性教育パーフェクトマニュアル

みにぶた🐽

文字の大きさ
4 / 33

第4章「添い寝訓練:背中で触れる夜」

しおりを挟む
 四日目の夜、燈は大学の宿泊施設の一室にいた。今回の課題は「同室での添い寝実習」。恋人同士が一つの部屋で過ごす際の自然な距離感を学ぶという名目だった。

 部屋にはダブルベッドが一つ。燈はソファに座り、シャワーから出てくる澪を待っていた。

「お待たせ」

 バスルームから現れた澪は、大学指定のパジャマを着ていた。薄いピンクの生地は思った以上に透け感があり、下着のラインがうっすらと透けて見える。

「そのパジャマ……」

「薄いのよね。でも指定だから仕方ないわ」

 澪は気にした様子もなく、ベッドの端に腰掛けた。髪はまだ湿っており、シャンプーの香りが部屋に漂う。

「今夜は背中合わせで寝ることになってるの。恋人同士の自然な距離感を保つ練習だって」

 燈も着替えを済ませ、ベッドに入った。指示通り背中合わせになるが、ダブルベッドでも二人が寝ると意外に狭い。

「おやすみ」

「おやすみなさい」

 部屋の明かりが消され、静寂が訪れた。しかし燈は全く眠れずにいた。背中越しに伝わる澪の体温、規則的な寝息、そして時折聞こえる寝返りの音——全てが彼の神経を刺激する。

 しばらくして、澪が寝返りを打った。すると、彼女の足が燈の腰に軽く触れる。

「んん……」

 澪が小さく呟いた。まだ眠っているようだが、その足は燈の腰により密着してくる。

 さらに時間が経つと、澪の腕が燈の腰に回された。彼女は完全に燈に寄りかかる体勢になっている。

「あれ……ここって……どこ触ってるんだっけ?」

 澪の寝ぼけたような声が聞こえた。しかし燈には、それが本当に寝ぼけているのか分からない。

 澪の手が燈の腹部を軽く撫でる。パジャマ越しでも、その感触ははっきりと分かった。

「澪さん……」

「んー……気持ちいい……」

 澪は寝言のように呟きながら、お尻を燈の腰に押し付けてくる。その柔らかな感触に、燈の理性が揺らいだ。

 気がつくと、燈は寝返りを打っていた。澪と向かい合う格好になり、彼女の寝顔が目の前にある。

 月明かりに照らされた澪の顔は、昼間の凛とした表情とは違い、どこか無防備で愛らしい。薄いパジャマから覗く胸元の膨らみが、燈の視線を釘付けにする。

「んふ……」

 澪が小さく微笑んだ。まだ眠っているはずなのに、その表情はどこか妖艶だった。

 燈が見つめていると、澪がゆっくりと目を開けた。

「あら……おはよう?」

「まだ夜中ですけど……」

「そうね……でも、こうして見つめられてると、眠れなくなっちゃう」

 澪の声は普段よりも甘く、燈の心臓を激しく鼓動させる。

「抱き枕みたいで……気持ちいいかも」

 澪はそう言うと、燈の胸に顔を埋めた。彼女の温かい吐息が、パジャマ越しに燈の肌に触れる。

「澪さん……」

「シャワーの時、あなたのこと考えてた」

 澪の告白に、燈は息を呑む。

「映画館での……あの感触。まだ手に残ってるの」

 澪の手が燈の胸に置かれる。その手は微かに震えており、彼女もまた動揺していることが分かった。

「これも……演技ですか?」

「さあ……どうかしら」

 澪は燈を見上げる。その瞳には、昼間の冷静さはもうない。代わりに、何か熱いものが燃えているのが見えた。

 二人の顔が近づいていく。唇が触れ合いそうになったその時——

「就寝時間監視中。異常行動を検知しました」

 AIの警告音が響いた。燈と澪は慌てて離れ、再び背中合わせの体勢に戻る。

「おやすみ……」

 澪が小さく呟いた。しかし燈は、彼女の背中が微かに震えているのを感じていた。

 燈もまた、一睡もできずに朝を迎えることになった。澪の体温と香り、そして彼女の最後の言葉が頭から離れない。

 これが本当に演技なのか——その答えは、まだ見つからずにいた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

俺様上司に今宵も激しく求められる。

美凪ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。 **2026.01.02start~2026.01.17end**

おじさん、女子高生になる

一宮 沙耶
大衆娯楽
だれからも振り向いてもらえないおじさん。 それが女子高生に向けて若返っていく。 そして政治闘争に巻き込まれていく。 その結末は?

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

処理中です...