ソロ冒険者のぶらり旅~悠々自適とは無縁な日々~

.

文字の大きさ
815 / 1,117
獣人国編~事後処理・決意・旅立ち~

いつの間にか外堀を埋めていた両親。

しおりを挟む
~色々あって20分後・人通りの少ない路地~


「ご、ごめんねノア君、急にあんな…(何故か照れクロラ)」

「い、いや…びっくりしたけど、う、嬉しかった…よ…(何故か照れノア)」

「やっば…少年の唇って意外と柔らかいのね…(何故か照れポーラ)」

「ちょ、おいポーラ…(照れノア)」


ノアよりも先に獣人国を発つクロラとポーラは、ノアの母アミスティアから唆されて″思い出作り″をし終わった所であった。

何をしたかは定かでは無いが、3人共時折唇に指を触れさせて何かの感覚を思い出している様子であった。


「そ、それで、明日には″エルフの森″に向かうんですよね?」

「そうね、明日発たないと到着が難しくなるらしいの。(ポーラ)」

「準備は殆ど終えたから後は獣人国に定期的に来る馬車を待つだけになったの。
確か明日の早朝だったハズ。(クロラ)」

「それじゃ明日の早朝見送りに行きますね。」


その後、エスメラルダの居る冒険者ギルドに戻ると言う2人。
ノアもそろそろ獣人国を発つつもりなので挨拶回りに向かおうかと考え、ここで別行動を取る事にした。


「それじゃあノア君また明日。(クロラ)」
「口寂しくなったらまた来ても良いぞ少年。(ポーラ)」

「こらこらポーラ、また明日ね。」


ノアは未だに頬を赤く染めながら手を振って2人を見送る。
その表情は少し名護惜しそうに見えた。

と、そんなノアに


ガッ!「っ!」ガシッ!

「むがががが!?」ズルズル…


突如、気配も音も無く何者かに口を塞がれ、羽交い締めにされたノアは、何の抵抗も出来ずに路地に引きずり込まれて行ったのだった。





~10分後・とある高級料理店~ 


「「かーんぱーい!(レドリックとアミスティア)」」

『『カッシャーン!』』

「カ,カンパイ…」


街のとある高級料理店にて、家族3人水入らずで盛り上がりを見せていた。
と言っても両親だけ異様に盛り上がり、息子のノアは気恥ずかしそうにして、声もいつもより小さかった。


『『グビグビグビ…』』

「ぷはー!今日のお酒は特段美味しく感じるわぁ!葡萄酒8本ジャンジャン持ってきて!(アミスティア)」

「はーい!(給仕)」

「ぷはぁ!取り敢えず腹ん中に何か入れるぞ、ドラゴンステーキを塊3つで!(レドリック)」

「はーい!(給仕)」


ジョッキに並々と注がれた葡萄酒を一気に飲み干した両親は、大人数並の注文を取る。

ちなみにアミスティアは酒豪で、レドリックはノア並の胃袋を持っている。

ノアにはオレンジジュースをジョッキに注がれているが、チビチビと飲んでいた。


「で、どうだったかしら?彼女達の唇は?(アミスティア)」

「ブフッ!?」


陽気な母親からストレートな感想を聞かれたノアは思わず吹き出してしまった。


「お客様!?」

「げっほげっほ!!」

「如何されましたかお客様!?」
「どうしましたかお客様?」

「うぇっほげっほ!!」

「あらあら息子がごめんなさいねぇ。(アミスティア)」フキフキ…


心配した給仕がやって来るが、アミスティアが手早く片付けてその場を収めていた。


「けほけほ…ま、まさか見てたの…?」

「流石にそんな無粋な事はしないわよ。(アミスティア)」

「ノアの仕草を見れば大体何があったか分かるさ。(レドリック)」

「し、仕草て何さ…?」

「「自分の唇に触れてキスの感触を思い出「ホラホラ!『ゴトンッ!』葡萄酒が届いたよ飲んだ飲んだ!『ゴトンッ!』」


話を遮るかの様に手荒に葡萄酒を置くノア。
やっぱり両親には色んな面で敵わないなと感じるのであった。





『『『ムグムグ…』』』

「それにしても良い娘さん達とお付き合いしてるのね。
早く孫の顔が見たいわぁ。(アミスティア)」

「ブフッ!?」

「お客様!?」
「如何されましたかお客様!?」
「どうしましたかお客様?」

「あ、ウチの息子は吹き出し癖があるのでお構い無く。(レドリック)」


食事が開始されてもアミスティアからのファイアボールストレートは止まる事を知らず、ノアはヒヤヒヤしながら並べられたドラゴンステーキを口へ運んでいた。


「い、幾ら何でも気が早すぎるでしょ…
そう言うのは段階を踏んで…先ずは相手の親御さんにご挨拶とか…」

ムグムグ…

「ほぅ、そこら辺はしっかり弁えてるんだな。
それじゃあ、相手の親御さんに了承貰えてたらあの娘達の事との今後を真剣に考えるという事だな?(レドリック)」

「うん…『ムグムグ』…え?どういう事…?」


ノアとしては礼儀とか順序をしっかりしておきたい様子。
そんな息子の考えを受けてか、レドリックはアイテムボックスからある物を取り出してノアの前に提出した。


『『スッ…』』

「…何これ手紙…が2通…?
″クレイラス牧場″と″ポルク・リズリー家″…?
″クレイラス牧場″って言えば、ウチの村や周辺地域に乳製品を卸してる牧場で、″ポルク・リズリー家″って時たま教会のある2つ隣の村でバザーを開いてくれてる貴族の名前だよね…?
これがどうしたの、父さん?」

「クロラちゃんの実家が″クレイラス牧場″で″ポルク・リズリー家″がポーラちゃんの実家だ。
ノアには言ってなかったが、双方の親御さんと俺達は面識あったんだな、実は。(レドリック)」

「ブフッ!?」

「お客様!?」
「お客様!?」
「お客様?」

「お気になさらず~。(アミスティア)」フキフキ…


本日もう何度目になるか分からない吹き出しをかますノア。
アミスティアの事後処理も手慣れたものである。


「え?え?何…どういう事!?」

「元々乳製品融通やバザーの件で軽い繋がりはあったんだが、ノアが村を出て数日後にオードゥスで色々やっただろ?
後にギルドの方から双方の家に連絡が行ったらしく、両家から御礼の菓子折りを持ってきてくれてそこからの仲なんだ。(レドリック)」ムグムグ…


ノアが旅立って数日後、オードゥスの街でクロラとポーラが巻き込まれたバーサークベアの一件。

元はクロラと同郷であるバッツ、ガッツの行いが引き金となって引き起こされたもので、2人は完全に被害者であった。

クロラに至っては、その前にモンスターを他者に擦り付ける″押し付け″をノアに対して行っていたが、不問とする措置を取っていた。

当時(と言っても3ヶ月前)は、武器や【固有スキル】等も限られ、バーサークベアに対して必死こいて戦って勝利し、後にギルドを介して一連の事件の経緯が両家に伝えられたとの事。

両家からは一人娘を助けてくれた事に対する感謝としてわざわざノアの実家に訪れ、クロラの実家である″クレイラス牧場″はそれに加えて″押し付け″を不問としてくれた事に対する御礼をしてくれたらしい。


「そこから双方とやり取りをし出してな、顔を合わせる度に色々と知らせてくれたのさ。
″「初めて娘が食事以外で心を満たされらしい(クレイラス)」″とか″「毒舌気味な娘が初めて他者に好意を寄せている(ポルク)」″とかな。(レドリック)」


2人はどうやら定期的に冒険者ギルドを介して故郷に手紙を送っていたらしく、その都度話題の中にノアが居た様だ。

そんな手紙が続けば双方の両親は嫌でも気付くので、その事についてノアの両親にも伝わっていたらしい。


「ウチの村周辺では双方の同意があれば一夫多妻が認められてるから、冗談混じりに「ウチの息子如何です?」って聞いてみたの。
そしたら双方が″「お願いします。」″って返事してたわよ。
これ、その書状よ。(アミスティア)」

ペラッ…

「あ、本当だ…」


レドリックが先程取り出した手紙を捲って中を確認してみると綺麗な字でお付き合い・婚約を認める文章が書かれていた。


「堅実派のノアの事だから遅々として進展しないだろうから、俺達の方で外堀を埋めておいたぞ。(レドリック)」

「くっ…完璧な迄に僕の事を分かってらっしゃる…(泣)」


両親の用意周到っぷりに心の涙が止まらないノア。
双方の了解を得ているハズなのだが、一層ノアは困った表情をしていた。

その理由を両親は既に知っている。


「…″寿命″の事、気にしてる?(アミスティア)」

「そりゃ…ね…
僕が2人に対して色々と踏み切れないのはそういう部分もあるかな…
責任を取るなら最期まで、って気持ちが強いけど、今のままじゃ何もかもが中途半端になっちゃうから…」


一応″とある伝手″で延命出来なくも無いが、短い命だからこそこの性格でいられていると感じているノアは、それが変わってしまうのではと感じ、延命をずっと躊躇っているのだ。

するとここでアミスティアが


「そう…
ねぇノアちゃん?ちょっと変な事聞いても良いかしら…?(アミスティア)」

「え?何突然…
…え?まさかこれ以上何かあるの…?」


改まった様子のアミスティアに、何故か言い知れぬ恐怖を感じて身構えるノア。
だがアミスティアの口からは意外な言葉が出てきた。


「ノアちゃん…″神様″にはもう出会った…?(アミスティア)」

「…は?」
しおりを挟む
感想 1,253

あなたにおすすめの小説

【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』

ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。 全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。 「私と、パーティを組んでくれませんか?」 これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!

自由でいたい無気力男のダンジョン生活

無職無能の自由人
ファンタジー
無気力なおっさんが適当に過ごして楽をする話です。 すごく暇な時にどうぞ。

無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。

さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。 だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。 行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。 ――だが、誰も知らなかった。 ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。 襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。 「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。 俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。 無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!? のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!

ブラック企業で心身ボロボロの社畜だった俺が少年の姿で異世界に転生!? ~鑑定スキルと無限収納を駆使して錬金術師として第二の人生を謳歌します~

楠富 つかさ
ファンタジー
 ブラック企業で働いていた小坂直人は、ある日、仕事中の過労で意識を失い、気がつくと異世界の森の中で少年の姿になっていた。しかも、【錬金術】という強力なスキルを持っており、物質を分解・合成・強化できる能力を手にしていた。  そんなナオが出会ったのは、森で冒険者として活動する巨乳の美少女・エルフィーナ(エル)。彼女は魔物討伐の依頼をこなしていたが、強敵との戦闘で深手を負ってしまう。 「やばい……これ、動けない……」  怪我人のエルを目の当たりにしたナオは、錬金術で作成していたポーションを与え彼女を助ける。 「す、すごい……ナオのおかげで助かった……!」  異世界で自由気ままに錬金術を駆使するナオと、彼に惚れた美少女冒険者エルとのスローライフ&冒険ファンタジーが今、始まる!

ダンジョントランスポーター ~ 現代に現れたダンジョンに潜ったらレベル999の天使に憑依されて運び屋になってしまった

海道一人
ファンタジー
二十年前、地球の各地に突然異世界とつながるダンジョンが出現した。 ダンジョンから持って出られるのは無機物のみだったが、それらは地球上には存在しない人類の科学や技術を数世代進ませるほどのものばかりだった。 そして現在、一獲千金を求めた探索者が世界中でダンジョンに潜るようになっていて、彼らは自らを冒険者と呼称していた。 主人公、天城 翔琉《あまぎ かける》はよんどころない事情からお金を稼ぐためにダンジョンに潜ることを決意する。 ダンジョン探索を続ける中で翔琉は羽の生えた不思議な生き物に出会い、憑依されてしまう。 それはダンジョンの最深部九九九層からやってきたという天使で、憑依された事で翔は新たなジョブ《運び屋》を手に入れる。 ダンジョンで最強の力を持つ天使に憑依された翔琉は様々な事件に巻き込まれていくのだった。

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

スキルで最強神を召喚して、無双してしまうんだが〜パーティーを追放された勇者は、召喚した神達と共に無双する。神達が強すぎて困ってます〜

東雲ハヤブサ
ファンタジー
勇者に選ばれたライ・サーベルズは、他にも選ばれた五人の勇者とパーティーを組んでいた。 ところが、勇者達の実略は凄まじく、ライでは到底敵う相手ではなかった。 「おい雑魚、これを持っていけ」 ライがそう言われるのは日常茶飯事であり、荷物持ちや雑用などをさせられる始末だ。 ある日、洞窟に六人でいると、ライがきっかけで他の勇者の怒りを買ってしまう。  怒りが頂点に達した他の勇者は、胸ぐらを掴まれた後壁に投げつけた。 いつものことだと、流して終わりにしようと思っていた。  だがなんと、邪魔なライを始末してしまおうと話が進んでしまい、次々に攻撃を仕掛けられることとなった。 ハーシュはライを守ろうとするが、他の勇者に気絶させられてしまう。 勇者達は、ただ痛ぶるように攻撃を加えていき、瀕死の状態で洞窟に置いていってしまった。 自分の弱さを呪い、本当に死を覚悟した瞬間、視界に突如文字が現れてスキル《神族召喚》と書かれていた。 今頃そんなスキル手を入れてどうするんだと、心の中でつぶやくライ。 だが、死ぬ記念に使ってやろうじゃないかと考え、スキルを発動した。 その時だった。 目の前が眩く光り出し、気付けば一人の女が立っていた。 その女は、瀕死状態のライを最も簡単に回復させ、ライの命を救って。 ライはそのあと、その女が神達を統一する三大神の一人であることを知った。 そして、このスキルを発動すれば神を自由に召喚出来るらしく、他の三大神も召喚するがうまく進むわけもなく......。 これは、雑魚と呼ばれ続けた勇者が、強き勇者へとなる物語である。 ※小説家になろうにて掲載中

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

処理中です...