満天の星空に願いを。

黒蝶

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本篇・1年目前期

久しぶりのゲームセンター、少しだけストレス発散できた。

記録
『病院で血液検査をした。
結果がいまひとつで、薬を減らして様子を見ようということになった。
薬で負担がかかって、内蔵が少しやられているらしい。
...そのままやられてくれないかな、なんて考えてしまう私は、駄目な子なのかもしれない。
弥生に返事をかえしたいけど、やっぱり指が止まってしまう。
...ごめんなさい』

この日、私は久しぶりにゲームセンターにきていた。
(なんだか久しぶりなような気もするな)
「...」
無言でリズムゲームの機械に向かう。
なんだか気分がすっきりしないときや、小説の筆がなかなか進まないときはいつもこうしている。
(...こんな感じ、かな)
なんとか上手くいって、ほぼ完璧にできて...ああよかったなと少しだけ安心した。
やっぱり腕が鈍っていたけれど、楽しむことができた。
その後はクレーンゲームでぬいぐるみをとってみたり、ガンゲームで敵を撃ちまくったり...。そうこうしているうちに、少しだけ人通りが多くなる。
人間観察をしていると、物語の続きを書きたくなってきた。
(今ならできるかもしれない)
無我夢中でペンを進ませて、どんどんメモが埋め尽くされていく。
「で、できた...」
思わずそう呟いてしまうほど、ここ最近のなかでは一番筆が進んだ。
けれど、本当にこれでいいのか分からなくなる。
アイスティーを飲みながら、メモ用紙に目をとおす。
(ここの辻褄が合わなくなってしまう...。けど、こっちがなくなったらそれもそれか)
気づいたときには空が茜色に染まっていて、いつもの場所へと向かった。
「葉月...」
やっぱり返事はきていなくて、大木の下にもいなくて...。
会いたくないといえば嘘になるけれど、会いたいと強引に告げるのはよくないことを知っている。
学校はあと一週間休みで、それが明ければすぐテストだ。
(今回は一日で終わりだし...頑張らないと)
前半戦に二教科とも固まっていて、本当によかったと思った。
ふわふわのくまのぬいぐるみを撫でながら、続きを綴っていく。
だんだんと暗くなっていく空に、私の心もこんな色になっているのだろうと感じる。
少しずつ雲行きが怪しくなってきていたけれど、そのままその場に留まる。
どしゃ降りのなか、ひたすらペンを走らせ続けた。
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