9 / 14
9
翌日、憂鬱な気持ちで俺は玄関を出た。湊に会いたくなくてわざと早めに出たせいかいつもの通学路は車通りも少なく、直ぐに学校に着いた。そして、教室へ入るとクラスメイトが声を掛けてきた。
「あれ、創早くね?」
「うん。ちょっとね」
「いつも真野先輩と来てたのに喧嘩したの?」
「してないよ」
クラスメイトも特に湊に興味は無くその話は流れて課題の話題になる。英語の課題が中々難しくて昨日は苦戦したものだ。優等生的存在のクラスメイトの答えを確認していると、ふと窓側に居た男に名前を呼ばれた。
「創!校門に真野先輩がいるぞ」
何故俺を呼び出す必要があるのか、と思いながらも重い腰を上げて窓の外を見た。男の言った通り湊は居たが、少しいつもと違った。
「あの先輩って瑠愛先輩だよなぁ。めっちゃ距離近くね?付き合ってんのかな?」
遠くから見ても分かるほど二人は密着していた。
心が萎んでゆく。何故自分がこんなに落ち込んでいるのだろう。大事な先輩が取られたから?でも他の部活の先輩に彼女が出来た時は寧ろおめでとうと祝福したい嬉しく思う。それなのに、どうして俺はこんなに傷付いているんだ。寧ろ妹から目移りしてくれてやったー!と喜ぶべきだ。それなのに、なんで……。
湊と目がかち合う。彼は俺を見て目を見張っていた。俺は何も見たくなくて席に戻り、机に突っ伏した。すると、クラスメイトの男は俺をおちょくるように言った。
「ありゃ、嫉妬しちゃった?」
「するわけない!ほっとけ」
「創可愛がられてたからなぁ。よしよし、俺が代わりに慰めてあげるよぉ、創ちゃん」
「いらないってば!」
男が撫で始めれば他の男達もわらわらと集まって状況も分かってない癖に撫で始めた。擽ったいしなんか気持ち悪い。湊が撫でるのと全然違う。更に気分が悪くなり、皆の手を吹き飛ばして元凶の男に対して怒ると笑われた。
みんな揃って笑いやがって!何さ!怒りが最頂点に達し、俺は元凶の男を追い掛け回した。すると面白がって相手も逃げ出した。暫く走っているとチャイムが鳴り皆席に着いた。何だかこうして友人と馬鹿騒ぎするのも久しぶりだ。湊と別れたら今までの生活が変わってしまうのではないか、密かに抱いていた不安が少しだけ消えた。
そして、授業の合間も昼休みも湊と会わないように避けたが、問題は部活だ。今日は休もうかな。ずる休みだけど許して先生。俺今まで毎日練習してたし一日くらい許して下さい。
心の中で祈りながら先生へ報告をするために体育館へ向かう途中、腕を強く引かれた。
「わっ、みっ!!」
目の前の湊の表情を見て身が竦む。感情が抜け落ちた無表情。冷淡な目つきは俺を突き刺すようでぞっとした。
体が凍り付いたように固まっていると彼はぎゅっと俺に抱き着いた。肩に顔を埋めて息を吸う。擽ったくて身を捩らせて笑うとより抱き締める力が強くなった。
「あの!ちょっと痛いです」
「あ、すまない。つい可愛いが抑えられなくて抱き締めちゃったな」
意味が分からない。顔を合わせない間に頭を打ったのだろうか。
彼は穏やかな眼差しに戻ったものの一点を見てその目は変わった。昨日叩かれた頬を優しくなぞり、青ざめた。
「最悪だ。傷が残ってる」
「き、聞いたんですか?」
「ああ。瑠愛に朝聞いた。可哀想に。やっぱり俺が一緒にいればよかった」
同情の目で見てくる彼に苛立ちが湧いた。
可哀想って俺も男だぞ。てかお前のせいでもあるんだからな!
「別にこんなの痛くも痒くもないです!」
「でも怖かっただろ?ごめん。俺がちゃんと守ってやれなくて」
湊の目が徐々に暗くなる。口角も下がりきって酷く沈んだ顔色だ。瑠愛先輩と一緒にいた湊よりも、こんなに落ち込んだ顔をしている湊の方が見ていられなかった。しかも俺のせいで傷付いてる。
俺は彼の頬に両手を近付け、パチン!と音が出るくらいに叩いた。目を丸くする湊の顔が面白くて思わず俺の頬が緩んだ。
「お返しです。これで許してあげます。だからもうくよくよしないで下さい。格好悪いですよ」
「っ、はは、そうだなぁ。格好悪いとこ見せてごめんな。いつもの格好良い彼氏になれるように頑張るよ。次は絶対傷付けないから」
ふわりと包み込むような笑みに心が温まる。うん、この笑顔だ。いつもの湊。俺はこの笑顔が好きだ。俺は、彼が好きなんだ。
「もしかして土曜日会えないのも瑠愛が原因?」
心臓がドクンと飛び跳ねる。
瑠愛先輩が全てじゃない。別に彼女に殴られても本当にどうでもいいんだ。傷なんか出来ても別に俺は強い男だから平気だ。問題は湊を疑う俺だ。
「湊は、俺のこと好きですか?」
「当たり前だよ」
「じゃあ、どこが好きなんですか?」
「全部」
面倒臭い質問をしても彼は嬉しそうに微笑む。それが今は何故かモヤモヤした。
全部なんてどこが?俺は普通の人よりも出来ないことが多いと思う。頭も運動神経も大して良くないし顔も良くない。何も、良いところなんてない。「全部好き」なんて言って本当は俺の事なんて直ぐに忘れてしまうんじゃないか。
「全部って簡単に言えるじゃん。俺は妹の好きなとこ一つ一つ言えます。文句言うけどなんだかんだ優しいところとか可愛いところとか」
自分でもこんな面倒臭いことを言いたくなかったけれど、口から溢れたら止まらなかった。
俺はどうせ日曜日に捨てられるのだ。可愛い妹の方が好きって言うに決まってる。だから、好きって言って貰えるのは今だけなのに全部だとか一言で終わって欲しくなかった。
涙が溢れそうになり唇を強く噛む。面倒臭い意地悪な事を言う自分への嫌悪感と、日曜日の恐怖で苦しい。すると、湊はもう一度俺をぎゅっと抱き締めた。
「好きだよ。顔も声も仕草も性格も全部好きだ。一生懸命なところも不器用なところも可愛い。全部って簡単に聞こえるけど本当に俺は創の全部が好きなんだ」
湊が優しく俺の背中を撫でる。しかし、その優しい声とは反対に彼は俺が一番恐れていた言葉を落とした。
「でも、創は?俺の事好きだなんて一度も言ったことが無いよな。妹の事は好きだって何回も聞いたよ。でも、俺の事は?俺と妹、どっちが好き?」
湊は悲しげな顔で質問を投げかけた。俺はその質問に答えることが出来なかった。どっちが好きとか、頭に浮かばなかったのだ。
俺は、最低だ。
そして日曜日になるまで俺達は会話を交わさなかった。
「あれ、創早くね?」
「うん。ちょっとね」
「いつも真野先輩と来てたのに喧嘩したの?」
「してないよ」
クラスメイトも特に湊に興味は無くその話は流れて課題の話題になる。英語の課題が中々難しくて昨日は苦戦したものだ。優等生的存在のクラスメイトの答えを確認していると、ふと窓側に居た男に名前を呼ばれた。
「創!校門に真野先輩がいるぞ」
何故俺を呼び出す必要があるのか、と思いながらも重い腰を上げて窓の外を見た。男の言った通り湊は居たが、少しいつもと違った。
「あの先輩って瑠愛先輩だよなぁ。めっちゃ距離近くね?付き合ってんのかな?」
遠くから見ても分かるほど二人は密着していた。
心が萎んでゆく。何故自分がこんなに落ち込んでいるのだろう。大事な先輩が取られたから?でも他の部活の先輩に彼女が出来た時は寧ろおめでとうと祝福したい嬉しく思う。それなのに、どうして俺はこんなに傷付いているんだ。寧ろ妹から目移りしてくれてやったー!と喜ぶべきだ。それなのに、なんで……。
湊と目がかち合う。彼は俺を見て目を見張っていた。俺は何も見たくなくて席に戻り、机に突っ伏した。すると、クラスメイトの男は俺をおちょくるように言った。
「ありゃ、嫉妬しちゃった?」
「するわけない!ほっとけ」
「創可愛がられてたからなぁ。よしよし、俺が代わりに慰めてあげるよぉ、創ちゃん」
「いらないってば!」
男が撫で始めれば他の男達もわらわらと集まって状況も分かってない癖に撫で始めた。擽ったいしなんか気持ち悪い。湊が撫でるのと全然違う。更に気分が悪くなり、皆の手を吹き飛ばして元凶の男に対して怒ると笑われた。
みんな揃って笑いやがって!何さ!怒りが最頂点に達し、俺は元凶の男を追い掛け回した。すると面白がって相手も逃げ出した。暫く走っているとチャイムが鳴り皆席に着いた。何だかこうして友人と馬鹿騒ぎするのも久しぶりだ。湊と別れたら今までの生活が変わってしまうのではないか、密かに抱いていた不安が少しだけ消えた。
そして、授業の合間も昼休みも湊と会わないように避けたが、問題は部活だ。今日は休もうかな。ずる休みだけど許して先生。俺今まで毎日練習してたし一日くらい許して下さい。
心の中で祈りながら先生へ報告をするために体育館へ向かう途中、腕を強く引かれた。
「わっ、みっ!!」
目の前の湊の表情を見て身が竦む。感情が抜け落ちた無表情。冷淡な目つきは俺を突き刺すようでぞっとした。
体が凍り付いたように固まっていると彼はぎゅっと俺に抱き着いた。肩に顔を埋めて息を吸う。擽ったくて身を捩らせて笑うとより抱き締める力が強くなった。
「あの!ちょっと痛いです」
「あ、すまない。つい可愛いが抑えられなくて抱き締めちゃったな」
意味が分からない。顔を合わせない間に頭を打ったのだろうか。
彼は穏やかな眼差しに戻ったものの一点を見てその目は変わった。昨日叩かれた頬を優しくなぞり、青ざめた。
「最悪だ。傷が残ってる」
「き、聞いたんですか?」
「ああ。瑠愛に朝聞いた。可哀想に。やっぱり俺が一緒にいればよかった」
同情の目で見てくる彼に苛立ちが湧いた。
可哀想って俺も男だぞ。てかお前のせいでもあるんだからな!
「別にこんなの痛くも痒くもないです!」
「でも怖かっただろ?ごめん。俺がちゃんと守ってやれなくて」
湊の目が徐々に暗くなる。口角も下がりきって酷く沈んだ顔色だ。瑠愛先輩と一緒にいた湊よりも、こんなに落ち込んだ顔をしている湊の方が見ていられなかった。しかも俺のせいで傷付いてる。
俺は彼の頬に両手を近付け、パチン!と音が出るくらいに叩いた。目を丸くする湊の顔が面白くて思わず俺の頬が緩んだ。
「お返しです。これで許してあげます。だからもうくよくよしないで下さい。格好悪いですよ」
「っ、はは、そうだなぁ。格好悪いとこ見せてごめんな。いつもの格好良い彼氏になれるように頑張るよ。次は絶対傷付けないから」
ふわりと包み込むような笑みに心が温まる。うん、この笑顔だ。いつもの湊。俺はこの笑顔が好きだ。俺は、彼が好きなんだ。
「もしかして土曜日会えないのも瑠愛が原因?」
心臓がドクンと飛び跳ねる。
瑠愛先輩が全てじゃない。別に彼女に殴られても本当にどうでもいいんだ。傷なんか出来ても別に俺は強い男だから平気だ。問題は湊を疑う俺だ。
「湊は、俺のこと好きですか?」
「当たり前だよ」
「じゃあ、どこが好きなんですか?」
「全部」
面倒臭い質問をしても彼は嬉しそうに微笑む。それが今は何故かモヤモヤした。
全部なんてどこが?俺は普通の人よりも出来ないことが多いと思う。頭も運動神経も大して良くないし顔も良くない。何も、良いところなんてない。「全部好き」なんて言って本当は俺の事なんて直ぐに忘れてしまうんじゃないか。
「全部って簡単に言えるじゃん。俺は妹の好きなとこ一つ一つ言えます。文句言うけどなんだかんだ優しいところとか可愛いところとか」
自分でもこんな面倒臭いことを言いたくなかったけれど、口から溢れたら止まらなかった。
俺はどうせ日曜日に捨てられるのだ。可愛い妹の方が好きって言うに決まってる。だから、好きって言って貰えるのは今だけなのに全部だとか一言で終わって欲しくなかった。
涙が溢れそうになり唇を強く噛む。面倒臭い意地悪な事を言う自分への嫌悪感と、日曜日の恐怖で苦しい。すると、湊はもう一度俺をぎゅっと抱き締めた。
「好きだよ。顔も声も仕草も性格も全部好きだ。一生懸命なところも不器用なところも可愛い。全部って簡単に聞こえるけど本当に俺は創の全部が好きなんだ」
湊が優しく俺の背中を撫でる。しかし、その優しい声とは反対に彼は俺が一番恐れていた言葉を落とした。
「でも、創は?俺の事好きだなんて一度も言ったことが無いよな。妹の事は好きだって何回も聞いたよ。でも、俺の事は?俺と妹、どっちが好き?」
湊は悲しげな顔で質問を投げかけた。俺はその質問に答えることが出来なかった。どっちが好きとか、頭に浮かばなかったのだ。
俺は、最低だ。
そして日曜日になるまで俺達は会話を交わさなかった。
あなたにおすすめの小説
【完結】ハーレムラブコメの主人公が最後に選んだのは友人キャラのオレだった。
或波夏
BL
ハーレムラブコメが大好きな男子高校生、有真 瑛。
自分は、主人公の背中を押す友人キャラになって、特等席で恋模様を見たい!
そんな瑛には、様々なラブコメテンプレ展開に巻き込まれている酒神 昴という友人がいる。
瑛は昴に《友人》として、自分を取り巻く恋愛事情について相談を持ちかけられる。
圧倒的主人公感を持つ昴からの提案に、『友人キャラになれるチャンス』を見出した瑛は、二つ返事で承諾するが、昴には別の思惑があって……
̶ラ̶ブ̶コ̶メ̶の̶主̶人̶公̶×̶友̶人̶キ̶ャ̶ラ̶
【一途な不器用オタク×ラブコメ大好き陽キャ】が織り成す勘違いすれ違いラブ
番外編、牛歩更新です🙇♀️
※物語の特性上、女性キャラクターが数人出てきますが、主CPに挟まることはありません。
少しですが百合要素があります。
☆第1回 青春BLカップ30位、応援ありがとうございました!
第13回BL大賞にエントリーさせていただいています!もし良ければ投票していただけると大変嬉しいです!
園芸部の山田
斯波良久@出来損ないΩの猫獣人発売中
BL
ノート提出を忘れたクラスメートのため、サッカー部の部室までノート回収に向かった。ノートと共に頼まれていたミルクティーをゲットして教室に戻る途中、サッカー部の元部長・早瀬先輩から声をかけられ、一緒にアイスクレープを食べに行くことになったのだが―—。
好きなあいつの嫉妬がすごい
カムカム
BL
新しいクラスで新しい友達ができることを楽しみにしていたが、特に気になる存在がいた。それは幼馴染のランだった。
ランはいつもクールで落ち着いていて、どこか遠くを見ているような眼差しが印象的だった。レンとは対照的に、内向的で多くの人と打ち解けることが少なかった。しかし、レンだけは違った。ランはレンに対してだけ心を開き、笑顔を見せることが多かった。
教室に入ると、運命的にレンとランは隣同士の席になった。レンは心の中でガッツポーズをしながら、ランに話しかけた。
「ラン、おはよう!今年も一緒のクラスだね。」
ランは少し驚いた表情を見せたが、すぐに微笑み返した。「おはよう、レン。そうだね、今年もよろしく。」
夢の中の告白
万里
BL
バレー部のムードメーカーで、クラスのどこにいても笑い声の中心にいる駆(かける)。好奇心と高いコミュニケーション能力を持つ彼は、誰とでもすぐに打ち解けるが、唯一、澪(れい)にだけは、いつも「暑苦しい」「触んな」と冷たくあしらわれていた。
そんな二人の関係が、ある日の部活帰りに一変する。
あまりの疲れに電車で寝落ちした駆の耳元で、澪が消え入りそうな声で零した「告白」。
「……好きだよ、駆」
それは、夢か現(うつつ)か判然としないほど甘く切ない響きだった。
理香は俺のカノジョじゃねえ
中屋沙鳥
BL
篠原亮は料理が得意な高校3年生。受験生なのに卒業後に兄の周と結婚する予定の遠山理香に料理を教えてやらなければならなくなった。弁当を作ってやったり一緒に帰ったり…理香が18歳になるまではなぜか兄のカノジョだということはみんなに内緒にしなければならない。そのため友だちでイケメンの櫻井和樹やチャラ男の大宮司から亮が理香と付き合ってるんじゃないかと疑われてしまうことに。そうこうしているうちに和樹の様子がおかしくなって?口の悪い高校生男子の学生ライフ/男女CPあります。
政略結婚したかった
わさび
BL
御曹司 朝峰楓× 練習生 村元緋夏
有名な事務所でアイドルを目指して練習生をしている緋夏だが、実は婚約者がいた。
二十歳までにデビューしたら婚約破棄
デビューできなかったらそのまま結婚
楓と緋夏は隣同士に住む幼馴染で親はどちらも経営者。
会社のために勝手に親達が決めた政略結婚と自分の気持ちで板挟みになっている緋夏だったが____
俺の親友のことが好きだったんじゃなかったのかよ
雨宮里玖
BL
《あらすじ》放課後、三倉は浅宮に呼び出された。浅宮は三倉の親友・有栖のことを訊ねてくる。三倉はまたこのパターンかとすぐに合点がいく。きっと浅宮も有栖のことが好きで、三倉から有栖の情報を聞き出そうとしているんだなと思い、浅宮の恋を応援すべく協力を申し出る。
浅宮は三倉に「協力して欲しい。だからデートの練習に付き合ってくれ」と言い——。
攻め:浅宮(16)
高校二年生。ビジュアル最強男。
どんな口実でもいいから三倉と一緒にいたいと思っている。
受け:三倉(16)
高校二年生。平凡。
自分じゃなくて俺の親友のことが好きなんだと勘違いしている。
君の恋人
risashy
BL
朝賀千尋(あさか ちひろ)は一番の親友である茅野怜(かやの れい)に片思いをしていた。
伝えるつもりもなかった気持ちを思い余って告げてしまった朝賀。
もう終わりだ、友達でさえいられない、と思っていたのに、茅野は「付き合おう」と答えてくれて——。
不器用な二人がすれ違いながら心を通わせていくお話。