婚姻=スキル共有!? ハズレと追放された俺に、美少女女王とイケメン魔王が嫁婿に来て土下座してきたんだが。俺の隠しスキルはガチャ確操作だった

みにぶた🐽

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第1章14話「反撃の狼煙と新たな脅威」

「反撃の狼煙と新たな脅威」①

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 東の空が白み始めた頃、俺たちは既に行動を開始していた。

 マルセリーヌの家の居間では、制御石を囲んで詳細な分析が進められている。俺は【ガチャ確操作】を完全に封印した状態で、石の構造を慎重に観察していた。

「やはり、この模様は異常ですね」

 マルセリーヌが古い羊皮紙に書かれた魔法陣の図と照らし合わせながら言った。

「村に伝わる古い記録では、このような複雑な構造は『破壊の陣』として記載されています」

 俺は石の表面に浮かび上がる幾何学模様を見つめた。夜明けの薄い光の中で、その紋様はまるで生きているかのように脈動している。

「破壊の陣?」

「はい。古代の戦争で使われた、敵の魔法を暴走させるための陣だと記録にあります」

 マルセリーヌの説明に、俺の背筋に冷たいものが走った。これは単なる罠ではない。古代から受け継がれた、確実に標的を破滅させるための技術だったのだ。

「ヴィンセント魔導師がこれほど古い技術を知っているとは…」

 エリシアが呟いた。彼女は先ほどから帝国への緊急連絡魔法を準備している。

「おそらく、ヴァン=ミルテンベルク家に代々伝わる禁断の知識なのでしょう」

 エドリアンが冷静に分析する。

「名門貴族の家には、表に出せない古い技術が秘蔵されていることがある」

 俺は制御石を手に取った。この小さな石に、俺を陥れるための何世紀もの悪意が込められている。それを思うと、怒りより先に恐怖が込み上げてきた。

「しかし、これは同時に証拠でもあります」

 マルセリーヌが希望を込めて言った。

「この陣の構造は非常に特殊で、作成できる人物は限られているはずです」

「そうだな」

 俺は頷いた。

「この技術を知っているということ自体が、ヴィンセント魔導師の関与を証明する材料になる」

 エリシアが立ち上がった。

「それでは、私は帝国への連絡を開始します。この証拠と共に、政治的支援を要請してみます」

 彼女は部屋の奥に移動し、複雑な魔法陣を描き始めた。帝国との長距離通信は高度な技術を要するため、相当な集中が必要だろう。

 エドリアンも準備を始めた。

「俺は冥界のネットワークを使って、王都での動きを探る。ヴィンセント魔導師がどのような次の手を打とうとしているのか、事前に把握したい」

 彼の周囲に暗い靄が立ち上る。冥界との接続が開始されているのだ。

 俺とマルセリーヌは制御石の分析を続けた。この石に隠された秘密を全て暴き出さなければならない。

「隼人さん、見てください」

 マルセリーヌが石の底面を指差した。

「ここに、極めて小さな文字が刻まれています」

 俺は目を凝らした。確かに、髪の毛ほどの細さで何かが刻まれている。

「これは…古代オルテンシア朝の文字ですね」

 エリシアが通信魔法を中断して近づいてきた。

「『復讐の刻印、ヴァン=ミルテンベルク』…と書かれています」

 その瞬間、俺たちは全員息を呑んだ。これは単なる政治的な策略ではない。ヴァン=ミルテンベルク家による、個人的な復讐だったのだ。

「復讐?いったい何に対する復讐なんだ?」

 俺が呟くと、エリシアが厳しい表情を見せた。

「古代オルテンシア朝とヴァン=ミルテンベルク家の間には、深い因縁があったのかもしれません」

 マルセリーヌが古い記録を調べ始めた。

「村の文献にも、何か関連する記述があるかもしれません」

 その時、エドリアンが冥界との通信を終えた。彼の表情は険しく、明らかに良くない知らせを持ち帰ってきたようだった。

「隼人、緊急事態だ」

 エドリアンの声に、全員が振り返った。

「王都では既に次の監視官の人選が始まっている。しかも、今度は一人ではない」
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