986 / 1,117
ヴァリエンテ領・大規模氾濫掃討戦編~街(前哨基地)建設~
到着
しおりを挟む
~6時間後・ヴァリエンテ領東門前~
「…結局何だったんでしょうね、さっきの光は…(カルル)」
「お婆様の【霊視】では凶兆の類では無いと言っていたし、教会の【修道女(シスター)】の方々は『暖かな光』と言っていたから心配は無いだろう…
そうであって欲しい…ってのが本音だがな…(兵士)」
「そう…ですね…
何せ″あの光″が現れてからというものの…(カルル)」
「…っと、その話はまた後だ、誰か来たぞ。(兵士)」
薄暗く、人気の無い街道を前にして佇む2人の影があった。
彼等はヴァリエンテ領へと続く門の番をしている兵士であった。
その内の1人、名をカルルと言い、ヴァリエンテ領領主ヴァリエンテ・ルルイエの子息である。
本来なら一般の兵に混じって業務をこなしている事等あり得ない事なのだが、最近″やらかした″罰として一般兵に混じって訓練の日々を過ごしている。
ヴァリエンテ領はアルバラストを中心とした場合、西の端に位置し、数千メル級の山々が連なる地域の麓から少し離れた場所にある謂わば辺境の地である。
街道があるとは言え、この地に訪れる者は限られている。
雑貨を積んだ商隊や北部から南下してきた旅商人、観光目的でやって来た冒険者位である。
ただでさえ人通りが少ないというのに、薄暗くなってきた夕暮れ時にヴァリエンテ領を訪れる者なぞ、以前までは皆無であったのだが、今は状況が違っていた。
ザッザッザ…
「どうされましたかこんな時間に…
確か貴方は先日″志願兵″に応募して下さった方では…?(兵士)」
「はい…そうです…
ですが、辞退しようと思って参りました…」
「「…そう…ですか…」」
2人の下を訪れたとある男性の言葉に、揃って肩を落とす。
このとある男性は、先日ヴァリエンテ領が広く呼び掛けていた″志願兵″の募集に応じてくれた者なのだが、本日″志願兵辞退″所か大荷物を抱えてこの地を去る決意をしたのだと言う。
残念そうにしている2人だが、『またか』という心境である。
何故なら″志願兵辞退″にやって来た者は本日だけで″12人″になるからである。
「申し訳ありません…
家族と話し合った結果、北に向かう事になりまして…」
「…事情は色々と御座いますでしょうから深くはお聞き致しません。
正直何人か貴方の様に辞退される方は居りましたので…(兵士)」
″【魔王】出現″が世界的に報じられた時は日常の変化は大して感じられなかった。
だが″【勇者】軍″が結成され、進軍を開始した後からヴァリエンテ領周辺地域では日常が音を立てて壊れていくのをまざまざと見る事になった。
【勇者】軍の進行先では常に黒煙が上がり、昼夜を問わず遠くから悲鳴や怒声、助けを求める声等が響く。
数日もすればそれらの声が聞こえなくなった代わりに、嗅覚でもってそれらの惨状のその後を知る事になった。
ちなみに、本当かどうか定かでは無いが、ヴァリエンテ領は辺境にある事から″旨味″が無いと認識され【勇者】軍が迫ってくる事は無かったという。
ヴァリエンテ領では、熱りが冷めた頃合いで生存者の捜索並びに救助を行おうとしたのだが、正にその時、イグレージャ・オシデンタルが【魔王】からの報復を受けたのである。
ヴァリエンテ領は、旧イグレージャ・オシデンタルから3時間程の距離である為、直接的な被害は無かったものの、イグレージャ・オシデンタルへと続く街道の消滅、商隊のルート変更、地下水脈・農業・畜産用水の破壊や、アンデットモンスターによる被害等々、生存者の捜索並びに救助等と言ってられなくなった。
被害軽微なヴァリエンテ領でこれなのだから周辺地域での被害は計り知れない。
甚大な被害で故郷を離れる者、【魔王】の報復を恐れて別の地に移る者、理由は様々あれど、ヴァリエンテ領の一問題に付き合ってられる訳が無いのである。
ペコ…(申し訳なさそうに頭を下げて去る男性。)
「…これで12人…
今日までで180人全員が辞退しましたね…(カルル)」
「…仕方無いと言えば仕方の無い事ではある。
それを見越してルルイエ様が方々に協力を仰いでくれている。
…とは言え、志願兵が望めない状況で予想されている″大氾濫″のモンスターは″タチの悪い虫系モンスター″。
今回はそれなりに覚悟が必要であろうな。(兵士)」
本日までに応募は180人おり、そして先程180人目の志願兵辞退者が出て来てしまった。
ただでさえ大氾濫に対しては雀の涙程度の人数であったのに、それが0となったのだ。
その事実に暗い表情となる2人。
と
「始まる前からそんな暗い表情でどうする。
その表情を見た領民が不安がるでしょう?」
「「っ!?」」
人の気配が一切無いと思っていた薄暗い街道の少し先に、ぼんやりと2つの影が見える。
1つは小柄な人影で、もう1つは大柄なエリンギの影であった事に、一瞬2人の体がビクついた。
だが、ルルイエから事前に聞いていた協力者の特徴を思い出し、直ぐに冷静さを取り戻す事になる。
とは言え
「いやいや…ルルイエ様が手紙を出したのはつい先日だぞ…?
馬でもそれなりの日数掛かると言うのに明らかに早すぎる…(兵士)」
「走ってきました。」
「え?(カルル)」
「走ってきましたぞ。(クリストフ)」
※本当に走ってきました。
【魔王】と【魔王】擬きの件を早々に切り上げてきたノアは、旧イグレージャ・オシデンタルを発ち、走ってヴァリエンテ領を目指し、夕暮れ頃に到着した。
『『『ズズズズズ…』』』
「それじゃ各々身分確認の方済ませて下さい。」
「「「「「はーい。」」」」」
影の中から姿を現した一行に入門の許可を薦め、ノアはカルルの下へ向かう。
「アルバラスト振りですね。」
「…そのアルバラストで盛大にやらかしてしまったと言うのに、呼び掛けに応じてくれて感謝する。
″先に到着したお連れ方共々″ヴァリエンテ領はあなた方を歓迎します。(カルル)」
「え?″先に到着したお連れ方″…?
誰か先に到着してるのですか?」
「ん?会ってないのか?君の″両親とその連れ″が先程到着したんだが…?(カルル)」
「え…?」
前日の朝方村で会ったハズの両親が既に到着している?
と、一瞬困惑するノアだが、『走ってきた』ノア達に対し、両親は『真っ直ぐきた』ので間違いでは無い。
「…結局何だったんでしょうね、さっきの光は…(カルル)」
「お婆様の【霊視】では凶兆の類では無いと言っていたし、教会の【修道女(シスター)】の方々は『暖かな光』と言っていたから心配は無いだろう…
そうであって欲しい…ってのが本音だがな…(兵士)」
「そう…ですね…
何せ″あの光″が現れてからというものの…(カルル)」
「…っと、その話はまた後だ、誰か来たぞ。(兵士)」
薄暗く、人気の無い街道を前にして佇む2人の影があった。
彼等はヴァリエンテ領へと続く門の番をしている兵士であった。
その内の1人、名をカルルと言い、ヴァリエンテ領領主ヴァリエンテ・ルルイエの子息である。
本来なら一般の兵に混じって業務をこなしている事等あり得ない事なのだが、最近″やらかした″罰として一般兵に混じって訓練の日々を過ごしている。
ヴァリエンテ領はアルバラストを中心とした場合、西の端に位置し、数千メル級の山々が連なる地域の麓から少し離れた場所にある謂わば辺境の地である。
街道があるとは言え、この地に訪れる者は限られている。
雑貨を積んだ商隊や北部から南下してきた旅商人、観光目的でやって来た冒険者位である。
ただでさえ人通りが少ないというのに、薄暗くなってきた夕暮れ時にヴァリエンテ領を訪れる者なぞ、以前までは皆無であったのだが、今は状況が違っていた。
ザッザッザ…
「どうされましたかこんな時間に…
確か貴方は先日″志願兵″に応募して下さった方では…?(兵士)」
「はい…そうです…
ですが、辞退しようと思って参りました…」
「「…そう…ですか…」」
2人の下を訪れたとある男性の言葉に、揃って肩を落とす。
このとある男性は、先日ヴァリエンテ領が広く呼び掛けていた″志願兵″の募集に応じてくれた者なのだが、本日″志願兵辞退″所か大荷物を抱えてこの地を去る決意をしたのだと言う。
残念そうにしている2人だが、『またか』という心境である。
何故なら″志願兵辞退″にやって来た者は本日だけで″12人″になるからである。
「申し訳ありません…
家族と話し合った結果、北に向かう事になりまして…」
「…事情は色々と御座いますでしょうから深くはお聞き致しません。
正直何人か貴方の様に辞退される方は居りましたので…(兵士)」
″【魔王】出現″が世界的に報じられた時は日常の変化は大して感じられなかった。
だが″【勇者】軍″が結成され、進軍を開始した後からヴァリエンテ領周辺地域では日常が音を立てて壊れていくのをまざまざと見る事になった。
【勇者】軍の進行先では常に黒煙が上がり、昼夜を問わず遠くから悲鳴や怒声、助けを求める声等が響く。
数日もすればそれらの声が聞こえなくなった代わりに、嗅覚でもってそれらの惨状のその後を知る事になった。
ちなみに、本当かどうか定かでは無いが、ヴァリエンテ領は辺境にある事から″旨味″が無いと認識され【勇者】軍が迫ってくる事は無かったという。
ヴァリエンテ領では、熱りが冷めた頃合いで生存者の捜索並びに救助を行おうとしたのだが、正にその時、イグレージャ・オシデンタルが【魔王】からの報復を受けたのである。
ヴァリエンテ領は、旧イグレージャ・オシデンタルから3時間程の距離である為、直接的な被害は無かったものの、イグレージャ・オシデンタルへと続く街道の消滅、商隊のルート変更、地下水脈・農業・畜産用水の破壊や、アンデットモンスターによる被害等々、生存者の捜索並びに救助等と言ってられなくなった。
被害軽微なヴァリエンテ領でこれなのだから周辺地域での被害は計り知れない。
甚大な被害で故郷を離れる者、【魔王】の報復を恐れて別の地に移る者、理由は様々あれど、ヴァリエンテ領の一問題に付き合ってられる訳が無いのである。
ペコ…(申し訳なさそうに頭を下げて去る男性。)
「…これで12人…
今日までで180人全員が辞退しましたね…(カルル)」
「…仕方無いと言えば仕方の無い事ではある。
それを見越してルルイエ様が方々に協力を仰いでくれている。
…とは言え、志願兵が望めない状況で予想されている″大氾濫″のモンスターは″タチの悪い虫系モンスター″。
今回はそれなりに覚悟が必要であろうな。(兵士)」
本日までに応募は180人おり、そして先程180人目の志願兵辞退者が出て来てしまった。
ただでさえ大氾濫に対しては雀の涙程度の人数であったのに、それが0となったのだ。
その事実に暗い表情となる2人。
と
「始まる前からそんな暗い表情でどうする。
その表情を見た領民が不安がるでしょう?」
「「っ!?」」
人の気配が一切無いと思っていた薄暗い街道の少し先に、ぼんやりと2つの影が見える。
1つは小柄な人影で、もう1つは大柄なエリンギの影であった事に、一瞬2人の体がビクついた。
だが、ルルイエから事前に聞いていた協力者の特徴を思い出し、直ぐに冷静さを取り戻す事になる。
とは言え
「いやいや…ルルイエ様が手紙を出したのはつい先日だぞ…?
馬でもそれなりの日数掛かると言うのに明らかに早すぎる…(兵士)」
「走ってきました。」
「え?(カルル)」
「走ってきましたぞ。(クリストフ)」
※本当に走ってきました。
【魔王】と【魔王】擬きの件を早々に切り上げてきたノアは、旧イグレージャ・オシデンタルを発ち、走ってヴァリエンテ領を目指し、夕暮れ頃に到着した。
『『『ズズズズズ…』』』
「それじゃ各々身分確認の方済ませて下さい。」
「「「「「はーい。」」」」」
影の中から姿を現した一行に入門の許可を薦め、ノアはカルルの下へ向かう。
「アルバラスト振りですね。」
「…そのアルバラストで盛大にやらかしてしまったと言うのに、呼び掛けに応じてくれて感謝する。
″先に到着したお連れ方共々″ヴァリエンテ領はあなた方を歓迎します。(カルル)」
「え?″先に到着したお連れ方″…?
誰か先に到着してるのですか?」
「ん?会ってないのか?君の″両親とその連れ″が先程到着したんだが…?(カルル)」
「え…?」
前日の朝方村で会ったハズの両親が既に到着している?
と、一瞬困惑するノアだが、『走ってきた』ノア達に対し、両親は『真っ直ぐきた』ので間違いでは無い。
24
あなたにおすすめの小説
ブラック企業で心身ボロボロの社畜だった俺が少年の姿で異世界に転生!? ~鑑定スキルと無限収納を駆使して錬金術師として第二の人生を謳歌します~
楠富 つかさ
ファンタジー
ブラック企業で働いていた小坂直人は、ある日、仕事中の過労で意識を失い、気がつくと異世界の森の中で少年の姿になっていた。しかも、【錬金術】という強力なスキルを持っており、物質を分解・合成・強化できる能力を手にしていた。
そんなナオが出会ったのは、森で冒険者として活動する巨乳の美少女・エルフィーナ(エル)。彼女は魔物討伐の依頼をこなしていたが、強敵との戦闘で深手を負ってしまう。
「やばい……これ、動けない……」
怪我人のエルを目の当たりにしたナオは、錬金術で作成していたポーションを与え彼女を助ける。
「す、すごい……ナオのおかげで助かった……!」
異世界で自由気ままに錬金術を駆使するナオと、彼に惚れた美少女冒険者エルとのスローライフ&冒険ファンタジーが今、始まる!
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)
『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる
暁刀魚
ファンタジー
社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。
なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。
食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。
そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」
コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。
かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。
もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。
なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。
カクヨム様にも投稿しています。
チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる