ソロ冒険者のぶらり旅~悠々自適とは無縁な日々~

.

文字の大きさ
339 / 1,117
再びアルバラスト編

6時間後、王城にて

しおりを挟む
~6時間後、王城にて~

ガチャ。

「エルニストラ王、お久し振りに御座いますな。」

「ヴァリエンテ・ルルイエ伯爵殿、久し振りですな。」


王室の扉が開かれると、2人の女性従者を連れた身長180セメル以上のガッシリとした体躯の老齢の男性が声を掛けつつ頭を下げる。

エルニストラ王もそれに合わせて軽く会釈をする。


「「ふ、ふふふ…」」

「あっはっはっは!堅苦しい真似は止せ、ルル。
昔みたく砕けた調子で話してくれよ、むず痒くて敵わん。」

「くくく、初っぱなから王に軽口など叩けんだろうが。
エルは相変わらずだな。」

「「ル、ルルイエ様、これは…」」


連れて来た女性従者2人は、王と主人が和気あいあいと会話をしている事に驚いていると


「あぁ、俺とコイツ…エルニストラとは昔パーティを組んでたんだ。
まさか王になると思わなかったがな。」

「戦闘狂のお前が美人な奥さん貰って伯爵とはなぁ…くくく…」

「うるせぇ、お前は王なんだからバンバン世継ぎ作れ。
見た目は現役なんだからよ。」

「うるへー、余計なお世話だ、見た目以外も現役だわ。」


その後5分程昔話等に華を咲かせ続けた後、ヴァリエンテ・ルルイエが王城に訪れた理由に入る事に。


「それでルル、西のあの土地、お前から見てどう思う?」

「自然豊かで水も豊富。
資源なんかも相当確保出来るだろうが、魔素が濃い。
半年もしない内に『溢れる』でしょうな。」

「…そうか…済まなかったな、兵を送れず…」

「何言ってんだ、フリアダビアでそれ所じゃなかっただろう?
今はウチの屈強な兵が間引きしてるから何とかなってる。
フリアダビアの問題がどうにかなったんだし、今後はどうにかなるんだろ?」

「いや、実は最近未発見のダンジョンが見付かってな。
中々の規模で派兵の見通しが立てられんのだ…」

 「それはまた…うむむ、あんな僻地に冒険者を呼ぶ訳にもいかんし、かと言って野放しにしてたら何れ『溢れる』し…」

「取り敢えず何か良い案が無いか考えておこう。」

「頼む。
それよりも、この間はここに来れなくて済まなかったな。」

「うん?何の話だ?」

「何ってエル…お前この間国盗りされ掛かったろ?」

「あぁ…最後の敵以外は概ねこちらの予定通りに事が進んでいったから何とかなったぞ。
それにお前さんはその時西の土地に出張ってたからどちらにしろ無理だったろ。」

「言ってくれれば文字通り飛んで行ったものを…」

「いや、あの時ルルが来ても大した戦力には…」

「アホ抜かせ!何処ぞの"野盗200人殺し"の少年とまでは行かないが、野盗100人位なら無手で戦える位には衰えとらんぞ!」

「その"野盗200人殺し"の少年によって救われた。」

「え?マジで?」

「あぁ、マジマジ。もうここを離れて獣人国へ向かったがな。」

「うむむ、一目見てみたかったものだな…」

「一昨日ここを立ったから今頃アルバラストに居るんじゃないか?」


と、2人が話していると


「そのアルバラストから文が届いてますよ。」

「「うおっ!?」」


そこにはフードを目深に被った諜報部の者が立っていた。 


「お前なぁ、急に話し掛けるなよ。」

「申し訳ありません。
和気あいあいと話されていた様で、声を掛ける隙が見当たりませんでした…」

「…まぁ良い、今は来客中だから後に「今話題に挙がっていた"野盗200人殺し"の少年に討伐依頼が発令された、との事です。」







「はぁっ!?何だそりゃ!その文を寄越せ!」

パシッ! 

諜報部の者から乱暴に文を奪い取ると、そこに書かれた文面に注視するエルニストラ王。


「どうやら"野盗200人殺し"の少年が何かやらかした様「ヴァリエンテ・ルルイエ様、貴方様にも文が届いております。」

「へ?私にも?」

「ええ、同様にアルバラストからです。」


諜報部の者から文を受け取ったルルイエはゆっくりと文面を改める。


「は、はぁあああっ!?」

「うおっ!?大声出すなよルル、そっちはそっちで何があったんだ?」


エルニストラ王にそう言われたルルイエは、ゆっくりと顔を向けると


「その討伐依頼を出したのは…私の息子…らしい…」

「何で?」

「…くっそしょうも無い理由だったわ…」








そして場面は移ってノアの元にも


ヒュオッ    ズズンッ!スタッ!

「ん?ベルドラッドさんとライリさん。
どうしてここに?」


突如巨鳥がノア達一行の頭上を通過したかと思うと、隊員のベルドラッドとライリが道の先に降り立った。


「「……。」」

「…そうですか、そう言う事ですか…」

「「え?」」


何やら神妙な面持ちの2人。 
その場の雰囲気を何と無く察したノアは、懐に入れていた符を地面に投げ付ける。

が、その行動に2人は困惑している様だ。


「…以前身を以て分かって貰ったつもりたが、あなた達もそういう行動を取るとは…
ライリさん、あなたもそちら側の人間なんですね…」

「「え?ちょっと待ってどういう事…」」

『今度は戦う気すら起きない程、徹底的に痛め付けてやるからさっさと結界の中に入りやがれこの野郎がぁっ!』

ズォアアアッ!


前科持ちのベルドラッドが現れた事で、本日23組目の挑戦者だと思ったノアが、最初から殺気全開で2人に怒鳴り付けた。


「「待て待て待て!ノア君何か思い違いをしている!取り敢えず話を聞いてくれ!!」」


その後、クロラの制止でどうにか落ち着いたノアは、2人と話をする事に。






「なーんだ、てっきり2人も挑戦者としてやって来たのかと思いましたよ。」

「と、取り敢えず誤解が解けて良かった良かった…
…でだなノア君悪いんだが、首から手を離してくれないか…?」

「うぇぇん…ノア君の実力何度も見たんですから戦う気になりませんよぉ…
完全に私ベルドラッドさんに巻き込まれただけじゃないですかぁ…」


先程までシャレにならない殺気を浴びていたライリは、半べそ気味になっていた。

現在この場にはノアとクロラ、ヴァモスとベレーザの4人が居る。

他の皆は例の如く先に進み、アルバラストまで後3時間と言う所まで近付いていた。


※ちなみに太刀を担いだ鎧姿の男性と『筋肉達磨』の3人は、朝食を摂った後に別れました。



「それで2人は何でここに?」

「そう、それなんだが…『ぺらっ』コレを見てくれ。」


ベルドラッドが懐から紙を1枚取り出す。
ノアを含めた4人がその紙に書かれた事柄を読み上げる。


「「「「…"野盗200人殺し"の討伐依頼ぃっ!?」」」」

「ちょっと待って!何ですかこの依ら…まさか朝のアイツ…」

「…そのまさかだ…
アルバラストのギルド長もまさか定員が埋まると思わず、ノア君とコレの依頼主とのタイマンになると想定していたみたいだが、何故か"野盗200人殺し"否定派なる輩が大挙して居たみたいで、貼り出したら即定員が埋まったそうだ。」


この手の話を嫌うノアの事だから慌てふためき、どうやったらこの事態を回避出来るだろうか、と頭を抱える姿を想像していたベルドラッドとライリ。

だが2人の予想とは違う反応をノアは見せる事になる。


「…ふ、ふふふ…これは丁度良い…」

「「え?」」

「朝からずっとチマチマチマチマと来られてて休む暇もクロラさんと話す暇も無い…
纏まって来られた方が逆に助かるぜ…」


そう、ノアはカルルが来て以降ずっと戦いっぱなしである。
僅か数メルの距離に居ると言うのに今日行ったクロラとの会話は「はい、朝ご飯」「ありがとー」だけである。

一組一組は大した事が無くとも、それが22組もやって来ればかなりのストレスである。


「ただ、朝注意したのが気に食わなかったのか面倒な方法で仕返して来やがってぇ…
叩きのめしてくれるわ!」

「ノア君、そのセリフ魔王みたいだよ…」

「ベルドラッドさん、ライリさん教えてくれてありがとうございます。
今からアルバラストに向かうので叩きのめして来ます!」

「あ、待ってくれ、後王からの文があるのだ。
少し耳を傾けて貰えるか?」

「エルニストラ王から?」


今にも駆け出しそうなノアを呼び止めたベルドラッドは、王から預かった文を読み上げる。



「えー…"【鬼神】殿、今ベルドラッドからの報告を受けて怒り心頭だと思う。
今私の目の前にはカルルの父親のルルイエが頭を抱えて対応に追われている。
今回のこの馬鹿げた依頼は息子カルルの完全な暴走による物だ。
ルルイエには全く非が無い、何故彼を擁護しているかと言うと、ルルイエには西の大地で最重要の任務を任せている故、今彼を失墜に追い込む様な事は非常にマズイのだ。
ルルイエからは『息子は煮るなり焼くなりどうとでもして貰って構わない。ただ、半年の間で良いので事をあまり大きく荒立て無いで欲しい。その後は私も罰を受ける所存だ。』との事だ。
後でルルイエも君の元へ向かい、その後改めて謝罪をすると言っている。
私からは諜報部の者を送る故、何かあれば申し付けてくれ"と言う事だ。」

「…なる程、それであなたが居る訳ですね。」

「「「「「え?…うわっ!?」」」」」

「やぁノア君数日ぶり。」


驚く一同の背後にはフードを目深に被った諜報部の者が立っていた。


「大変な事になったねぇ。」

「ふっふっふ、寧ろやる気に満ち溢れてますよ…
王と奴の父親から正式に叩きのめしても良いと許可を受けたんですからねぇ、徹底的にやってやりますよ。」


(((((((あ、コレ滅茶苦茶頭に来てるな…)))))))


ガシッ。

「へ?きゃあっ!?」


後ろに立っていたクロラを抱き抱えるノア。


「…と言う訳でこれから急いでアルバラストまで走って向かいますのでこれにて失礼します。
ヴァモス、ベレーザ、あと諜報部の方、割と本気で走りますけど大丈夫ですか?」

「「はい、大丈夫です。」にゃ。」

「ふふ、諜報部を嘗めないで貰えるかな?」

『『『『ズドンッ!』』』』

ベルドラッドとライリに一言伝えたノアは、皆に確認を取った後に全員ほぼ同時にその場から駆け出していった。
しおりを挟む
感想 1,253

あなたにおすすめの小説

【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』

ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。 全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。 「私と、パーティを組んでくれませんか?」 これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!

自由でいたい無気力男のダンジョン生活

無職無能の自由人
ファンタジー
無気力なおっさんが適当に過ごして楽をする話です。 すごく暇な時にどうぞ。

無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。

さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。 だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。 行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。 ――だが、誰も知らなかった。 ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。 襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。 「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。 俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。 無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!? のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!

ブラック企業で心身ボロボロの社畜だった俺が少年の姿で異世界に転生!? ~鑑定スキルと無限収納を駆使して錬金術師として第二の人生を謳歌します~

楠富 つかさ
ファンタジー
 ブラック企業で働いていた小坂直人は、ある日、仕事中の過労で意識を失い、気がつくと異世界の森の中で少年の姿になっていた。しかも、【錬金術】という強力なスキルを持っており、物質を分解・合成・強化できる能力を手にしていた。  そんなナオが出会ったのは、森で冒険者として活動する巨乳の美少女・エルフィーナ(エル)。彼女は魔物討伐の依頼をこなしていたが、強敵との戦闘で深手を負ってしまう。 「やばい……これ、動けない……」  怪我人のエルを目の当たりにしたナオは、錬金術で作成していたポーションを与え彼女を助ける。 「す、すごい……ナオのおかげで助かった……!」  異世界で自由気ままに錬金術を駆使するナオと、彼に惚れた美少女冒険者エルとのスローライフ&冒険ファンタジーが今、始まる!

ダンジョントランスポーター ~ 現代に現れたダンジョンに潜ったらレベル999の天使に憑依されて運び屋になってしまった

海道一人
ファンタジー
二十年前、地球の各地に突然異世界とつながるダンジョンが出現した。 ダンジョンから持って出られるのは無機物のみだったが、それらは地球上には存在しない人類の科学や技術を数世代進ませるほどのものばかりだった。 そして現在、一獲千金を求めた探索者が世界中でダンジョンに潜るようになっていて、彼らは自らを冒険者と呼称していた。 主人公、天城 翔琉《あまぎ かける》はよんどころない事情からお金を稼ぐためにダンジョンに潜ることを決意する。 ダンジョン探索を続ける中で翔琉は羽の生えた不思議な生き物に出会い、憑依されてしまう。 それはダンジョンの最深部九九九層からやってきたという天使で、憑依された事で翔は新たなジョブ《運び屋》を手に入れる。 ダンジョンで最強の力を持つ天使に憑依された翔琉は様々な事件に巻き込まれていくのだった。

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

スキルで最強神を召喚して、無双してしまうんだが〜パーティーを追放された勇者は、召喚した神達と共に無双する。神達が強すぎて困ってます〜

東雲ハヤブサ
ファンタジー
勇者に選ばれたライ・サーベルズは、他にも選ばれた五人の勇者とパーティーを組んでいた。 ところが、勇者達の実略は凄まじく、ライでは到底敵う相手ではなかった。 「おい雑魚、これを持っていけ」 ライがそう言われるのは日常茶飯事であり、荷物持ちや雑用などをさせられる始末だ。 ある日、洞窟に六人でいると、ライがきっかけで他の勇者の怒りを買ってしまう。  怒りが頂点に達した他の勇者は、胸ぐらを掴まれた後壁に投げつけた。 いつものことだと、流して終わりにしようと思っていた。  だがなんと、邪魔なライを始末してしまおうと話が進んでしまい、次々に攻撃を仕掛けられることとなった。 ハーシュはライを守ろうとするが、他の勇者に気絶させられてしまう。 勇者達は、ただ痛ぶるように攻撃を加えていき、瀕死の状態で洞窟に置いていってしまった。 自分の弱さを呪い、本当に死を覚悟した瞬間、視界に突如文字が現れてスキル《神族召喚》と書かれていた。 今頃そんなスキル手を入れてどうするんだと、心の中でつぶやくライ。 だが、死ぬ記念に使ってやろうじゃないかと考え、スキルを発動した。 その時だった。 目の前が眩く光り出し、気付けば一人の女が立っていた。 その女は、瀕死状態のライを最も簡単に回復させ、ライの命を救って。 ライはそのあと、その女が神達を統一する三大神の一人であることを知った。 そして、このスキルを発動すれば神を自由に召喚出来るらしく、他の三大神も召喚するがうまく進むわけもなく......。 これは、雑魚と呼ばれ続けた勇者が、強き勇者へとなる物語である。 ※小説家になろうにて掲載中

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

処理中です...