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本篇・1年目後期
キーボードに願いを。弥生side
「ふう...」
夜風が頬をたたく頃、私は少しだけ憂鬱だった。
総合で書いていたものができあがったのだけれど、それをパソコン入力もしなければならないからだ。
「弥生?大丈夫?」
葉月は心配そうに私の顔をのぞきこむ。
「ごめん、大丈夫だから」
「そっか。...今夜はちょっと寒いね」
「そうだね」
お泊まり会、本当に楽しかった。
葉月もまたやろうと言ってくれて、楽しんでくれたのだということが伝わってきた。
(本当によかった)
「葉月はパソコン得意?」
「人並み、かな...」
「そうなんだ...。実は、パソコン入力しないといけないものがあって、それをやらなきゃいけないのがちょっと嫌なんだ」
「...作文?」
私が頷くと、葉月は苦笑しながら言った。
「私は作文も苦手だったからな...。なかなか大変だね」
「私も作文は嫌い。レポートじゃなかったらやってなかったよ」
二人でそっと月を見ながら、いちご大福を一口食べる。
いつもより、少しだけ苦いような気がした。
「...」
日曜日、USBメモリーのなかに少しだけ嘘を混ぜた将来への作文を打ちこんでいく。
文章を少しずつ変えながら、なんとか形にしていく。
「次授業じゃない?」
「本当だ...。ありがとうございます」
一礼して外に出る。
体育をするときも、少しだけ指が痛む。
「弥生?いくよ?」
「あ、うん...」
羽根が飛んでくるのを打ち返すけれど、いつもよりぎこちなくなってしまう。
「ごめん。私どうしちゃったんだろう...」
「大丈夫!もう一回やろう?」
試合にはなんとか負けなかったものの、心がもやもやとする終わりになってしまった。
(パソコン入力ってこんなに指が疲れるものなんだ...)
その後は授業が入っていなかったので、またパソコンを打つ。
家でも少しずつ打っているのだけれど、このままでは締め切りまでに間に合わなくなってしまう...つまり、来年度も受講しなければならなくなるのだ。
(これがなければ普通に楽しかったのに...)
そんなことを思いながら、キーボードをたたく手を止められなかった。
夜風が頬をたたく頃、私は少しだけ憂鬱だった。
総合で書いていたものができあがったのだけれど、それをパソコン入力もしなければならないからだ。
「弥生?大丈夫?」
葉月は心配そうに私の顔をのぞきこむ。
「ごめん、大丈夫だから」
「そっか。...今夜はちょっと寒いね」
「そうだね」
お泊まり会、本当に楽しかった。
葉月もまたやろうと言ってくれて、楽しんでくれたのだということが伝わってきた。
(本当によかった)
「葉月はパソコン得意?」
「人並み、かな...」
「そうなんだ...。実は、パソコン入力しないといけないものがあって、それをやらなきゃいけないのがちょっと嫌なんだ」
「...作文?」
私が頷くと、葉月は苦笑しながら言った。
「私は作文も苦手だったからな...。なかなか大変だね」
「私も作文は嫌い。レポートじゃなかったらやってなかったよ」
二人でそっと月を見ながら、いちご大福を一口食べる。
いつもより、少しだけ苦いような気がした。
「...」
日曜日、USBメモリーのなかに少しだけ嘘を混ぜた将来への作文を打ちこんでいく。
文章を少しずつ変えながら、なんとか形にしていく。
「次授業じゃない?」
「本当だ...。ありがとうございます」
一礼して外に出る。
体育をするときも、少しだけ指が痛む。
「弥生?いくよ?」
「あ、うん...」
羽根が飛んでくるのを打ち返すけれど、いつもよりぎこちなくなってしまう。
「ごめん。私どうしちゃったんだろう...」
「大丈夫!もう一回やろう?」
試合にはなんとか負けなかったものの、心がもやもやとする終わりになってしまった。
(パソコン入力ってこんなに指が疲れるものなんだ...)
その後は授業が入っていなかったので、またパソコンを打つ。
家でも少しずつ打っているのだけれど、このままでは締め切りまでに間に合わなくなってしまう...つまり、来年度も受講しなければならなくなるのだ。
(これがなければ普通に楽しかったのに...)
そんなことを思いながら、キーボードをたたく手を止められなかった。
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