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第四十話 絶望と忍び寄る影
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オレたちはリープリー海岸に来ていた。
「いい加減泣き止めシンジ。
とうしたというのだ」
「だって! だって! この世界に水着がないんだもん!
うわーん!」
オレは泣いた。
死んだときですらなかなかったのにオレは心から泣いた。
水着がみれるとふんでいたからだった。
「当たり前でしょ。
あんたの世界はどうかはしらないけど、この世界じゃ海にいっぱいモンスターもいるんだからそうそう泳げないのよ」
「そうですよ。
さっき聞いた水着とやらは防御力が弱すぎてモンスターの格好のエサですよ」
「でも、ビキニアーマーはあるんだろ! 水着と一緒だろ!」
「防御力が低すぎるからそんな露出の高い装備はありません。
そこまで伸縮性のある素材はゴムぐらいですかね。
石油からつくりだす繊維とかいってましたが、そんな技術はないんです」
「石油ならあるにはあるが、ほとんど使わんな」
「うわあああああん!」
「......すごい泣いたわ」
それからしばらくオレは砂浜に棒で字を書いていた。
「あんたすねてないで手伝いなさいよ!」
「まあメルアよ。
少しそっとしておこう」
ベルはそういってくれている。
「お宝、お宝」
リーゼルは捨てられたゴミの中から素材になるものを集めているようだ。
(水着がないなんて......
もう生きる気力もない......
いや、水着がないならこの世界の下着はなんなんだ?
オレは何かガサガサな麻みたいなパンツはいてるけど、女物は?
よし!」
「落ち込んでいても仕方ない歩きだそう!」
「やっとやる気になったのバカシンジ」
メルアに悪態をつかれたが、オレは海に入ると水をメルアとリーゼルにかけた。
「きゃあ! 何すんのよ! バカシンジ!」
「冷たいですよー!」
(くっくっくっ、こうなったら実力行使じゃい。
濡らして着替えをのぞき、未知なるものを知ることで知的欲求を満たすのだ)
「シンジ海は危険だ。
遠くにいくでない」
(この高度なミッション成功のために、この際危険は受け入れよう。
魔力感知をしているから大丈夫だろうしな)
「シンジあんた後ろ!」
(ふん! 近づいているのはわかっておるわ!
がこの距離なら逃げられる。
あとすこし濡らしてから...... なに!?)
高速で何かがそばにきた。
「はや!......」
その瞬間水の中に引き込まれた。
水の中でみたそれは下半身が魚の女だった。
オレは人魚に抱えられて海のそこにつれていかれていた。
(これは、人魚......そして柔らかいおっぱいと思ったら固いのもある......)
そのままオレは意識を失った。
オレが目が覚めると空周りは岩で囲まれ上には海が見える。
「どうなってんだ海の中か? それにここはどこだ......」
「目が覚めたか」
オレが振り替えると下半身が魚の女性たちがいた。
「お前ら! やっぱりマーメイドか!」
「そうだ。 強引につれてきたりして申しわけない。
私はマーメイド族の騎士、デュエリア」
一人の青い髪のりりしい顔つきの美しい少女デュエリアがそういった。
オレをここまでつれてきた人魚だ。
「何でこんなことをする」
(まあ、おっぱいはやわらかかったが固いのは貝殻の胸当てか)
「すまない......
がなぜにやけている」
「いや、べ、別に」
「実はいまマーメイド族が危険にさらされている」
「危険?」
「ああモンスター、半魚人のサハギンたちに攻められているのだ。
「サハギン......
それとオレに何か関係があるんだ」
「力を貸してほしい!」
「な、なんで!?」
「陸に強い魔力を感じた。
その剣だ。
それを使えるあなたは強いはずだろう」
「む、ムリムリ! オレは弱いよ!」
「そういわず頼む!
我らは先の大戦で魔王の軍と戦い戦えるものが少ないのだ!」
「じゃあ、仲間、ほら陸にいるオレの仲間をつれてくればいいよ!」
「無理だ......
周囲をサハギンに囲まれていて、一人連れてくるのがやっとだった」
「ダメだって! だって水の中で戦えないもん!」
「それは大丈夫だ。
この指輪、水神の指輪を使えば水中でも自在に動け会話もてきる」
(いやーー! このままじゃ戦わされるーー!
でも囲まれてるから逃げられもしないーー!!)
「頼む......
この里には小さな子供たちしかいないのだ」
「............」
苦痛の表情で頼むデュエリアとその後ろマーメイドたちがこちらを不安そうに見つめている。
「......で、敵の数とこちらの数は」
「敵はおよそ千、こちらは五十」
「よし! 逃げよう!」
「逃げられるならとっくに逃げているのだ。
奴らは周到に我らがきづかないうちに周囲を抑え、逃げ道をなくしていた......
ここまでモンスターが組織的に動くなんて」
「他の里とかないの!!」
「あるいくつかに点在している。
おそらく各個潰していくつもりなのだろう」
デュエリアはつかんでいる三ツ又の槍を強くにぎった。
「何でわざわざ潰しにくんの。
マーメイドがサハギンに何かしたの。
おまえら鳥肌たててみろとか煽ったの?」
「そんなことはしていない。
襲われたのは多分、いくつかに魔宝玉《マジックスフィア》を分割して隠しているからだ」
「魔宝玉《マジックスフィア》?」
「海の魔力を吸収するアイテムだ。
魔力がモンスターたちに力を与えるのを防いでいる」
「なるほど、それを奪おうとしてるってことか。
でもこの戦力差はな......」
「わかっている。
実はこの奥の神殿、海境神殿《アクアテンプル》に我らマーメイドの守護者《ガーディアン》が眠っている。
私と共にいきそれを起こしてほしいのだ。
起こせればこの戦いに勝てる」
(仕方ない......
やらないとオレも死ぬしな)
「わかったよさっさといこう」
「ありがとう感謝する強きゴブリン」
「だ、誰がゴブリンだーー!!」
海底にオレの声がこだました。
「いい加減泣き止めシンジ。
とうしたというのだ」
「だって! だって! この世界に水着がないんだもん!
うわーん!」
オレは泣いた。
死んだときですらなかなかったのにオレは心から泣いた。
水着がみれるとふんでいたからだった。
「当たり前でしょ。
あんたの世界はどうかはしらないけど、この世界じゃ海にいっぱいモンスターもいるんだからそうそう泳げないのよ」
「そうですよ。
さっき聞いた水着とやらは防御力が弱すぎてモンスターの格好のエサですよ」
「でも、ビキニアーマーはあるんだろ! 水着と一緒だろ!」
「防御力が低すぎるからそんな露出の高い装備はありません。
そこまで伸縮性のある素材はゴムぐらいですかね。
石油からつくりだす繊維とかいってましたが、そんな技術はないんです」
「石油ならあるにはあるが、ほとんど使わんな」
「うわあああああん!」
「......すごい泣いたわ」
それからしばらくオレは砂浜に棒で字を書いていた。
「あんたすねてないで手伝いなさいよ!」
「まあメルアよ。
少しそっとしておこう」
ベルはそういってくれている。
「お宝、お宝」
リーゼルは捨てられたゴミの中から素材になるものを集めているようだ。
(水着がないなんて......
もう生きる気力もない......
いや、水着がないならこの世界の下着はなんなんだ?
オレは何かガサガサな麻みたいなパンツはいてるけど、女物は?
よし!」
「落ち込んでいても仕方ない歩きだそう!」
「やっとやる気になったのバカシンジ」
メルアに悪態をつかれたが、オレは海に入ると水をメルアとリーゼルにかけた。
「きゃあ! 何すんのよ! バカシンジ!」
「冷たいですよー!」
(くっくっくっ、こうなったら実力行使じゃい。
濡らして着替えをのぞき、未知なるものを知ることで知的欲求を満たすのだ)
「シンジ海は危険だ。
遠くにいくでない」
(この高度なミッション成功のために、この際危険は受け入れよう。
魔力感知をしているから大丈夫だろうしな)
「シンジあんた後ろ!」
(ふん! 近づいているのはわかっておるわ!
がこの距離なら逃げられる。
あとすこし濡らしてから...... なに!?)
高速で何かがそばにきた。
「はや!......」
その瞬間水の中に引き込まれた。
水の中でみたそれは下半身が魚の女だった。
オレは人魚に抱えられて海のそこにつれていかれていた。
(これは、人魚......そして柔らかいおっぱいと思ったら固いのもある......)
そのままオレは意識を失った。
オレが目が覚めると空周りは岩で囲まれ上には海が見える。
「どうなってんだ海の中か? それにここはどこだ......」
「目が覚めたか」
オレが振り替えると下半身が魚の女性たちがいた。
「お前ら! やっぱりマーメイドか!」
「そうだ。 強引につれてきたりして申しわけない。
私はマーメイド族の騎士、デュエリア」
一人の青い髪のりりしい顔つきの美しい少女デュエリアがそういった。
オレをここまでつれてきた人魚だ。
「何でこんなことをする」
(まあ、おっぱいはやわらかかったが固いのは貝殻の胸当てか)
「すまない......
がなぜにやけている」
「いや、べ、別に」
「実はいまマーメイド族が危険にさらされている」
「危険?」
「ああモンスター、半魚人のサハギンたちに攻められているのだ。
「サハギン......
それとオレに何か関係があるんだ」
「力を貸してほしい!」
「な、なんで!?」
「陸に強い魔力を感じた。
その剣だ。
それを使えるあなたは強いはずだろう」
「む、ムリムリ! オレは弱いよ!」
「そういわず頼む!
我らは先の大戦で魔王の軍と戦い戦えるものが少ないのだ!」
「じゃあ、仲間、ほら陸にいるオレの仲間をつれてくればいいよ!」
「無理だ......
周囲をサハギンに囲まれていて、一人連れてくるのがやっとだった」
「ダメだって! だって水の中で戦えないもん!」
「それは大丈夫だ。
この指輪、水神の指輪を使えば水中でも自在に動け会話もてきる」
(いやーー! このままじゃ戦わされるーー!
でも囲まれてるから逃げられもしないーー!!)
「頼む......
この里には小さな子供たちしかいないのだ」
「............」
苦痛の表情で頼むデュエリアとその後ろマーメイドたちがこちらを不安そうに見つめている。
「......で、敵の数とこちらの数は」
「敵はおよそ千、こちらは五十」
「よし! 逃げよう!」
「逃げられるならとっくに逃げているのだ。
奴らは周到に我らがきづかないうちに周囲を抑え、逃げ道をなくしていた......
ここまでモンスターが組織的に動くなんて」
「他の里とかないの!!」
「あるいくつかに点在している。
おそらく各個潰していくつもりなのだろう」
デュエリアはつかんでいる三ツ又の槍を強くにぎった。
「何でわざわざ潰しにくんの。
マーメイドがサハギンに何かしたの。
おまえら鳥肌たててみろとか煽ったの?」
「そんなことはしていない。
襲われたのは多分、いくつかに魔宝玉《マジックスフィア》を分割して隠しているからだ」
「魔宝玉《マジックスフィア》?」
「海の魔力を吸収するアイテムだ。
魔力がモンスターたちに力を与えるのを防いでいる」
「なるほど、それを奪おうとしてるってことか。
でもこの戦力差はな......」
「わかっている。
実はこの奥の神殿、海境神殿《アクアテンプル》に我らマーメイドの守護者《ガーディアン》が眠っている。
私と共にいきそれを起こしてほしいのだ。
起こせればこの戦いに勝てる」
(仕方ない......
やらないとオレも死ぬしな)
「わかったよさっさといこう」
「ありがとう感謝する強きゴブリン」
「だ、誰がゴブリンだーー!!」
海底にオレの声がこだました。
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