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獣人国編~【勇者】アーク・ダンジョン『時の迷宮』~
死地からの生還
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「ッラアッ!」ザバッ!
ザシュゥッ!「がはっ!」ドサッ!
〝おめでとうございます!
足軽兵1体を討伐、報酬として脇差し1本と"4分"を獲得しました。〟
「はぁ…はぁ…4分か、湿気てやがるな…
さ、さて、次はどいつだ!」
「「「「お、おおぅ…」」」」
足軽兵を斬り倒したアークは周囲に居る他の足軽兵に睨みを効かす。
剣の扱いは拙いが、既にアークは足軽兵を6人倒し、現在も精力的に斬り伏せている。
「アーク!まだ無駄に力が入っているから体力消費が激し過ぎます!
私が出ます、あなたは少し休憩を!」
「お、おぅ…頼むわ…」
アークの後ろを着いていたハナが前に出つつ剣を抜く。
現在アーク、ハナ、ハウンドの3人はパーティを組んで次々とやって来る兵を倒している。
所でそのハウンドはと言うと、ハナとアークの更に後方に居るノアと老齢の男性の元に居た。
「うーん…どんな心境の変化か、真面目に戦ってますなノア殿。」
「何か思う所があったのでしょう。
何はともあれ良い傾向ではないですか。」
「あ、あの…御二人は加勢に向かわなくて宜しいので…?」
「大丈夫ですよ。
アークにはハナさんが着いていますし、<気配感知>の範囲内にはあの足軽兵しか居ませんしね。」
ハナとアークの周りを、8人程の足軽兵が居るが、取り敢えず戦力的に問題は無いだろう。
と、そんな事を話していると、肩で息したアークが3人の下へやって来た。
コロ…
「ほら爺さん…少ないが、追加の"時"だ。
長生きしろよ。」
「はは…こんな老い耄れにありがとうございます。」
ガション!チキチキチキチキ…
アークが手に乗せたガラス玉を老齢の男性に近付けると、次々に体内へと吸収されていく。
再び文字盤が出現し、針が大きく動いたかと思うと弱々しかった立ち姿をしなくなり、足腰強くなってしっかりと歩ける様になった。
その姿を見たアークは、満足してハナの所へと向かい始める。
「アークさん。」
「ん?何だノア。」
「剣を当てた直後、追撃を掛ける為に引き戻す動作で余計な体力を使っています。
当てた時の反動を利用すると良いですよ。」
先程の戦いを見ていたノアが助言を出す。
これが以前のアークであれば「うるせぇ!」位の文句を言っていただろうが
「おぅ、分かった、試してみるわ。」
額に汗を滲ませたアークはニッと笑みを浮かべてハナの所へと歩いていった。
~タイトル:『廃城』直後~
「…う、むむむ…」ムクリ…
「お…爺さん、大丈夫なのか!?」
「えぇ、先程に比べれば幾分良くなりました。」
老齢の男性から文字盤が消えた後、ゆっくりとではあるが体を起こし、一行を見やる。
「良かったのですか?私に"時"を与えてしまって…」
「正直賭けみたいな所があったのですが、上手くいって良かったです。」
「まさか相手から奪った時間で回復するとは…
うむむ…何とも不思議な…」
ハウンドが目の前で起こった一連の事象に首を傾げていると
"おめでとうございます!『死地からの生還』を達成しました!
この国は滅亡の危機に瀕しています。
あなた方は敵国の者達を討ち滅ぼし、獲得した"時"を用いて再興を成し遂げていって下さい。
尚、通常1ステージ"2時間"の制限時間が御座いますが、このステージに限り獲得した"時"と同じ時間だけ制限時間が延長されます。
制限時間を過ぎた場合、その段階での達成具合によって最終的な報酬が決定致します。
『復活の兆し』達成へ向け頑張って下さい!"
「…要約すると、"出て来る敵を倒してこの国を復興しろ"って事だな…?」
「まぁ平たく言えばそうなりますね。」
「うーむ…やはりこんなステージがある等聞いた事が無いな…」
「帰ったら王に報告しましょ。」
アナウンスが終了し、各々何と無くこのステージの内容を理解した所でアークが
「…なぁノア…とやら。
今までの数々の無礼、腹立たしい事この上無いだろうが、折入って頼みたい事「良いですよ。」
「え?」
先程までの傲岸不遜な態度は何処へやら。
沈痛な面持ちでノアに何か頼み事をして来たアークの言葉を遮るノア。
「大方"力を貸してくれ"と言った所でしょう?
そもそも自分は本来、"監視"という立場です。
さっきまでのあなたが全くやる気でなかったから強制的にやらせてましたが、自主的な行動を取るのならこちらから何か言う事はありませんよ。」
「じ、じゃあ…」
と言う事で今に至る。
尚、やる気を出したアークだが、剣技に関して拙い部分が多い為、ハナとハウンドを付けて即席の3人組パーティとして行動を取らせる。
老齢の男性は基本的にノアの方で護衛するつもりではあるが、敵の総数が知れない為、準備しておくに越した事は無いだろう。
なので応援として
「ヴァンディットさん、ブラッツ、出て来て下さい。」
ズズ…「はーい。」ズルッ…ウォンッ!
「おわっ!?何だ!?」
「えらい別嬪さんじゃのぅ…」
「私はノア様の従者でヴァンディットと申します。そしてこちらはブラッツ、私の眷属ですわ。」
ウォンッ!
突然ノアの足下からヴァンディットとブラッツが出て来たのだ、アークは驚いて後退りし、ハウンドは無言で目を見開いていた。
「ブラッツ、ヴァンディットさんとお爺さんを警護。向かってくる敵を全て噛み砕け。」
ウォンッ!
「ヴァンディットさんはブラッツに指示を出しつつ、回復ポーション等で3人をサポート。」
「はい。」
「そう言えばラインハードさんの様子はどうですか?」
「相変わらずです。
ですが以前の話の通りであれば問題は無いかと
…」
「なる程…一先ず呼んでみて大丈夫そうなら同行して貰おう。
ラインハードさん、出て来て貰って良いですか?」
何やら不安要素を持っている様子のラインハードであるが、ヴァンディットとブラッツまで呼んで、1人だけ呼ばないのは気が引ける為呼び出す事に。
すると
ヒュォッ…ズダッ!
「…やっほーノア君、ラインハードちゃんだよー(棒)。」
ノアの影の中から勢い良く飛び出してきたラインハード。「だよー。」と言ってはいるが、声に感情が籠っていないし、抑揚も無い。
実の所、ラインハードは『時の迷宮』突入直後からこの状態である。
何故かと言うと答えは簡単で、"時間の流れが違うから"である。
地上と『時の迷宮』4層とでは時間の流れが40倍も違う。
それは別の場所にあるダンジョン『宝物庫』も同様で、その中から機体を操縦しているラインハード本人と連動が取れず、操縦不可となるのは仕方の無い事である。
なので現在のラインハードは機体内の魔力を使用し、"自動操縦・追従モード"で稼働しているのである。
「一先ずラインハードちゃんもお爺さんの警護で。何かあったら直ぐに知らせて下さい。」
「さー、いえっさー(棒)。」
再び抑揚の無い返事を返されるノアであった。
ザシュゥッ!「がはっ!」ドサッ!
〝おめでとうございます!
足軽兵1体を討伐、報酬として脇差し1本と"4分"を獲得しました。〟
「はぁ…はぁ…4分か、湿気てやがるな…
さ、さて、次はどいつだ!」
「「「「お、おおぅ…」」」」
足軽兵を斬り倒したアークは周囲に居る他の足軽兵に睨みを効かす。
剣の扱いは拙いが、既にアークは足軽兵を6人倒し、現在も精力的に斬り伏せている。
「アーク!まだ無駄に力が入っているから体力消費が激し過ぎます!
私が出ます、あなたは少し休憩を!」
「お、おぅ…頼むわ…」
アークの後ろを着いていたハナが前に出つつ剣を抜く。
現在アーク、ハナ、ハウンドの3人はパーティを組んで次々とやって来る兵を倒している。
所でそのハウンドはと言うと、ハナとアークの更に後方に居るノアと老齢の男性の元に居た。
「うーん…どんな心境の変化か、真面目に戦ってますなノア殿。」
「何か思う所があったのでしょう。
何はともあれ良い傾向ではないですか。」
「あ、あの…御二人は加勢に向かわなくて宜しいので…?」
「大丈夫ですよ。
アークにはハナさんが着いていますし、<気配感知>の範囲内にはあの足軽兵しか居ませんしね。」
ハナとアークの周りを、8人程の足軽兵が居るが、取り敢えず戦力的に問題は無いだろう。
と、そんな事を話していると、肩で息したアークが3人の下へやって来た。
コロ…
「ほら爺さん…少ないが、追加の"時"だ。
長生きしろよ。」
「はは…こんな老い耄れにありがとうございます。」
ガション!チキチキチキチキ…
アークが手に乗せたガラス玉を老齢の男性に近付けると、次々に体内へと吸収されていく。
再び文字盤が出現し、針が大きく動いたかと思うと弱々しかった立ち姿をしなくなり、足腰強くなってしっかりと歩ける様になった。
その姿を見たアークは、満足してハナの所へと向かい始める。
「アークさん。」
「ん?何だノア。」
「剣を当てた直後、追撃を掛ける為に引き戻す動作で余計な体力を使っています。
当てた時の反動を利用すると良いですよ。」
先程の戦いを見ていたノアが助言を出す。
これが以前のアークであれば「うるせぇ!」位の文句を言っていただろうが
「おぅ、分かった、試してみるわ。」
額に汗を滲ませたアークはニッと笑みを浮かべてハナの所へと歩いていった。
~タイトル:『廃城』直後~
「…う、むむむ…」ムクリ…
「お…爺さん、大丈夫なのか!?」
「えぇ、先程に比べれば幾分良くなりました。」
老齢の男性から文字盤が消えた後、ゆっくりとではあるが体を起こし、一行を見やる。
「良かったのですか?私に"時"を与えてしまって…」
「正直賭けみたいな所があったのですが、上手くいって良かったです。」
「まさか相手から奪った時間で回復するとは…
うむむ…何とも不思議な…」
ハウンドが目の前で起こった一連の事象に首を傾げていると
"おめでとうございます!『死地からの生還』を達成しました!
この国は滅亡の危機に瀕しています。
あなた方は敵国の者達を討ち滅ぼし、獲得した"時"を用いて再興を成し遂げていって下さい。
尚、通常1ステージ"2時間"の制限時間が御座いますが、このステージに限り獲得した"時"と同じ時間だけ制限時間が延長されます。
制限時間を過ぎた場合、その段階での達成具合によって最終的な報酬が決定致します。
『復活の兆し』達成へ向け頑張って下さい!"
「…要約すると、"出て来る敵を倒してこの国を復興しろ"って事だな…?」
「まぁ平たく言えばそうなりますね。」
「うーむ…やはりこんなステージがある等聞いた事が無いな…」
「帰ったら王に報告しましょ。」
アナウンスが終了し、各々何と無くこのステージの内容を理解した所でアークが
「…なぁノア…とやら。
今までの数々の無礼、腹立たしい事この上無いだろうが、折入って頼みたい事「良いですよ。」
「え?」
先程までの傲岸不遜な態度は何処へやら。
沈痛な面持ちでノアに何か頼み事をして来たアークの言葉を遮るノア。
「大方"力を貸してくれ"と言った所でしょう?
そもそも自分は本来、"監視"という立場です。
さっきまでのあなたが全くやる気でなかったから強制的にやらせてましたが、自主的な行動を取るのならこちらから何か言う事はありませんよ。」
「じ、じゃあ…」
と言う事で今に至る。
尚、やる気を出したアークだが、剣技に関して拙い部分が多い為、ハナとハウンドを付けて即席の3人組パーティとして行動を取らせる。
老齢の男性は基本的にノアの方で護衛するつもりではあるが、敵の総数が知れない為、準備しておくに越した事は無いだろう。
なので応援として
「ヴァンディットさん、ブラッツ、出て来て下さい。」
ズズ…「はーい。」ズルッ…ウォンッ!
「おわっ!?何だ!?」
「えらい別嬪さんじゃのぅ…」
「私はノア様の従者でヴァンディットと申します。そしてこちらはブラッツ、私の眷属ですわ。」
ウォンッ!
突然ノアの足下からヴァンディットとブラッツが出て来たのだ、アークは驚いて後退りし、ハウンドは無言で目を見開いていた。
「ブラッツ、ヴァンディットさんとお爺さんを警護。向かってくる敵を全て噛み砕け。」
ウォンッ!
「ヴァンディットさんはブラッツに指示を出しつつ、回復ポーション等で3人をサポート。」
「はい。」
「そう言えばラインハードさんの様子はどうですか?」
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ですが以前の話の通りであれば問題は無いかと
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「なる程…一先ず呼んでみて大丈夫そうなら同行して貰おう。
ラインハードさん、出て来て貰って良いですか?」
何やら不安要素を持っている様子のラインハードであるが、ヴァンディットとブラッツまで呼んで、1人だけ呼ばないのは気が引ける為呼び出す事に。
すると
ヒュォッ…ズダッ!
「…やっほーノア君、ラインハードちゃんだよー(棒)。」
ノアの影の中から勢い良く飛び出してきたラインハード。「だよー。」と言ってはいるが、声に感情が籠っていないし、抑揚も無い。
実の所、ラインハードは『時の迷宮』突入直後からこの状態である。
何故かと言うと答えは簡単で、"時間の流れが違うから"である。
地上と『時の迷宮』4層とでは時間の流れが40倍も違う。
それは別の場所にあるダンジョン『宝物庫』も同様で、その中から機体を操縦しているラインハード本人と連動が取れず、操縦不可となるのは仕方の無い事である。
なので現在のラインハードは機体内の魔力を使用し、"自動操縦・追従モード"で稼働しているのである。
「一先ずラインハードちゃんもお爺さんの警護で。何かあったら直ぐに知らせて下さい。」
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注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
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