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プロローグⅡ
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プロローグ2
<飽きちゃったわねぇ>
勇者にとっては聞き覚えのある、魔王にとっては初めて聞く声が二人の耳の聞こえてきた。
「!なんだ、この声は?」
「女神さま、なんと?」
<飽きたって言ってるのよー。せっかく、加護をあげて強くて死ななくしてあげてるのに全然勝てないし、見てても面白くないのよー。最近は技も何にも代わり映えしないし、惰性でやっているのがまるわかりなのよー。ほんとにしょうもない勇者だねー。>
今まで、女神を信じ、戦ってきた勇者は分かりやすく落ち込んでいた。
「女神さま・・・・・・・・・」
<魔王も魔王よー。戦いたくないだなんて、そんな気持ちでやられると、こっちまで興が覚めちゃうわー。もっと、最強魔王と不死身勇者のギトギトした戦いが見たいのに、説得とかほんとにダサいわー。>
自分たちの戦いのために死んでいった者たちがこの女神のお遊びで死んだとわかり、魔王はいら立ちを隠しきれない。
「何が言いたいんだ・・・」
<この戦いももう終わりってことよー。私を楽しませられなかった、あなたたちはゲームオーバーのサヨナラバイバイよー。この世界ごと消してあげるー。新しい世界の始まりよー。>
<女神限定魔法 終焉 オワリノハジマリ>
その魔法と同時に、この世界は光に包まれた。
「これが女神の力か。しかし、少しだけ抵抗させてもらおう。」
<生命魔法 旅魂封魂>
魔王と勇者はその光の中で二人だけ闇に包まれていた。
「なにがどうなってる!!魔王!女神さま!!!!」
「付き合ってもらうぞ勇者!我はこの女神というのを倒さなければいけないようだ。少しばかり、長い戦いになりそうだがな!!」
勇者が目を覚ますと、魔王と二人だけの空間にいた。
「一体ここはどこだ!女神さまはどこに行った!今すぐ俺をもとの世界に返せ!」
明らかに正常ではなくなっている勇者に、魔王は神妙な面持ちで話し始めた。
「ここが、我らの住んでいた世界だ。女神の魔法により、この世界は消えたのだ。我の魔法により、二人だけ、生き残っておるがな。」
「そんなわけないだろう!城のみんながそんな簡単に死ぬわけないじゃないか!」
「あいかわらず、命と向き合うことができてないんだな。この世界中の生き物すべてが消滅し、新しい世界を作るのがあの魔法なのだろう。おそらく、もう女神の加護も消えておるだろうし、命とはどういうものなのか、今一度考えてみるのだ。」
「そんなわけない。そんなわけない。そんなわけない。そんなわけない。」
「我は我の道を行く。おぬしも自分で生きてみよ。今は精神体となっており、寿命もないがな。」
その言葉を最後に、魔王は勇者のもとから姿を消した。
<飽きちゃったわねぇ>
勇者にとっては聞き覚えのある、魔王にとっては初めて聞く声が二人の耳の聞こえてきた。
「!なんだ、この声は?」
「女神さま、なんと?」
<飽きたって言ってるのよー。せっかく、加護をあげて強くて死ななくしてあげてるのに全然勝てないし、見てても面白くないのよー。最近は技も何にも代わり映えしないし、惰性でやっているのがまるわかりなのよー。ほんとにしょうもない勇者だねー。>
今まで、女神を信じ、戦ってきた勇者は分かりやすく落ち込んでいた。
「女神さま・・・・・・・・・」
<魔王も魔王よー。戦いたくないだなんて、そんな気持ちでやられると、こっちまで興が覚めちゃうわー。もっと、最強魔王と不死身勇者のギトギトした戦いが見たいのに、説得とかほんとにダサいわー。>
自分たちの戦いのために死んでいった者たちがこの女神のお遊びで死んだとわかり、魔王はいら立ちを隠しきれない。
「何が言いたいんだ・・・」
<この戦いももう終わりってことよー。私を楽しませられなかった、あなたたちはゲームオーバーのサヨナラバイバイよー。この世界ごと消してあげるー。新しい世界の始まりよー。>
<女神限定魔法 終焉 オワリノハジマリ>
その魔法と同時に、この世界は光に包まれた。
「これが女神の力か。しかし、少しだけ抵抗させてもらおう。」
<生命魔法 旅魂封魂>
魔王と勇者はその光の中で二人だけ闇に包まれていた。
「なにがどうなってる!!魔王!女神さま!!!!」
「付き合ってもらうぞ勇者!我はこの女神というのを倒さなければいけないようだ。少しばかり、長い戦いになりそうだがな!!」
勇者が目を覚ますと、魔王と二人だけの空間にいた。
「一体ここはどこだ!女神さまはどこに行った!今すぐ俺をもとの世界に返せ!」
明らかに正常ではなくなっている勇者に、魔王は神妙な面持ちで話し始めた。
「ここが、我らの住んでいた世界だ。女神の魔法により、この世界は消えたのだ。我の魔法により、二人だけ、生き残っておるがな。」
「そんなわけないだろう!城のみんながそんな簡単に死ぬわけないじゃないか!」
「あいかわらず、命と向き合うことができてないんだな。この世界中の生き物すべてが消滅し、新しい世界を作るのがあの魔法なのだろう。おそらく、もう女神の加護も消えておるだろうし、命とはどういうものなのか、今一度考えてみるのだ。」
「そんなわけない。そんなわけない。そんなわけない。そんなわけない。」
「我は我の道を行く。おぬしも自分で生きてみよ。今は精神体となっており、寿命もないがな。」
その言葉を最後に、魔王は勇者のもとから姿を消した。
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