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第二十五話
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「ねえさまー! サキミさまー!」
遺跡からでた俺たちの前に、空からドラゴンの姿のティンクルが降り立った。
「どうした?」
「大変なのです! またお家の近く森の奥がざわめいていて、モンスターが現れるかもしれません!」
「まあ、あそこにはもうなにもないし...... 良いんじゃない」
「アホか! 町があるであろう! さっさと帰るぞ!」
俺はディンにひきづられてティンクルにのって、テレウスにある俺の土地へと帰った。
「さ、さぶぅ!」
「が、我慢だ」
「もうすこしです。 ほら」
ティンクルが高度を下げ森の上をとぶ。
「確かに、森の奥モンスターの魔力でいっぱいだな」
ディンがそういう。 俺たちはアパート跡地に戻ってきていた。 ネメイオも連絡するときた。
「なんでそんなにモンスターが集まってるんだ? モンスターは群れるのか?」
「いいや、普通群れはしません。 お互いのテリトリーはおかさないはず、これはもしやスタンピードかもしれない......」
ネメイオが不安そうにいった。
「スタンピード?」
「モンスターたちが、より強いモンスターから逃げるために、行う逃避です」
ティンクルはそういって真剣な顔をしている。
「つまり、もっと強いモンスターが、奥にいるということか」
「それなんだが、アイテムの魔力を感じる......」
小声でディンが俺に伝えた。
「ん? どう言うことだ」
「余のアイテムのなかに、【降魔の玉】という強力なモンスターを召喚する宝玉がある」
「おいおい! それって誰かがモンスターけしかけてるか、強いモンスター呼び出すためにスタンピードが起こしてるってことか! 許せねえ! 俺のアパート木っ端微塵にしやがって! ぶっ潰してやる!」
「おさえよ! 人間だぞ!」
「知ったことか!」
俺たちは小声でいいあった。
「......実はベルクセア公国が軍備の増強をおこなっているという噂が伝わっていて、テレウスも準備しているのです」
ネメイオがそう話す。
「ベルクセアが戦争しようとしてるってことか!」
「元々ここテレウスとベルクセアは休戦状態ですから......」
「ならば、モンスターたちを使ってなにかを仕掛けているのやもしれん」
「ゆるさん!!」
ティンクルとネメイオをその場にいてもらい、モンスターたちを討伐しに森へと入った。
「ゆるさねえ! ぶっつぶしてやる!」
「......もしベルクセアが黒幕だったらどうする?」
ディンはそう聞いてきた。
「当然やってやるよ!」
「......なんとか穏便に済ましたいが...... もう、そこに集まってきておる」
ガサガサと森の奥から多くのモンスターがこちらに向かってきているようだ。
「よし! やるぞディン!」
「わかったサキミ!」
ーー光よ、流れ、その輝きを束ねよーー
「シャインバースト」
ーー偉大なる大地よ、その体を隆起し穿てーー
「アースゲイザー」
光球が木々を貫いて閃光をはっし、土盛り上がり地面から牙のように円錐形の柱をつくった。
「ギャアアアアア!」
「グアアアアア!!」
そう鳴き声をあげながら、多くのモンスターたちは空中へと舞う。
「もう一丁シャインサイクロン!!」
ーー大気の流れよ、その荒ぶる心を吹きあげよーー
「エアリアルバースト」
突風が前の木々ごとモンスターたちの群れを弾き飛ばし、光は渦を巻いてそのモンスターたちを飲み込んだ。
「アパートをやってくれた恨み!! 貴様らの血肉であがなえーーー!!」
「お前は魔王が!」
俺たちは森を暴れまわり、大量のモンスターたちを蹴散らした。
「ふぅ、全滅させたか......」
「いや、まだいる...... 大きい魔力を感じる。 アイテムの魔力もな」
俺たちはその魔力をおい、さらに奥へと向かった。
「さっき大きな音がしていたが、なんだ?」
「おそらく、モンスター同士が食いあってるんだろう」
「まあ、結果テレウスに大きな被害を与えてくれればかまわん」
木々の間からみるとそう話し合うローブの者たちと、その傍らに家ぐらい巨大なクモのモンスターがいた。
「こいつらか、あのモンスターをけしかけていやがったのは!」
「ふむ、あれはアラクネだ。 暗黒大陸のモンスターだ。 やつらあんなものを召喚したのか、かなりの魔法使いがいるようだな」
「こいつらがベルクセアのやつらか」
「かなりの魔力を感じるな」
「かまわん! ぶったぎってくれる!」
「人間はやめよ、サキミは先にいき、あやつらの相手を頼む」
「あれ全部は一人だときついぞ。 特にクモが」
「問題ない。 これをもってきた」
「おいそれって!」
「魔力で制御する間、やつらを抑えてくれ」
「しゃあないな!」
木々を抜けアラクネの前にたった。
「なんだ!? こいつどこから来た!」
「なぜモンスターたちを抜けられた!?」
「倒した!? いやそんなことは不可能よ!」
そういって魔法使いたちは俺に杖をむけた。
「テメーらか、俺のアパートをぶっ壊してくれたやつらは! ゆるさんぞ! 覚悟しろ!!」
俺はそういって抜いた剣に魔力をためた。
遺跡からでた俺たちの前に、空からドラゴンの姿のティンクルが降り立った。
「どうした?」
「大変なのです! またお家の近く森の奥がざわめいていて、モンスターが現れるかもしれません!」
「まあ、あそこにはもうなにもないし...... 良いんじゃない」
「アホか! 町があるであろう! さっさと帰るぞ!」
俺はディンにひきづられてティンクルにのって、テレウスにある俺の土地へと帰った。
「さ、さぶぅ!」
「が、我慢だ」
「もうすこしです。 ほら」
ティンクルが高度を下げ森の上をとぶ。
「確かに、森の奥モンスターの魔力でいっぱいだな」
ディンがそういう。 俺たちはアパート跡地に戻ってきていた。 ネメイオも連絡するときた。
「なんでそんなにモンスターが集まってるんだ? モンスターは群れるのか?」
「いいや、普通群れはしません。 お互いのテリトリーはおかさないはず、これはもしやスタンピードかもしれない......」
ネメイオが不安そうにいった。
「スタンピード?」
「モンスターたちが、より強いモンスターから逃げるために、行う逃避です」
ティンクルはそういって真剣な顔をしている。
「つまり、もっと強いモンスターが、奥にいるということか」
「それなんだが、アイテムの魔力を感じる......」
小声でディンが俺に伝えた。
「ん? どう言うことだ」
「余のアイテムのなかに、【降魔の玉】という強力なモンスターを召喚する宝玉がある」
「おいおい! それって誰かがモンスターけしかけてるか、強いモンスター呼び出すためにスタンピードが起こしてるってことか! 許せねえ! 俺のアパート木っ端微塵にしやがって! ぶっ潰してやる!」
「おさえよ! 人間だぞ!」
「知ったことか!」
俺たちは小声でいいあった。
「......実はベルクセア公国が軍備の増強をおこなっているという噂が伝わっていて、テレウスも準備しているのです」
ネメイオがそう話す。
「ベルクセアが戦争しようとしてるってことか!」
「元々ここテレウスとベルクセアは休戦状態ですから......」
「ならば、モンスターたちを使ってなにかを仕掛けているのやもしれん」
「ゆるさん!!」
ティンクルとネメイオをその場にいてもらい、モンスターたちを討伐しに森へと入った。
「ゆるさねえ! ぶっつぶしてやる!」
「......もしベルクセアが黒幕だったらどうする?」
ディンはそう聞いてきた。
「当然やってやるよ!」
「......なんとか穏便に済ましたいが...... もう、そこに集まってきておる」
ガサガサと森の奥から多くのモンスターがこちらに向かってきているようだ。
「よし! やるぞディン!」
「わかったサキミ!」
ーー光よ、流れ、その輝きを束ねよーー
「シャインバースト」
ーー偉大なる大地よ、その体を隆起し穿てーー
「アースゲイザー」
光球が木々を貫いて閃光をはっし、土盛り上がり地面から牙のように円錐形の柱をつくった。
「ギャアアアアア!」
「グアアアアア!!」
そう鳴き声をあげながら、多くのモンスターたちは空中へと舞う。
「もう一丁シャインサイクロン!!」
ーー大気の流れよ、その荒ぶる心を吹きあげよーー
「エアリアルバースト」
突風が前の木々ごとモンスターたちの群れを弾き飛ばし、光は渦を巻いてそのモンスターたちを飲み込んだ。
「アパートをやってくれた恨み!! 貴様らの血肉であがなえーーー!!」
「お前は魔王が!」
俺たちは森を暴れまわり、大量のモンスターたちを蹴散らした。
「ふぅ、全滅させたか......」
「いや、まだいる...... 大きい魔力を感じる。 アイテムの魔力もな」
俺たちはその魔力をおい、さらに奥へと向かった。
「さっき大きな音がしていたが、なんだ?」
「おそらく、モンスター同士が食いあってるんだろう」
「まあ、結果テレウスに大きな被害を与えてくれればかまわん」
木々の間からみるとそう話し合うローブの者たちと、その傍らに家ぐらい巨大なクモのモンスターがいた。
「こいつらか、あのモンスターをけしかけていやがったのは!」
「ふむ、あれはアラクネだ。 暗黒大陸のモンスターだ。 やつらあんなものを召喚したのか、かなりの魔法使いがいるようだな」
「こいつらがベルクセアのやつらか」
「かなりの魔力を感じるな」
「かまわん! ぶったぎってくれる!」
「人間はやめよ、サキミは先にいき、あやつらの相手を頼む」
「あれ全部は一人だときついぞ。 特にクモが」
「問題ない。 これをもってきた」
「おいそれって!」
「魔力で制御する間、やつらを抑えてくれ」
「しゃあないな!」
木々を抜けアラクネの前にたった。
「なんだ!? こいつどこから来た!」
「なぜモンスターたちを抜けられた!?」
「倒した!? いやそんなことは不可能よ!」
そういって魔法使いたちは俺に杖をむけた。
「テメーらか、俺のアパートをぶっ壊してくれたやつらは! ゆるさんぞ! 覚悟しろ!!」
俺はそういって抜いた剣に魔力をためた。
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