満天の星空に願いを。

黒蝶

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本篇・1年目後期

ホームルームに願いを。葉月side

「そういえば、校長先生なんていたんだね」
「私も初めて知ったよ...」
教室に辿り着いたけれど、まだ他の人たちはきていなかった。
「どうしたんだろう...」
「待っていたらくるんじゃないかな」
そんな話をしながら待っていると、二人の生徒と先生が現れた。
...残りの二人はきていないらしい。
スクーリングも水曜日にきているのか、入学式以降全く会っていない。
(少し寂しいような気もするな...)
男性とはいえ、私と同じ一から授業を受ける人たちだ。
気になって仕方がない。
「それじゃあまずは、ホームの掃除をします」
学校で掃除道具を持つなんて、どのくらいぶりなのだろう。
『先生、あの子またサボってる』
中学生の頃そう言われて、それから学校へ行くのもやめた。
行っても嫌な思いしかしないから、諦めた。
「葉月、そっちをお願い」
「うん!」
こんなふうに楽しい気分で人と掃除をするのはいつ以来だろう。
二人で楽しく話しながら、一気に作業を進めていく。
「もう終わりでいいかな...お疲れさま。席についてください」
二人で顔を見合せ笑いあう。
こんな時間もすごく楽しい。
楽しくて仕方がない。
「それでは、配布物を回します」
色んな思いが溢れてくる。
初めてここにきたとき、ちゃんと通い続けられるかどうか不安だった。
入学式の後授業を受けて、大丈夫そうだなと思った。
体育では、弥生と楽しくバドミントンができた。
休んでしまったときも、先生たちが全力でフォローしてくれた。
レポートは毎週ぎりぎりになりながらなんとか終わらせた。
研修旅行に行ったり、楽しいことも沢山あった。
「今日でこのホームは解散になります」
解散...?
「前期の人たちと一緒の教室になりますが、朝のホームルームもなくなります」
大人数になる...?
前期の人たちというのは三十人近くいるはずだ。
(その人たちと一緒...)
途端に恐怖と不安が押し寄せてくる。
そんな大人数、とても無理だ。
「みんなにはなんとか卒業してほしいと思っています。取り敢えず、半年間お疲れさまでした」
そんななか、ホームルームは終了した。
...後期が終わったのだ。
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