残骸

愛梨

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残骸

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私が歩み進んで来た道
後ろを振り返れば
そこにあるのは
私の壊れた心

一つ
一つ
また一つ
進めば進む程
私の心は道に落ちていき
私の心は何かを失っていく
進まなければ
歩かなければ
立ち止まれば
心は壊れずに済むはず…
それでも進んだ先に
「何か」
があり
「何か」
があると期待し信じて
ここまで歩いてきた

遠い道程
分からない道程
迷い傷付き涙を流し
そうして辿り着いたこの場所
もう遅かった…
あまりにも長すぎた
もう私の心には
「何か」
を期待し
「何か」
を信じる心が残っていない
残っているのは
落としてきたただの心の残骸

もし…
あの時…
歩みを止めていたら
大切な…
とても大切な…
「愛」
を落とさずに済んだのかもしれない
でも…
それももう残骸の一部
引き返しても
探しても
感情の無いただの残骸
見つけて
それを再び手にしたとしても
そこに
「愛」
は無い
落とし捨ててしまった心
それでも…
もし…
微かに「愛」の心が残っていたら…
私は…
残骸と一緒に埋もれて
そして…
「愛」
を抱き締め
眠りにつきたい…
それが最後に残った
「願い」の心
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