憎悪

愛梨

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憎悪

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最初は気づかなかった
心の中にある小さな灯火
それが何なのか知ろうともしなかったし
そんな事に気づく時間なんて無かった
何度も季節が過ぎ
小さな灯火は少しづつ大きな炎へと変わっいった
裏切られ
騙され
傷つき
もう心には闇しか無かった
闇の中で燃え上がる感情を「憎悪」だと知った
心では涙を流し
それでも何事も無かったように笑顔を作り自分の心にある憎悪に気づかなかった
自分の中にこんな醜い感情がある事
憎悪があるからそれが原動力となり
今まで生きてきた
愛で生きていく事は美しく尊い
でも私の生きてきた道は憎しみしか無かった
今、私の中にある小さな灯火は愛
愛を教えてくれたあなた
いつか憎しみの炎が愛の炎になったらあなたの傍に行きたい
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