婚姻=スキル共有!? ハズレと追放された俺に、美少女女王とイケメン魔王が嫁婿に来て土下座してきたんだが。俺の隠しスキルはガチャ確操作だった

みにぶた🐽

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第1章14話「反撃の狼煙と新たな脅威」

「反撃の狼煙と新たな脅威」 ④

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 夕日が村の向こうに沈もうとする頃、俺たちは地下遺跡の最深部にいた。

 古代オルテンシア朝の婚姻施設は、エリシアの権限によって完全な防御モードに切り替わっていた。入り口は重厚な石扉で封鎖され、複雑な魔法結界が周囲を覆っている。

「これで、ヴィンセント魔導師の息がかかった監視官でも、簡単には入ってこられません」

 エリシアが青白い光を放つ制御盤を操作しながら説明した。

「古代の防御システムは、現代の魔法技術では突破困難です」

 遺跡の中央にある婚姻の魔法陣は、普段とは異なる輝きを放っていた。エリシアとエドリアンとの契約の力が、この聖域を守護しているのだ。

「隼人」

 エドリアンが大きな石版の前で俺を呼んだ。

「これを見ろ」

 石版には、古代オルテンシア朝の文字で何かが刻まれている。エリシアが近づいて解読を始めた。

「『帝国最後の秘宝、復讐者への答えがここに眠る』…」

 その文章に、俺たちは全員息を呑んだ。

「復讐者への答え?」

 俺が呟くと、エリシアが震える手で石版に触れた。すると、隠されていた文字が浮かび上がってきた。

「『ミルテンベルクの裏切りは予見されていた。真の忠臣たちよ、この知識を未来の守護者に託す』」

「これは…皇帝ルドヴィコ三世の遺言でしょうか」

 マルセリーヌが畏怖の念を込めて呟いた。

 エリシアがさらに石版を調べると、小さな窪みを発見した。

「この形は…制御石にそっくりですね」

 俺は持参した制御石を取り出した。ヴィンセント魔導師が仕込んだ罠の石だが、それが古代皇帝の遺した装置の鍵になるとは皮肉な話だった。

「試してみましょう」

 俺が制御石を窪みにはめ込むと、遺跡全体が光に包まれた。そして、石版の奥から古い巻物が現れた。

 エリシアが慎重に巻物を開くと、そこには驚くべき内容が記されていた。

「これは…ミルテンベルクの裏切りに関する詳細な記録です」

 彼女の声が震えていた。

「暗殺計画だけでなく、帝国の財宝を盗み、敵国に機密を売り渡していたことまで記されています」

 マルセリーヌが興奮して言った。

「それは決定的な証拠になりますね!」

「そうだ」

 エドリアンが頷いた。

「ヴァン=ミルテンベルク家の先祖が真の裏切り者だったという証明があれば、現在の復讐も正当性を失う」

 俺は巻物を見つめながら考えた。この古い記録が、現代の政治的陰謀を打ち破る鍵になるとは、運命の不思議さを感じずにはいられない。

 その時、遺跡の警報システムが作動した。エリシアが制御盤を確認する。

「監視官団が村に到着しました。三名の監視官と、『古代魔法討伐官』グレゴリー・ザイデルです」

 ザイデル。その名前にはどこか聞き覚えがあった。

「彼らは既に村の捜索を開始しています」

 エリシアが報告する。

「マルセリーヌさんが上手く応対してくれていますが、遺跡の存在に気づくのも時間の問題でしょう」

 俺は決意を固めた。

「それなら、こちらから仕掛ける時だ」

 俺は古代皇帝の巻物と制御石を手に取った。

「この証拠を武器に、ヴィンセント魔導師の陰謀を完全に暴露する」

 エドリアンが戦略的な提案をした。

「冥界のネットワークを使って、この情報を大陸中に拡散する。隠蔽は不可能にしてやろう」

 エリシアも同意した。

「帝国としても、先祖の汚名を晴らす機会です。全面的に支援します」

 地上では監視官たちが村を包囲し、俺を捕らえようと血眼になっているだろう。しかし、彼らは知らない。

 俺たちが手にしているのは、単なる逃亡者の抵抗ではない。何世紀もの時を超えた、真実と正義の反撃だということを。

「よし」

 俺は仲間たちを見回した。

「古代と現代、二つの時代の力を合わせて、ヴィンセント魔導師に最後の審判を下そう」

 婚姻の魔法陣が輝きを増し、俺たちの決意に応えるように遺跡全体が共鳴した。

 真の戦いは、今まさに始まろうとしていた。

 地上の監視官たちは、まだ気づいていない。自分たちが追い詰めたと思っている獲物が、実は反撃の準備を完了した猛獣だということを。

 古代オルテンシア朝最後の皇帝の遺志と、現代の友情の絆が融合した時、どのような力が生まれるのか。

 その答えは、明日の夜明けと共に明らかになるだろう。
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