

そんな重大な話なの?


席に案内されて仁さんがお肉を注文して

とりあえずビールで乾杯をした。

お肉を頬張りながら…本題に入った。


『…で?…なんですか?』


もじもじといじらしい仕草を見せる仁さんは、テキパキと仕事の出来る男じゃなくて…迷える子羊的な可愛らしさがあった。


やっと口を開いて

『遼平…ってさ…。友也と仲いいよな?』


『そうですか?仁さんの方が仲いいと思いますけど…』


自分で自分を傷つける様に放った言葉


仁さんは少し嬉しそうだった。


『そんなっ///…そんなことないけどっ///』

『さっき…友也…俺の事なんか言ってた?』


『別に何も言ってなかったけど…?』

『…そうか…』


『どうしたんですか?』


少しためらいながら…話始める仁さん


『遼平だから…話すんだけど…お前ならなんか全部受け入れてくれそうだし…』

俺どんな風に見えてんの?


『はい…いつも仕事で助けてもらってますし…俺に出来ることなら…』


『あのな…昨日…友也とご飯行って…その…なんて…言うの?…唇が…当たっちゃったって言うか…ちゅーを…』


言いにくそうに仁さんは片言で話してた。
いつもは饒舌に話すコミュ力お化けな人が、こんなにもたじたじで言葉が拙いなんて…

『まぁ~友也さんキス魔ですもんね!酔っぱらうとハグしたり、『ちゅ~しよっ』ってすぐ言いますもんね』

『違くてっ///…気が付いたら…俺が…してて///』


『…俺が?してて?……って!!仁さんが?友也さんに?』


『…そう…』


『えっ!!!!!!!』


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