210 / 1,117
フリアダビア前哨基地編
やぁノア君
しおりを挟む
「やぁノア君。」
「やっほー。」
ミユキと分かれた後、通りを道なりに歩いているとバラスとアルキラーと出会した。
2人の後ろにはベルドラッド、ライリ、更に隊員200人が控えていた。
「2人共ここにいたんですね。」
「ああ、シエストラバードから引き抜いた情報を王都の隊員達に渡していた所だよ。
さ、これらの物を急ぎ、王都の解析班に回して下さい。」
「は、はい。」
アルキラーから数点の物品を預かった隊員が後ろへと下がる。
するとベルドラッドがバラス、アルキラー、ノアの前に進み出る。
「…今回の働き、王に変わ「パス。」「パース。」「やだ。」
「待て待て待て!本題喋る前に先読みして断るんじゃねぇ!
ノア君に至っては完全に拒絶しとるやんけ、検討の余地を少しは残してくれ。」
「えー、どうせ"感謝したいから王城に来てくれ"とかそんな感じでしょ?」
「そうだ!そうだけども、今回は流石に来てくれ!今回ばかりははぐらかしも不可能だ!」
ベルドラッドの頑なな態度に、ノアの目付きが変わる。
「そうですか…それならこちらにも考えがあります。
なるべくならこんな手は使いたくは無かったのですがねぇ…」
「おい待てノア君、一体何をするつもりだ!?」
徐にしゃがみ込んで道に正座したノアは、アイテムボックスからある物を引き抜くと、通りに無造作に並べて頭を下げた。
「お納め下さい…」
「人の往来が多数ある所で金貨広げて土下座すんじゃねぇ!
金で解決しようとするな、妙な噂が立つだろ!
取り敢えず土下座を止め…お、重っ!?ピクリとも動かねぇ!
おい、お前ら隠せ隠せ!」
ノアの土下座を止めさせる為に体を持ち上げ様とするが、阿羅亀噛2本を提げたノアはちょっとやそっとの事では動きはしなかった。
仕方無く隊員に指示を出してノアの周囲に立ち、周囲の人間から隠す事にした。
「なぁノア君俺達も君が来たくないと言うのは嫌と言う程知ってる。
しかしこれは王命だ、問題行動等起こる事は無い。私が保証しよう。」
過去に問題行動を起こした張本人が言っても全く説得力が無い事ではあるが、土下座姿勢のままのノアが念押ししてくる。
「本当に問題は起きないんですね?」
「ああ、絶対だ。」
「何か起こったらベルドラッドさんの両拳を"クシャッ"としても良いですよね?」
「………」
「やーだー。」
「ベルドラッドさん…そこは嘘でも任せとけって言いましょうよ…」
後ろに控えていたライリに突っ込まれるベルドラッド。
隊員200人の中には、以前ベルドラッドと戦ったノアの事を知っている者が多数いた為、「彼ならマジでやりそう」と、笑うに笑えない状況であった。
その後ベルドラッド、ライリ他隊員らの説得でどうにか駄々っ子状態のノアから王城への招待を取り付ける事に成功。
その流れでバラス、アルキラーも王城への招待を了承してくれたのは意外であった。
「2人も良いのですか?」
「なーんか、君と一緒にいた方が面白い事になりそうだからね~。」
「はは、人をトラブル発生器みたいに言わないで下さいよ…」
「それでは帰還する際には一言言ってくれ、そのまま王城へと向かうのでな。」
「え?そのまま向かうんですか?」
「安心しろ、君らの意向を汲んで簡単に済ませるつもりだからな。
準備が完了したら俺の所に来てくれ。」
王命とは言いつつも、ノアの事を考えて計画を立ててくれたベルドラッドに心の中で感謝しつつ
「昔やったゲームのメインクエストへの導入みたいなセリフだったね~アル君。」
「そうそう、戦闘が異様に長い上に暫く移動もサブクエストも一切出来なかったり、セーブも出来なくて辛かった思い出があるな。」
話してる内容は分からないが、何と無く不穏な事を言ってる2人の事は無視する事にした。
「さて、それでは本来の目的の為、テラヴァジアに向かうとしよう。」
ベルドラッドが後ろに控えていたライリや他の隊員らに声を掛ける。
「そういえばエルグランドさんが言ってましたが、今日の内には終結宣言が出るとか…」
「ああ、モンスター自体いるにはいるが、許容出来る程の出現数しかおらんし、魔素の濃度も減少傾向にある。
今は侵蝕竜の除去作業にあたっているのだが、1つ大きな発見があってな…」
「え?何かマズイ事でも?」
「いや、侵蝕竜の死骸の下に大規模な鉱脈が見付かってな、魔素の影響もあって魔鉱石である可能性が非常に高い。」
「という事はこの街の復興は案外早そうですね?」
「ああ、だが調査しようにも王都の連中は鉱脈の探索技術に関してはド素人だし、フリアダビアの住人は手を貸してくれる程の余裕は無い。」
「そしたらば、わしらに声が掛かったんじや。」
後ろを振り向くとドワーフのバドが立っていた。
「今わしらの故郷に街の復興の手助けとして、応援を要請しちょる。
その序でに王都の連中に鉱脈探索の指南役として抜擢されての。」
「今回は急なお願い事を聞いて頂き感謝します。」
「おぅ、ええ、ええ。
堅苦しいのは無しじゃ、お前さん達は坊の知り合いとの事じゃからな、今回は特別じゃぞ?ガハハ!
ほいじゃ、やる事は山程あるのでな、チャッチャと行くど!」
そう言ってバドは隊員200人を引き連れて街の方へと向かって行った。
「全く、君は何かと厄介事に巻き込まれる割になかなか良い縁を紡いでいるな。」
「結果的にそうなっているだけで、狙ってやった訳ではありませんけどね。」
「それでもだ、お陰でドワーフのバド殿が快諾してくれた。
ドワーフは頑固で好戦的な者が多くてね、結構な付き合いが無いと親交を深めるのは難しい種族で有名なんだ。」
「え?酒飲みでいつもガハハ笑いしている、陽気な爺さんじゃないんですか?」
「君がそう言う印象を持ってるって事は、余程気に入られたのだろうな。
さて、私もエルグランド殿と話をしていかなければならない、何かあったらライリに言うと良い。」
そう言ってベルドラッドも前哨基地の方へと歩いていった。
「という訳で何かトラブルとか発生したら言って下さいね、大体の事は対処しますので。」
「はは、そう簡単にトラブル何「どなたか料理スキルをお持ちの方はいらっしゃいませんか?」
【神官】のキールが人混みの中で声を上げていた。
飯場の人がいた気がしたが、交代の時間なのか、今は不在の様である。
「…起きましたね、トラブル…」
「起きちゃいましたね…」
仕方無くキールの所へと向かうノア、一先ず事情を聞いてみる事に。
「つまり、人が多過ぎて炊き出し分の食事だけじゃ足りない。
という訳ですね?」
「そう言う事です、食材等は、近隣の街から来た商人等から買えば良いのですが、1から作るとなると人手がどうしても…」
「分かりました。調理の方は僕がやります、キールさんはよそったり、配膳をお願いします。」
「良いのですか?」
「ええ。
…で後はライリさん、このお金で手当たり次第食材を買ってきて下さい。」
そう言ってライリにお金の入った小袋を手渡す。
そのままノアとキールは前哨基地の方へと駆けていった。
「さて、言われた通り食材を買ってきましょうか。
不足分は私が…」
ライリは白金貨200枚(2億ガル)が入った小袋の中身を見て暫し固まっていた。
「やっほー。」
ミユキと分かれた後、通りを道なりに歩いているとバラスとアルキラーと出会した。
2人の後ろにはベルドラッド、ライリ、更に隊員200人が控えていた。
「2人共ここにいたんですね。」
「ああ、シエストラバードから引き抜いた情報を王都の隊員達に渡していた所だよ。
さ、これらの物を急ぎ、王都の解析班に回して下さい。」
「は、はい。」
アルキラーから数点の物品を預かった隊員が後ろへと下がる。
するとベルドラッドがバラス、アルキラー、ノアの前に進み出る。
「…今回の働き、王に変わ「パス。」「パース。」「やだ。」
「待て待て待て!本題喋る前に先読みして断るんじゃねぇ!
ノア君に至っては完全に拒絶しとるやんけ、検討の余地を少しは残してくれ。」
「えー、どうせ"感謝したいから王城に来てくれ"とかそんな感じでしょ?」
「そうだ!そうだけども、今回は流石に来てくれ!今回ばかりははぐらかしも不可能だ!」
ベルドラッドの頑なな態度に、ノアの目付きが変わる。
「そうですか…それならこちらにも考えがあります。
なるべくならこんな手は使いたくは無かったのですがねぇ…」
「おい待てノア君、一体何をするつもりだ!?」
徐にしゃがみ込んで道に正座したノアは、アイテムボックスからある物を引き抜くと、通りに無造作に並べて頭を下げた。
「お納め下さい…」
「人の往来が多数ある所で金貨広げて土下座すんじゃねぇ!
金で解決しようとするな、妙な噂が立つだろ!
取り敢えず土下座を止め…お、重っ!?ピクリとも動かねぇ!
おい、お前ら隠せ隠せ!」
ノアの土下座を止めさせる為に体を持ち上げ様とするが、阿羅亀噛2本を提げたノアはちょっとやそっとの事では動きはしなかった。
仕方無く隊員に指示を出してノアの周囲に立ち、周囲の人間から隠す事にした。
「なぁノア君俺達も君が来たくないと言うのは嫌と言う程知ってる。
しかしこれは王命だ、問題行動等起こる事は無い。私が保証しよう。」
過去に問題行動を起こした張本人が言っても全く説得力が無い事ではあるが、土下座姿勢のままのノアが念押ししてくる。
「本当に問題は起きないんですね?」
「ああ、絶対だ。」
「何か起こったらベルドラッドさんの両拳を"クシャッ"としても良いですよね?」
「………」
「やーだー。」
「ベルドラッドさん…そこは嘘でも任せとけって言いましょうよ…」
後ろに控えていたライリに突っ込まれるベルドラッド。
隊員200人の中には、以前ベルドラッドと戦ったノアの事を知っている者が多数いた為、「彼ならマジでやりそう」と、笑うに笑えない状況であった。
その後ベルドラッド、ライリ他隊員らの説得でどうにか駄々っ子状態のノアから王城への招待を取り付ける事に成功。
その流れでバラス、アルキラーも王城への招待を了承してくれたのは意外であった。
「2人も良いのですか?」
「なーんか、君と一緒にいた方が面白い事になりそうだからね~。」
「はは、人をトラブル発生器みたいに言わないで下さいよ…」
「それでは帰還する際には一言言ってくれ、そのまま王城へと向かうのでな。」
「え?そのまま向かうんですか?」
「安心しろ、君らの意向を汲んで簡単に済ませるつもりだからな。
準備が完了したら俺の所に来てくれ。」
王命とは言いつつも、ノアの事を考えて計画を立ててくれたベルドラッドに心の中で感謝しつつ
「昔やったゲームのメインクエストへの導入みたいなセリフだったね~アル君。」
「そうそう、戦闘が異様に長い上に暫く移動もサブクエストも一切出来なかったり、セーブも出来なくて辛かった思い出があるな。」
話してる内容は分からないが、何と無く不穏な事を言ってる2人の事は無視する事にした。
「さて、それでは本来の目的の為、テラヴァジアに向かうとしよう。」
ベルドラッドが後ろに控えていたライリや他の隊員らに声を掛ける。
「そういえばエルグランドさんが言ってましたが、今日の内には終結宣言が出るとか…」
「ああ、モンスター自体いるにはいるが、許容出来る程の出現数しかおらんし、魔素の濃度も減少傾向にある。
今は侵蝕竜の除去作業にあたっているのだが、1つ大きな発見があってな…」
「え?何かマズイ事でも?」
「いや、侵蝕竜の死骸の下に大規模な鉱脈が見付かってな、魔素の影響もあって魔鉱石である可能性が非常に高い。」
「という事はこの街の復興は案外早そうですね?」
「ああ、だが調査しようにも王都の連中は鉱脈の探索技術に関してはド素人だし、フリアダビアの住人は手を貸してくれる程の余裕は無い。」
「そしたらば、わしらに声が掛かったんじや。」
後ろを振り向くとドワーフのバドが立っていた。
「今わしらの故郷に街の復興の手助けとして、応援を要請しちょる。
その序でに王都の連中に鉱脈探索の指南役として抜擢されての。」
「今回は急なお願い事を聞いて頂き感謝します。」
「おぅ、ええ、ええ。
堅苦しいのは無しじゃ、お前さん達は坊の知り合いとの事じゃからな、今回は特別じゃぞ?ガハハ!
ほいじゃ、やる事は山程あるのでな、チャッチャと行くど!」
そう言ってバドは隊員200人を引き連れて街の方へと向かって行った。
「全く、君は何かと厄介事に巻き込まれる割になかなか良い縁を紡いでいるな。」
「結果的にそうなっているだけで、狙ってやった訳ではありませんけどね。」
「それでもだ、お陰でドワーフのバド殿が快諾してくれた。
ドワーフは頑固で好戦的な者が多くてね、結構な付き合いが無いと親交を深めるのは難しい種族で有名なんだ。」
「え?酒飲みでいつもガハハ笑いしている、陽気な爺さんじゃないんですか?」
「君がそう言う印象を持ってるって事は、余程気に入られたのだろうな。
さて、私もエルグランド殿と話をしていかなければならない、何かあったらライリに言うと良い。」
そう言ってベルドラッドも前哨基地の方へと歩いていった。
「という訳で何かトラブルとか発生したら言って下さいね、大体の事は対処しますので。」
「はは、そう簡単にトラブル何「どなたか料理スキルをお持ちの方はいらっしゃいませんか?」
【神官】のキールが人混みの中で声を上げていた。
飯場の人がいた気がしたが、交代の時間なのか、今は不在の様である。
「…起きましたね、トラブル…」
「起きちゃいましたね…」
仕方無くキールの所へと向かうノア、一先ず事情を聞いてみる事に。
「つまり、人が多過ぎて炊き出し分の食事だけじゃ足りない。
という訳ですね?」
「そう言う事です、食材等は、近隣の街から来た商人等から買えば良いのですが、1から作るとなると人手がどうしても…」
「分かりました。調理の方は僕がやります、キールさんはよそったり、配膳をお願いします。」
「良いのですか?」
「ええ。
…で後はライリさん、このお金で手当たり次第食材を買ってきて下さい。」
そう言ってライリにお金の入った小袋を手渡す。
そのままノアとキールは前哨基地の方へと駆けていった。
「さて、言われた通り食材を買ってきましょうか。
不足分は私が…」
ライリは白金貨200枚(2億ガル)が入った小袋の中身を見て暫し固まっていた。
141
あなたにおすすめの小説
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
ブラック企業で心身ボロボロの社畜だった俺が少年の姿で異世界に転生!? ~鑑定スキルと無限収納を駆使して錬金術師として第二の人生を謳歌します~
楠富 つかさ
ファンタジー
ブラック企業で働いていた小坂直人は、ある日、仕事中の過労で意識を失い、気がつくと異世界の森の中で少年の姿になっていた。しかも、【錬金術】という強力なスキルを持っており、物質を分解・合成・強化できる能力を手にしていた。
そんなナオが出会ったのは、森で冒険者として活動する巨乳の美少女・エルフィーナ(エル)。彼女は魔物討伐の依頼をこなしていたが、強敵との戦闘で深手を負ってしまう。
「やばい……これ、動けない……」
怪我人のエルを目の当たりにしたナオは、錬金術で作成していたポーションを与え彼女を助ける。
「す、すごい……ナオのおかげで助かった……!」
異世界で自由気ままに錬金術を駆使するナオと、彼に惚れた美少女冒険者エルとのスローライフ&冒険ファンタジーが今、始まる!
ダンジョントランスポーター ~ 現代に現れたダンジョンに潜ったらレベル999の天使に憑依されて運び屋になってしまった
海道一人
ファンタジー
二十年前、地球の各地に突然異世界とつながるダンジョンが出現した。
ダンジョンから持って出られるのは無機物のみだったが、それらは地球上には存在しない人類の科学や技術を数世代進ませるほどのものばかりだった。
そして現在、一獲千金を求めた探索者が世界中でダンジョンに潜るようになっていて、彼らは自らを冒険者と呼称していた。
主人公、天城 翔琉《あまぎ かける》はよんどころない事情からお金を稼ぐためにダンジョンに潜ることを決意する。
ダンジョン探索を続ける中で翔琉は羽の生えた不思議な生き物に出会い、憑依されてしまう。
それはダンジョンの最深部九九九層からやってきたという天使で、憑依された事で翔は新たなジョブ《運び屋》を手に入れる。
ダンジョンで最強の力を持つ天使に憑依された翔琉は様々な事件に巻き込まれていくのだった。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
スキルで最強神を召喚して、無双してしまうんだが〜パーティーを追放された勇者は、召喚した神達と共に無双する。神達が強すぎて困ってます〜
東雲ハヤブサ
ファンタジー
勇者に選ばれたライ・サーベルズは、他にも選ばれた五人の勇者とパーティーを組んでいた。
ところが、勇者達の実略は凄まじく、ライでは到底敵う相手ではなかった。
「おい雑魚、これを持っていけ」
ライがそう言われるのは日常茶飯事であり、荷物持ちや雑用などをさせられる始末だ。
ある日、洞窟に六人でいると、ライがきっかけで他の勇者の怒りを買ってしまう。
怒りが頂点に達した他の勇者は、胸ぐらを掴まれた後壁に投げつけた。
いつものことだと、流して終わりにしようと思っていた。
だがなんと、邪魔なライを始末してしまおうと話が進んでしまい、次々に攻撃を仕掛けられることとなった。
ハーシュはライを守ろうとするが、他の勇者に気絶させられてしまう。
勇者達は、ただ痛ぶるように攻撃を加えていき、瀕死の状態で洞窟に置いていってしまった。
自分の弱さを呪い、本当に死を覚悟した瞬間、視界に突如文字が現れてスキル《神族召喚》と書かれていた。
今頃そんなスキル手を入れてどうするんだと、心の中でつぶやくライ。
だが、死ぬ記念に使ってやろうじゃないかと考え、スキルを発動した。
その時だった。
目の前が眩く光り出し、気付けば一人の女が立っていた。
その女は、瀕死状態のライを最も簡単に回復させ、ライの命を救って。
ライはそのあと、その女が神達を統一する三大神の一人であることを知った。
そして、このスキルを発動すれば神を自由に召喚出来るらしく、他の三大神も召喚するがうまく進むわけもなく......。
これは、雑魚と呼ばれ続けた勇者が、強き勇者へとなる物語である。
※小説家になろうにて掲載中
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる