闇で舞う

愛梨

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闇で舞う

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真っ暗で静かな闇
誰一人いない世界
此処が私の居場所
光の世界は
ただ私を苦しめる
どんなに輝こうと足掻いても
決して輝けない
周りは眩しく輝いているのに
私だけが輝けない
「どうして?」
「なんで?」
いつもいつも考えてもいた
輝こうとすればする程
苦しくて哀しくて
そして…
孤独で…

何が足りない?
何が欠けてる?
求めても
探しても
答えはない
壊れてしまったからなのか
「心」
が無くなってしまったからなのか
「愛」
が無くなってしまったからなのか
もう…
自分でもわからない
ただ…
一つだけ言える
光の世界で私は存在していてはいけない
だから…
「戻った」
元々いた闇の世界に
闇の世界でだけ
私は美しく舞う事が出来る
誰もいない
何もない
光もない
ほんの少しだけ輝きを放てば
闇は美しく光る
自分だけの輝き

誰もいなくていい
愛も優しさも要らない
そんな物を光の世界で求めたから
深く傷付き
何度も涙を流した
無理して輝こうとした結果
わかっていたはず
光の世界では私は舞う事は出来ない
だって…
普通ならあるはずの
「感情」
が私にはない
「ある」と勘違いしていた
「無い」事を忘れていた
それでも…
「無い」はずの「感情」が
たった一度の「愛」で芽生えたのは
ただの苦痛だったと
ただの哀しみだと知った
求めた自分の責任

もう闇の世界だけでいい
自分一人だけでいい
自分の命の輝きでいい
闇の世界だけで
私は蝶の様に美しく舞う事が出来る
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