転生したら親友でした

白薔薇

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死亡 転生

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俺の親友の杉崎遥《すぎさきはるか》が事故に遭った。
自動車の死角を通ってしまっていたらしく不運にも撥ねられたそうだ。
今は運ばれた病院で眠っているが正直目覚めることは難しいと医者に言われたのだと彼の両親から聞いた。

顔を覆って泣いているご両親の前で自分まで号泣するわけにもいかなかったので俯いて病室から去った。
「帰らなくてもいいのに」と言っていた二人だったが
居られる心の余裕がなかったので断って帰った。

「遥...。」

誰へ向けるでもない呼び声は自分の中でのみ虚しく響いた。

「ただいま...。」

「あらおかえり、どうだった?遥くん。」

母さんが心配そうな顔で聞いてくる。

「死んじゃうかもしれないって...。」

「そ、そう...。深刻な状況なのね。
目を覚ましてくれればいいわね。」

酷く落ち込んでいる俺を見て母さんはより不安そうになった。

「課題やるから...。」

そう言って自分の部屋に戻ったが、当然課題なんてやる気が出るはずもなく、気力もないわけで。
意味もなくベッドに顔を伏せては上げて遥の親から目覚めたという連絡が入るのを待った。

数時間が経っても尚、連絡なんて来なかった。

「やべ、、寝てた。」

心も体も疲れていたらしい。
静かな部屋の中で寝てたことを自分に報告する。

「やっぱ連絡は来ないか。」

やけに小腹が減ったがご飯を食べるような気にもなれなかったのでこっそりと家を抜け出し、真っ暗な中一人でコンビニへ出かけた。
高校生だからそれが普通だけれど。

「ふぅ...」

コンビニからの帰宅途中の信号待ちは長く感じた。

ドンッ。
誰かがぶつかってきた。
同時に体が車道へ飛び出る。

「ぁ...。」

体を物凄い衝撃が襲い、一瞬で地面に打ち付けられた。
音を聞きつけたであろう近所の住民が窓から顔を出して、よく見えもしない事故を発見して悲鳴を上げた。

「き、救急車!」

女の人の声が聞こえたところで意識が途切れた。



「...か。はるか...遥!」

俺は薫だ、遥は親友の杉崎遥で。
あ!もしかして遥が目覚めたのか。

でも目を開いたのは俺だった。
だったらどうして俺は遥って呼ばれてるんだ...?

「遥っ!」

目を開けた俺を見るなり遥の両親が泣いて喜んでいる。


もしかして、俺が遥になったのか。

「か...がみ..ある?」

出にくい声を必死に絞り出して鏡を要求する。

「鏡?あるけど。どうして?」

遥の母親は鏡を手渡して聞いてきた。

鏡を見るとそこには一つも違うところが見当たらない遥の姿があった。

俺が遥!?

心の中で叫んだ。



どうやら俺は死んで、何があったか生まれ変わった..?らしい。
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