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日常篇
おやつどき、伝えられたお礼
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「七海?」
そんな言葉がすぐ近くで聞こえて椅子から転げ落ちそうになる。
何がどうなっているのか顔を声がした方に向けると、にこりと笑う木葉が立っていた。
「いつの間にここに...」
「はじめはちゃんとインターホンを鳴らしたんだよ?でも誰も出てくる気配がないし、七海の気配はするのに動いてないし...。
もしかしたら、具合が悪くなったのかもしれないなって思って鍵を開けたんだ」
「ごめん、集中してて全然気づかなかった」
時間を気にしながら作業していたはずなのに、時計に目をやるとお昼をまわっていた。
着替えはもう済ませていたのでよかったものの、持っていくものの準備がまだ終わっていない。
「すぐ準備するからちょっとだけ待ってて」
「大丈夫、まだまだ時間はあるし...その間に僕も休ませてもらおうかな」
木葉は日光があまり得意ではないからか、ソファーに横にならせてほしいと頼まれる。
休んでもらおうとしばらく頭を撫でていると、彼はそのまま眠ってしまった。
(もうしばらく寝かせてあげよう)
「どれだけ辛いのか、全部を理解できなくてごめん」
頬に口づけて、そっとその場を離れる。
準備ができたら木葉が行きたい場所へふたりで向かおう、そう楽しみに思いながら準備をすすめた。
「ん...ごめん、どのくらい経った!?」
「15分くらいだと思う。もしかして何か時間指定がある場所?」
「そうだと言えばそうなんだけど...今から行けば間に合いそう」
「それならよかった」
どんなところに行くの、とは訊かずに手を繋いで歩いていく。
手を引かれた先にあるのはいつだって素敵な場所だ。
なので大抵の場合はそうして楽しみにしておくことにしている。
「この辺りにいるはずなんだけど...」
「いるはずって、誰が?」
「それはね、」
しばらく歩いていると、見覚えのある少女が立っているのが目にはいる。
「あなたはこの前の...」
「...あ、あの」
小鳥のように可憐な声に金木犀のように輝く瞳、風に揺れるプラチナブロンドの髪...。
(お人形さんみたい。それより、昨日とは少し雰囲気が違うような...)
「あの、」
「ごめん、あまりに綺麗だったから見とれちゃった」
「...そんなこと、ないです」
日本語が片言なのは、ハーフだからなのかもしれない。
「傘、返しにきてくれてありがとう」
「い、いえ...」
「名前を教えてもらえるかな?」
少女は慌てた様子でぼそぼそと小さく呟いた。
「...です」
「え?」
「シェリ...です」
「綺麗な名前だね」
「ありがとう、ございます」
シェリさんは照れた様子で私をじっと見つめる。
ふたりして黙っていると、木葉が声をかけてくれた。
「ねえ、ふたりとも。折角だし、このまま一緒に行動するのはどうかな?」
そんな言葉がすぐ近くで聞こえて椅子から転げ落ちそうになる。
何がどうなっているのか顔を声がした方に向けると、にこりと笑う木葉が立っていた。
「いつの間にここに...」
「はじめはちゃんとインターホンを鳴らしたんだよ?でも誰も出てくる気配がないし、七海の気配はするのに動いてないし...。
もしかしたら、具合が悪くなったのかもしれないなって思って鍵を開けたんだ」
「ごめん、集中してて全然気づかなかった」
時間を気にしながら作業していたはずなのに、時計に目をやるとお昼をまわっていた。
着替えはもう済ませていたのでよかったものの、持っていくものの準備がまだ終わっていない。
「すぐ準備するからちょっとだけ待ってて」
「大丈夫、まだまだ時間はあるし...その間に僕も休ませてもらおうかな」
木葉は日光があまり得意ではないからか、ソファーに横にならせてほしいと頼まれる。
休んでもらおうとしばらく頭を撫でていると、彼はそのまま眠ってしまった。
(もうしばらく寝かせてあげよう)
「どれだけ辛いのか、全部を理解できなくてごめん」
頬に口づけて、そっとその場を離れる。
準備ができたら木葉が行きたい場所へふたりで向かおう、そう楽しみに思いながら準備をすすめた。
「ん...ごめん、どのくらい経った!?」
「15分くらいだと思う。もしかして何か時間指定がある場所?」
「そうだと言えばそうなんだけど...今から行けば間に合いそう」
「それならよかった」
どんなところに行くの、とは訊かずに手を繋いで歩いていく。
手を引かれた先にあるのはいつだって素敵な場所だ。
なので大抵の場合はそうして楽しみにしておくことにしている。
「この辺りにいるはずなんだけど...」
「いるはずって、誰が?」
「それはね、」
しばらく歩いていると、見覚えのある少女が立っているのが目にはいる。
「あなたはこの前の...」
「...あ、あの」
小鳥のように可憐な声に金木犀のように輝く瞳、風に揺れるプラチナブロンドの髪...。
(お人形さんみたい。それより、昨日とは少し雰囲気が違うような...)
「あの、」
「ごめん、あまりに綺麗だったから見とれちゃった」
「...そんなこと、ないです」
日本語が片言なのは、ハーフだからなのかもしれない。
「傘、返しにきてくれてありがとう」
「い、いえ...」
「名前を教えてもらえるかな?」
少女は慌てた様子でぼそぼそと小さく呟いた。
「...です」
「え?」
「シェリ...です」
「綺麗な名前だね」
「ありがとう、ございます」
シェリさんは照れた様子で私をじっと見つめる。
ふたりして黙っていると、木葉が声をかけてくれた。
「ねえ、ふたりとも。折角だし、このまま一緒に行動するのはどうかな?」
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