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5章
ヴァース山脈の洞窟へ
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次の日の朝。
「ん~……。絶好のお出かけ日和ですね」
お出かけの準備が整った私は、そんな事を呟きながらお屋敷の前で軽く背伸びです。まぁ、西の山脈が今どんな天候なのかは解りませんけれども。
昨夜の内に西の山脈に用事が出来た事をシャウラ母様達に伝え、ミズファ母様とのお出かけを許可して頂きました。普段でしたら、じゃあ皆で行きましょうと言う流れになる所ではあるのですけれど。今回はそうも行かないのです。
ついて行くと言っていたクリスティアさんはヤヨイさんと同じくお仕事がありますし、シャウラ母様は天空城で魔族化粧を使用した為に暫くは戦えません。エイルさんも立場上忙しい身となってしまっておりますので、私達に同行出来なくて申し訳なさそうにしておりました。
元氷姫のメイニーさんと強大な魔力を保有するエルノーラさんも戦えなくは無いのですけれど、二人を危険な目に合わせるなど私が許しません。とは言えエルノーラさんは日々魔力が上昇していますので、内に秘める力に飲まれない様にいずれ戦い方を学ぶべきではありますけれども。
恐ろしい事に、エルノーラさんは天空城で私達に使って見せた防衛技能を今でも使えると言うのです。エルノーラさんは本気の半分程度しか能力を使っていなかったと言っていましたので、もしそんな強大な力を暴発させでもしたら……。そうならない様に、少しずつ実戦を積んでいかないといけません。
「ご主人様~おめかし終わりました」
空を見上げながらお屋敷の前で待機しておりますと。購入したばかりのドレスに身を包んだクリムさんがお屋敷からお見えになりました。何処かのお姫様みたいでとても綺麗なのです。少し癖毛っぽい茶色の髪にも髪飾りが飾られていて、今から支配層のパーティーに出席してもおかしくないお姿です。
そんなクリムさんに、私は満面の笑みでこう言いました。
「クリムさん昨夜にお出かけすると言いましたけれど、場所は洞窟ですからね」
「え!?」
えってなんですか、えって……。
「既に昨夜に言ってありますのに……」
「途中からうたた寝してしまいましたので、その時に聞き漏らしたかもしれません~」
えへへーと笑うクリムさん。すぐ眠くなるのは私のせいでもありますので、強くは言えませんね。
そんなクリムさんが昨夜にお出かけに同行したいと言っておりましたので、特に断る理由が無い私は是非お願いしますと彼女に言ったのですけれど。その後、目を離している内に眠ってしまっていた様です。
「まぁ、ドレスを汚さない様に戦えば大丈夫でしょう。何でしたら私の後ろで見ていても構いませんし」
「それではご主人様に面目が立ちません~。私も戦います」
「折角買ったばかりのドレスなのですから、無理はしないでくださいね」
「はい~」
お気に入りのドレスを着て大変ご満悦のクリムさん。朝からとても目立ちますので、道行く学生さんがクリムさんの姿に目を奪われております。
「ミズキ、クリムちゃんお待たせです! あとおはようです!」
お屋敷の前でクリムさんとお話しておりますと、ミズファ母様が少し遅れて転移して参りました。母様も本来はお仕事がある筈なのですけれど、プリシラ母様が渋々と昨夜にお出かけ許可を出して下さったようです。要はミズファ母様が同行する分、クリスティアさん達が働かないといけないという訳ですね……。
「お早うございますミズファ様~」
「お早うございます、ミズファ母様。数分程度ですから、全然待っておりませんよ」
「うん、じゃあ早速行きましょう。先ずはミズキが目覚めた封印の森にGOです!」
「はい、では転移しますね。いでよ水鏡に映せし境界よ!」
出現した水鏡の中に石碑が建ち並ぶ森が映し出されました。意気揚々とミズファ母様が鏡の中へと入って行き、クリムさんと私も後に続きます。
「わー何ですかここ~」
「おー確かに石碑が森をぐるーっと取り囲んでるみたいですねー」
外周を囲うように沢山の石碑が立ち並ぶ不思議な森を、お二人が興味津々と見回しています。
「クリムさん、ここは封印の森と呼ばれる場所ですよ。この森には針の獣と言う強力な魔物が封印されています」
「確かに何か変なのが森に居るって解ります~」
「その針の獣を封印する為に殆どの魔消石を消費してしまったとクラウスさんが言っておりました」
「あーその魔物、永遠と分裂するらしいですね。つまり、森の中は相当ヤバイ事になってる筈です。そこから出てくるなんて流石はミズキ達です!」
当初は針の獣に増え続ける性質があるなんて知りませんでしたけれど、定期的に分裂して個体が増える危険な魔物だと昨夜クラウスさんが教えて下さいました。ヤヨイさんやクラウスさんが生まれるよりもずっと前に封印された魔物との事です。
「この森から脱出できたのはシャウラ母様とエイルさんのお力による物です。私は殆ど力を出せませんでしたから。それよりもミズファ母様、アレをお願いしますね」
「うん、じゃあサクっと行きますね。全てを見通す神の目!」
ミズファ母様は石碑を基にして、ヴァース山脈方面にあるらしい魔消石の在りかを見通しています。対象物を認識さえしていれば、目的の物が何処にあるか解る訳ですね。この辺りは私の水鏡の性質に似ています。
「ここから徒歩で半月位はかかる場所にある山の中腹。そこに洞窟があります。で、中を視ていくと掘って出来た通路があって、その途中の壁の奥に埋まってるみたいです。運悪く見逃してた感じですかね」
「採掘出来るかどうかは運も絡みますものね」
「その通路の周囲は魔物が一切居ないです。これは魔消石が埋まってるせいで近寄れないからでしょう。掘ってる時に気づかなかったんですかねー……」
「んー……きっと優秀な護衛が居たのかもしれませんね」
一先ず魔消石が見つかった様ですので、あとは取りに行くだけですね。私達親子が揃えばこの世に隠された財宝なんかも見つけられそうです。ただし、何らかの痕跡か関連する物が必要になりますけれど……。
「じゃあ次はミズキお願いしますね!」
「はい、では改めて」
私も石碑を媒介にして、ヴァース山脈にある洞窟を水鏡に映し出しました。暫く誰も出入りしていないのが見ただけで解ります。
水鏡を通って転移しますと、洞窟の周囲に朽ちた建物や滑車、そして洞窟内に続く壊れた線路等があります。
「この洞窟は大分長い間、使用されていないようですね」
「まー時が経つにつれて、魔物に押し負けたりする事もあったでしょうからね。それにこの場所、結構山の上にありますし、行き来し辛いってのも理由にあるかもしれないです」
「何か寂れた感じで悲しいです~」
クリムさんが朽ちた建物に歩み寄りつつ残念そうな表情です。見た所、魔物に襲われた状態のまま朽ちた様ですね。
最後まで諦めずに抵抗した結果、この採掘場を断念してしまったのでしょう。いくら希少性の高い石が埋まっていると言っても、その石を得る代わりに命を落としては意味がありませんものね。
「まぁ、取りあえず。早速洞窟に入りましょうかねー」
「はい、ミズファ母様」
「あ、待ってください~」
既に洞窟の内部構造が解っているミズファ母様が迷いなく洞窟に入っていきますので、後ろについて行く私。入り口から少し歩いただけで辺りが真っ暗です。
「ライトウィスプ」
ミズファ母様が無詠唱で明かりの魔法を展開しました。直ぐに周囲が明るく照らし出されます。
「あれ……人の骨でしょうか」
掘り進まれた道の途中、人の骨らしき物が所々にありました。
「見た感じ、そこまで昔の人の骨って訳でもなさそうですねー。盗掘とかじゃないですかね」
「危険な場所だと解っていたでしょうに……」
「まーお金は誰しも欲しい物ですからね」
「ご主人様、ミズファ様変なのが近くに居ます~」
クリムさんが何か察知した所で、私も通路の先から何かが近づいて来ているのが解りました。
「早速魔物のお出ましですか」
「僕が視たのは岩の魔物とスライムみたいなのですね。後、太った悪魔みたいなのが棍棒持って歩いてました」
「何か強そうですね~」
「お話を聞く限りでは、ですね」
私にとって、この洞窟は危険な場所などと言う認識は一切ありません。ミズファ母様も欠伸をしてリラックスです。程無くして通路の先から姿を現したのは、ミズファ母様が仰っていた岩の魔物でした。近づくにつれて、地響きが起きている程度には巨体です。
「何か、岩と岩を繋ぐ関節部分がどうなっているのか良く解らない魔物ですね……」
「これはあれですね、ゴーレムってやつです」
「ゴーレム、ですか?」
「まぁ、多分きっとそんな感じです!」
「そうですか……まぁ、いいですけれど。水の剣よ、眼前の敵を切り刻みなさい!」
歩いて来ているゴーレムに向けて水の剣を三本飛ばしました。すると、まるでケーキをカットしたかのように、あっさりと分割されていくゴーレムと呼ばれる何か。
「解ってはいましたけど超弱いですねー……」
「針の獣の方が数段厄介ですね」
「凄いですご主人様、あっさり魔物を倒しました~」
動きがとても鈍重ですし、全くもって何しに出て来たのか解らない木偶の坊でした……。この程度では肩慣らしにもなりませんので、棍棒を持つ魔物とやらに期待しておきましょう。
「ん~……。絶好のお出かけ日和ですね」
お出かけの準備が整った私は、そんな事を呟きながらお屋敷の前で軽く背伸びです。まぁ、西の山脈が今どんな天候なのかは解りませんけれども。
昨夜の内に西の山脈に用事が出来た事をシャウラ母様達に伝え、ミズファ母様とのお出かけを許可して頂きました。普段でしたら、じゃあ皆で行きましょうと言う流れになる所ではあるのですけれど。今回はそうも行かないのです。
ついて行くと言っていたクリスティアさんはヤヨイさんと同じくお仕事がありますし、シャウラ母様は天空城で魔族化粧を使用した為に暫くは戦えません。エイルさんも立場上忙しい身となってしまっておりますので、私達に同行出来なくて申し訳なさそうにしておりました。
元氷姫のメイニーさんと強大な魔力を保有するエルノーラさんも戦えなくは無いのですけれど、二人を危険な目に合わせるなど私が許しません。とは言えエルノーラさんは日々魔力が上昇していますので、内に秘める力に飲まれない様にいずれ戦い方を学ぶべきではありますけれども。
恐ろしい事に、エルノーラさんは天空城で私達に使って見せた防衛技能を今でも使えると言うのです。エルノーラさんは本気の半分程度しか能力を使っていなかったと言っていましたので、もしそんな強大な力を暴発させでもしたら……。そうならない様に、少しずつ実戦を積んでいかないといけません。
「ご主人様~おめかし終わりました」
空を見上げながらお屋敷の前で待機しておりますと。購入したばかりのドレスに身を包んだクリムさんがお屋敷からお見えになりました。何処かのお姫様みたいでとても綺麗なのです。少し癖毛っぽい茶色の髪にも髪飾りが飾られていて、今から支配層のパーティーに出席してもおかしくないお姿です。
そんなクリムさんに、私は満面の笑みでこう言いました。
「クリムさん昨夜にお出かけすると言いましたけれど、場所は洞窟ですからね」
「え!?」
えってなんですか、えって……。
「既に昨夜に言ってありますのに……」
「途中からうたた寝してしまいましたので、その時に聞き漏らしたかもしれません~」
えへへーと笑うクリムさん。すぐ眠くなるのは私のせいでもありますので、強くは言えませんね。
そんなクリムさんが昨夜にお出かけに同行したいと言っておりましたので、特に断る理由が無い私は是非お願いしますと彼女に言ったのですけれど。その後、目を離している内に眠ってしまっていた様です。
「まぁ、ドレスを汚さない様に戦えば大丈夫でしょう。何でしたら私の後ろで見ていても構いませんし」
「それではご主人様に面目が立ちません~。私も戦います」
「折角買ったばかりのドレスなのですから、無理はしないでくださいね」
「はい~」
お気に入りのドレスを着て大変ご満悦のクリムさん。朝からとても目立ちますので、道行く学生さんがクリムさんの姿に目を奪われております。
「ミズキ、クリムちゃんお待たせです! あとおはようです!」
お屋敷の前でクリムさんとお話しておりますと、ミズファ母様が少し遅れて転移して参りました。母様も本来はお仕事がある筈なのですけれど、プリシラ母様が渋々と昨夜にお出かけ許可を出して下さったようです。要はミズファ母様が同行する分、クリスティアさん達が働かないといけないという訳ですね……。
「お早うございますミズファ様~」
「お早うございます、ミズファ母様。数分程度ですから、全然待っておりませんよ」
「うん、じゃあ早速行きましょう。先ずはミズキが目覚めた封印の森にGOです!」
「はい、では転移しますね。いでよ水鏡に映せし境界よ!」
出現した水鏡の中に石碑が建ち並ぶ森が映し出されました。意気揚々とミズファ母様が鏡の中へと入って行き、クリムさんと私も後に続きます。
「わー何ですかここ~」
「おー確かに石碑が森をぐるーっと取り囲んでるみたいですねー」
外周を囲うように沢山の石碑が立ち並ぶ不思議な森を、お二人が興味津々と見回しています。
「クリムさん、ここは封印の森と呼ばれる場所ですよ。この森には針の獣と言う強力な魔物が封印されています」
「確かに何か変なのが森に居るって解ります~」
「その針の獣を封印する為に殆どの魔消石を消費してしまったとクラウスさんが言っておりました」
「あーその魔物、永遠と分裂するらしいですね。つまり、森の中は相当ヤバイ事になってる筈です。そこから出てくるなんて流石はミズキ達です!」
当初は針の獣に増え続ける性質があるなんて知りませんでしたけれど、定期的に分裂して個体が増える危険な魔物だと昨夜クラウスさんが教えて下さいました。ヤヨイさんやクラウスさんが生まれるよりもずっと前に封印された魔物との事です。
「この森から脱出できたのはシャウラ母様とエイルさんのお力による物です。私は殆ど力を出せませんでしたから。それよりもミズファ母様、アレをお願いしますね」
「うん、じゃあサクっと行きますね。全てを見通す神の目!」
ミズファ母様は石碑を基にして、ヴァース山脈方面にあるらしい魔消石の在りかを見通しています。対象物を認識さえしていれば、目的の物が何処にあるか解る訳ですね。この辺りは私の水鏡の性質に似ています。
「ここから徒歩で半月位はかかる場所にある山の中腹。そこに洞窟があります。で、中を視ていくと掘って出来た通路があって、その途中の壁の奥に埋まってるみたいです。運悪く見逃してた感じですかね」
「採掘出来るかどうかは運も絡みますものね」
「その通路の周囲は魔物が一切居ないです。これは魔消石が埋まってるせいで近寄れないからでしょう。掘ってる時に気づかなかったんですかねー……」
「んー……きっと優秀な護衛が居たのかもしれませんね」
一先ず魔消石が見つかった様ですので、あとは取りに行くだけですね。私達親子が揃えばこの世に隠された財宝なんかも見つけられそうです。ただし、何らかの痕跡か関連する物が必要になりますけれど……。
「じゃあ次はミズキお願いしますね!」
「はい、では改めて」
私も石碑を媒介にして、ヴァース山脈にある洞窟を水鏡に映し出しました。暫く誰も出入りしていないのが見ただけで解ります。
水鏡を通って転移しますと、洞窟の周囲に朽ちた建物や滑車、そして洞窟内に続く壊れた線路等があります。
「この洞窟は大分長い間、使用されていないようですね」
「まー時が経つにつれて、魔物に押し負けたりする事もあったでしょうからね。それにこの場所、結構山の上にありますし、行き来し辛いってのも理由にあるかもしれないです」
「何か寂れた感じで悲しいです~」
クリムさんが朽ちた建物に歩み寄りつつ残念そうな表情です。見た所、魔物に襲われた状態のまま朽ちた様ですね。
最後まで諦めずに抵抗した結果、この採掘場を断念してしまったのでしょう。いくら希少性の高い石が埋まっていると言っても、その石を得る代わりに命を落としては意味がありませんものね。
「まぁ、取りあえず。早速洞窟に入りましょうかねー」
「はい、ミズファ母様」
「あ、待ってください~」
既に洞窟の内部構造が解っているミズファ母様が迷いなく洞窟に入っていきますので、後ろについて行く私。入り口から少し歩いただけで辺りが真っ暗です。
「ライトウィスプ」
ミズファ母様が無詠唱で明かりの魔法を展開しました。直ぐに周囲が明るく照らし出されます。
「あれ……人の骨でしょうか」
掘り進まれた道の途中、人の骨らしき物が所々にありました。
「見た感じ、そこまで昔の人の骨って訳でもなさそうですねー。盗掘とかじゃないですかね」
「危険な場所だと解っていたでしょうに……」
「まーお金は誰しも欲しい物ですからね」
「ご主人様、ミズファ様変なのが近くに居ます~」
クリムさんが何か察知した所で、私も通路の先から何かが近づいて来ているのが解りました。
「早速魔物のお出ましですか」
「僕が視たのは岩の魔物とスライムみたいなのですね。後、太った悪魔みたいなのが棍棒持って歩いてました」
「何か強そうですね~」
「お話を聞く限りでは、ですね」
私にとって、この洞窟は危険な場所などと言う認識は一切ありません。ミズファ母様も欠伸をしてリラックスです。程無くして通路の先から姿を現したのは、ミズファ母様が仰っていた岩の魔物でした。近づくにつれて、地響きが起きている程度には巨体です。
「何か、岩と岩を繋ぐ関節部分がどうなっているのか良く解らない魔物ですね……」
「これはあれですね、ゴーレムってやつです」
「ゴーレム、ですか?」
「まぁ、多分きっとそんな感じです!」
「そうですか……まぁ、いいですけれど。水の剣よ、眼前の敵を切り刻みなさい!」
歩いて来ているゴーレムに向けて水の剣を三本飛ばしました。すると、まるでケーキをカットしたかのように、あっさりと分割されていくゴーレムと呼ばれる何か。
「解ってはいましたけど超弱いですねー……」
「針の獣の方が数段厄介ですね」
「凄いですご主人様、あっさり魔物を倒しました~」
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