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第十七話 死霊使い《ネクロマンサー》
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朝起きると用意を始め、いひかが地図を広げ作戦を説明する。
「死霊使い《ネクロマンサー》は町の中にいるわ。
おそらく位置的にはこの病院にいる可能性が高い。
局員たちがこの監獄を囲むゾンビを正面に集める。
その間に私とタイガ、エクスが、
ゾンビたちをかわして町に侵入、
病院のなかなかいる死霊使い《ネクロマンサー》を捕縛する」
「わかった」
「ええ、わかりました」
「ごめんねタイガたち、
一番重要な役目を任せることになって、
あんたたちがこの中で強いから」
いひかは頭を下げる。
「構わないよ。
どうせ死霊使い《ネクロマンサー》は捕まえなきゃならないし」
オレがそういうとエクスさんもうなづいた。
用意がおわり正面の門から局員たちがでていくと、
オレたちは裏手から少ないゾンビを打ち倒しながら脱出した。
そして森の中をゾンビたちから逃げながら、
なんとか町へと向かう。
「この塀から中に入れるわ」
いひかにいわれて塀から中にはいる。
町はガランとして死んだように静かだった。
「やはり町の人はみんなゾンビにされたんだな」
「でもゾンビはいないわ......」
エクスさんが周囲を警戒しながら言う。
「......監獄を攻めさせているようね。
もうすぐ魔力もなくなると考えているはず。
相手が油断している今のうちにいくわ」
いひかはそういって走り、
オレとエクスさんもあとに続く。
町を隠れながら移動し、
中央にある三階建ての病院に入った。
やはり中にはだれもいない。
「本当にここ?」
「ええ、多分屋上にいる」
階段を上がっていく、
三階まで上がると屋上への扉を開けた。
そこには杖を持つローブを着た老婆がいた。
「......貴様ら何者だ!」
こちらに気づいて鷲鼻の老婆がそういってにらんでくる。
「お前がマイルズね、
魔法管理局よ!」
「ふん!
魔法管理局だとお前たちなぞに用はない。
死んで我が真理への糧となれ!!」
そういうとマイルズは杖を地面に突き立てる。
すると黒い地面から武器をもった無数の骸骨が現れる。
そして自らはその黒い地面に沈んだ。
「骸骨がいっぱいきたー!!」
「スケルトンか!!」
「タイガさんといひかさん!
二人はあいつを追ってください!
ここは私が引き受けます!」
エクスさんがスケルトンに十字架を振るいながらいった。
「ここは任せて行くわよ
タイガ!」
「仕方ない!!
エクスさんも危なくなったら逃げろ!」
そういっていひかについて階段を降りる。
「あっちよ!」
いひかのあとを追いながらヒミコさんに聞いた。
「これって!!」
「間違いない。
僕の肺の魔法、空間創作《エリア》だ。
魔力による空間を創作する」
「あれで逃げられたら追い付けないっす!」
「大丈夫、空間での移動は難しい。
僕でもない限りそれほど遠くには、
空間移動はできないだろう。
多分視界に入る程度の移動だ。
しかもかなりの魔力を消費するから連続での使用も無理、
充分追い詰められる」
病院の外に出ると、マイルズはいた。
「くっ、しつこいね!」
そういって地面に杖をつき、
複数のスケルトンを呼んだ。
「させない!!」
いひかは腰の銃を抜くと素早く撃った。
その弾が当たったスケルトンは凍りつく。
「おお! 凍った!」
「魔法銃だね。
タイガくん今のうちに遅延《ディレイ》を」
オレはヒミコさんにいわれてマイルズに、
遅延《ディレイ》をかける。
「ぐっ、これは......」
「あれ、あまり遅くなってない!!」
「魔法抵抗の魔法をかけてる。
効果が薄い、近づいてさらにかけるよ」
近づこうとすると、マイルズは杖を地面につき呪文を唱える。
「理より打ち棄てられし、朽ちた魂よ、
その憎悪を持って玄界の淵より出でて、
この現世に戻りその慟哭で、生ある者共の魂を貪れ!」
そういうと黒い地面より現れた無数のスケルトンが、
くっついて腕が八本ある巨大な骸骨へと変わった。
オレは近づいて遅延《ディレイ》で砕くが、
すぐ元へと戻る。
「こいつでかいうえに、元に戻りますよヒミコさん!」
「みたいだね」
でかい骸骨の無数の腕をかわしながら、
いひかと建物の陰に隠れる。
「まずい!
時間がたつと、また転移されてしまう!」
「ええ、私の魔法でも一部しか凍らせられないわね......
......仕方ない。
タイガ、マイルズのこと頼める?」
「いいけど、あんなでかいのと戦うのか!?」
「まあね。
じゃあマイルズは頼んだわよ」
「ちょっ!? いひか!!」
いひかが飛び出し何が呪文を唱える。
「その雪よりも白き、氷より冷たきその姿、
我が身体を依代とし、この現世の降りたちたまえ!」
そういうといひかの身体が氷ついて、
真っ白な肌の巫女姿の女性となる。
そして口から息を吹き掛けると巨大なスケルトンは凍っていく。
「あれは神降ろしか。
今のうちだ。
タイガくん行くよ」
マイルズが地面の闇に入ろうとするのを、
遅延《ディレイ》で遅らせる。
「その闇に入るんだ」
ヒミコさんにいわれて、
マイルズが入った闇の中に飛び込んだ。
「死霊使い《ネクロマンサー》は町の中にいるわ。
おそらく位置的にはこの病院にいる可能性が高い。
局員たちがこの監獄を囲むゾンビを正面に集める。
その間に私とタイガ、エクスが、
ゾンビたちをかわして町に侵入、
病院のなかなかいる死霊使い《ネクロマンサー》を捕縛する」
「わかった」
「ええ、わかりました」
「ごめんねタイガたち、
一番重要な役目を任せることになって、
あんたたちがこの中で強いから」
いひかは頭を下げる。
「構わないよ。
どうせ死霊使い《ネクロマンサー》は捕まえなきゃならないし」
オレがそういうとエクスさんもうなづいた。
用意がおわり正面の門から局員たちがでていくと、
オレたちは裏手から少ないゾンビを打ち倒しながら脱出した。
そして森の中をゾンビたちから逃げながら、
なんとか町へと向かう。
「この塀から中に入れるわ」
いひかにいわれて塀から中にはいる。
町はガランとして死んだように静かだった。
「やはり町の人はみんなゾンビにされたんだな」
「でもゾンビはいないわ......」
エクスさんが周囲を警戒しながら言う。
「......監獄を攻めさせているようね。
もうすぐ魔力もなくなると考えているはず。
相手が油断している今のうちにいくわ」
いひかはそういって走り、
オレとエクスさんもあとに続く。
町を隠れながら移動し、
中央にある三階建ての病院に入った。
やはり中にはだれもいない。
「本当にここ?」
「ええ、多分屋上にいる」
階段を上がっていく、
三階まで上がると屋上への扉を開けた。
そこには杖を持つローブを着た老婆がいた。
「......貴様ら何者だ!」
こちらに気づいて鷲鼻の老婆がそういってにらんでくる。
「お前がマイルズね、
魔法管理局よ!」
「ふん!
魔法管理局だとお前たちなぞに用はない。
死んで我が真理への糧となれ!!」
そういうとマイルズは杖を地面に突き立てる。
すると黒い地面から武器をもった無数の骸骨が現れる。
そして自らはその黒い地面に沈んだ。
「骸骨がいっぱいきたー!!」
「スケルトンか!!」
「タイガさんといひかさん!
二人はあいつを追ってください!
ここは私が引き受けます!」
エクスさんがスケルトンに十字架を振るいながらいった。
「ここは任せて行くわよ
タイガ!」
「仕方ない!!
エクスさんも危なくなったら逃げろ!」
そういっていひかについて階段を降りる。
「あっちよ!」
いひかのあとを追いながらヒミコさんに聞いた。
「これって!!」
「間違いない。
僕の肺の魔法、空間創作《エリア》だ。
魔力による空間を創作する」
「あれで逃げられたら追い付けないっす!」
「大丈夫、空間での移動は難しい。
僕でもない限りそれほど遠くには、
空間移動はできないだろう。
多分視界に入る程度の移動だ。
しかもかなりの魔力を消費するから連続での使用も無理、
充分追い詰められる」
病院の外に出ると、マイルズはいた。
「くっ、しつこいね!」
そういって地面に杖をつき、
複数のスケルトンを呼んだ。
「させない!!」
いひかは腰の銃を抜くと素早く撃った。
その弾が当たったスケルトンは凍りつく。
「おお! 凍った!」
「魔法銃だね。
タイガくん今のうちに遅延《ディレイ》を」
オレはヒミコさんにいわれてマイルズに、
遅延《ディレイ》をかける。
「ぐっ、これは......」
「あれ、あまり遅くなってない!!」
「魔法抵抗の魔法をかけてる。
効果が薄い、近づいてさらにかけるよ」
近づこうとすると、マイルズは杖を地面につき呪文を唱える。
「理より打ち棄てられし、朽ちた魂よ、
その憎悪を持って玄界の淵より出でて、
この現世に戻りその慟哭で、生ある者共の魂を貪れ!」
そういうと黒い地面より現れた無数のスケルトンが、
くっついて腕が八本ある巨大な骸骨へと変わった。
オレは近づいて遅延《ディレイ》で砕くが、
すぐ元へと戻る。
「こいつでかいうえに、元に戻りますよヒミコさん!」
「みたいだね」
でかい骸骨の無数の腕をかわしながら、
いひかと建物の陰に隠れる。
「まずい!
時間がたつと、また転移されてしまう!」
「ええ、私の魔法でも一部しか凍らせられないわね......
......仕方ない。
タイガ、マイルズのこと頼める?」
「いいけど、あんなでかいのと戦うのか!?」
「まあね。
じゃあマイルズは頼んだわよ」
「ちょっ!? いひか!!」
いひかが飛び出し何が呪文を唱える。
「その雪よりも白き、氷より冷たきその姿、
我が身体を依代とし、この現世の降りたちたまえ!」
そういうといひかの身体が氷ついて、
真っ白な肌の巫女姿の女性となる。
そして口から息を吹き掛けると巨大なスケルトンは凍っていく。
「あれは神降ろしか。
今のうちだ。
タイガくん行くよ」
マイルズが地面の闇に入ろうとするのを、
遅延《ディレイ》で遅らせる。
「その闇に入るんだ」
ヒミコさんにいわれて、
マイルズが入った闇の中に飛び込んだ。
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