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第十四話『借金完済と新たな旅路』
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「カイトさん!!」
レンドがよろける俺に肩を貸した。
「レンド、助かった。 あの石がなかったら間に合わなかった......」
「あっ、ええ、良かった」
「カイトさま」
イオリシアも立ち上がった。
「あんた、姫様だったのか......」
「ええ、ディセンタが隣国との取引をしていると知って......」
「無茶するな、だが無計画過ぎやしないか......」
「いえ、ここまでに痕跡を残してきましたから、私を追って今日か、明日にでも近衛兵団がやって来るでしょう」
「それで...... 名前もそのままだしな」
「この名前はこの国ではありふれた名前ですよ」
そうイオリシアは微笑んだ。
イオリシアの話通り、次の日には近衛兵団がやって来てディセンタや貴族たちは捕縛された。
「本当によろしいのですか......」
イオリシアは指輪を大事そうに握る。 俺は指輪を受けとるのを拒否したからだ。
「さすがに、王家の指輪をもらうわけにはいかないだろ...... 代わりにあのモンスターをもらったしな」
(あいつら、一体100億だった。 二体で200...... なんとか借金を返したからな)
「さて、仕事は終わった。 俺はいくぞ」
「待ってくれ! カイトさん!」
そうレンドは言った。
「ん?」
「俺も一緒に連れてってくれ! もう裏家業はやらねぇ! でもいく宛もねぇ! 捕まるつもりだったけど、姫様が許してくれた......」
(確かにクランチ一家はなくなった。 この領地もどうなるかわからないな)
「俺は冒険者だぞ。 死の危険が付きまとう」
「かまわねぇ! 死んでもあんたの役にたってみせる! 俺は例え死んでも自分に誇れる人間になりたいんだ!」
「はぁ、わかった。 食べていくぐらいはできるだろ」
「ありがたい!!」
「じゃあ、イオリシア」
「はい、また......」
(また...... まあ、いいか)
俺たちはディセンタ領から元の街へ戻ることにした。
「へぇ、そんな魔法なんですね!」
レンドは感心している。 俺の能力を説明したが魔法ということにした。
(この力、本当のことを説明するととても面倒だからな)
「ああ、でも契約《コントラクト》にはリスクが大きい」
「そりゃ、交換の不足分、生命力を失うなんて、失敗すれば死にますもんね......」
(そう、だからキリングウルフとの交換の時、価値のない空気と魔法の壁を交換した。 技能に魔法があったから、手に入れるのもありだが...... 借款を返して、もう一億もない...... 仕事をするしかないな)
「レンドも冒険者になるつもりなのか?」
「ええ、裏家業よりはましでしょう。 死ぬリスクは同じなら、他人を傷つけないこっちのほうが気楽です」
そういって笑う。 昨日よく眠れたらしく、目の下のクマが薄くなっていた。
「じゃあ、ギルドに向かうか」
「はい!」
俺たちはギルドで仕事を受けにいった。
「ああ、カイトさま」
ギルドにつくと、俺を見かけた受付のバティアさんが聞いた。
「なにか仕事はあるかな?」
「Bクラスの仕事なら、たくさんありますよ」
「Bクラス!?」
レンドが声をあげた。
「そちらはどなたですか?」
「ああ、俺と一緒に仕事するレンドだよ。 冒険者登録するのに試験を受けに来たんだ」
「いえ、バーディとして登録ならそのメンバーの試験は免除されます」
「そうなのか...... じゃあ、仕事を紹介して欲しい」
バティアさんは書類を持ちカウンターに並べた。
「かなり高額な仕事です。 ただ当然危険なものですけど、初心者の方だと平気ですか。 Aクラスならダンジョンの仕事もはいるんですが......」
「や、やって見せます!」
レンドはそう声をはった。
「カイトさん、Bクラスだったんすか!」
「ああ」
「すごいじゃないですか! 冒険者のBクラスって強さは、国の騎士団の騎士団長ぐらいって言う話ですよ!」
レンドが興奮気味に語る。
「そうなのか」
(それがどの程度すごいのか、この世界の人間じゃないからわからないな)
「それなら、楽々生きていけるのに、なんでまだ冒険者やってるんです。 富豪並みにお金があるんじゃないんですか?」
「ああ、少しお金がいるんだ」
「なにに使うかはわかりませんが、俺もお力になります! 頑張りましょう!」
(10兆必要といったら卒倒するだろうな。 やめとこう。 しかし、こんな仕事を何年やっても、とても帰りの資金になる気がしないな。 単に仕事をして金を集めるより別の何かを集めたほうが早いんじゃないか)
「なあ、レンド。 この世界にお金より価値があるものってなにかあるか?」
「金より...... 愛すかね」
「わかった、もういい......」
「なんすか? 哲学とかならよくわからないすよ。 ただ価値のあるものなら【遺物】《レリック》ですかね」
「遺物《レリック》、ああダンジョンに落ちてる宝物か......」
「ええ、かつての魔法文明の遺産で、ダンジョンもその一つらしいです。 めちゃくちゃ高額だって話です」
(ダンジョン...... 確か、Aクラスならダンジョンの仕事が舞い込むって話だったな。 よし)
「レンド早く仕事に行こう」
「はい!!」
俺はAクラスを目指すことにした。
レンドがよろける俺に肩を貸した。
「レンド、助かった。 あの石がなかったら間に合わなかった......」
「あっ、ええ、良かった」
「カイトさま」
イオリシアも立ち上がった。
「あんた、姫様だったのか......」
「ええ、ディセンタが隣国との取引をしていると知って......」
「無茶するな、だが無計画過ぎやしないか......」
「いえ、ここまでに痕跡を残してきましたから、私を追って今日か、明日にでも近衛兵団がやって来るでしょう」
「それで...... 名前もそのままだしな」
「この名前はこの国ではありふれた名前ですよ」
そうイオリシアは微笑んだ。
イオリシアの話通り、次の日には近衛兵団がやって来てディセンタや貴族たちは捕縛された。
「本当によろしいのですか......」
イオリシアは指輪を大事そうに握る。 俺は指輪を受けとるのを拒否したからだ。
「さすがに、王家の指輪をもらうわけにはいかないだろ...... 代わりにあのモンスターをもらったしな」
(あいつら、一体100億だった。 二体で200...... なんとか借金を返したからな)
「さて、仕事は終わった。 俺はいくぞ」
「待ってくれ! カイトさん!」
そうレンドは言った。
「ん?」
「俺も一緒に連れてってくれ! もう裏家業はやらねぇ! でもいく宛もねぇ! 捕まるつもりだったけど、姫様が許してくれた......」
(確かにクランチ一家はなくなった。 この領地もどうなるかわからないな)
「俺は冒険者だぞ。 死の危険が付きまとう」
「かまわねぇ! 死んでもあんたの役にたってみせる! 俺は例え死んでも自分に誇れる人間になりたいんだ!」
「はぁ、わかった。 食べていくぐらいはできるだろ」
「ありがたい!!」
「じゃあ、イオリシア」
「はい、また......」
(また...... まあ、いいか)
俺たちはディセンタ領から元の街へ戻ることにした。
「へぇ、そんな魔法なんですね!」
レンドは感心している。 俺の能力を説明したが魔法ということにした。
(この力、本当のことを説明するととても面倒だからな)
「ああ、でも契約《コントラクト》にはリスクが大きい」
「そりゃ、交換の不足分、生命力を失うなんて、失敗すれば死にますもんね......」
(そう、だからキリングウルフとの交換の時、価値のない空気と魔法の壁を交換した。 技能に魔法があったから、手に入れるのもありだが...... 借款を返して、もう一億もない...... 仕事をするしかないな)
「レンドも冒険者になるつもりなのか?」
「ええ、裏家業よりはましでしょう。 死ぬリスクは同じなら、他人を傷つけないこっちのほうが気楽です」
そういって笑う。 昨日よく眠れたらしく、目の下のクマが薄くなっていた。
「じゃあ、ギルドに向かうか」
「はい!」
俺たちはギルドで仕事を受けにいった。
「ああ、カイトさま」
ギルドにつくと、俺を見かけた受付のバティアさんが聞いた。
「なにか仕事はあるかな?」
「Bクラスの仕事なら、たくさんありますよ」
「Bクラス!?」
レンドが声をあげた。
「そちらはどなたですか?」
「ああ、俺と一緒に仕事するレンドだよ。 冒険者登録するのに試験を受けに来たんだ」
「いえ、バーディとして登録ならそのメンバーの試験は免除されます」
「そうなのか...... じゃあ、仕事を紹介して欲しい」
バティアさんは書類を持ちカウンターに並べた。
「かなり高額な仕事です。 ただ当然危険なものですけど、初心者の方だと平気ですか。 Aクラスならダンジョンの仕事もはいるんですが......」
「や、やって見せます!」
レンドはそう声をはった。
「カイトさん、Bクラスだったんすか!」
「ああ」
「すごいじゃないですか! 冒険者のBクラスって強さは、国の騎士団の騎士団長ぐらいって言う話ですよ!」
レンドが興奮気味に語る。
「そうなのか」
(それがどの程度すごいのか、この世界の人間じゃないからわからないな)
「それなら、楽々生きていけるのに、なんでまだ冒険者やってるんです。 富豪並みにお金があるんじゃないんですか?」
「ああ、少しお金がいるんだ」
「なにに使うかはわかりませんが、俺もお力になります! 頑張りましょう!」
(10兆必要といったら卒倒するだろうな。 やめとこう。 しかし、こんな仕事を何年やっても、とても帰りの資金になる気がしないな。 単に仕事をして金を集めるより別の何かを集めたほうが早いんじゃないか)
「なあ、レンド。 この世界にお金より価値があるものってなにかあるか?」
「金より...... 愛すかね」
「わかった、もういい......」
「なんすか? 哲学とかならよくわからないすよ。 ただ価値のあるものなら【遺物】《レリック》ですかね」
「遺物《レリック》、ああダンジョンに落ちてる宝物か......」
「ええ、かつての魔法文明の遺産で、ダンジョンもその一つらしいです。 めちゃくちゃ高額だって話です」
(ダンジョン...... 確か、Aクラスならダンジョンの仕事が舞い込むって話だったな。 よし)
「レンド早く仕事に行こう」
「はい!!」
俺はAクラスを目指すことにした。
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