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4章
大きな都市と謁見
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魔道帝国ラグナに着いた私達は皇帝さんの計らいの下、お城の敷地内にある魔道船の発着場に降ろして頂いたのですけれども。この都市に来て以外だったのが街の作りです。
「今まで様々な都市を見てきましたけれど、思いの外お城の作りは私達の大陸と似た造りになっていますね」
「ふむ……我は異界の街を思い浮かべておったのじゃが……随分とまぁ普通じゃな」
「私はその方が安心はできます。都市を出歩く上で、不可解な建造物の構造を調べる必要性がありませんから」
ラグナはどんな不可解な街なんでしょうと思いきや。
帝国内は石造りの建物が並ぶ割と見慣れた街並みとお城だったのです。大陸内の文化が進んでも、昔ながらの佇まいを守り抜いてきた、そんな感じがします。様々な不可解な都市がある中で、この大陸の中心部である帝国が一番古い建物というのも、それはそれで風情を感じますね。
ただし魔道炉によって様々な物の利便性が向上していますので、所々私達の大陸よりも細かな点で違いがあります。古き良き時代と進んだ文化が融合した都市、それが魔道帝国ラグナなのでしょう。
そして空の上から見えていたこのラグナと呼ばれる都市は、「とても大きいです」の一言では済ませられない程の広さでした。船が発着場に降下するまで都市を甲板から見回していたのですが……地平線の先まで街が広がっていたのです。恐らくお城を中心にして、街が円状に広がっていると思うのですけれど、自信がありません。
都市の中を移動するにしても、正反対まで歩くとしたら一、ニメル程度では移動できないでしょう。あ、この大陸のメルの数え方は一日、二日でしたっけ。そういえば、このメルの数え方って母様も同じだった記憶があります……。
「皆様、お待ちしていました!」
船の搭乗口から少し歩いた所で私達に声がかかり、直ぐに小走りで近づいてくるメイドさんがいます。
「迎えの者かの?」
「はい、陛下が城内でお待ちです。此方へどうぞ」
「うむ」
近くには豪華な装飾が施された馬車が止まっていて、その中へと通されます。これも見慣れた乗り物です。以前プリシラさんが言っていた、馬の無い乗り物もこの街ならありそうかなって思ったのですけれど、それらしき乗り物は見当たりませんね。
「水晶、ミズキ。馬車の中では相談事は禁止です」
「うむ、解っておる」
「はい」
ひそひそとエイルさんが耳元でささやきかけてきますので、頷く私。メイドさんと合流してからは少し無口でいる事を三人で決め込みました。余計な事を喋らない様に、ですね。
馬車に乗ってお城の敷地内を移動している合間、馬車の窓からお城の敷地を眺めておりますと、沢山の兵士さん達とすれ違います。彼らは鎧や兜等は一切着けていません。何か貴族の正装に近しい服装の上に胸当てをつけ、魔道炉の武器を下げていました。割とかっこいい印象です。
馬車はお城に沿うように正門へと進んでいるようです。魔道船の発着場はお城の裏手にあるようですね。発着場に向けて窓から振り返りますと、沢山の魔道船が停泊しています。お城や街は見慣れた作りですのに、この発着場だけは時代の先を進んでいるかのような建物もありました。
その中で、私達を乗せていた定期魔道船が再度浮上して行くのが見えました。何かの施設らしき建物の上へと移動した後、開いた天井部分から降下したようです。恐らく、あの建物で壊れた魔道船を直すのでしょう。
「あの、お客様方!」
唐突な声。窓から景色を堪能していた私はビクっとしながら馬車内に視線を戻しますと。
馬車内の客席で対面するように座るメイドさんが、何やら興奮気味に話しかけてきています。無言を貫く事は出来ないようでした。
「何じゃ?」
「あの、お客様方が翼竜の群れを撃退なされたのですよね? 魔道帝国・位階者や陛下でなければ倒せないSランクの魔物の大群を瞬時に半壊させたとか!」
メイドさんは何か、キラキラした目で握り拳を作っています。少なくとも私達に対して好意的ではある様子です。
「まぁ、そうじゃな」
「とっても凄いです! 魔道帝国・位階者以外にそんな強い方がいらっしゃったなんて。魔力適正の高い方は大抵、帝国に招集されて軍に携わるお仕事に就くはず何ですけれど。今までどちらに?」
これは初めて聞く情報ですね。成程、そういう事だったんですね。皇帝さんが、魔力が高い身で何処に居たのかと私に聞いてきた理由が解った気がします。
「皇帝であれば兎も角、貴様に答える義務は無い」
あっさりと冷たくあしらう水晶。その通りではありますけれど、もう少し角の立たない言い方でもいいと思うのです。
「あ、これは大変失礼いたしました! つい癖で、申し訳ございません!」
ぺこぺこと頭を下げるメイドさんにお気にせず、と一言を添える私。メイドさんは水晶の辛辣な返答など気にせず、上機嫌な様子です。お友達が沢山いそうな人ですね。
程無くして、正門で馬車を降りた私達は引き続きメイドさんの案内で城内を移動します。お城の中も不可解な点は無く、至って普通の造りでアクアリースのお城とも遜色ありません。
三階に上がり、客間がある通路の奥まで進んだ所でメイドさんが立ち止まり「ここがお客様方のお部屋になります!」と元気な声と共に片手を扉へと差し出しています。
そこで私は気になった事が一つ。
「あの……一ついいでしょうか」
「何でしょうか、お客様!」
「お部屋の中から高い魔力を感じるのですけれど」
「私はこのお部屋までお客様方を案内するよう仰せつかっているだけですので、室内については存じておりません!」
「そうですか……」
私達をお部屋まで案内して下さったメイドさんは、名残惜しそうにしつつも「それではお仕事がありますので失礼いたします」と言いますと、一礼と共に走って行きました。それはいいのですけど、メイドさん……城内を走ってはいけません。
「一先ず入って見ましょうか。行き成り襲われるという事も無いでしょうし」
「うむ、行き成り我を押し倒そうなどと言う身の程知らずはちょんぎってやるのじゃ」
「そういう事ではありません」
謎の掛け合いをしているエイルさんと水晶を差し置き、扉を開け中へ入る私。
室内に入りますと、とても豪華なシャンデリアが天井に吊るされていて、煌びやかな明かりを放っていました。中央には結晶体が取り付けられていますので、魔道炉によって光を放っているようですね。
キョロキョロと室内を見回してみますと、茶器棚等は一切ありませんでした。好きな時にお茶を楽しめるという事は無さそうで残念です……。
「おぉ、部屋の奥にでかいベッドがあるぞ!」
水晶が指刺す部屋の奥に、とても大きなベッドが一つありました。三人で一緒に眠ってもまだ余裕があるほどの大きさです。ベッドに近づきますと、水晶がおもむろにベッドに向かって飛び込みました。
「これは中々にふかふかじゃ~」
とても満足そうです。私も手をベッドに置いてみますと、余りの柔らかさに手が埋もれてしまいました。
「本当にふわふわですね~」
「これは……何の材質で作られたベッドなのでしょうか」
エイルさんもベッドに座り込んで手触りを確認しています。そして何処となく嬉しそうです。
「気に入ったか」
急に声を掛けられびっくりする私達。部屋に入った所ですっかり忘れていました……。魔力を持つ誰かが居る事を。そしてその相手は。
「こ、皇帝さん?」
声の主は皇帝さんでした。近くのソファに足を組んだ状態で座り、本を読んでいます。声だけを私達にかけて、目線は本の中です。段々置かれた状況を把握し、かぁと顔が真っ赤になる私達三人。
「お……おるなら居ると先に言わんか痴れ者め!」
ベッドに飛び込んだ勢いで乱れたスカートをいそいそと正す水晶。私の前では一切気にしないのに、男の人の前では意識するんですね。今の皇帝さんは黒い鎧姿ではなく、外に居た兵士さん達とは色と作りが所々違う正装をしています。
「貴様らなら俺の魔力を感じ取れただろう。気にするな、何も見てはいない」
「見てなくてもとっても恥ずかしいのです……」
私もつい素になってはしゃぎ始めていましたので、恥ずかしさで一杯です。
「俺は多忙な身でな。余り時間も無い。手短な謁見とさせて貰う」
謁見の言葉で息を飲む私達。
そうです、目の前に居るのはこの国の皇帝さんです。謁見が目的でこのお城へとやって来た訳ですが、思っていた形式とは全く違う謁見の仕方に戸惑いを隠せません。ですが、この国は驚きの連続ばかりですので、もう気にしていられませんね。
「あの、失礼いたします」
緊張気味にソファに座りますと、皇帝さんはパタンと本を閉じつつ「緊張せずとも良い。多少の質問はあるが、この謁見の目的は翼竜討伐への褒美なのだからな」と言った後、テーブルの上にある小さい箱の様な物に向けて「茶と菓子を三人分用意しろ」と一言喋りました。
「あの、それは?」
「これを知らないのか? そうだな……これは呼び鈴のような物だ。大した物では無い」
呼び鈴でしたか……。あの箱に話しかけるとお茶を用意して下さるのですね。だから茶器棚などが無いのでしょう。
「さて……先ずは、そうだな。貴様らも俺に聞きたい事が有るのではないか? 有るなら話してみるがよい」
私達の心中を察する様に皇帝さんから質問を促され、謁見が始まりました。
「今まで様々な都市を見てきましたけれど、思いの外お城の作りは私達の大陸と似た造りになっていますね」
「ふむ……我は異界の街を思い浮かべておったのじゃが……随分とまぁ普通じゃな」
「私はその方が安心はできます。都市を出歩く上で、不可解な建造物の構造を調べる必要性がありませんから」
ラグナはどんな不可解な街なんでしょうと思いきや。
帝国内は石造りの建物が並ぶ割と見慣れた街並みとお城だったのです。大陸内の文化が進んでも、昔ながらの佇まいを守り抜いてきた、そんな感じがします。様々な不可解な都市がある中で、この大陸の中心部である帝国が一番古い建物というのも、それはそれで風情を感じますね。
ただし魔道炉によって様々な物の利便性が向上していますので、所々私達の大陸よりも細かな点で違いがあります。古き良き時代と進んだ文化が融合した都市、それが魔道帝国ラグナなのでしょう。
そして空の上から見えていたこのラグナと呼ばれる都市は、「とても大きいです」の一言では済ませられない程の広さでした。船が発着場に降下するまで都市を甲板から見回していたのですが……地平線の先まで街が広がっていたのです。恐らくお城を中心にして、街が円状に広がっていると思うのですけれど、自信がありません。
都市の中を移動するにしても、正反対まで歩くとしたら一、ニメル程度では移動できないでしょう。あ、この大陸のメルの数え方は一日、二日でしたっけ。そういえば、このメルの数え方って母様も同じだった記憶があります……。
「皆様、お待ちしていました!」
船の搭乗口から少し歩いた所で私達に声がかかり、直ぐに小走りで近づいてくるメイドさんがいます。
「迎えの者かの?」
「はい、陛下が城内でお待ちです。此方へどうぞ」
「うむ」
近くには豪華な装飾が施された馬車が止まっていて、その中へと通されます。これも見慣れた乗り物です。以前プリシラさんが言っていた、馬の無い乗り物もこの街ならありそうかなって思ったのですけれど、それらしき乗り物は見当たりませんね。
「水晶、ミズキ。馬車の中では相談事は禁止です」
「うむ、解っておる」
「はい」
ひそひそとエイルさんが耳元でささやきかけてきますので、頷く私。メイドさんと合流してからは少し無口でいる事を三人で決め込みました。余計な事を喋らない様に、ですね。
馬車に乗ってお城の敷地内を移動している合間、馬車の窓からお城の敷地を眺めておりますと、沢山の兵士さん達とすれ違います。彼らは鎧や兜等は一切着けていません。何か貴族の正装に近しい服装の上に胸当てをつけ、魔道炉の武器を下げていました。割とかっこいい印象です。
馬車はお城に沿うように正門へと進んでいるようです。魔道船の発着場はお城の裏手にあるようですね。発着場に向けて窓から振り返りますと、沢山の魔道船が停泊しています。お城や街は見慣れた作りですのに、この発着場だけは時代の先を進んでいるかのような建物もありました。
その中で、私達を乗せていた定期魔道船が再度浮上して行くのが見えました。何かの施設らしき建物の上へと移動した後、開いた天井部分から降下したようです。恐らく、あの建物で壊れた魔道船を直すのでしょう。
「あの、お客様方!」
唐突な声。窓から景色を堪能していた私はビクっとしながら馬車内に視線を戻しますと。
馬車内の客席で対面するように座るメイドさんが、何やら興奮気味に話しかけてきています。無言を貫く事は出来ないようでした。
「何じゃ?」
「あの、お客様方が翼竜の群れを撃退なされたのですよね? 魔道帝国・位階者や陛下でなければ倒せないSランクの魔物の大群を瞬時に半壊させたとか!」
メイドさんは何か、キラキラした目で握り拳を作っています。少なくとも私達に対して好意的ではある様子です。
「まぁ、そうじゃな」
「とっても凄いです! 魔道帝国・位階者以外にそんな強い方がいらっしゃったなんて。魔力適正の高い方は大抵、帝国に招集されて軍に携わるお仕事に就くはず何ですけれど。今までどちらに?」
これは初めて聞く情報ですね。成程、そういう事だったんですね。皇帝さんが、魔力が高い身で何処に居たのかと私に聞いてきた理由が解った気がします。
「皇帝であれば兎も角、貴様に答える義務は無い」
あっさりと冷たくあしらう水晶。その通りではありますけれど、もう少し角の立たない言い方でもいいと思うのです。
「あ、これは大変失礼いたしました! つい癖で、申し訳ございません!」
ぺこぺこと頭を下げるメイドさんにお気にせず、と一言を添える私。メイドさんは水晶の辛辣な返答など気にせず、上機嫌な様子です。お友達が沢山いそうな人ですね。
程無くして、正門で馬車を降りた私達は引き続きメイドさんの案内で城内を移動します。お城の中も不可解な点は無く、至って普通の造りでアクアリースのお城とも遜色ありません。
三階に上がり、客間がある通路の奥まで進んだ所でメイドさんが立ち止まり「ここがお客様方のお部屋になります!」と元気な声と共に片手を扉へと差し出しています。
そこで私は気になった事が一つ。
「あの……一ついいでしょうか」
「何でしょうか、お客様!」
「お部屋の中から高い魔力を感じるのですけれど」
「私はこのお部屋までお客様方を案内するよう仰せつかっているだけですので、室内については存じておりません!」
「そうですか……」
私達をお部屋まで案内して下さったメイドさんは、名残惜しそうにしつつも「それではお仕事がありますので失礼いたします」と言いますと、一礼と共に走って行きました。それはいいのですけど、メイドさん……城内を走ってはいけません。
「一先ず入って見ましょうか。行き成り襲われるという事も無いでしょうし」
「うむ、行き成り我を押し倒そうなどと言う身の程知らずはちょんぎってやるのじゃ」
「そういう事ではありません」
謎の掛け合いをしているエイルさんと水晶を差し置き、扉を開け中へ入る私。
室内に入りますと、とても豪華なシャンデリアが天井に吊るされていて、煌びやかな明かりを放っていました。中央には結晶体が取り付けられていますので、魔道炉によって光を放っているようですね。
キョロキョロと室内を見回してみますと、茶器棚等は一切ありませんでした。好きな時にお茶を楽しめるという事は無さそうで残念です……。
「おぉ、部屋の奥にでかいベッドがあるぞ!」
水晶が指刺す部屋の奥に、とても大きなベッドが一つありました。三人で一緒に眠ってもまだ余裕があるほどの大きさです。ベッドに近づきますと、水晶がおもむろにベッドに向かって飛び込みました。
「これは中々にふかふかじゃ~」
とても満足そうです。私も手をベッドに置いてみますと、余りの柔らかさに手が埋もれてしまいました。
「本当にふわふわですね~」
「これは……何の材質で作られたベッドなのでしょうか」
エイルさんもベッドに座り込んで手触りを確認しています。そして何処となく嬉しそうです。
「気に入ったか」
急に声を掛けられびっくりする私達。部屋に入った所ですっかり忘れていました……。魔力を持つ誰かが居る事を。そしてその相手は。
「こ、皇帝さん?」
声の主は皇帝さんでした。近くのソファに足を組んだ状態で座り、本を読んでいます。声だけを私達にかけて、目線は本の中です。段々置かれた状況を把握し、かぁと顔が真っ赤になる私達三人。
「お……おるなら居ると先に言わんか痴れ者め!」
ベッドに飛び込んだ勢いで乱れたスカートをいそいそと正す水晶。私の前では一切気にしないのに、男の人の前では意識するんですね。今の皇帝さんは黒い鎧姿ではなく、外に居た兵士さん達とは色と作りが所々違う正装をしています。
「貴様らなら俺の魔力を感じ取れただろう。気にするな、何も見てはいない」
「見てなくてもとっても恥ずかしいのです……」
私もつい素になってはしゃぎ始めていましたので、恥ずかしさで一杯です。
「俺は多忙な身でな。余り時間も無い。手短な謁見とさせて貰う」
謁見の言葉で息を飲む私達。
そうです、目の前に居るのはこの国の皇帝さんです。謁見が目的でこのお城へとやって来た訳ですが、思っていた形式とは全く違う謁見の仕方に戸惑いを隠せません。ですが、この国は驚きの連続ばかりですので、もう気にしていられませんね。
「あの、失礼いたします」
緊張気味にソファに座りますと、皇帝さんはパタンと本を閉じつつ「緊張せずとも良い。多少の質問はあるが、この謁見の目的は翼竜討伐への褒美なのだからな」と言った後、テーブルの上にある小さい箱の様な物に向けて「茶と菓子を三人分用意しろ」と一言喋りました。
「あの、それは?」
「これを知らないのか? そうだな……これは呼び鈴のような物だ。大した物では無い」
呼び鈴でしたか……。あの箱に話しかけるとお茶を用意して下さるのですね。だから茶器棚などが無いのでしょう。
「さて……先ずは、そうだな。貴様らも俺に聞きたい事が有るのではないか? 有るなら話してみるがよい」
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