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──嗚呼、またいつもの夢だ。
「この子が災厄をもたらすなんて、そんなはずないでしょう。こんなにいい子なんですよ?せめて学校生活を…」
「村長のお告げと村の掟は絶対だ!」
言い争うおばあさんと怖い男の人。
「万が一呪いが広がったらどうするのだ!」
「もう制御できています」
「とにかく無理なものは無理だ。早く見張りに戻れ」
おばあさんは泣きながら僕を抱きしめて、いつも謝られた。
「ごめんよ。あたしたちが終わらせられていたら…」
おばあさんのせいじゃない。僕が災いの子で呪われていなかったら──
「……折角眠ってもこれじゃあ気分転換になりません」
ずっと一緒にいるうさぎのぬいぐるみ。
おばあさんが連れてきてくれたルナだけが僕の友だちだ。
「そろそろ行きましょう。僕が動けているうちに、少しでも進んでおかないと」
それにしても、神子に会うのは想定外だった。
黙っていてくれるだろうか。
…まあ、向こうもばれたらどうなるか分からないだろうから大丈夫だと信じよう。
「今日はもっとペースをあげますよ」
ぬいぐるみを鞄に入れて、細い道をゆっくりのぼっていく。
全然先が見えないけど、これで合っているのかな…。
「……大丈夫。僕が終わらせますから」
××
「見て、神子様だわ」
「相変わらずお美しい……」
うんざりする反応を見ながら、なんとか学校まで向かう。
「花房さん、おはよう」
「おはようございます」
外では神子らしく振る舞うことをきつく言い渡されているため、誰に対しても敬語しか使えない。
通りかかる生徒たちはみんな私に頭を下げる。
先輩後輩同級生、みんな。
「暁美さん、おはよう」
「おはようございます」
巫女と呼ばれる私の世話係をしてくれている人たちの家族以外は、みんなそうやって崇めてくる。
(あーあ、私も他の人たちみたいに誰かと登校してみたいな……)
一度お願いしてみたことがあったけどあっさり却下された。
「神子様はいらっしゃいますか?」
「どうされました?」
「実はこの子が熱を出してしまって…。もう何日も下がっていないのです」
「なんて酷い…」
私が神子としてごちゃごちゃ言われる理由はここにある。
目を閉じていつもどおり手をかざすと、子どもはあっという間に元気になった。
「ありがとうございます、神子様!」
「ありがとう」
「いえ、当然のことをしたまでですから」
小さい頃からずっとやってきた。
寝ているところを起こされて治すよう言われたり、大人たちに襲われそうになったり…。
こんな力、望んで手に入れたわけじゃない。
──こんな村、いつか絶対出てやる。
「この子が災厄をもたらすなんて、そんなはずないでしょう。こんなにいい子なんですよ?せめて学校生活を…」
「村長のお告げと村の掟は絶対だ!」
言い争うおばあさんと怖い男の人。
「万が一呪いが広がったらどうするのだ!」
「もう制御できています」
「とにかく無理なものは無理だ。早く見張りに戻れ」
おばあさんは泣きながら僕を抱きしめて、いつも謝られた。
「ごめんよ。あたしたちが終わらせられていたら…」
おばあさんのせいじゃない。僕が災いの子で呪われていなかったら──
「……折角眠ってもこれじゃあ気分転換になりません」
ずっと一緒にいるうさぎのぬいぐるみ。
おばあさんが連れてきてくれたルナだけが僕の友だちだ。
「そろそろ行きましょう。僕が動けているうちに、少しでも進んでおかないと」
それにしても、神子に会うのは想定外だった。
黙っていてくれるだろうか。
…まあ、向こうもばれたらどうなるか分からないだろうから大丈夫だと信じよう。
「今日はもっとペースをあげますよ」
ぬいぐるみを鞄に入れて、細い道をゆっくりのぼっていく。
全然先が見えないけど、これで合っているのかな…。
「……大丈夫。僕が終わらせますから」
××
「見て、神子様だわ」
「相変わらずお美しい……」
うんざりする反応を見ながら、なんとか学校まで向かう。
「花房さん、おはよう」
「おはようございます」
外では神子らしく振る舞うことをきつく言い渡されているため、誰に対しても敬語しか使えない。
通りかかる生徒たちはみんな私に頭を下げる。
先輩後輩同級生、みんな。
「暁美さん、おはよう」
「おはようございます」
巫女と呼ばれる私の世話係をしてくれている人たちの家族以外は、みんなそうやって崇めてくる。
(あーあ、私も他の人たちみたいに誰かと登校してみたいな……)
一度お願いしてみたことがあったけどあっさり却下された。
「神子様はいらっしゃいますか?」
「どうされました?」
「実はこの子が熱を出してしまって…。もう何日も下がっていないのです」
「なんて酷い…」
私が神子としてごちゃごちゃ言われる理由はここにある。
目を閉じていつもどおり手をかざすと、子どもはあっという間に元気になった。
「ありがとうございます、神子様!」
「ありがとう」
「いえ、当然のことをしたまでですから」
小さい頃からずっとやってきた。
寝ているところを起こされて治すよう言われたり、大人たちに襲われそうになったり…。
こんな力、望んで手に入れたわけじゃない。
──こんな村、いつか絶対出てやる。
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