283 / 1,117
王都編
【弓】ギルド
しおりを挟む
クロラ達と別れ、冒険者ギルドを出たノアは道なりに歩きつつ、【弓】ギルドの建物へと向かう。
【弓】ギルドへは初めて行くのだが、方々から何人かの冒険者がとある建物を目指し集結ていたので直ぐに分かった。
既に<気配感知>内に30人程が集まっている様だ。
(そう言えば何人集まるかは聞いていなかったな…)
そんな事を考えながらも弓の意匠が彫られた看板を見付けた。
その上、弓の様に遠距離武器系の建物は他のギルドに比べ、広めに造られているとの事。
その為両隣にある【剣士】【斧】のギルドよりも大きいので直ぐに分かった。
ちなみに広い造りのギルドは、パーティの模擬戦会場としても使われる事があるとか。
ガチャリ
「失礼しま「「「おお!来たぞ!」」」」
【弓】ギルド内に入ると、色々な【適正】の冒険者がノアが来るのを今か今かと待っていた様で、ノアの挨拶に食い気味で声が掛かった。
(10、20…うぉぉ、50人位居るじゃん…
パーティ数で言えば最低10パーティって所か。)
「えーっと、戦闘訓練依頼で来ましたが、僕をエリアボスに見立てて戦うとかで…」
そう言うと、集団の中から大剣を背負った冒険者が1人前に進み出た。
「初めまして、俺は中級冒険者のレドだ。
俺らは今度パーティで北方にある獣系ダンジョン踏破を目指すつもりなんだが、そこのエリアボスにミノタウロスの上位種のマッシヴ・ミノタウロスってモンスターが居るんだ。
昨日の御前試合で召喚されたミノタウロスを事も無げに屠ったお前さんなら、練習相手に良いんじゃないかと思ってな。
元々は俺らだけが依頼を出してたんだが、続けとばかりに他の連中も依頼を出したんだ。」
「で、こうなったと…」
「…そう言う事だな…」
会話をする2人の後ろでは、60人程の冒険者が集まっている。
「次は私達が」「いや、俺らだ」と言う様に順番決めを行っている所だ。
「分かりました。
…それで、どこでやるのですか?」
「話が早くて助かる。この建物の奥に地下へと続く階段があるのでそこを下りれば昨日の試合場と殆ど同じ広さの場所がある。
【魔術】ギルドの方達はもう下に下りて、結界やらの準備を進めている。」
冒険者のレドに促され、奥へと進み、階段を1分程下って行くと、確かに御前試合が行われた試合場よりは狭いが、戦うには十分な広さの場所に出る。
広さは50メル四方で、天井まで20メル位あるので、三次元的な戦闘が可能である。
試合場には【魔術】ギルドだろうか、10人程の者達が結界や術式に魔力を込めている。
今更ではあるが【魔法使い】と【魔術】の違いだが、魔法を用いて戦闘を行う職を【魔法使い】。
魔法を戦闘以外の目的で用いる職を【魔術】としている様だ。
「レドー、アンタん所最初でしょ?こっちは準備出来たからいつでも良いわよ!」
【魔術】ギルドの1人がレドに準備完了の合図を送る。
それを合図に【剣士】のレドの元に【神官】の女性、【斧】だろうか身の丈もある斧を担いだ女性、【弓】の男性2人が集まる。
「今回の依頼内容だが、君をエリアボスと見立てて戦うのもそうだが、君が感じ取った物を教えて欲しい。要は粗探しだ。」
「敵側の視点から意見が欲しいという訳ですね?
でも良いのですか?新人冒険者である僕が皆さんに意見とか…」
「昨日の戦いっぷりを見て文句言う奴なんか居やしないさ。
何ならここに集まっている奴ら皆俺らと目的は同じだろうぜ。」
周囲の冒険者達を見ると、集団の大半がウンウンと首を動かしている。
「分かりました。
若輩者ではありますが、この依頼務めさせて頂きます。」
そう言って試合場の中へと入るノア。
一応エリアボスと言う役割なので試合場のやや奥へと向かう。
続いて依頼主の5人も入場する。
「この試合場は昨日の御前試合同様『致命傷無効』を付与しています。
他に何か掛けておく物あれば今の内にどうぞ。」
【魔術】ギルドの者達が声を挙げる。
レド率いる5人パーティは首を振り、特に無いとの意を示す。
が、ノアは注文がある様で
「すいません、武器破壊不可とかありませんか?」
「武器破壊不可ですか…調度品を保護する様な魔法があるので、それで代用しましょう。
…と言うか、壊すのですか?」
「僕のこの剣、今の所何やっても壊れないので、念を入れての保険です。」
ノアは腰の荒鬼神をポンポンと叩く。
「すいません、皆さんの討伐目標であるマッシヴ・ミノタウロスの特徴を教えて頂いても良いですか?」
「特徴…立ち上がると3メル程の体躯で、武器は使わず素手のみ。
その代わり腕が4本生えていて、通常のミノタウロス以上の筋量を持つ。その上俊敏だ。」
マッシヴ・ミノタウロスの特徴を聞いたノアは少し考え、弓、刺突武器、カランビットナイフ、荒鬼神全てをアイテムボックスへと仕舞う。
「お、おいおい、無手でやるつもりかい?」
「なるべく実戦と同じ状況の方が皆さんの為にも良いでしょ?
…ただ、身長は伸ばせませんが…」
と、ノアの眼が徐々に赤黒く染まっていき、体に赤黒いオーラを纏い出す。
その赤黒いオーラが肩甲骨辺りに集まり2本の腕を形成する。
「「「「「おぉお…」」」」」
御前試合の場でノアが見せた変容ぶりに、5人パーティはおろか、集団からも声が上がる。
「よし、こちらは準備終わりました。
いつでも良いですよ。」
肩や腕を回し、筋等を軽く伸ばした後、ノアはダラリと腕を垂らして立つ。
30メル程離れた5人は各々武器を手にした直後
ダンッ!
ズダンッ!
大剣を担いだレドとの背後を【斧】の女性が追う形でほぼ同時に駆け出す。
その後方から【神官】からの支援魔法が届く。
「<光の守り><身体強化><剣強化付与>!」
(始まったか)
と、ノアが思った直後、ノアの両脇に矢が降り注ぐと陣が形成される。
(これはクロラさんが前に使ってた<矢水垂>だな、こちらの動きを阻害しに来たか。)
タンッ
陣の範囲外に出る様に、後ろへ後退する。
すると、レドと【斧】の女性の進行方向に陣が張られている為、迂回する形となる。
ザザサッ!
ズザザッ!
先に到達したのは斧を担いだ女性の方で、ノアの左側面にやって来る頃には斧を振り被っている所であった。
「はぁああああっ!」ブォンッ!
「シッ!」バチンッ!
ノアの左肩目掛け振り下ろされた斧の側面を叩き、軌道を逸らす。
ズガンッ!
空を切った斧が地面に突き立ち、【斧】の女性の動きが僅かに止まる。
バシィッ!「きゃっ!?」
咄嗟にしゃがみ込んだノアが足払いを仕掛ける。
【斧】の女性は倒れこそしなかったが、バランスを崩してその場でたたらを踏む。
ズダンッ!
地面を蹴ったノアは、右側からやって来るレドへと勢い良く駆け出す。
ドッ!ドドッ!ドッ!
【弓】2人が矢を雨の様に降らして来るが、致命の物以外は無視して直進。
勝手な思い込みだが、ミノタウロスならこの程度の攻撃は避けないだろう、という考えの下行っている事である。
ギリリッ…「!?」
ノアが右拳を握ったのが見えたレドは、直ぐ様背中に背負っていた大剣を抜き、盾代わりに自身の前に構える。
(うーん…)
ガィンッ!「ぬぐっ!」ズズズ…
盾代わりの大剣を殴り付けられたレドは、何とか受け止めるも
スゴンッ!「ぅおっ!?」
<渾身>を発動させ、更には生成した赤黒い腕で同時に殴り付けられたレドは踏ん張りが一切利かずに吹き飛ばされ、地面に叩き付けられる。
「くっ…」
強かに体を打ち付けたレドが立ち上がろうとすると
「ちょっと待って下さい。」
ノアから制止の声が上がった。
【弓】ギルドへは初めて行くのだが、方々から何人かの冒険者がとある建物を目指し集結ていたので直ぐに分かった。
既に<気配感知>内に30人程が集まっている様だ。
(そう言えば何人集まるかは聞いていなかったな…)
そんな事を考えながらも弓の意匠が彫られた看板を見付けた。
その上、弓の様に遠距離武器系の建物は他のギルドに比べ、広めに造られているとの事。
その為両隣にある【剣士】【斧】のギルドよりも大きいので直ぐに分かった。
ちなみに広い造りのギルドは、パーティの模擬戦会場としても使われる事があるとか。
ガチャリ
「失礼しま「「「おお!来たぞ!」」」」
【弓】ギルド内に入ると、色々な【適正】の冒険者がノアが来るのを今か今かと待っていた様で、ノアの挨拶に食い気味で声が掛かった。
(10、20…うぉぉ、50人位居るじゃん…
パーティ数で言えば最低10パーティって所か。)
「えーっと、戦闘訓練依頼で来ましたが、僕をエリアボスに見立てて戦うとかで…」
そう言うと、集団の中から大剣を背負った冒険者が1人前に進み出た。
「初めまして、俺は中級冒険者のレドだ。
俺らは今度パーティで北方にある獣系ダンジョン踏破を目指すつもりなんだが、そこのエリアボスにミノタウロスの上位種のマッシヴ・ミノタウロスってモンスターが居るんだ。
昨日の御前試合で召喚されたミノタウロスを事も無げに屠ったお前さんなら、練習相手に良いんじゃないかと思ってな。
元々は俺らだけが依頼を出してたんだが、続けとばかりに他の連中も依頼を出したんだ。」
「で、こうなったと…」
「…そう言う事だな…」
会話をする2人の後ろでは、60人程の冒険者が集まっている。
「次は私達が」「いや、俺らだ」と言う様に順番決めを行っている所だ。
「分かりました。
…それで、どこでやるのですか?」
「話が早くて助かる。この建物の奥に地下へと続く階段があるのでそこを下りれば昨日の試合場と殆ど同じ広さの場所がある。
【魔術】ギルドの方達はもう下に下りて、結界やらの準備を進めている。」
冒険者のレドに促され、奥へと進み、階段を1分程下って行くと、確かに御前試合が行われた試合場よりは狭いが、戦うには十分な広さの場所に出る。
広さは50メル四方で、天井まで20メル位あるので、三次元的な戦闘が可能である。
試合場には【魔術】ギルドだろうか、10人程の者達が結界や術式に魔力を込めている。
今更ではあるが【魔法使い】と【魔術】の違いだが、魔法を用いて戦闘を行う職を【魔法使い】。
魔法を戦闘以外の目的で用いる職を【魔術】としている様だ。
「レドー、アンタん所最初でしょ?こっちは準備出来たからいつでも良いわよ!」
【魔術】ギルドの1人がレドに準備完了の合図を送る。
それを合図に【剣士】のレドの元に【神官】の女性、【斧】だろうか身の丈もある斧を担いだ女性、【弓】の男性2人が集まる。
「今回の依頼内容だが、君をエリアボスと見立てて戦うのもそうだが、君が感じ取った物を教えて欲しい。要は粗探しだ。」
「敵側の視点から意見が欲しいという訳ですね?
でも良いのですか?新人冒険者である僕が皆さんに意見とか…」
「昨日の戦いっぷりを見て文句言う奴なんか居やしないさ。
何ならここに集まっている奴ら皆俺らと目的は同じだろうぜ。」
周囲の冒険者達を見ると、集団の大半がウンウンと首を動かしている。
「分かりました。
若輩者ではありますが、この依頼務めさせて頂きます。」
そう言って試合場の中へと入るノア。
一応エリアボスと言う役割なので試合場のやや奥へと向かう。
続いて依頼主の5人も入場する。
「この試合場は昨日の御前試合同様『致命傷無効』を付与しています。
他に何か掛けておく物あれば今の内にどうぞ。」
【魔術】ギルドの者達が声を挙げる。
レド率いる5人パーティは首を振り、特に無いとの意を示す。
が、ノアは注文がある様で
「すいません、武器破壊不可とかありませんか?」
「武器破壊不可ですか…調度品を保護する様な魔法があるので、それで代用しましょう。
…と言うか、壊すのですか?」
「僕のこの剣、今の所何やっても壊れないので、念を入れての保険です。」
ノアは腰の荒鬼神をポンポンと叩く。
「すいません、皆さんの討伐目標であるマッシヴ・ミノタウロスの特徴を教えて頂いても良いですか?」
「特徴…立ち上がると3メル程の体躯で、武器は使わず素手のみ。
その代わり腕が4本生えていて、通常のミノタウロス以上の筋量を持つ。その上俊敏だ。」
マッシヴ・ミノタウロスの特徴を聞いたノアは少し考え、弓、刺突武器、カランビットナイフ、荒鬼神全てをアイテムボックスへと仕舞う。
「お、おいおい、無手でやるつもりかい?」
「なるべく実戦と同じ状況の方が皆さんの為にも良いでしょ?
…ただ、身長は伸ばせませんが…」
と、ノアの眼が徐々に赤黒く染まっていき、体に赤黒いオーラを纏い出す。
その赤黒いオーラが肩甲骨辺りに集まり2本の腕を形成する。
「「「「「おぉお…」」」」」
御前試合の場でノアが見せた変容ぶりに、5人パーティはおろか、集団からも声が上がる。
「よし、こちらは準備終わりました。
いつでも良いですよ。」
肩や腕を回し、筋等を軽く伸ばした後、ノアはダラリと腕を垂らして立つ。
30メル程離れた5人は各々武器を手にした直後
ダンッ!
ズダンッ!
大剣を担いだレドとの背後を【斧】の女性が追う形でほぼ同時に駆け出す。
その後方から【神官】からの支援魔法が届く。
「<光の守り><身体強化><剣強化付与>!」
(始まったか)
と、ノアが思った直後、ノアの両脇に矢が降り注ぐと陣が形成される。
(これはクロラさんが前に使ってた<矢水垂>だな、こちらの動きを阻害しに来たか。)
タンッ
陣の範囲外に出る様に、後ろへ後退する。
すると、レドと【斧】の女性の進行方向に陣が張られている為、迂回する形となる。
ザザサッ!
ズザザッ!
先に到達したのは斧を担いだ女性の方で、ノアの左側面にやって来る頃には斧を振り被っている所であった。
「はぁああああっ!」ブォンッ!
「シッ!」バチンッ!
ノアの左肩目掛け振り下ろされた斧の側面を叩き、軌道を逸らす。
ズガンッ!
空を切った斧が地面に突き立ち、【斧】の女性の動きが僅かに止まる。
バシィッ!「きゃっ!?」
咄嗟にしゃがみ込んだノアが足払いを仕掛ける。
【斧】の女性は倒れこそしなかったが、バランスを崩してその場でたたらを踏む。
ズダンッ!
地面を蹴ったノアは、右側からやって来るレドへと勢い良く駆け出す。
ドッ!ドドッ!ドッ!
【弓】2人が矢を雨の様に降らして来るが、致命の物以外は無視して直進。
勝手な思い込みだが、ミノタウロスならこの程度の攻撃は避けないだろう、という考えの下行っている事である。
ギリリッ…「!?」
ノアが右拳を握ったのが見えたレドは、直ぐ様背中に背負っていた大剣を抜き、盾代わりに自身の前に構える。
(うーん…)
ガィンッ!「ぬぐっ!」ズズズ…
盾代わりの大剣を殴り付けられたレドは、何とか受け止めるも
スゴンッ!「ぅおっ!?」
<渾身>を発動させ、更には生成した赤黒い腕で同時に殴り付けられたレドは踏ん張りが一切利かずに吹き飛ばされ、地面に叩き付けられる。
「くっ…」
強かに体を打ち付けたレドが立ち上がろうとすると
「ちょっと待って下さい。」
ノアから制止の声が上がった。
107
あなたにおすすめの小説
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
ブラック企業で心身ボロボロの社畜だった俺が少年の姿で異世界に転生!? ~鑑定スキルと無限収納を駆使して錬金術師として第二の人生を謳歌します~
楠富 つかさ
ファンタジー
ブラック企業で働いていた小坂直人は、ある日、仕事中の過労で意識を失い、気がつくと異世界の森の中で少年の姿になっていた。しかも、【錬金術】という強力なスキルを持っており、物質を分解・合成・強化できる能力を手にしていた。
そんなナオが出会ったのは、森で冒険者として活動する巨乳の美少女・エルフィーナ(エル)。彼女は魔物討伐の依頼をこなしていたが、強敵との戦闘で深手を負ってしまう。
「やばい……これ、動けない……」
怪我人のエルを目の当たりにしたナオは、錬金術で作成していたポーションを与え彼女を助ける。
「す、すごい……ナオのおかげで助かった……!」
異世界で自由気ままに錬金術を駆使するナオと、彼に惚れた美少女冒険者エルとのスローライフ&冒険ファンタジーが今、始まる!
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)
勇者パーティーを追放されたので、張り切ってスローライフをしたら魔王に世界が滅ぼされてました
まりあんぬさま
ファンタジー
かつて、世界を救う希望と称えられた“勇者パーティー”。
その中で地味に、黙々と補助・回復・結界を張り続けていたおっさん――バニッシュ=クラウゼン(38歳)は、ある日、突然追放を言い渡された。
理由は「お荷物」「地味すぎる」「若返くないから」。
……笑えない。
人付き合いに疲れ果てたバニッシュは、「もう人とは関わらん」と北西の“魔の森”に引きこもり、誰も入って来られない結界を張って一人スローライフを開始……したはずだった。
だがその結界、なぜか“迷える者”だけは入れてしまう仕様だった!?
気づけば――
記憶喪失の魔王の娘
迫害された獣人一家
古代魔法を使うエルフの美少女
天然ドジな女神
理想を追いすぎて仲間を失った情熱ドワーフ
などなど、“迷える者たち”がどんどん集まってくる異種族スローライフ村が爆誕!
ところが世界では、バニッシュの支援を失った勇者たちがボロボロに……
魔王軍の侵攻は止まらず、世界滅亡のカウントダウンが始まっていた。
「もう面倒ごとはごめんだ。でも、目の前の誰かを見捨てるのも――もっとごめんだ」
これは、追放された“地味なおっさん”が、
異種族たちとスローライフしながら、
世界を救ってしまう(予定)のお話である。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる