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第十六話『王墓の試練と風の一閃』
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俺たちは試験会場のある【バルスト王国】にある遺跡へと来ていた。
そこには受験者だろうか、数人のパーティーが複数いた。 その時、前に貴族風の男性が立ち話し始める。
「Bクラス冒険者のみなさん。 よくお集まりくださいました。 これよりAクラス昇格試験を始めます。 試験内容はこのダンジョン【ファザードの王墓】を攻略することです」
周囲がざわめく。
「嘘だろ! ここはまだ攻略されていないダンジョンだ! 内部にはダンジョンマスターがいる!」
「私たちに死ねっていうの!」
「俺たちを合格させないつもりか!」
そう受験者たちから声があがる。 早々に帰るものもでてきた。
「......何をいっているんだ。 ダンジョン攻略はこの試験ではよくある課題だ」
「ええ、どうせ初めての試験なんでしょう」
「Aクラスは十人しかいない冒険者のトップ。 なるのにそんな容易なわけないに決まってるのにな」
「まあ、こいつらじゃ、どうせ死ぬだけだ。 ここで帰るのは賢明だろうぜ」
そういう受験者もいる。 おそらく何度も受験している者たちなのだろう。
「どうやらここでふるいに落とすんだね」
そう何人かのお供をつれた俺たちと年の変わらない金髪の少年がそう言った。
「だろうな。 毎年何人も死んでいるらしいしな」
「君はカイト君ですね。 聞いていますよ。 最短でBクラスまで達した逸材......」
「あんたは【閃光のゼノフォス】だろ」
「知っていてもらえて光栄です。 互いに頑張りましょう」
そう爽やかにダンジョンに向かった。
「知ってるんですか?」
レンドが聞いた。
「ああ、俺たちと年の変わらない冒険者といえば、他にいないからな。 【四翼の光鷲】ってパーティーらしい。 俺たちよりは歴は少し長いが、かなり早くBクラスに達したと噂になっていた」
「へえ、すごいな。 あっ! みんな遺跡に入って行きます、俺たちも行きますか」
「ああ、行こう」
俺たちは遺跡へとは入っていった。
石造りの遺跡は迷路になっていて、通路でさえかなりの広さだ。 少し奥は暗いが、歩いている場所は見えていた。
「空気も灯りもあるな」
「ええ、昔の文明は、魔法を主として使ってましたからね。 ここにも魔法がかかっているんでしょう」
「そうなのか......」
(魔法がよくわからないな。 遺物《レリック》とは違うらしいが...... 使い手も少ない)
「それでここは墓なのか。 でもでかすぎだろ」
「昔あったというバスタールという王国の王さまの墓です。 墓荒らし対策でしょうか...... まだ攻略されていないため、いつもは侵入禁止らしいですよ」
「盗掘もあるしな」
「それもありますが、このダンジョンのモンスターはかなり強くて、穴でも開けられて外に出られると厄介だからとか...... 近くの町ではそんな風にいっていました」
そう緊張した顔でレンドは辺りを頻繁に確認している。
「落ち着け、この、一ヶ月訓練しただろ。 自信を持てば大丈夫だよ」
「え、ええ」
そういったがレンドは剣の柄を握る。
(やはり緊張してるな。 何度か実戦に連れていった方がよかったかな。 これは......)
「なにか来る......」
「えっ!?」
暗い奥からガサガサと何かが近づく音がする。 それは巨大な青いサソリだった。 前に歩いていた冒険者たちがサソリの吐く息で、体の一部が凍らされている。
「【ブルースコーピオン】!!」
「氷の魔法を使うモンスターよ!」
冒険者たちが苦戦していた。
「レンド」
「やってみます!」
レンドがそう言いながら、一瞬でサソリに迫り、そのハサミをかわすと、剣を振るった。 その剣から風が唸りをあげ放たれると、サソリを真っ二つに切りさいた。
「や、やった」
「ああ、風の剣を使いこなせるようになったな」
「ええ、訓練のかいがありました!」
レンドは少し自信がついたのか微笑んだ。
「あのサソリを一撃......」
「俺たちじゃ無理だ。 帰ろう」
冒険者たちはすぐに引き返していった。
それから俺たちはモンスターを倒し周囲を調べながら、下への階層へと進む。
「やはりかなり強いモンスターだな」
俺は倒したモンスターを売りながらそう言った。
「カイトさん......」
レンドが小声で言う。 その声は緊張していた。 とても嫌な匂いがしている。
「ああ、血の匂いだな......」
近づいてみると、そこには数人の冒険者が倒れていた。
「おい!」
駆け寄ると、すでに事切れていた。 その武具の損傷具合から、抵抗したとみられる。
「これは...... モンスターにやられたんですかね」
「いや、違うな」
「えっ?」
「頭、首、胸、体の傷があまりにも効率的だ。 モンスターはこんなに的確に人の急所を狙わない。 おそらく剣......」
「それって! 誰かが殺したってことですか! なんのために!」
「わからないな...... ただ気を付けていこう。 敵はモンスターだけじゃないようだ」
俺たちは慎重に先に進むことにした。
そこには受験者だろうか、数人のパーティーが複数いた。 その時、前に貴族風の男性が立ち話し始める。
「Bクラス冒険者のみなさん。 よくお集まりくださいました。 これよりAクラス昇格試験を始めます。 試験内容はこのダンジョン【ファザードの王墓】を攻略することです」
周囲がざわめく。
「嘘だろ! ここはまだ攻略されていないダンジョンだ! 内部にはダンジョンマスターがいる!」
「私たちに死ねっていうの!」
「俺たちを合格させないつもりか!」
そう受験者たちから声があがる。 早々に帰るものもでてきた。
「......何をいっているんだ。 ダンジョン攻略はこの試験ではよくある課題だ」
「ええ、どうせ初めての試験なんでしょう」
「Aクラスは十人しかいない冒険者のトップ。 なるのにそんな容易なわけないに決まってるのにな」
「まあ、こいつらじゃ、どうせ死ぬだけだ。 ここで帰るのは賢明だろうぜ」
そういう受験者もいる。 おそらく何度も受験している者たちなのだろう。
「どうやらここでふるいに落とすんだね」
そう何人かのお供をつれた俺たちと年の変わらない金髪の少年がそう言った。
「だろうな。 毎年何人も死んでいるらしいしな」
「君はカイト君ですね。 聞いていますよ。 最短でBクラスまで達した逸材......」
「あんたは【閃光のゼノフォス】だろ」
「知っていてもらえて光栄です。 互いに頑張りましょう」
そう爽やかにダンジョンに向かった。
「知ってるんですか?」
レンドが聞いた。
「ああ、俺たちと年の変わらない冒険者といえば、他にいないからな。 【四翼の光鷲】ってパーティーらしい。 俺たちよりは歴は少し長いが、かなり早くBクラスに達したと噂になっていた」
「へえ、すごいな。 あっ! みんな遺跡に入って行きます、俺たちも行きますか」
「ああ、行こう」
俺たちは遺跡へとは入っていった。
石造りの遺跡は迷路になっていて、通路でさえかなりの広さだ。 少し奥は暗いが、歩いている場所は見えていた。
「空気も灯りもあるな」
「ええ、昔の文明は、魔法を主として使ってましたからね。 ここにも魔法がかかっているんでしょう」
「そうなのか......」
(魔法がよくわからないな。 遺物《レリック》とは違うらしいが...... 使い手も少ない)
「それでここは墓なのか。 でもでかすぎだろ」
「昔あったというバスタールという王国の王さまの墓です。 墓荒らし対策でしょうか...... まだ攻略されていないため、いつもは侵入禁止らしいですよ」
「盗掘もあるしな」
「それもありますが、このダンジョンのモンスターはかなり強くて、穴でも開けられて外に出られると厄介だからとか...... 近くの町ではそんな風にいっていました」
そう緊張した顔でレンドは辺りを頻繁に確認している。
「落ち着け、この、一ヶ月訓練しただろ。 自信を持てば大丈夫だよ」
「え、ええ」
そういったがレンドは剣の柄を握る。
(やはり緊張してるな。 何度か実戦に連れていった方がよかったかな。 これは......)
「なにか来る......」
「えっ!?」
暗い奥からガサガサと何かが近づく音がする。 それは巨大な青いサソリだった。 前に歩いていた冒険者たちがサソリの吐く息で、体の一部が凍らされている。
「【ブルースコーピオン】!!」
「氷の魔法を使うモンスターよ!」
冒険者たちが苦戦していた。
「レンド」
「やってみます!」
レンドがそう言いながら、一瞬でサソリに迫り、そのハサミをかわすと、剣を振るった。 その剣から風が唸りをあげ放たれると、サソリを真っ二つに切りさいた。
「や、やった」
「ああ、風の剣を使いこなせるようになったな」
「ええ、訓練のかいがありました!」
レンドは少し自信がついたのか微笑んだ。
「あのサソリを一撃......」
「俺たちじゃ無理だ。 帰ろう」
冒険者たちはすぐに引き返していった。
それから俺たちはモンスターを倒し周囲を調べながら、下への階層へと進む。
「やはりかなり強いモンスターだな」
俺は倒したモンスターを売りながらそう言った。
「カイトさん......」
レンドが小声で言う。 その声は緊張していた。 とても嫌な匂いがしている。
「ああ、血の匂いだな......」
近づいてみると、そこには数人の冒険者が倒れていた。
「おい!」
駆け寄ると、すでに事切れていた。 その武具の損傷具合から、抵抗したとみられる。
「これは...... モンスターにやられたんですかね」
「いや、違うな」
「えっ?」
「頭、首、胸、体の傷があまりにも効率的だ。 モンスターはこんなに的確に人の急所を狙わない。 おそらく剣......」
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「わからないな...... ただ気を付けていこう。 敵はモンスターだけじゃないようだ」
俺たちは慎重に先に進むことにした。
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