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獣人国編~国交式典・解放・擬似的大氾濫~
元女王の嗜み
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ズバッ!『ガァッ!』ザシュッ!『ギッ!』シュパパッ!『『ギャァアッ!』』
(ひ、ひぇえ…私こんなスパスパモンスターを斬り伏せた事なんて無いのに…
剣も異様に軽く感じるし、全く疲れない…
ノア君一体私達に何を施したってのよぉ…
…でもお陰で最低3人1組で対処すべき暗闇人をたった1人で討伐出来てる…今の騎士団、いや私に敵は無い!(ハナ))
表面上は冷静さを装いつつも、自身の膂力の変化と全能感に似た高揚感で妙なテンションとなる騎士団団長のハナ。
ギッ、ギィイイイッ!ダッ!
「ハナ!暗闇人が退いてくよ!(サクラ)」
″影″による″盲目状態″が緩和され、ノアの【鬼哭崇崇】によるステータス加算によって苦も無く蹂躙されていく状況に、暗闇人は次々に退いていく。
普通であれば捨て置く所なのだが、身に宿った全能感により、冷静な判断が出来なくなっていたハナは選択を誤る事になる。
「追撃だ!1匹たりとも逃さず殲滅せよ!(ハナ)」
「「「「「「「「「おぅ!」」」」」」」」」
ここで誰かが声を上げて止めに入れれば良かったのだが、ハナ以外も暗闇人相手に容易に立ち回れる様になった為全員が全員気が緩んでいた。
『『『ザッザッザッ!』』』
ハナは騎士団員の先頭に立ち、暗闇人を追う。
そうして手近な位置に居る暗闇人を背後から斬り掛かろうとした時だった。
『『『『『『『『ガギッ!』』』』』』』』
『ズァッ!』「「えっ!?」」」
『ズァッ!』「「なっ!?」」
『ズァッ!』「「「は?」」」
『ズァッ!』「えっ!?(ハナ)」
突如幾人かの足首に謎の感触が伝わる。
まるで何者かに足首を掴まれたかの様な…と思い下を見ると、やはりと言うべきか足下の影の中から筋張った手が延び、数人の騎士の足首を掴んでいた。
と同時に影の中から10数体もの暗闇人が飛び出して襲い掛かってきた。
そう、暗闇人が退いた様に見せて罠に嵌めたのである。
「防ぎ『『グシャッ!』』っあぁああっ!?…(ハナ)」
せめて防御を、周囲に指示を飛ばそうとしたハナだが、掴まれた足首がまるで枯木を折るかの様にへし曲がり、悲鳴へと変わってしまった。
『『ガァアアアッ!』』
「くっ…ふぅっ…(ハナ)」
ハナを貪り食うつもりで奇声を上げながら襲い掛かる2体の暗闇人。
万全な状態のハナであれば2体でも対処出来たであろうが、バランスを崩して倒れようとしている今のハナでは到底無理だろう。
このまま何も出来ず、後は蹂躙されるのみ…とはならなかった。
タァン…
遠くの方から何やら乾いた音が聞こえてくる。
その直後に
『『『ドパァンッ!』』』
「なっ!?(ハナ)」
タァン…ガァ!?ガ『ズバァンッ!』
「えっ!?何!?何!?何が起こってるの!?(ハナ)」
遠方から乾いた音がしたと思った直後、ハナに飛び掛かって来ていた暗闇人3体の頭部が弾け飛んだ。
訳が分からない内に仲間が同時に3体も死亡した為、動きを止めていた別の暗闇人の頭部も弾け飛んだ。
更にその直後
どっすどっすどっす…
( ゜゜)〔っす。〕『ゴキッ!』ッガァッ!
ー( ゜゜)ー〔ま。〕
「え!?何っ!?何っ!?(ハナ)」
身長2メル程の岩肌の人型が駆けてきて暗闇人を殴り殺す。
続けて土まみれの人型がハナの下にやって来ると、腕を広げ、まるで守るかの様に立ち塞がった。
( ゜゜)〔っす。〕ゴガッ!
( ゜゜)〔っす。〕ドゴッ!ゴガガッ!
のっしのっし…
ー( ゜゜)ー〔まー。〕
その後も岩肌の人型が次々にやって来ては暗闇人を殴る蹴るしてドンドンと倒していき、他の騎士団員の下にも土まみれの人型がやって来て腕を広げて守っていた。
ザッザッザ…
「高い勉強代になったのぅ、主らよ。(ルド)」
「あっ!ルドさん!
えっ!?もしかしてこの人達って…(ハナ)」
「あぁ、これらは儂が産み出したゴーレムじゃ。
そこでモンスターをボコスカ殴っとるのが″ストーンゴーレム″で、主らを守っとるのが″マッドゴーレム″じゃよ。(ルド)」
肩に斧を担ぎ、両脇にゴーレムを連れたドワーフのルドが騎士団の下にやって来た。
( ゜゜)〔っす。〕←ストーンゴーレム
ー( ゜゜)ー〔まー。〕←マッドゴーレム
「身に余る力を授かって注意力が散漫になった様じゃな。
これを次に生かす事じゃな。(ルド)」
「うっ…(ハナ)」
足首をへし折られたハナはルドの言葉を受けて項垂れていた。
「…あ、そうだ。
さっきは助けて下さってありがとうございます。お陰で被害が少なく済みました…(サクラ)」
「ん?さっきの攻撃は儂じゃ無ぁぞ。(ルド)」
「え…?では誰『タァン…』が…(サクラ)」
ォガァ『ドパァンッ!』ア…ドチャッ!
ルドに感謝を述べていた騎士団員のサクラの背後に居た暗闇人の首から胸の辺りまでがゴッソリと削れ飛んだ。
先程の攻撃も、今の攻撃もルドが行ったモノでは無かったのである。
~ルドと騎士団員達の居る場所から200メル以上離れた地点・バックラッシュルーム・クランプの森~
ガシャコッ。チャリンッ!
「いやはや…この距離からあのモンスターの頭や胸を撃ち抜くとは…以前何か嗜んでいたのですか?(クリストフ)」
『ダガァンッ!』
「生前、田畑を荒らす害鳥駆除をお願いされる事がよくありましたので、それで鍛えたものです。
飛ぶ鳥相手に偏差撃ち出来る程、当時の機兵はまだ性能がよくありませんでしたから。(ラインハード)」
ガシャコッ。チャリンッ!
「飛ぶ鳥に比べれば、獲物を前にしたモンスターなんて造作もありませんよ。(ラインハード)」
『ダガァンッ!』
バックラッシュルーム・クランプにあるキノコを台座とし、その上に魔装鉄甲をガトリング砲形態から砲身の長い形状に変化させ、魔力を高密度に充填させて撃ち放つラインハード。
1発毎に肘の辺りにあるレバーを引き、魔力を充填させていた魔石を排出する必要がある為、かなりの隙が出来てしまうのだ。
~数分前~
ラインハードさん、ちょっとお願いがあります。僕の固有スキルで大幅に戦闘力が上昇しているハズなので、皆を見守っててくれませんか?
やり方は任せます。』
「ん?戦闘力が上がってるのに見守るのですか?(ラインハード)」
『人って、身に余る力を得ると調子に乗ったり、気が大きくなって判断が鈍ったりしますから。』
「物語で最終形態になったボスがペラペラとどうでも良い事を喋り出すアレだね。(ラインハード)」
『うーん、まぁそうかも。』
ガシャコッ。チャリンッ!
「何でもノア君、攻撃力が大幅に増大する固有スキルを初めて得た時に、両親に挑んだら一方的に蹂躙されて分からせられちゃったんですって。(ラインハード)」
「なる程。
ノア殿が力だけでなく、技術もずば抜けているのはそう言う過去の経験あっての事なのかも知れませんな。(クリストフ)」
ノアからの指示を受け、この場で狙撃をしていたラインハード。
ちなみにつかえるキノコのクリストフは、バックラッシュルーム・クランプの森前で腕を組んで待機しているのだが、″あるモノ″を待っていた。
ツンツン。
「おや、もう″産まれ″ましたか。
やはりノア殿の影響で″生産力″が上昇しているお陰でしょうか。(クリストフ)」
「では前に出られるのですね?(ラインハード)」
「勿論です。
数的にはまだ小隊程度(30~80人位)ですが、これからどんどん生産されるのでかなりの戦力となるでしょう。
この地で栽培されし者共よ!私と共に前線へと向かい、迫り来るモンスター共を蹴散らしてくれようぞ!(クリストフ)」
( ゜゜)/( ゜゜)/( ゜゜)/( ゜゜)/
「「「「きゅー!(″キノコ小隊一同″)」」」」
クリストフは、先程からバックラッシュルーム・クランプにて『キノコパーティ』を生産し続けていた。
そして『小隊』程度まで増えた事で、前線へと出る事になる。
(ひ、ひぇえ…私こんなスパスパモンスターを斬り伏せた事なんて無いのに…
剣も異様に軽く感じるし、全く疲れない…
ノア君一体私達に何を施したってのよぉ…
…でもお陰で最低3人1組で対処すべき暗闇人をたった1人で討伐出来てる…今の騎士団、いや私に敵は無い!(ハナ))
表面上は冷静さを装いつつも、自身の膂力の変化と全能感に似た高揚感で妙なテンションとなる騎士団団長のハナ。
ギッ、ギィイイイッ!ダッ!
「ハナ!暗闇人が退いてくよ!(サクラ)」
″影″による″盲目状態″が緩和され、ノアの【鬼哭崇崇】によるステータス加算によって苦も無く蹂躙されていく状況に、暗闇人は次々に退いていく。
普通であれば捨て置く所なのだが、身に宿った全能感により、冷静な判断が出来なくなっていたハナは選択を誤る事になる。
「追撃だ!1匹たりとも逃さず殲滅せよ!(ハナ)」
「「「「「「「「「おぅ!」」」」」」」」」
ここで誰かが声を上げて止めに入れれば良かったのだが、ハナ以外も暗闇人相手に容易に立ち回れる様になった為全員が全員気が緩んでいた。
『『『ザッザッザッ!』』』
ハナは騎士団員の先頭に立ち、暗闇人を追う。
そうして手近な位置に居る暗闇人を背後から斬り掛かろうとした時だった。
『『『『『『『『ガギッ!』』』』』』』』
『ズァッ!』「「えっ!?」」」
『ズァッ!』「「なっ!?」」
『ズァッ!』「「「は?」」」
『ズァッ!』「えっ!?(ハナ)」
突如幾人かの足首に謎の感触が伝わる。
まるで何者かに足首を掴まれたかの様な…と思い下を見ると、やはりと言うべきか足下の影の中から筋張った手が延び、数人の騎士の足首を掴んでいた。
と同時に影の中から10数体もの暗闇人が飛び出して襲い掛かってきた。
そう、暗闇人が退いた様に見せて罠に嵌めたのである。
「防ぎ『『グシャッ!』』っあぁああっ!?…(ハナ)」
せめて防御を、周囲に指示を飛ばそうとしたハナだが、掴まれた足首がまるで枯木を折るかの様にへし曲がり、悲鳴へと変わってしまった。
『『ガァアアアッ!』』
「くっ…ふぅっ…(ハナ)」
ハナを貪り食うつもりで奇声を上げながら襲い掛かる2体の暗闇人。
万全な状態のハナであれば2体でも対処出来たであろうが、バランスを崩して倒れようとしている今のハナでは到底無理だろう。
このまま何も出来ず、後は蹂躙されるのみ…とはならなかった。
タァン…
遠くの方から何やら乾いた音が聞こえてくる。
その直後に
『『『ドパァンッ!』』』
「なっ!?(ハナ)」
タァン…ガァ!?ガ『ズバァンッ!』
「えっ!?何!?何!?何が起こってるの!?(ハナ)」
遠方から乾いた音がしたと思った直後、ハナに飛び掛かって来ていた暗闇人3体の頭部が弾け飛んだ。
訳が分からない内に仲間が同時に3体も死亡した為、動きを止めていた別の暗闇人の頭部も弾け飛んだ。
更にその直後
どっすどっすどっす…
( ゜゜)〔っす。〕『ゴキッ!』ッガァッ!
ー( ゜゜)ー〔ま。〕
「え!?何っ!?何っ!?(ハナ)」
身長2メル程の岩肌の人型が駆けてきて暗闇人を殴り殺す。
続けて土まみれの人型がハナの下にやって来ると、腕を広げ、まるで守るかの様に立ち塞がった。
( ゜゜)〔っす。〕ゴガッ!
( ゜゜)〔っす。〕ドゴッ!ゴガガッ!
のっしのっし…
ー( ゜゜)ー〔まー。〕
その後も岩肌の人型が次々にやって来ては暗闇人を殴る蹴るしてドンドンと倒していき、他の騎士団員の下にも土まみれの人型がやって来て腕を広げて守っていた。
ザッザッザ…
「高い勉強代になったのぅ、主らよ。(ルド)」
「あっ!ルドさん!
えっ!?もしかしてこの人達って…(ハナ)」
「あぁ、これらは儂が産み出したゴーレムじゃ。
そこでモンスターをボコスカ殴っとるのが″ストーンゴーレム″で、主らを守っとるのが″マッドゴーレム″じゃよ。(ルド)」
肩に斧を担ぎ、両脇にゴーレムを連れたドワーフのルドが騎士団の下にやって来た。
( ゜゜)〔っす。〕←ストーンゴーレム
ー( ゜゜)ー〔まー。〕←マッドゴーレム
「身に余る力を授かって注意力が散漫になった様じゃな。
これを次に生かす事じゃな。(ルド)」
「うっ…(ハナ)」
足首をへし折られたハナはルドの言葉を受けて項垂れていた。
「…あ、そうだ。
さっきは助けて下さってありがとうございます。お陰で被害が少なく済みました…(サクラ)」
「ん?さっきの攻撃は儂じゃ無ぁぞ。(ルド)」
「え…?では誰『タァン…』が…(サクラ)」
ォガァ『ドパァンッ!』ア…ドチャッ!
ルドに感謝を述べていた騎士団員のサクラの背後に居た暗闇人の首から胸の辺りまでがゴッソリと削れ飛んだ。
先程の攻撃も、今の攻撃もルドが行ったモノでは無かったのである。
~ルドと騎士団員達の居る場所から200メル以上離れた地点・バックラッシュルーム・クランプの森~
ガシャコッ。チャリンッ!
「いやはや…この距離からあのモンスターの頭や胸を撃ち抜くとは…以前何か嗜んでいたのですか?(クリストフ)」
『ダガァンッ!』
「生前、田畑を荒らす害鳥駆除をお願いされる事がよくありましたので、それで鍛えたものです。
飛ぶ鳥相手に偏差撃ち出来る程、当時の機兵はまだ性能がよくありませんでしたから。(ラインハード)」
ガシャコッ。チャリンッ!
「飛ぶ鳥に比べれば、獲物を前にしたモンスターなんて造作もありませんよ。(ラインハード)」
『ダガァンッ!』
バックラッシュルーム・クランプにあるキノコを台座とし、その上に魔装鉄甲をガトリング砲形態から砲身の長い形状に変化させ、魔力を高密度に充填させて撃ち放つラインハード。
1発毎に肘の辺りにあるレバーを引き、魔力を充填させていた魔石を排出する必要がある為、かなりの隙が出来てしまうのだ。
~数分前~
ラインハードさん、ちょっとお願いがあります。僕の固有スキルで大幅に戦闘力が上昇しているハズなので、皆を見守っててくれませんか?
やり方は任せます。』
「ん?戦闘力が上がってるのに見守るのですか?(ラインハード)」
『人って、身に余る力を得ると調子に乗ったり、気が大きくなって判断が鈍ったりしますから。』
「物語で最終形態になったボスがペラペラとどうでも良い事を喋り出すアレだね。(ラインハード)」
『うーん、まぁそうかも。』
ガシャコッ。チャリンッ!
「何でもノア君、攻撃力が大幅に増大する固有スキルを初めて得た時に、両親に挑んだら一方的に蹂躙されて分からせられちゃったんですって。(ラインハード)」
「なる程。
ノア殿が力だけでなく、技術もずば抜けているのはそう言う過去の経験あっての事なのかも知れませんな。(クリストフ)」
ノアからの指示を受け、この場で狙撃をしていたラインハード。
ちなみにつかえるキノコのクリストフは、バックラッシュルーム・クランプの森前で腕を組んで待機しているのだが、″あるモノ″を待っていた。
ツンツン。
「おや、もう″産まれ″ましたか。
やはりノア殿の影響で″生産力″が上昇しているお陰でしょうか。(クリストフ)」
「では前に出られるのですね?(ラインハード)」
「勿論です。
数的にはまだ小隊程度(30~80人位)ですが、これからどんどん生産されるのでかなりの戦力となるでしょう。
この地で栽培されし者共よ!私と共に前線へと向かい、迫り来るモンスター共を蹴散らしてくれようぞ!(クリストフ)」
( ゜゜)/( ゜゜)/( ゜゜)/( ゜゜)/
「「「「きゅー!(″キノコ小隊一同″)」」」」
クリストフは、先程からバックラッシュルーム・クランプにて『キノコパーティ』を生産し続けていた。
そして『小隊』程度まで増えた事で、前線へと出る事になる。
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