29 / 49
第二十九話「裏切りの果て、魔力の獣」
しおりを挟む
私たちはザークの案内でモンスターを避けつつ、中央にあるというダンジョンのある場所にきた。 そこは湿地帯の真ん中で巨大な枯れたマングローブの森だった。
「ここか、確かにモンスターがでてきている」
「ああ、ここは封印されていたが、おそらくハウザーとハーザムが封印を破壊してモンスターを溢れさせたんだろう」
ザークは怒りに満ちた顔でそういう。
「宝玉をえるために...... か、しかし、宝玉をなんのために集めているんだろうか」
「まあ、よくないことじゃない事だけは確かね」
リオネにティルレがいった。
(宝玉...... なにか魔王に関係することなのか。 そもそも魔王の情報が少なすぎる。 ただ、いまは先にやることがある)
「......もしかしたらハウザーたちがひそんでいるかも知れない。 気をつけて進もう」
私たちは森へとすすむ。
「やはり、魔力がこい。 しかもモンスターたちも強いな」
「ああ、ダンジョンのもとをたたないと、このまま増え続ける。 しかしダンジョンがどこなのか、目印が消えている」
「枯れたマングローブがうっそうと繁って、空からもダンジョンの位置がわからないよ」
ティルレが空を飛びながらそういった。
「では私が試してみます。 風よ! 舞いおどれ!!」
突風がふくと風が竜巻になりモンスターと、マングローブを削り取っていく。
「リオネ、すごいな......」
「ええ、私も皆さんとおなじく新たに魔法を考えていましたから」
「あそこだ!」
ティルレが指差すほうに地下へと続く穴があった。 そこは人工的につくられた通路のようだ。
「そもそもここのダンジョンはどんないわれなんです?」
リオネがきく。
「はるか昔から存在していて、かつてのリザードマンたちは戦いのために、ここで何らかの儀式をしていたという」
「リザードマンが儀式を......」
「なにかはわからないが、そのあと多大な犠牲を払って封印したといわれている」
そう地下へおりながら、ザークは話を続けた。
「そういえば、我が国もダンジョンでなにかの儀式をしていたという話はありますね。 そこは石で固めてしまったとも......」
「ザルドラもか......」
(儀式、なにをしていたんだ......)
「なにか来る!」
てティルレ蛾さけぶ、みんなが武器をかまえる。 奥からモンスターが次々とでてきた。
「水よ!!」
ザークが水を放ち吹き飛ばしていく。
「ザーク、みんな、あまり魔力を使わずにすすもう。 なにがいるかわからない」
「はい」
「わかった」
私たちは通路を先へとすすむ。
「ここが最深部か...... あれは」
部屋をのぞくと、奥でリザードマンとみられる人物が水晶を覗き込んでいるのがみえた。
「あれはハーザム!」
ザークがそういった。
「元宰相か...... 一体なにをしている」
「......ええ、すでにハウザーが城へと向かい、宝玉を奪い取りに向かいました」
『......そうですか』
(誰かと通話している...... ハウザー以外に誰かが裏にいたということか)
「このままどうしましょうか?」
『そのまま、モンスターをつくり続け、その国を落としてください......』
(ちいさい声だがなんとか聞き取れるか)
「し、しかし、それでは私が支配する国が復興できぬほどに......」
『できない...... と』
「い、いえ、ですが......」
『そうですか...... あなたの役目は終わったようです』
「そんな! 話がちがう! あなたは力を貸せば、この国をくださるとおっしゃったから!」
『そうですね、国は差し上げましょう。 国を......』
水晶が黒く染まり輝くと、そこから黒い霧がでてハーザムを飲み込んだ。
「な、なにを!! うわあぁぁあ!!!」
水晶は砕けちり、床にころがり悶え苦しむハーザムの肌は黒く変色して、体が歪に大きくなる。
「ガアアア!!!」
竜のような姿になったハーザムは体に黒い霧をまといながら暴れまわり、落ちてきたモンスターを食らい始めた。
「なんだあれは!?」
「モンスターのようになった!」
「もはや、話ができる状態ではないですね!」
「止めるしかないだろう! みんないくぞ!」
私たちは魔法でモンスター化したハーザムへと放つが、効いてはいないように前へとでてくる。
「魔法が効かないのか!」
「俺がいく!」
「私も!」
ザークとリオネが剣をふるい竜のようになったハーザムと対峙する。
(二人が抑えてくれているうちに、対処を...... 魔力であの姿になったのなら、魔法が効かないとは思わない。 だとするとあの黒い霧が拡散か軽減しているはず......)
「ティルレ、あの黒い霧を溶かしたゴーレムで包めるか!」
「えっ!? わ、わかったやってみる! ゴーレム!」
ティルレは石鳥のゴーレムをつくり、それをハーザムにぶつけ溶かし固めた。 黒い霧はそのままハーザムとくっつく。
「よし! 光よ溶けろ!」
両手で大きな光球をつくり液体のようにする。
「縮んで放て!!」
それを圧縮して放った。
圧縮された光はレーザーのようにハーザムを貫く。
「ガアァァァァアッ......」
ハーザムはその場に倒れ伏した。
「ここか、確かにモンスターがでてきている」
「ああ、ここは封印されていたが、おそらくハウザーとハーザムが封印を破壊してモンスターを溢れさせたんだろう」
ザークは怒りに満ちた顔でそういう。
「宝玉をえるために...... か、しかし、宝玉をなんのために集めているんだろうか」
「まあ、よくないことじゃない事だけは確かね」
リオネにティルレがいった。
(宝玉...... なにか魔王に関係することなのか。 そもそも魔王の情報が少なすぎる。 ただ、いまは先にやることがある)
「......もしかしたらハウザーたちがひそんでいるかも知れない。 気をつけて進もう」
私たちは森へとすすむ。
「やはり、魔力がこい。 しかもモンスターたちも強いな」
「ああ、ダンジョンのもとをたたないと、このまま増え続ける。 しかしダンジョンがどこなのか、目印が消えている」
「枯れたマングローブがうっそうと繁って、空からもダンジョンの位置がわからないよ」
ティルレが空を飛びながらそういった。
「では私が試してみます。 風よ! 舞いおどれ!!」
突風がふくと風が竜巻になりモンスターと、マングローブを削り取っていく。
「リオネ、すごいな......」
「ええ、私も皆さんとおなじく新たに魔法を考えていましたから」
「あそこだ!」
ティルレが指差すほうに地下へと続く穴があった。 そこは人工的につくられた通路のようだ。
「そもそもここのダンジョンはどんないわれなんです?」
リオネがきく。
「はるか昔から存在していて、かつてのリザードマンたちは戦いのために、ここで何らかの儀式をしていたという」
「リザードマンが儀式を......」
「なにかはわからないが、そのあと多大な犠牲を払って封印したといわれている」
そう地下へおりながら、ザークは話を続けた。
「そういえば、我が国もダンジョンでなにかの儀式をしていたという話はありますね。 そこは石で固めてしまったとも......」
「ザルドラもか......」
(儀式、なにをしていたんだ......)
「なにか来る!」
てティルレ蛾さけぶ、みんなが武器をかまえる。 奥からモンスターが次々とでてきた。
「水よ!!」
ザークが水を放ち吹き飛ばしていく。
「ザーク、みんな、あまり魔力を使わずにすすもう。 なにがいるかわからない」
「はい」
「わかった」
私たちは通路を先へとすすむ。
「ここが最深部か...... あれは」
部屋をのぞくと、奥でリザードマンとみられる人物が水晶を覗き込んでいるのがみえた。
「あれはハーザム!」
ザークがそういった。
「元宰相か...... 一体なにをしている」
「......ええ、すでにハウザーが城へと向かい、宝玉を奪い取りに向かいました」
『......そうですか』
(誰かと通話している...... ハウザー以外に誰かが裏にいたということか)
「このままどうしましょうか?」
『そのまま、モンスターをつくり続け、その国を落としてください......』
(ちいさい声だがなんとか聞き取れるか)
「し、しかし、それでは私が支配する国が復興できぬほどに......」
『できない...... と』
「い、いえ、ですが......」
『そうですか...... あなたの役目は終わったようです』
「そんな! 話がちがう! あなたは力を貸せば、この国をくださるとおっしゃったから!」
『そうですね、国は差し上げましょう。 国を......』
水晶が黒く染まり輝くと、そこから黒い霧がでてハーザムを飲み込んだ。
「な、なにを!! うわあぁぁあ!!!」
水晶は砕けちり、床にころがり悶え苦しむハーザムの肌は黒く変色して、体が歪に大きくなる。
「ガアアア!!!」
竜のような姿になったハーザムは体に黒い霧をまといながら暴れまわり、落ちてきたモンスターを食らい始めた。
「なんだあれは!?」
「モンスターのようになった!」
「もはや、話ができる状態ではないですね!」
「止めるしかないだろう! みんないくぞ!」
私たちは魔法でモンスター化したハーザムへと放つが、効いてはいないように前へとでてくる。
「魔法が効かないのか!」
「俺がいく!」
「私も!」
ザークとリオネが剣をふるい竜のようになったハーザムと対峙する。
(二人が抑えてくれているうちに、対処を...... 魔力であの姿になったのなら、魔法が効かないとは思わない。 だとするとあの黒い霧が拡散か軽減しているはず......)
「ティルレ、あの黒い霧を溶かしたゴーレムで包めるか!」
「えっ!? わ、わかったやってみる! ゴーレム!」
ティルレは石鳥のゴーレムをつくり、それをハーザムにぶつけ溶かし固めた。 黒い霧はそのままハーザムとくっつく。
「よし! 光よ溶けろ!」
両手で大きな光球をつくり液体のようにする。
「縮んで放て!!」
それを圧縮して放った。
圧縮された光はレーザーのようにハーザムを貫く。
「ガアァァァァアッ......」
ハーザムはその場に倒れ伏した。
0
あなたにおすすめの小説
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。
死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。
命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。
自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
追放料理人とJKの異世界グルメ無双珍道中〜ネットスーパーは最強です〜
音無響一
ファンタジー
わーい、異世界来ちゃった!
スキルスキル〜何かな何かな〜
ネットスーパー……?
これチートでしょ!?
当たりだよね!?
なになに……
注文できるのは、食材と調味料だけ?
完成品は?
カップ麺は?
え、私料理できないんだけど。
──詰みじゃん。
と思ったら、追放された料理人に拾われました。
素材しか買えない転移JK
追放された料理人
完成品ゼロ
便利アイテムなし
あるのは、調味料。
焼くだけなのに泣く。
塩で革命。
ソースで敗北。
そしてなぜかペンギンもいる。
今日も異世界で、
調味料無双しちゃいます!
異世界と地球がダンジョンで繋がった ー異世界転移者の私ー
白木夏
ファンタジー
2040年の初春、突如として地球上の主要都市に謎のダンジョンが出現した。
その特異性は明らかで、人口密集地を中心に出現し、未開の地には一切現れないという法則性を帯びていた。
人々は恐怖に震えつつも、未知なる存在に対する好奇心を抑えきれなかった。
異世界転移した最強の主人公のほのぼのライフ
主人公はあまり戦ったりはしません。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
ダンジョンを拾ったので、スキル〈ホームセンター〉で好き勝手リフォームします
ランド犬
ファンタジー
異世界に転移した佐々木悠人は、召喚でも勇者でもなかった。ただ迷い込んだ先で見つけたのは、王都を望む郊外にひっそりと口を開けるダンジョン。足を踏み入れた瞬間、発動したスキルは
――〈ホームセンター〉
壁を張り替え、部屋を増やし、畑や牧場、カフェまで作れる不可思議な力だった。
気ままに始めたリフォームは、もふもふなネコミミ獣人の少女との出会いをきっかけに、思わぬ変化を呼び始める。
拡張され続けるダンジョンの先で、悠人が作り上げる“住める迷宮”とは――?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
おっさん冒険者のおいしいダンジョン攻略
神崎あら
ファンタジー
冒険者歴20年以上のおっさんは、若い冒険者達のように地位や権威を得るためにダンジョンには行かない。
そう、おっさんは生活のためにダンジョンに行く。
これはそんなおっさんの冒険者ライフを描いた生活記である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる