493 / 1,117
獣人国編~森の番人~
バカップル
しおりを挟む
「ほぉ~、"エルフの森"では今そういう動きを見せているのか。」
「えぇ。外界で暮らすエルフは少なからず居たのだけど、それでも数える程よ。
エルフの族長がフリアダビア前哨基地戦に参加したのは王都から要請があったから、と言うの確かだけど、外界の情報を取り入れる目的もあったの。」
エルフのエスメラルダとマドリックは、酒を片手に語り合っていた。
マドリックが中級冒険者時代にエルフの森に行った事があった様で、そこから話に華が咲いたとの事だ。
当時のエルフの森は閉鎖的で、外界との交流を断っていた事から"中々"なもてなしを受けたらしい。
その事を話すと「…それは森の恥部だからもう言わないで…」と頭を下げてお願いされたマドリックであった。
「見聞を広めるのは良い事だ。
閉ざされた環境が悪い訳では無いが、時代の流れに取り残されてしまう恐れがあるしな。」
「その辺を危惧して族長自身が先陣を切った感じかしらね。」
「それで?族長の意見はどうだったのだ?」
「"中々良い経験が出来た。やはり世界は広く、我々の狭さを実感出来た"らしいわ。」
「ほぅ?意識の高いエルフが外の世界を褒めるとは珍しいな。」
「"何かの間違いでは?"と否定する者も居れば、外の世界に興味を持つ者も居たわ。
その内の1人が私よ。
まさか族長が話していた人族と相見えるとは思ってもみなかったけどね。」
「まさかその人間と言うのがノアだったとはな…
だが、勘違いしないで欲しいのは、皆が皆、あのレベルに達している訳では無いからな?
あれは"中の存在"と、本人の頑張りと、それを受けて調子に乗った両親の過剰教育の賜物だからな?」
「分かってるわよ。
少なくともこの街に来るまでの間、彼に匹敵する程の猛者とは会わなかったもの。」
エスメラルダは、北方にある"エルフの森"を発ち、フリアダビアからスロア領に向かっていたドワーフ3人組と出会して共に南下。
見聞を広めつつ外の世界を楽しんでいたが、目を見張る様な者は大して居なかったと言う。
そんなエスメラルダは、スロア領で一仕事終えてから本格的に旅を開始しようとしていたらしい。
「ま、そんなノアでも彼女さんの前では大人しくなってるがね。」グビッ。
「どれどれ…?あら本当。
5日前の鬼気迫る戦闘を繰り広げていた子と同じとは思えないわね。」クピリ。
2人は酒を煽りつつ、視線の先でクロラに良い感じで弄ばれるノアを眺めていた。
スリスリ…
「うーん、ノア君頬っぺ柔らかーい。」
「あ、あの、クロラさん…僕今日結構体動かしたから汗臭いかも…」
「んーん。ホッとするし、落ち着くからノア君の匂い私好きよ。」
「は、はわわ…」
クロラから滅茶苦茶甘えられているノアは、先程から心臓バクバクである。
気恥ずかしさから、多少距離を取ろうとするも、ガッチリと腰に手を回している為、中々引き離せずにいた。
「むー…ノア君さっきから私と距離取ろうとしてる~。
もしかして私の方こそお酒臭かったりする…?」
「あ、いや、そんな事無いですよ…
僕もクロラさんの…その…匂い好きですし…」
「ふーん…」
耳を赤くし、背後のクロラのみに聞こえる声量で答えるノア。
その反応を見たクロラは、妖しく、でも嬉しそうに微笑んだ後、耳元でノアにだけ聞こえる声量で
「知ってるよ~。
だってノア君、アルバラストでお風呂上がりの私と一緒に居た時、ずっとドキドキしてたもんね~?」
「え!?何で知っ…あ、いや、その…」
「むふふ…ノア君大好きクロラお姉さんは何でもお見通しなのだ~。」
そう言ってノアの頭に顎を乗せ、首に腕を回してギュッと抱き締める。
普段のクロラであったらやらない事盛り沢山の為、ノアはなすがままである。
「…まさかクロラっちが酔うとちょー積極的になるとは…」
「これは予想外だな…これがノア君効果か…」
「…デレデレ通り越してベットベトじゃない…
ここまで来たら流石の私でも茶化すのを躊躇うわ…」
ロゼ、ジェイル、ポーラがクロラのやり取りを見て固まっていた。
ジェイル曰く、旅の道中エール等を飲む機会はあったが、こうなった事は無かったらしい。
こう言った状況であれば真っ先に茶化すポーラが一切触れない辺り、本当に困惑しているのであろう。
「ク、クロラさん、皆が見てますって…
はな、離れま「良いよ。」
3人がじっくりと眺めているのに耐えられなくなったノアが身動ぎし出すと、抱き締めていたクロラの腕から力が抜ける。
「そっか…やっぱり恥ずかしいよね…「え?あ、いや…」良いよ、振りほどいても。
「え?ちょ…」ノア君なら私の拘束から抜け出すのは簡単だもんね?」
「う、うぬぬ…」
少し残念そうな声音でそう言われたノアは明らかに動揺し
「も、もう少し…このままで良いよ…」
「わーい!ノア君やっさしーい!」ムギュウッ。
(((めっちゃ手の上で転がされてる…)))
クロラの意外な一面を垣間見た一同であった。
その後も、クロラが抱き付いたままあーんをさせたり、あーんさせられたり、無駄に気を利かせた料理人達がカップル専用の料理を作ったりした結果、中々なバカップルっぷりを発揮する羽目になった。
だが何だかんだありながらもクロラとノアの2人は妙に肌ツヤが良くなっていた。
「いやぁ…青春しとるのぅ…(バト)」ズルル…
「ワシらもあんな感じの青春送りたかったのぅ…(ルド)」ズルル…
「無理じゃろ。」ズルル…
「爺専のエルフ紹介しよっか?(エスメラルダ)」ズルル…
「ふむ、レドとアミに良い報告が出来るな。
あぁ…所帯持ちたかったなぁ…(マドリック)」ズルル…
「あら、私熊好きよ?(エスメラルダ)」ズルル…
「え…?(マドリック)」
「ジェイル、アンタも頑張りなさいよ?(ポーラ)」ズルル…
「……。(照)(ジェイル)」ズルル…
「……。(照)(ロゼ)」ズルル…
1時間程した後クロラの拘束が解け、ノアから距離を取る。
ベットベトなやり取りを端から見ていた一行も多少当てられていた。
パッ。
「え?」
「てへへ…ごめんねノア君、私のわがままに付き合って貰っちゃって…」
「い、いや…最初びっくりしちゃったけど楽しかったよ…
出来れば今度は人があまり居ない時に…それと酔ってない時が良いかな、って…」
「ねぇノア君、私からお酒の匂いする?」
「え?『スンスン…』あれ?さっきまで強い酒精の匂いがしてたけど…」
「えへへ…私ね、何でか知らないけど、代謝が良くってどれだけ飲んでも1時間足らずで酔いが覚めちゃうの。」
「へー…え?…と言う事は…?」
「むふふん♪さてどっちでしょう?」
不敵に笑ったクロラは、踵を返してポーラ達の居る場所へと駆けて行く。
タタタ…
クロラの後ろ姿を目で追うノア。
先程までずっとくっ付いていたからか、名残惜しいのかは定かではないが、遠ざかるクロラの姿がゆっくりに見えていた。
タ、タ、タ…
(『終始手の上で転がされてたな。』)
(転がせる程の手管も無いから転がされる方が良いよ。
それにとても楽しかったしね。)
タ、タ、ピタッ。
(『ん?』)
(え?)
ゆっくりに見えていたクロラの後ろ姿がピタリと止まり、辺りには静寂が訪れた。
そして今頃になって周囲を見渡して気付いたが、クロラだけでなく周囲に存在する街の者達や冒険者、龍種のグリードにプロスペリダージ。
王一家に兵士達、止まり木に居て今正に飛び立とうとしていた鳥ですら動きが止まっていた。
まるで時間そのものが止まったかの様に。
コッ。
〝お楽しみの様だったので、不躾ながら見守らせて頂きました。〟
<気配感知>には全く反応は無いが、ノアの背後からは高圧的な反応が2つと、その間に何とも言えない気配の"何か"が居るのは確かだ。
〝中々1人にならなかったので、今この場での逢瀬となりました事を御容赦下さい。〟
ジャリ…
「…アンタ達は何者だ…」
スキルに反応しない相手である事から、決して緊張感を緩めないまま後ろを振り返り、謎の存在達と対面した。
そこには、金の装飾が施され、白銀の鎧を身に纏い、三叉槍を装備した兵士が2人と、目映く発光する人型が立っていた。
そして何より目を引くのが、目映く光る人型の前に立つ兵士2人の背からは、純白の羽が生えていたのである。
〝この姿で察っせるかどうかは分からないが、私は世間一般的に言われる"神"に付随する者、名を"暦(コヨミ)"という。お見知り置きを。〟
「えぇ。外界で暮らすエルフは少なからず居たのだけど、それでも数える程よ。
エルフの族長がフリアダビア前哨基地戦に参加したのは王都から要請があったから、と言うの確かだけど、外界の情報を取り入れる目的もあったの。」
エルフのエスメラルダとマドリックは、酒を片手に語り合っていた。
マドリックが中級冒険者時代にエルフの森に行った事があった様で、そこから話に華が咲いたとの事だ。
当時のエルフの森は閉鎖的で、外界との交流を断っていた事から"中々"なもてなしを受けたらしい。
その事を話すと「…それは森の恥部だからもう言わないで…」と頭を下げてお願いされたマドリックであった。
「見聞を広めるのは良い事だ。
閉ざされた環境が悪い訳では無いが、時代の流れに取り残されてしまう恐れがあるしな。」
「その辺を危惧して族長自身が先陣を切った感じかしらね。」
「それで?族長の意見はどうだったのだ?」
「"中々良い経験が出来た。やはり世界は広く、我々の狭さを実感出来た"らしいわ。」
「ほぅ?意識の高いエルフが外の世界を褒めるとは珍しいな。」
「"何かの間違いでは?"と否定する者も居れば、外の世界に興味を持つ者も居たわ。
その内の1人が私よ。
まさか族長が話していた人族と相見えるとは思ってもみなかったけどね。」
「まさかその人間と言うのがノアだったとはな…
だが、勘違いしないで欲しいのは、皆が皆、あのレベルに達している訳では無いからな?
あれは"中の存在"と、本人の頑張りと、それを受けて調子に乗った両親の過剰教育の賜物だからな?」
「分かってるわよ。
少なくともこの街に来るまでの間、彼に匹敵する程の猛者とは会わなかったもの。」
エスメラルダは、北方にある"エルフの森"を発ち、フリアダビアからスロア領に向かっていたドワーフ3人組と出会して共に南下。
見聞を広めつつ外の世界を楽しんでいたが、目を見張る様な者は大して居なかったと言う。
そんなエスメラルダは、スロア領で一仕事終えてから本格的に旅を開始しようとしていたらしい。
「ま、そんなノアでも彼女さんの前では大人しくなってるがね。」グビッ。
「どれどれ…?あら本当。
5日前の鬼気迫る戦闘を繰り広げていた子と同じとは思えないわね。」クピリ。
2人は酒を煽りつつ、視線の先でクロラに良い感じで弄ばれるノアを眺めていた。
スリスリ…
「うーん、ノア君頬っぺ柔らかーい。」
「あ、あの、クロラさん…僕今日結構体動かしたから汗臭いかも…」
「んーん。ホッとするし、落ち着くからノア君の匂い私好きよ。」
「は、はわわ…」
クロラから滅茶苦茶甘えられているノアは、先程から心臓バクバクである。
気恥ずかしさから、多少距離を取ろうとするも、ガッチリと腰に手を回している為、中々引き離せずにいた。
「むー…ノア君さっきから私と距離取ろうとしてる~。
もしかして私の方こそお酒臭かったりする…?」
「あ、いや、そんな事無いですよ…
僕もクロラさんの…その…匂い好きですし…」
「ふーん…」
耳を赤くし、背後のクロラのみに聞こえる声量で答えるノア。
その反応を見たクロラは、妖しく、でも嬉しそうに微笑んだ後、耳元でノアにだけ聞こえる声量で
「知ってるよ~。
だってノア君、アルバラストでお風呂上がりの私と一緒に居た時、ずっとドキドキしてたもんね~?」
「え!?何で知っ…あ、いや、その…」
「むふふ…ノア君大好きクロラお姉さんは何でもお見通しなのだ~。」
そう言ってノアの頭に顎を乗せ、首に腕を回してギュッと抱き締める。
普段のクロラであったらやらない事盛り沢山の為、ノアはなすがままである。
「…まさかクロラっちが酔うとちょー積極的になるとは…」
「これは予想外だな…これがノア君効果か…」
「…デレデレ通り越してベットベトじゃない…
ここまで来たら流石の私でも茶化すのを躊躇うわ…」
ロゼ、ジェイル、ポーラがクロラのやり取りを見て固まっていた。
ジェイル曰く、旅の道中エール等を飲む機会はあったが、こうなった事は無かったらしい。
こう言った状況であれば真っ先に茶化すポーラが一切触れない辺り、本当に困惑しているのであろう。
「ク、クロラさん、皆が見てますって…
はな、離れま「良いよ。」
3人がじっくりと眺めているのに耐えられなくなったノアが身動ぎし出すと、抱き締めていたクロラの腕から力が抜ける。
「そっか…やっぱり恥ずかしいよね…「え?あ、いや…」良いよ、振りほどいても。
「え?ちょ…」ノア君なら私の拘束から抜け出すのは簡単だもんね?」
「う、うぬぬ…」
少し残念そうな声音でそう言われたノアは明らかに動揺し
「も、もう少し…このままで良いよ…」
「わーい!ノア君やっさしーい!」ムギュウッ。
(((めっちゃ手の上で転がされてる…)))
クロラの意外な一面を垣間見た一同であった。
その後も、クロラが抱き付いたままあーんをさせたり、あーんさせられたり、無駄に気を利かせた料理人達がカップル専用の料理を作ったりした結果、中々なバカップルっぷりを発揮する羽目になった。
だが何だかんだありながらもクロラとノアの2人は妙に肌ツヤが良くなっていた。
「いやぁ…青春しとるのぅ…(バト)」ズルル…
「ワシらもあんな感じの青春送りたかったのぅ…(ルド)」ズルル…
「無理じゃろ。」ズルル…
「爺専のエルフ紹介しよっか?(エスメラルダ)」ズルル…
「ふむ、レドとアミに良い報告が出来るな。
あぁ…所帯持ちたかったなぁ…(マドリック)」ズルル…
「あら、私熊好きよ?(エスメラルダ)」ズルル…
「え…?(マドリック)」
「ジェイル、アンタも頑張りなさいよ?(ポーラ)」ズルル…
「……。(照)(ジェイル)」ズルル…
「……。(照)(ロゼ)」ズルル…
1時間程した後クロラの拘束が解け、ノアから距離を取る。
ベットベトなやり取りを端から見ていた一行も多少当てられていた。
パッ。
「え?」
「てへへ…ごめんねノア君、私のわがままに付き合って貰っちゃって…」
「い、いや…最初びっくりしちゃったけど楽しかったよ…
出来れば今度は人があまり居ない時に…それと酔ってない時が良いかな、って…」
「ねぇノア君、私からお酒の匂いする?」
「え?『スンスン…』あれ?さっきまで強い酒精の匂いがしてたけど…」
「えへへ…私ね、何でか知らないけど、代謝が良くってどれだけ飲んでも1時間足らずで酔いが覚めちゃうの。」
「へー…え?…と言う事は…?」
「むふふん♪さてどっちでしょう?」
不敵に笑ったクロラは、踵を返してポーラ達の居る場所へと駆けて行く。
タタタ…
クロラの後ろ姿を目で追うノア。
先程までずっとくっ付いていたからか、名残惜しいのかは定かではないが、遠ざかるクロラの姿がゆっくりに見えていた。
タ、タ、タ…
(『終始手の上で転がされてたな。』)
(転がせる程の手管も無いから転がされる方が良いよ。
それにとても楽しかったしね。)
タ、タ、ピタッ。
(『ん?』)
(え?)
ゆっくりに見えていたクロラの後ろ姿がピタリと止まり、辺りには静寂が訪れた。
そして今頃になって周囲を見渡して気付いたが、クロラだけでなく周囲に存在する街の者達や冒険者、龍種のグリードにプロスペリダージ。
王一家に兵士達、止まり木に居て今正に飛び立とうとしていた鳥ですら動きが止まっていた。
まるで時間そのものが止まったかの様に。
コッ。
〝お楽しみの様だったので、不躾ながら見守らせて頂きました。〟
<気配感知>には全く反応は無いが、ノアの背後からは高圧的な反応が2つと、その間に何とも言えない気配の"何か"が居るのは確かだ。
〝中々1人にならなかったので、今この場での逢瀬となりました事を御容赦下さい。〟
ジャリ…
「…アンタ達は何者だ…」
スキルに反応しない相手である事から、決して緊張感を緩めないまま後ろを振り返り、謎の存在達と対面した。
そこには、金の装飾が施され、白銀の鎧を身に纏い、三叉槍を装備した兵士が2人と、目映く発光する人型が立っていた。
そして何より目を引くのが、目映く光る人型の前に立つ兵士2人の背からは、純白の羽が生えていたのである。
〝この姿で察っせるかどうかは分からないが、私は世間一般的に言われる"神"に付随する者、名を"暦(コヨミ)"という。お見知り置きを。〟
76
あなたにおすすめの小説
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
ブラック企業で心身ボロボロの社畜だった俺が少年の姿で異世界に転生!? ~鑑定スキルと無限収納を駆使して錬金術師として第二の人生を謳歌します~
楠富 つかさ
ファンタジー
ブラック企業で働いていた小坂直人は、ある日、仕事中の過労で意識を失い、気がつくと異世界の森の中で少年の姿になっていた。しかも、【錬金術】という強力なスキルを持っており、物質を分解・合成・強化できる能力を手にしていた。
そんなナオが出会ったのは、森で冒険者として活動する巨乳の美少女・エルフィーナ(エル)。彼女は魔物討伐の依頼をこなしていたが、強敵との戦闘で深手を負ってしまう。
「やばい……これ、動けない……」
怪我人のエルを目の当たりにしたナオは、錬金術で作成していたポーションを与え彼女を助ける。
「す、すごい……ナオのおかげで助かった……!」
異世界で自由気ままに錬金術を駆使するナオと、彼に惚れた美少女冒険者エルとのスローライフ&冒険ファンタジーが今、始まる!
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
「餌代の無駄」と追放されたテイマー、家族(ペット)が装備に祝福を与えていた。辺境で美少女化する家族とスローライフ
天音ねる(旧:えんとっぷ)
ファンタジー
【祝:男性HOT18位】Sランクパーティ『紅蓮の剣』で、戦闘力のない「生産系テイマー」として雑用をこなす心優しい青年、レイン。
彼の育てる愛らしい魔物たちが、実はパーティの装備に【神の祝福】を与え、その強さの根源となっていることに誰も気づかず、仲間からは「餌代ばかりかかる寄生虫」と蔑まれていた。
「お前はもういらない」
ついに理不尽な追放宣告を受けるレイン。
だが、彼と魔物たちがパーティを去った瞬間、最強だったはずの勇者の聖剣はただの鉄クズに成り果てた。祝福を失った彼らは、格下のモンスターに惨敗を喫する。
――彼らはまだ、自分たちが捨てたものが、どれほど偉大な宝だったのかを知らない。
一方、レインは愛する魔物たち(スライム、ゴブリン、コカトリス、マンドラゴラ)との穏やかな生活を求め、人里離れた辺境の地で新たな暮らしを始める。
生活のためにギルドへ持ち込んだ素材は、実は大陸の歴史を塗り替えるほどの「神話級」のアイテムばかりだった!?
彼の元にはエルフやドワーフが集い、静かな湖畔の廃屋は、いつしか世界が注目する「聖域」へと姿を変えていく。
そして、レインはまだ知らない。
夜な夜な、彼が寝静まった後、愛らしい魔物たちが【美少女】の姿となり、
「れーんは、きょーも優しかったの! だからぽるん、いーっぱいきらきらジェル、あげたんだよー!」
「わ、私、今日もちゃんと硬い石、置けました…! レイン様、これがあれば、きっともう危ない目に遭いませんよね…?」
と、彼を巡って秘密のお茶会を繰り広げていることを。
そして、彼が築く穏やかな理想郷が、やがて大国の巨大な陰謀に巻き込まれていく運命にあることを――。
理不尽に全てを奪われた心優しいテイマーが、健気な“家族”と共に、やがて世界を動かす主となる。
王道追放ざまぁ × 成り上がりスローライフ × 人外ハーモニー!
HOT男性49位(2025年9月3日0時47分)
→37位(2025年9月3日5時59分)→18位(2025年9月5日10時16分)
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる