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本篇・1年目後期
花びらに願いを。葉月side
小鳥が囀ずる朝、ご飯を食べてから私はとある作業をしていた。
(あとは乾かして、加工して...)
その間にレポートを二枚ほど仕上げる。
そうこうしているうちに、ようやくそれは完成した。
「できた...」
花びらの水分をとって、それをそっと貼りつけただけの簡易的なものではあるけれど、これなら弥生に普段使ってもらえるかもしれない。
(...少しでもレポートをやっておかないと)
紙の束を見て、私はため息をつく。
早めに終わらせておかないと、これを溜めると私はきっと嫌になってしまう。
少しずつ手をつけていくのだけれど、なかなか終わりが見えてこない。
(何これ、どうやって解くんだろう...)
特に数学は駄目さが際立っていた。
どこから何をどうすればいいのか分からないのだ。
考えても仕方ないので、授業中の答え合わせにかけることにした。
...夜、桜はまだ散っていなかった。
「弥生...?」
「...ん?ああ、葉月」
どうやら弥生はうたた寝してしまっていたようだ。
「ここで寝ちゃうと風邪ひくよ?」
「それもそうだね」
弥生はふあ、と欠伸を噛み殺して、私の手をじっと見つめる。
「それって、昨日の桜?」
「うん、そうだよ」
「すごく綺麗...」
あれから更に何枚か花びらを掴めたので、それを合わせて桜の形にしてみたのだ。
「この大きさだと弥生がいつも読んでる本に挟めるかなって思ったんだけど...変だった?」
「自分じゃ作れないし、世界でたった一つのものだし...ありがとう。大切にする」
喜んでもらえてよかったと安心していると、いちご大福が差し出される。
「取り敢えず...食べよう?」
「うん!」
私は持ってきた飲み物を淹れて、弥生のものとお揃いにした栞を眺める。
「葉月のは三日月なんだね」
「うん。出来はいまひとつなんだけど...」
「そっちも綺麗だと思うよ」
「ありがとう...」
褒められなれていないからか、なんだか少し照れくさい。
私も使おうと思いながら、そっと一口紅茶を飲む。
(次の授業日までに頑張ってレポート終わらせないと...)
「少し冷えるね。...これかけといて」
「わっ...え、ブランケット?」
「そう。家から持ってきた」
弥生の心遣いが嬉しくて、私の心も温まっていくような気がする。
「ありがとう」
ブランケットを羽織ながら、そっと見上げる。
「今日も星、綺麗だね」
「そうだね」
吸いこまれそうなくらい綺麗な空に向かって手を伸ばす。
そのとき、偶然花びらをまた一枚掴んでしまった。
(あとは乾かして、加工して...)
その間にレポートを二枚ほど仕上げる。
そうこうしているうちに、ようやくそれは完成した。
「できた...」
花びらの水分をとって、それをそっと貼りつけただけの簡易的なものではあるけれど、これなら弥生に普段使ってもらえるかもしれない。
(...少しでもレポートをやっておかないと)
紙の束を見て、私はため息をつく。
早めに終わらせておかないと、これを溜めると私はきっと嫌になってしまう。
少しずつ手をつけていくのだけれど、なかなか終わりが見えてこない。
(何これ、どうやって解くんだろう...)
特に数学は駄目さが際立っていた。
どこから何をどうすればいいのか分からないのだ。
考えても仕方ないので、授業中の答え合わせにかけることにした。
...夜、桜はまだ散っていなかった。
「弥生...?」
「...ん?ああ、葉月」
どうやら弥生はうたた寝してしまっていたようだ。
「ここで寝ちゃうと風邪ひくよ?」
「それもそうだね」
弥生はふあ、と欠伸を噛み殺して、私の手をじっと見つめる。
「それって、昨日の桜?」
「うん、そうだよ」
「すごく綺麗...」
あれから更に何枚か花びらを掴めたので、それを合わせて桜の形にしてみたのだ。
「この大きさだと弥生がいつも読んでる本に挟めるかなって思ったんだけど...変だった?」
「自分じゃ作れないし、世界でたった一つのものだし...ありがとう。大切にする」
喜んでもらえてよかったと安心していると、いちご大福が差し出される。
「取り敢えず...食べよう?」
「うん!」
私は持ってきた飲み物を淹れて、弥生のものとお揃いにした栞を眺める。
「葉月のは三日月なんだね」
「うん。出来はいまひとつなんだけど...」
「そっちも綺麗だと思うよ」
「ありがとう...」
褒められなれていないからか、なんだか少し照れくさい。
私も使おうと思いながら、そっと一口紅茶を飲む。
(次の授業日までに頑張ってレポート終わらせないと...)
「少し冷えるね。...これかけといて」
「わっ...え、ブランケット?」
「そう。家から持ってきた」
弥生の心遣いが嬉しくて、私の心も温まっていくような気がする。
「ありがとう」
ブランケットを羽織ながら、そっと見上げる。
「今日も星、綺麗だね」
「そうだね」
吸いこまれそうなくらい綺麗な空に向かって手を伸ばす。
そのとき、偶然花びらをまた一枚掴んでしまった。
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