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怪人登場
さいたま新都心編
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今日は人気ロックバンド MOTHERのコンサート。ここさいたまスーパーアリーナで行われる。
3ヶ月前、メインボーカルの高校生 武は高校内で突如行方不明になった。このコンサートの開催も危ぶまれたが、彼の双子の妹 マサミが現れ、武のような音域のある歌声をもちながら、更に優しく眠りに誘う甘い声も持ち合わせていた。
彼女の出現で、MOTHERの人気が更にうなぎ登りとなり、本日7月7日予定どおり、3万5000人をむかえ、ライブが始まった。ライブ会場はアリーナ席の真ん中に特別ステージ、いやプロレスやボクシングが行われるのか、リングが設置されていた。
18時ライブが始まった。スポットライトと白い煙の中から、リーダーでベースの克也、ギターの和也、ドラムの龍が現れた。
そして、ラスト武のマスクをかぶった人物がアリーナ席の後ろからバイクで登場し、ステージに登壇した。
申し遅れたが、この会場にヒロミもきていた。ヒロミはヒロシ時代、武とは親友で、アーティストである武を高く評価していた。武もMOTHERというメジャーバンドのボーカルという目立った立ち位置でありながら、高校生として、ヒロシといる時は心地よさを感じていた。
今回のライブは前々から武から招待されていたもので、楽しみにしていたものだった。
1曲目が始まった。彼らのデビュー曲
「ハードビート」。
ハードロックで、観客を一気にMOTHERの世界に引き込んだ。ここからは引き続きハード系で、「ブラックサンダー」、「地獄への階段」が演奏された。マサミのボーカルは武を彷彿させる魂の叫びと女性ながらのソプラノボイス、低音から高音と幅広い音域を使い、新たなMOTHERを作り出していた。
観客は陶酔していた。
しかし、ヒロミは冷静に聞き入っていた。マサミの中に武がいるような違和感を感じながら。
一旦楽器交換で暗転した。
この後暫くすると、
武のマスクを被ったままのマサミからMCが始まった。
マサミ みんなー。乗れてる?
観客 イェー。
大歓声!!
マサミ 今回兄貴の武が行方不明になってて心配かけてごめんなさい🙏。
きっと大丈夫で。また戻ってくると思うから。私も急遽代役任されて、一生懸命練習したけど。間違ったらごめんね。
では、次は初披露曲、私の作詞作曲
「エクイエム マミーの世界へ」
宗教的なパイプオルガンの演奏。讃美歌のようなスローテンポなメロディが流れ、歌のないメロディーが1分近く流れた。
観客を含め、ヒロミを除いた全員が催眠状態となり、眠ってしまった。
マサミ あらら。みんな眠ってしまったわね。ヒロミあなたは起きてるわね。
どこにいるの?ここにいるんでしょ。
でてらっしゃい!
ヒロミはアリーナ席の後方から歩いてリングの方に歩いて行った。ヒロミの服はグレーのスーツ、下は同色のスカート、フリルのついた白いブラウスとOL風で颯爽と現れた。
マサミは真っ黒なヘビメタ風の服装で、下も真っ黒なパンツだった。
3ヶ月前、メインボーカルの高校生 武は高校内で突如行方不明になった。このコンサートの開催も危ぶまれたが、彼の双子の妹 マサミが現れ、武のような音域のある歌声をもちながら、更に優しく眠りに誘う甘い声も持ち合わせていた。
彼女の出現で、MOTHERの人気が更にうなぎ登りとなり、本日7月7日予定どおり、3万5000人をむかえ、ライブが始まった。ライブ会場はアリーナ席の真ん中に特別ステージ、いやプロレスやボクシングが行われるのか、リングが設置されていた。
18時ライブが始まった。スポットライトと白い煙の中から、リーダーでベースの克也、ギターの和也、ドラムの龍が現れた。
そして、ラスト武のマスクをかぶった人物がアリーナ席の後ろからバイクで登場し、ステージに登壇した。
申し遅れたが、この会場にヒロミもきていた。ヒロミはヒロシ時代、武とは親友で、アーティストである武を高く評価していた。武もMOTHERというメジャーバンドのボーカルという目立った立ち位置でありながら、高校生として、ヒロシといる時は心地よさを感じていた。
今回のライブは前々から武から招待されていたもので、楽しみにしていたものだった。
1曲目が始まった。彼らのデビュー曲
「ハードビート」。
ハードロックで、観客を一気にMOTHERの世界に引き込んだ。ここからは引き続きハード系で、「ブラックサンダー」、「地獄への階段」が演奏された。マサミのボーカルは武を彷彿させる魂の叫びと女性ながらのソプラノボイス、低音から高音と幅広い音域を使い、新たなMOTHERを作り出していた。
観客は陶酔していた。
しかし、ヒロミは冷静に聞き入っていた。マサミの中に武がいるような違和感を感じながら。
一旦楽器交換で暗転した。
この後暫くすると、
武のマスクを被ったままのマサミからMCが始まった。
マサミ みんなー。乗れてる?
観客 イェー。
大歓声!!
マサミ 今回兄貴の武が行方不明になってて心配かけてごめんなさい🙏。
きっと大丈夫で。また戻ってくると思うから。私も急遽代役任されて、一生懸命練習したけど。間違ったらごめんね。
では、次は初披露曲、私の作詞作曲
「エクイエム マミーの世界へ」
宗教的なパイプオルガンの演奏。讃美歌のようなスローテンポなメロディが流れ、歌のないメロディーが1分近く流れた。
観客を含め、ヒロミを除いた全員が催眠状態となり、眠ってしまった。
マサミ あらら。みんな眠ってしまったわね。ヒロミあなたは起きてるわね。
どこにいるの?ここにいるんでしょ。
でてらっしゃい!
ヒロミはアリーナ席の後方から歩いてリングの方に歩いて行った。ヒロミの服はグレーのスーツ、下は同色のスカート、フリルのついた白いブラウスとOL風で颯爽と現れた。
マサミは真っ黒なヘビメタ風の服装で、下も真っ黒なパンツだった。
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