21 / 36
第二十一話 絶望そして光
しおりを挟む
「いい加減泣き止んだらどうだい。
あれから泣きどうしだよ」
泣いてるオレにちっこいヒミコさんが聞いた。
「だってえええ、約束と、違うもんんん!!」
「どのくらい泣いてるかね。
ラクリマ」
「私が到着してから、二時間と二十二分十八秒です」
「そんなに泣いてたら水分がなくなってしまうよ」
「ううう、うう、えいちかっぷぅぅぅぅ」
「仕方ありません。
えいちかっぷはありませんが、私ので」
そういってラクリマは服を脱ぎ出した。
オレの涙がピタリと止まった。
「いったい、なによ、
ずっと泣き声が聞こえると、
気をつかうんだけど......
その時、いひかとエクスさんが部屋に入ってきた。
「きゃあああああ!
ラクリマさんになになさってるんですか!!
それにその裸の女の子!!」
「あんたやっていいことと悪いことがあるわよ!」
エクスさんにメタトロンでぶん殴られ、
いひかに凍らされた。
「へぶあっ!」
そしてオレは意識をなくした。
「う、うん」
目が覚めるとベッドの上にいた。
「うむ、目覚めたな。
そのまま死ぬのかと思ったぞ」
「ええ、空中で制止したように八回転はして、
落ちたところを凍らせられましたね」
ちっこいヒミコさんとラクリマがそばでいった。
「す、すみません!
あまりに唐突にラクリマさんと裸の女の子を見たもので......」
「しかたないわよ。
あんなのをみたら」
エクスさんは平謝りしているが、
いひかは腕を組んで不満そうだ、
「まあ、いいよ......」
「でも戦力強化のために、
更なるホムンクルスを作るとは、
タイガは錬金術《アルケミー》も使えたのね」
いひかは身をのりだしそういった。
「へ?」
(面倒なのでそういうことにしておいた)
ヒミコさんが頭に話しかけてきた。
「ま、まあね。
見よう見まねで......」
「さすがです!
見よう見まねで、
ホムンクルスまで作れるなんて!」
エクスさんは羨望の眼差しで見てくる。
「ま、まあ、
オレにかかればこのぐらい楽勝、楽勝、
はっはっはっ!」
「すごい!
やはりタイガ!
うちにきなさいよ!
管理局に!!」
いひかはオレの腕をとって抱きつく。
(む、胸があたるぅ)
「だめですいひかさん!
タイガさんは神聖教会に、
ご協力していただいているのですから!」
「別に所属ではないのよね。
どう、私と一緒にこない?」
(グイグイ、胸があたるうぅぅ)
「だめです!」
「皆様、タイガさまは私のマスターなのですが」
なんかラクリマも加わりもめはじめた。
(三人の胸があたるぅぅぅ)
「モテモテだねえタイガくん」
ヒミコさんがニヤニヤしている。
「うれしい、うれしいはずなのに、
このぽっかり空いた胸は埋まらないのです......」
オレはベッドにへたりこむ。
......が胸の柔らかさは感じていた。
「まあ、全て取り戻せば、
完全な姿へと戻れるよ」
そういうヒミコさんをよく見る。
子供の姿ながら、とても美しい。
(これが成長したら......
えいちかっぷに......)
「うおおおおおお!!
やる気出てきたーーー!!」
「おお、復活したね」
オレはやる気を取り戻した。
「それにしてもとても可愛いですね。
タイガさん、この子の名前は」
「そうね。
造形がなみじゃないわ」
「そうだろう。
そうだろう。
もっと誉めたまえ」
いひかとエクスさんに誉められて、
ちっこいヒミコさんは上機嫌だ。
「名前は......
えっと、ヒミコかな」
「ヒミコさんか、
よろしくねヒミコさん」
「ええ、ヒミコちゃん」
「ふむ、よろしく、エクスくん、いひかくん」
その次の日船で陸に戻ると、
いひかにつれられ繁華街へとやってきた。
そこは昼なのに、大勢の酔っぱらいや、
蛍光色の怪しげなお店が立ち並び、
えちぃな服を着たお姉さんが客寄せをしている。
「えっ、なんかいかがわしいとこなんだけど、
本当にここにあるの、
魔法管理局って」
「ええ」
いひかが答える。
「ほら、こんな所に所属なんて、
だめですよねタイガさん」
エクスさんがそういってくる。
「オレ、なんか所属したくなってきたなあ」
「ええ!!?」
「でしょう。
人とは弱いもの。
欲望に容易く流されてしまう。
その弱さ寄り添ってこそ、
本当の人というものを知れるのよ」
そういっていひかが上から目線でエクスさんを見る。
「くぅぅ......」
エクスさんがなんか悔しがっている。
「なんか、あの二人いがみあってません?」
「ふむ、どうやらライバルといった感じだね」
ラクリマはオレにくっついてきた。
「ちょっと!
ラクリマ離れなさいよ!」
「マスターは私のマスターです」
「マスターでも、
女性が体をくっつけるのは、
タイガさんに悪い影響をあたえかねません!
少し距離をとってください!」
三人はぎゃあぎゃあ言い合いをしている。
「なんか三人になった......」
「ふむ、青春だね。
さあ見えてきた」
そこにはビルに挟まれた小さな神社がひっそり建っている。
鳥居をくぐると、そこは人々で埋めつくされ、
奥に巨大な和風の建物がそびえ立つ。
「あれが、魔法管理局の本部よ。
さあ行くわよ」
いひかに招かれ、その和風の建物入った。
あれから泣きどうしだよ」
泣いてるオレにちっこいヒミコさんが聞いた。
「だってえええ、約束と、違うもんんん!!」
「どのくらい泣いてるかね。
ラクリマ」
「私が到着してから、二時間と二十二分十八秒です」
「そんなに泣いてたら水分がなくなってしまうよ」
「ううう、うう、えいちかっぷぅぅぅぅ」
「仕方ありません。
えいちかっぷはありませんが、私ので」
そういってラクリマは服を脱ぎ出した。
オレの涙がピタリと止まった。
「いったい、なによ、
ずっと泣き声が聞こえると、
気をつかうんだけど......
その時、いひかとエクスさんが部屋に入ってきた。
「きゃあああああ!
ラクリマさんになになさってるんですか!!
それにその裸の女の子!!」
「あんたやっていいことと悪いことがあるわよ!」
エクスさんにメタトロンでぶん殴られ、
いひかに凍らされた。
「へぶあっ!」
そしてオレは意識をなくした。
「う、うん」
目が覚めるとベッドの上にいた。
「うむ、目覚めたな。
そのまま死ぬのかと思ったぞ」
「ええ、空中で制止したように八回転はして、
落ちたところを凍らせられましたね」
ちっこいヒミコさんとラクリマがそばでいった。
「す、すみません!
あまりに唐突にラクリマさんと裸の女の子を見たもので......」
「しかたないわよ。
あんなのをみたら」
エクスさんは平謝りしているが、
いひかは腕を組んで不満そうだ、
「まあ、いいよ......」
「でも戦力強化のために、
更なるホムンクルスを作るとは、
タイガは錬金術《アルケミー》も使えたのね」
いひかは身をのりだしそういった。
「へ?」
(面倒なのでそういうことにしておいた)
ヒミコさんが頭に話しかけてきた。
「ま、まあね。
見よう見まねで......」
「さすがです!
見よう見まねで、
ホムンクルスまで作れるなんて!」
エクスさんは羨望の眼差しで見てくる。
「ま、まあ、
オレにかかればこのぐらい楽勝、楽勝、
はっはっはっ!」
「すごい!
やはりタイガ!
うちにきなさいよ!
管理局に!!」
いひかはオレの腕をとって抱きつく。
(む、胸があたるぅ)
「だめですいひかさん!
タイガさんは神聖教会に、
ご協力していただいているのですから!」
「別に所属ではないのよね。
どう、私と一緒にこない?」
(グイグイ、胸があたるうぅぅ)
「だめです!」
「皆様、タイガさまは私のマスターなのですが」
なんかラクリマも加わりもめはじめた。
(三人の胸があたるぅぅぅ)
「モテモテだねえタイガくん」
ヒミコさんがニヤニヤしている。
「うれしい、うれしいはずなのに、
このぽっかり空いた胸は埋まらないのです......」
オレはベッドにへたりこむ。
......が胸の柔らかさは感じていた。
「まあ、全て取り戻せば、
完全な姿へと戻れるよ」
そういうヒミコさんをよく見る。
子供の姿ながら、とても美しい。
(これが成長したら......
えいちかっぷに......)
「うおおおおおお!!
やる気出てきたーーー!!」
「おお、復活したね」
オレはやる気を取り戻した。
「それにしてもとても可愛いですね。
タイガさん、この子の名前は」
「そうね。
造形がなみじゃないわ」
「そうだろう。
そうだろう。
もっと誉めたまえ」
いひかとエクスさんに誉められて、
ちっこいヒミコさんは上機嫌だ。
「名前は......
えっと、ヒミコかな」
「ヒミコさんか、
よろしくねヒミコさん」
「ええ、ヒミコちゃん」
「ふむ、よろしく、エクスくん、いひかくん」
その次の日船で陸に戻ると、
いひかにつれられ繁華街へとやってきた。
そこは昼なのに、大勢の酔っぱらいや、
蛍光色の怪しげなお店が立ち並び、
えちぃな服を着たお姉さんが客寄せをしている。
「えっ、なんかいかがわしいとこなんだけど、
本当にここにあるの、
魔法管理局って」
「ええ」
いひかが答える。
「ほら、こんな所に所属なんて、
だめですよねタイガさん」
エクスさんがそういってくる。
「オレ、なんか所属したくなってきたなあ」
「ええ!!?」
「でしょう。
人とは弱いもの。
欲望に容易く流されてしまう。
その弱さ寄り添ってこそ、
本当の人というものを知れるのよ」
そういっていひかが上から目線でエクスさんを見る。
「くぅぅ......」
エクスさんがなんか悔しがっている。
「なんか、あの二人いがみあってません?」
「ふむ、どうやらライバルといった感じだね」
ラクリマはオレにくっついてきた。
「ちょっと!
ラクリマ離れなさいよ!」
「マスターは私のマスターです」
「マスターでも、
女性が体をくっつけるのは、
タイガさんに悪い影響をあたえかねません!
少し距離をとってください!」
三人はぎゃあぎゃあ言い合いをしている。
「なんか三人になった......」
「ふむ、青春だね。
さあ見えてきた」
そこにはビルに挟まれた小さな神社がひっそり建っている。
鳥居をくぐると、そこは人々で埋めつくされ、
奥に巨大な和風の建物がそびえ立つ。
「あれが、魔法管理局の本部よ。
さあ行くわよ」
いひかに招かれ、その和風の建物入った。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
花鳥見聞録
木野もくば
ファンタジー
花の妖精のルイは、メジロのモクの背中に乗って旅をしています。ルイは記憶喪失でした。自分が花の妖精だったことしか思い出せません。失くした記憶を探すため、さまざまな世界を冒険します。
記憶を取り戻して真実を知った時、ルイとモクの選ぶ道は?
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
アリエッタ幼女、スラムからの華麗なる転身
にゃんすき
ファンタジー
冒頭からいきなり主人公のアリエッタが大きな男に攫われて、前世の記憶を思い出し、逃げる所から物語が始まります。
姉妹で力を合わせて幸せを掴み取るストーリーになる、予定です。
レオナルド先生創世記
ポルネス・フリューゲル
ファンタジー
ビッグバーンを皮切りに宇宙が誕生し、やがて展開された宇宙の背景をユーモアたっぷりにとてもこっけいなジャック・レオナルド氏のサプライズの幕開け、幕開け!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる