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2章 約束と忘れた思い出
21.それって本当に病?
しおりを挟む本日もいつもと変わらずよく晴れたお天気で、真夜は陽の光を浴びながらテラスで読書を楽しんでいた
すると、ピチピチと鳴きながら珍しい、しかし見なれた鳥がテーブルへと降り立った
「…あら、貴方は…タージルの子?」
ピピピと返事をした小鳥は足で掴んでいた紙を広げ、真夜に差し出した
…どうやら、タージルからの手紙のようだ
『拝啓、母上へ
其方に伺うのが予定より遅れてしまい、申し訳ありません。
思っていたよりも面倒事になって来ているので母上にご助力頂きたく、手紙を送らせていただきます。』
「…あの子が言うほどの面倒事って…私解決出来るのかしら…?」
元々頭の回転が良く、魔法使いよりも、商人の才の方が強かったタージルは1から10を知る程に頭がいい。そんな子が頭を悩ませる…いや、知らない事があったと言うならば、外に出ず、情報通ですらない私には荷が重いのでわ…と思いながらも手紙を読み進めた。
『今訪れている国では、私達が訪れた途端に奇病が流行り、貴族が亡くなるなんて事になっているそうです。
病を運んだ罪人として現在、軟禁されております』
「奇病…?どんなのかしら…」
『症状は様々ですが、痛風や、筋肉麻痺などが多いようで…』
「別に…奇病では無くないかしら…?」
普通に生活習慣病やら遺伝やらがあってたまたまタージル達が訪れた時に発症しただけでは…?
と思ったが、きっとその可能性にはあの子ももう気付いているはず…しかしそれでも解放されていないのは別の原因があるからか…国がそれでは納得出来ないからか…
「はぁ、本当にあの子の言った通り面倒事ね
ネコは送り込むことは決定事項だけれど…
あぁ、最悪じいやに迎えに行かせればいいかしら」
カタリと音を立て、席を立つ
部屋に入り、万年筆と紙を取りペンを走らせる
さて、なんて書こうか、あぁ、その国の流行りものでも聞いてみよう。食事で知らずのうちに悪いものを食べ、蓄積したせいかもしれないし
サラサラと書き進め、筆を置くと魔法で軽くインクを乾かし、小鳥が持ってきていたようにクルクルと紙を丸めた
「お利口さんな貴方にはご褒美のナッツを
それを食べ終わったらこれを貴方のご主人様の元に運んでね」
ぴぃぴぃと返事を返しながらナッツをつつく小鳥の頭を撫で、ホッと息を着く
とりあえず手紙では軟禁されているようだが元気そうだった事に安心する
「自分の力で…いや、力技であの子で出来そうだけれど…
とりあえず医学書でも読み込んでおこうかしら…?」
言葉の通り、そのまま飽きたら国の人間を殴ってでも脱出してうちに来そうな気もするが…そうならない事を切に願いながら、真夜は屋敷の奥に存在する図書室へと足を進めた
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