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ヴァリエンテ領・大規模氾濫掃討戦編~万死一生~
すごく今更な話
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~ノア達から1ケメル後方~
「ねぇレド?
ちょっと気になる事があるのだけど…(アミスティア)」
「奇遇だなアミ。
丁度俺も気になる事があった所だ。(レドリック)」
「どうされたのですか御二方?(クリストフ)」
ノア・グリード達から1ケメル後方、街(前哨基地)からは2ケメル程前方に位置している両親+クリストフ一行。
今の所ノア・グリード達が最前線、『エイペス』100人・『筋肉達磨』3人・[弾丸戦車(タンク・ディバラ)]部隊150人が左右の森林エリアに展開している事で、モンスターの大群は押し留められ、両親+クリストフ一行の下には溢れたモンスター位しか到達していない。
3人の内誰か1人でも直ぐに動き出せる様に待機していたのだが、その間第1波~第3波までの大氾濫を観察し、以前この地でヴァリエンテ領の領主ルルイエと共に大氾濫終息に尽力したアミスティアとレドリックの両名は何やら思う事が出来た様子。
「…恐らくルルイエ殿も既に″この違和感″に気付いてるハズだ。
悪いがクリストフ君、ちょっとルルイエ殿の所まで行って貰って良いか?認識を共有したいんだ。(レドリック)」
「畏まり。(クリストフ)」
~街(前哨基地)・防壁上~
「す、凄い…あれだけの数のモンスター群をあの数で押し留めている…(兵士1)」
「さっきの広域殲滅といい、竜種との戦闘といい規模が違い過ぎる…(冒険者)」
「流石フリアダビアの英雄、【鬼神】のノア殿だ…このままの調子で行けば、或いは…(兵士2)」
「…おかしい…(ルルイエ)」
「え?どうしたのですか父上?(カルル)」
所変わって街(前哨基地)の防壁上。
弓持ちや長槍を持って待機している兵士やその他冒険者、ヴァリエンテ領領主が待機している中、最前線の戦闘を目の当たりにした者達は大氾濫の早期終息を予感していた。
だが何故かルルイエは額に汗を浮かべ、″謎の違和感″を感じていた。
「…″数が多過ぎる″…(ルルイエ)」
「は?(カルル)」
大氾濫を前にして″数が多い″事に違和感を感じている様子。
そんなの当たり前だろう?と言う表情で父親を見るカルル。
だがよく見れば周りに居る古参の兵士もルルイエ同様に違和感を感じた表情をしていた。
と、そこに
ニュッ。
「おお、ルルイエ殿もそう思われたのですな。(ひょっこりクリストフ)」
「「「「ぎゃぁあああっ!?」」」」
突然防壁の外から人間サイズのキノコ、クリストフが現れ周囲の者達が絶叫するのだった。
そう、ノアの両親やルルイエ、古参の兵士達が感じていた違和感というのは、″数の多さ″であった。
「あの、大氾濫なのですからこれ位の数なのでは…?(クリストフ)」
「いやいや、数が異様に多過ぎる!
過去に大氾濫は起こったが、精々が″第1波・第2波程度″。
万を超えたら徐々に出現数が減少していき、直にモンスターの出現が止まり終息に向かうが、勢いが衰える事無く、巨個体まで出現してきている。
明らかに過去の大氾濫と何もかもが違い過ぎるのだ!(ルルイエ)」
過去10年置きに発生した大氾濫のモンスター出現数は、平均して1万~1.5万程度で、そこから徐々に減少していき終息に向かっていたらしい。
だが今回はその予兆が見えず、巨大な繭からのモンスターの流出が一切衰えていないと言う。
更に、今の段階で膨大な数のモンスターが出現しているのにも関わらず、巨大な繭から感じ取れる魔力の減少量が非常に″微々たる量″なのだとか。
それらを考慮すると、今回の大氾濫がいつ終わるか″全く予想が出来ない″と言う。
パラサイトタイタン…文字通り″寄生された巨人族″と言う意味で、巨人族に虫が寄生した、若しくは虫の塊が巨人族の皮を被った等と言われるが本当の所良く分かっていない。
何故なら、幾ら体の大きな巨人族でも10メル程の大きさが最大で、30メルを超える個体は歴史上確認されていないからだ。
パラサイトタイタンは、体内に夥しい数の虫を内包しており、各々の虫が筋肉の代わりを成している。
虫の種類によって攻撃方法や特性が変わるので、油断ならないモンスターである。
ぐらぁ…(パラサイトタイタンの体勢が崩れる)
『お、よし!このデカブツの体勢が崩れた!』
(『中身云々は一先ず置いとくとして、取り敢えずぶっ倒れちまえば後でどうとでもなるな。』)
所変わって最前線。
巨大な繭から出現した大型モンスター、パラサイトタイタンの足首のアキレス腱をぶった斬った場面に戻る。
人間の造形をしている以上、筋を断ち切れば体勢を崩せると思い一太刀加えた所、大きく体勢を崩したのでノアの予想通りと言えた。
″ここまでは″。
ピタッ。
『え?』
(『え?』)
『『『『グヂュグヂュ…グヂュル…』』』(内包している虫が寄り集まって筋を再構成)
『『『『ゥボォオオオオオオオオッ!』』』』(パラサイトタイタンの咆哮)
『うっそだろっ!』
(『そんなんありかよ…』)
驚く事に断面に居た虫達が蠢き、筋を再構成。
何事も無かったかの様に体勢を戻し、咆哮を上げながら行動を再開。
そんなパラサイトタイタンに驚きの表情を浮かべるノアだが、″それだけ″だった。
ゥボォオオオオオッ!
ゴォッ!(巨躯から繰り出す踏み付け)
『<躱身(カワシミ)>っ!』スッ…
『ドゴォッ!』(地面を踏み砕く踏み付け)
『<斬斬舞(キリキリマイ)>っ!』
ズバッ!ドバッ!ブシャッ!(飛び上がりながらの回転斬り)
ゥボォオッ!?『『『グラッ!』』』
ノアはスキル<躱身(カワシミ)>を使用してパラサイトタイタンの踏み付けをギリギリで回避し、即座に<斬斬舞(キリキリマイ)>を発動して飛び上がりながらパラサイトタイタンの足首から太腿に掛けて大きく斬り裂く。
先程よりも深く斬り刻まれたパラサイトタイタンは先程よりも大きく体勢を崩し、膝を付いてしまった。
『『『ズズゥンッ!』』』
ゥボヴ…
そうする事で、パラサイトタイタンの頭上にノアが位置する事になり
ドズゥッ!(パラサイトタイタンの脳天に剣を突き立てる)
ゥボォオオッ!?
『ただデカいだけじゃ俺に勝てはしないぜ。
勝つつもりならクラーケンを呼んできな。』
『『『『ギィイイイイッ!』』』』(荒鬼神ノ化身が赤熱)
『『『『ズバァアンッ!』』』』(水蒸気爆発)
パラサイトタイタンの脳天に荒鬼神ノ化身を突き立て、即座に魔力を流し込んで赤熱化させると、内包している虫が一瞬の内に発熱・膨張し水蒸気爆発が発生。
パラサイトタイタンの頭部は一部を残して爆散したのだった。
<躱身(カワシミ)>…攻撃をギリギリ回避する事で次の攻撃開始後″1秒間″だけ攻撃の威力を50%上昇させるスキル。
<斬斬舞(キリキリマイ)>…手に2本以上の剣若しくは棒状の物を装備している事が必須。
回転斬りの動作をすると宙へと舞い上がる事が可能。
「ねぇレド?
ちょっと気になる事があるのだけど…(アミスティア)」
「奇遇だなアミ。
丁度俺も気になる事があった所だ。(レドリック)」
「どうされたのですか御二方?(クリストフ)」
ノア・グリード達から1ケメル後方、街(前哨基地)からは2ケメル程前方に位置している両親+クリストフ一行。
今の所ノア・グリード達が最前線、『エイペス』100人・『筋肉達磨』3人・[弾丸戦車(タンク・ディバラ)]部隊150人が左右の森林エリアに展開している事で、モンスターの大群は押し留められ、両親+クリストフ一行の下には溢れたモンスター位しか到達していない。
3人の内誰か1人でも直ぐに動き出せる様に待機していたのだが、その間第1波~第3波までの大氾濫を観察し、以前この地でヴァリエンテ領の領主ルルイエと共に大氾濫終息に尽力したアミスティアとレドリックの両名は何やら思う事が出来た様子。
「…恐らくルルイエ殿も既に″この違和感″に気付いてるハズだ。
悪いがクリストフ君、ちょっとルルイエ殿の所まで行って貰って良いか?認識を共有したいんだ。(レドリック)」
「畏まり。(クリストフ)」
~街(前哨基地)・防壁上~
「す、凄い…あれだけの数のモンスター群をあの数で押し留めている…(兵士1)」
「さっきの広域殲滅といい、竜種との戦闘といい規模が違い過ぎる…(冒険者)」
「流石フリアダビアの英雄、【鬼神】のノア殿だ…このままの調子で行けば、或いは…(兵士2)」
「…おかしい…(ルルイエ)」
「え?どうしたのですか父上?(カルル)」
所変わって街(前哨基地)の防壁上。
弓持ちや長槍を持って待機している兵士やその他冒険者、ヴァリエンテ領領主が待機している中、最前線の戦闘を目の当たりにした者達は大氾濫の早期終息を予感していた。
だが何故かルルイエは額に汗を浮かべ、″謎の違和感″を感じていた。
「…″数が多過ぎる″…(ルルイエ)」
「は?(カルル)」
大氾濫を前にして″数が多い″事に違和感を感じている様子。
そんなの当たり前だろう?と言う表情で父親を見るカルル。
だがよく見れば周りに居る古参の兵士もルルイエ同様に違和感を感じた表情をしていた。
と、そこに
ニュッ。
「おお、ルルイエ殿もそう思われたのですな。(ひょっこりクリストフ)」
「「「「ぎゃぁあああっ!?」」」」
突然防壁の外から人間サイズのキノコ、クリストフが現れ周囲の者達が絶叫するのだった。
そう、ノアの両親やルルイエ、古参の兵士達が感じていた違和感というのは、″数の多さ″であった。
「あの、大氾濫なのですからこれ位の数なのでは…?(クリストフ)」
「いやいや、数が異様に多過ぎる!
過去に大氾濫は起こったが、精々が″第1波・第2波程度″。
万を超えたら徐々に出現数が減少していき、直にモンスターの出現が止まり終息に向かうが、勢いが衰える事無く、巨個体まで出現してきている。
明らかに過去の大氾濫と何もかもが違い過ぎるのだ!(ルルイエ)」
過去10年置きに発生した大氾濫のモンスター出現数は、平均して1万~1.5万程度で、そこから徐々に減少していき終息に向かっていたらしい。
だが今回はその予兆が見えず、巨大な繭からのモンスターの流出が一切衰えていないと言う。
更に、今の段階で膨大な数のモンスターが出現しているのにも関わらず、巨大な繭から感じ取れる魔力の減少量が非常に″微々たる量″なのだとか。
それらを考慮すると、今回の大氾濫がいつ終わるか″全く予想が出来ない″と言う。
パラサイトタイタン…文字通り″寄生された巨人族″と言う意味で、巨人族に虫が寄生した、若しくは虫の塊が巨人族の皮を被った等と言われるが本当の所良く分かっていない。
何故なら、幾ら体の大きな巨人族でも10メル程の大きさが最大で、30メルを超える個体は歴史上確認されていないからだ。
パラサイトタイタンは、体内に夥しい数の虫を内包しており、各々の虫が筋肉の代わりを成している。
虫の種類によって攻撃方法や特性が変わるので、油断ならないモンスターである。
ぐらぁ…(パラサイトタイタンの体勢が崩れる)
『お、よし!このデカブツの体勢が崩れた!』
(『中身云々は一先ず置いとくとして、取り敢えずぶっ倒れちまえば後でどうとでもなるな。』)
所変わって最前線。
巨大な繭から出現した大型モンスター、パラサイトタイタンの足首のアキレス腱をぶった斬った場面に戻る。
人間の造形をしている以上、筋を断ち切れば体勢を崩せると思い一太刀加えた所、大きく体勢を崩したのでノアの予想通りと言えた。
″ここまでは″。
ピタッ。
『え?』
(『え?』)
『『『『グヂュグヂュ…グヂュル…』』』(内包している虫が寄り集まって筋を再構成)
『『『『ゥボォオオオオオオオオッ!』』』』(パラサイトタイタンの咆哮)
『うっそだろっ!』
(『そんなんありかよ…』)
驚く事に断面に居た虫達が蠢き、筋を再構成。
何事も無かったかの様に体勢を戻し、咆哮を上げながら行動を再開。
そんなパラサイトタイタンに驚きの表情を浮かべるノアだが、″それだけ″だった。
ゥボォオオオオオッ!
ゴォッ!(巨躯から繰り出す踏み付け)
『<躱身(カワシミ)>っ!』スッ…
『ドゴォッ!』(地面を踏み砕く踏み付け)
『<斬斬舞(キリキリマイ)>っ!』
ズバッ!ドバッ!ブシャッ!(飛び上がりながらの回転斬り)
ゥボォオッ!?『『『グラッ!』』』
ノアはスキル<躱身(カワシミ)>を使用してパラサイトタイタンの踏み付けをギリギリで回避し、即座に<斬斬舞(キリキリマイ)>を発動して飛び上がりながらパラサイトタイタンの足首から太腿に掛けて大きく斬り裂く。
先程よりも深く斬り刻まれたパラサイトタイタンは先程よりも大きく体勢を崩し、膝を付いてしまった。
『『『ズズゥンッ!』』』
ゥボヴ…
そうする事で、パラサイトタイタンの頭上にノアが位置する事になり
ドズゥッ!(パラサイトタイタンの脳天に剣を突き立てる)
ゥボォオオッ!?
『ただデカいだけじゃ俺に勝てはしないぜ。
勝つつもりならクラーケンを呼んできな。』
『『『『ギィイイイイッ!』』』』(荒鬼神ノ化身が赤熱)
『『『『ズバァアンッ!』』』』(水蒸気爆発)
パラサイトタイタンの脳天に荒鬼神ノ化身を突き立て、即座に魔力を流し込んで赤熱化させると、内包している虫が一瞬の内に発熱・膨張し水蒸気爆発が発生。
パラサイトタイタンの頭部は一部を残して爆散したのだった。
<躱身(カワシミ)>…攻撃をギリギリ回避する事で次の攻撃開始後″1秒間″だけ攻撃の威力を50%上昇させるスキル。
<斬斬舞(キリキリマイ)>…手に2本以上の剣若しくは棒状の物を装備している事が必須。
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