満天の星空に願いを。

黒蝶

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本篇・1年目後期

『休日』に願いを。弥生side

テスト終わり、一週学校は休みになった。
「こうして買い物にきたのもなんだか久しぶりな気がする」
「そうだね!」
隣では、顔色がいい葉月が楽しそうにしている。
(今日は体調もよさそう...)
無理をしてきたわけではなさそうで、本当に安心した。
「ひとまず、服でも見に行ってみる?...お互いの服をコーディネートしてみるとか」
「楽しそう!やってみたい...!」
格安で品質もいい服屋に行ってみると、偶然セールをしていた。
「お洋服も、セールってあるんだね...」
時々出るお嬢様発言に驚かされながらも、それを不快に思ったことは一度もない。
「あるよ。それじゃあ早速、行ってみようか」
「うん!」
生まれてこのかた、こういった体験をするのは今日が初めてだ。
「それじゃあ、選んだらここにもう一回集合。時間は...店内の時計で三十分まででどうかな?」
「そうしよう!」
そうして、一度分かれる。
(葉月にはパステルカラーが似合ってるけど、なんだかピンクを着てほしい気分)
姫系コーデを作ることにして、葉月が好んで着られそうなアイテムを選んでいく。
無事完成した頃には、時間は丁度くらいだった。
「葉月」
「弥生、できたよ」
葉月が手に持っていたのは、私が葉月に選んだブラウスと色違いのもので...いつも着ている黒だった。
「すごい偶然だね。...折角選んでもらったんだし、今日このまま着られるようにタグも切ってもらおうかな」
「私も買う。...上だけだけど、色違いコーデだね!」
そう言われると、なんだかわくわくしてきた。
(多分私がスカートを履かないから、こうしてズボンにしてくれたんだろうな)
結局二人とも買って、軽くつまめるものを食べて...。
「この時間ってこんなに混むんだね」
「...ご飯はもう少し後にしようか」
二人で頷きあい、これからどうやって時間を潰そうかという話になる。
「葉月が行きたいところに行こう」
しばらく考える声がした後、遠慮がちにこそこそっと囁かれた。
「弥生、私...ゲームセンターに行ってみたいんだ。駄目かな?」
ゲームセンター...きっと葉月には無縁の場所だったのだろう。
「いいよ。それじゃあそうしよう」
「ありがとう」
二人でただひたすらに真っ直ぐ進む。
こうして一緒にいられることがすごく嬉しくて、私はすっかりらしくもなくうかれていた。
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