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日常篇
私の1日
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私の生活は周りの人が驚くほど不規則だ。
「...まずい、もう行かないと」
あれから数日、木葉の姿を見ていない。
ただ、今日は仕事に没頭してなんとか忘れられそうだ。
「野崎さん、おはよう」
「おはようございます。あの、原稿はあれで大丈夫でしたか...?」
私の仕事は小説家...の、端くれ。
人と関わっていくのは得意じゃないし、病弱な体で働ける場所も少なくて...自分がやりたいことをやることにしたのだ。
「えっと、不思議な表現は多いけど、僕は個人的にとてもいいと思う。
このままいきましょう」
「ありがとうございます...!」
私には、学生時代の思い出なんていうものはない。
普通の人が当たり前のように過ごす毎日が、私にとってはとてもきらきらしたものに写る。
「今回も原稿を預からせてもらうね」
「はい」
こうして週に何回かだけ外に出て、あとは独りご飯を食べたりまったりと過ごすだけだ。
私を担当してくれている渡瀬さんはおっとりとした人で、意見が合うのもあってとてもやりやすい。
(...連絡してみようかな)
時々こっちから木葉に連絡しないと、怒ってると誤解されているときがある。
今回もそうかもしれない。
あんなに優しい人を怒れるはずなんかないのに、どうしていつもそう考えてしまうんだろう。
...私がそう考えさせてしまっているのだろうか。
そんなことを思っていると、何故か電話がかかってきた。
「...ごめんなさい、起こしちゃった?」
『ううん、もう起きてた。七海、今日は仕事じゃなかったの?』
「もう終わらせてきたよ」
『じゃあ...テレビ電話にしてもいい?』
可愛いお願いだな...なんて思いつつ、画面を切り替える。
『今日も可愛いね』
「そ、そんなことないよ...」
周りからバカップルだと思われるくらいの会話をして、気づいたときには空が茜色に染まっていた。
『ごめん、もう行かないと』
「分かった。それじゃあまた後でね」
『え、後でって、』
「今夜は会いたいな。...木葉が嫌じゃないなら、夜食を作って待ってる」
『いいの?楽しみだな...』
「今度こそ、また後で」
電話を切るのはいつも同時。
そうすると寂しくないからと、ふたりで決めたことだ。
「...何を作ろうかな」
木葉には特に好き嫌いがない。
強いていうなら、和食より洋食の方が箸が進んでいるような気がする。
(夜中にがっつりっていうのはあんまりよくないよね...)
バランスを考えて、とにかく作って...。
そうして午前0時を楽しみに、買ったばかりの本を読んで待つのが私のルーティーンのようになっている。
「こんばんは、七海」
「木葉...こんばんは」
ひとりよりふたり、これからもそういう時間が増えていくのが楽しみだ。
「...まずい、もう行かないと」
あれから数日、木葉の姿を見ていない。
ただ、今日は仕事に没頭してなんとか忘れられそうだ。
「野崎さん、おはよう」
「おはようございます。あの、原稿はあれで大丈夫でしたか...?」
私の仕事は小説家...の、端くれ。
人と関わっていくのは得意じゃないし、病弱な体で働ける場所も少なくて...自分がやりたいことをやることにしたのだ。
「えっと、不思議な表現は多いけど、僕は個人的にとてもいいと思う。
このままいきましょう」
「ありがとうございます...!」
私には、学生時代の思い出なんていうものはない。
普通の人が当たり前のように過ごす毎日が、私にとってはとてもきらきらしたものに写る。
「今回も原稿を預からせてもらうね」
「はい」
こうして週に何回かだけ外に出て、あとは独りご飯を食べたりまったりと過ごすだけだ。
私を担当してくれている渡瀬さんはおっとりとした人で、意見が合うのもあってとてもやりやすい。
(...連絡してみようかな)
時々こっちから木葉に連絡しないと、怒ってると誤解されているときがある。
今回もそうかもしれない。
あんなに優しい人を怒れるはずなんかないのに、どうしていつもそう考えてしまうんだろう。
...私がそう考えさせてしまっているのだろうか。
そんなことを思っていると、何故か電話がかかってきた。
「...ごめんなさい、起こしちゃった?」
『ううん、もう起きてた。七海、今日は仕事じゃなかったの?』
「もう終わらせてきたよ」
『じゃあ...テレビ電話にしてもいい?』
可愛いお願いだな...なんて思いつつ、画面を切り替える。
『今日も可愛いね』
「そ、そんなことないよ...」
周りからバカップルだと思われるくらいの会話をして、気づいたときには空が茜色に染まっていた。
『ごめん、もう行かないと』
「分かった。それじゃあまた後でね」
『え、後でって、』
「今夜は会いたいな。...木葉が嫌じゃないなら、夜食を作って待ってる」
『いいの?楽しみだな...』
「今度こそ、また後で」
電話を切るのはいつも同時。
そうすると寂しくないからと、ふたりで決めたことだ。
「...何を作ろうかな」
木葉には特に好き嫌いがない。
強いていうなら、和食より洋食の方が箸が進んでいるような気がする。
(夜中にがっつりっていうのはあんまりよくないよね...)
バランスを考えて、とにかく作って...。
そうして午前0時を楽しみに、買ったばかりの本を読んで待つのが私のルーティーンのようになっている。
「こんばんは、七海」
「木葉...こんばんは」
ひとりよりふたり、これからもそういう時間が増えていくのが楽しみだ。
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