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5章
天空城内部
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「この通路の壁は一体何の材質なのだ……?」
「不明。けど、非常に高い文明と推測」
先頭を歩くセリーヌさんとミシュリーさんが、しきりに辺りを見回しています。周囲の警戒という訳では無く、見慣れない異文化に戸惑っていると言う感じでしょうね。
「位階者共よ、しっかりとこの城の内部を見て置け。今貴様らが見ているのは後の世のラグナその物だ。魔道帝国はいずれ、この城の内部と似た建造物を生み出せる技術を持つだろうからな」
「陛下はこの通路の構造に心当たりがおありなのですか?」
「まだ気づかぬか? セリーヌよ、貴様の持つ魔道武器とこの通路の壁、材質が似ているとは思わんか?」
「……そう言われれば、その様にも見えるかもしれませぬ」
「この通路の様な構造物を通称、機械と呼ぶ。まだまだ職人共の技術力が伴っていない現状、機械を生み出す段階には至っていないがな。魔道炉は今なを、初代皇帝の魔道武器を模造した物に過ぎん」
クラウスさんが私の腰に帯刀しているクリムさんを見下ろしつつそう言いました。つまり、私が持つクリムさんこそが正真正銘、天翼人が作り上げた機械その物な訳です。とは言え……。
「私には皆様が持つ魔道炉も高度な文明の産物に見えますけれど」
まだ技術が伴っていないとは言いますけれど、ヤヨイさんが所持されている強力な魔道炉を作り上げた実績がある訳ですから、模造などと言わずに十分誇っていいと私は思います。
「ミズキに同感ね。まだ歯車に頼ってる部分が多いみたいだから、その辺の技術を向上させれば十分だと思うけれど」
「ほぉ、確かクリスティアと言ったか。魔道炉の構造を見抜いているようだな」
「この大陸に関する物なら大体学んだわ。その上で考察しただけ」
「そして、広大なラグナを覆う程の結界を作り出す能力持ちか。是非我が帝国に欲しい人材だ」
「申し訳ないけれど、私はアクアリースの高官なの」
「同盟が決まれば派遣という面目で我が帝国に詰める事も可能だがな」
ずっと黙っていたクリスティアさんがようやくお話の輪に加わりました。突撃部隊参加者がとても個性的な方々ばかりですので、遠慮している面もあるのかもしれませんけれど……。
「駄目ですよークラウス陛下。クリスティアちゃんは僕達の国には絶対に必要な重要な役目を持ってる子なので」
「ふむ……。それでは仕方が無いか」
「ただ、僕の国も機械と自然を調和させた未来都市を目指してるので協力は惜しみませんよ。僕自身機械の事は多少は知ってるつもりですし」
そういえば、初めてアクアリースに入国した際、プリシラ母様が魔法具で動く乗り物を作っていると言っていましたっけ。恐らくですがそれも機械と呼ぶ物なのでしょう。以前の私では全く理解できませんでしたけれども、今は察せる程度には知識が身に着きました。
「王女とは気が合いそうだな」
「あー……その辺の積もる話は後ですね。そろそろ棺の部屋に着くはずです。今の所危険は無いと思いますけど、一応警戒はして置いてください」
高い技術力で作られた通路を魔道炉の話題と共にしばし歩いておりますと、全てを視通す神の目で視たとされる、棺の部屋がこの先にあるとミズファ母様が教えて下さいました。
「ふむ……。ここまで素通り出来るとなると罠を疑ってしまうが……ミズファよ、その心配は無いと見てよいのか?」
「うん、全く危険な予感はしません。この城の中は殆どゴーストタウンと言って良いですね」
「しかし、天翼人の女が数名おるのであろう? どうやらその者達は魔力をさほど持っておらぬようじゃが」
「うん、魔力をあんまり持ってないのは僕も驚きでした。恐らくその女性達は地下では無くお城に居ると思います。私室の窓から外を見ている姿が視えたので」
シャウラ母様に言われるまで気づきませんでしたけれど、このお城からは大きな魔力は感じていませんでした。つまり、その天翼人の女性達は戦闘が不向きであると思われます。シャウラ母様やクリスティアさんみたいに魔力を感じない存在の可能性も無くはないかもしれませんけれど。
「どうやらここが通路の突き当りの様だ」
セリーヌさんの前には、近づくと自動的に開く扉があるのですけれど……おかしいですね。開く気配がありません。
「通行不能、行き止まり?」
「ヤヨイ、この通路と似たような場所を元老院で見てますので解ります。一見行き止まりですが、間違いなく扉ですよ。開かないみたいですけど……」
押したり引いたり横にずらそうとして見たり、各々が色々試してみましたけれど、ビクともしません。
「うぅむ……開きませぬな」
セリーヌさんが諦めたように呟きますと、今まで黙って様子を見ていたクラウスさんが扉に近づき上側を見上げました。
「これは恐らく、ユイシィス以外には開く事が出来ないのだろう」
「僕もクラウス陛下と同じ事を考えてました。これは多分、認証が必要なんじゃないかなーって思います」
「ん、聖王女認証って何?」
「扉の上に人物を識別するセンサーってのがあるんです。適合した人が扉の前に立てば開きますけど、そうじゃない人が立ってもセンサーが扉を開けてくれません。解りやすく言うと検問ですね」
「検問……成程、流石は聖王女ね。この大陸については大分学んだつもりだったのだけれど、まだまだ勉強不足かしら」
私はクリスティアさんよりも機械の知識は持っているつもりでしたけれど、検問の扉何て想像すら出来ませんでした。やっぱりミズファ母様は素晴らしい方です。
「で、どうするのじゃ。自動ドアの性質を理解した所で、開かぬ内は進めぬ事に変わりはないぞ」
「はい、ヤヨイに案があります!」
元気よくヤヨイさんが挙手しておりますので、私が「はい、どうぞ」と言いますと。ヤヨイさんが扉の前で魔道武器の刀を構えました。
「まさか……」
「通さぬならば、斬り捨てるまでです!」
「あ、ち、ちょっと待ってください!!」
ミズファ母様の制止は間に合わず、ヤヨイさんが神速の動きで数回扉に斬り付けました。すると、扉が小さな破片となってバラバラと崩れ落ちます。
それと同時に……。
「ビー!!ビー!!ビー!!」という凄まじい高音が通路に響き渡り、女性陣が驚きの悲鳴を上げました。私も含めて……。
「な、何の音なのだこれは!?」
「雑音、とても不愉快」
「この音はですねー……アラートって言って、侵入者を発見しましたっていう警告の様なものです」
「ど、どどどうするのですか!? というか、ヤヨイはやってはいけない事をしてしまったのですか?」
「……ヤヨイよ。普段から素で居るのは構わんが……敵の本拠地で状況を誤るとは、貴様らしくないな」
「も、申し訳ありません陛下……」
大きな音が鳴り響いて間もなく、今度はお城が揺れ出しました。
「こんどはなーに?」
「ちょっとまって下さい、プリシラから連絡がありました」
ミズファ母様が左肩で居眠りをしていた蝙蝠に耳を傾けますと、「やっぱり部隊を二つに分けて正解でしたね……」と呟きました。
「ミズファ母様、何があったのですか?」
「鎧の巨人が数十体城から降下してきたってプリシラから報告がありました」
「何だと?」
「も、もしかしてヤヨイのせいですか……?」
報告を受けたヤヨイさんが今までになく慌てています。涙目になっておりますので、落ち着かせるようにヤヨイさんを背中から抱き締めます。
「あぅ、ミズキ様……」
「大丈夫です、ヤヨイさんは悪くありません」
「うぅ……」
「そうよヤヨイ、今は良いも悪いも無いわ。罪悪感に囚われている暇があるなら、鎧を向かえ討つ準備をしなさい。恐らく、残りは私達を狙ってくるわ」
「クリスティア様……。解りました、ヤヨイが責任を持って討伐します」
凄まじい地響きが上から聞こえ始めました。恐らく外に鎧の巨人が現れたのでしょう。
「この地響きは鎧が歩いている音か」
「その様です。陛下、一度外へ出ましょうか?」
「元々鎧狩りが目的だったからな。直ぐに戻るぞ」
「しかしながら、陛下は後方にお控えを……って陛下、急に走って行かれませぬな、陛下ー!」
セリーヌさんの声は全くクラウスさんに届いておりません。クラウスさんは喜々として来た道を戻っていきました。
「セリーヌ、同情」
「……」
「全く陛下ときたら……ヤヨイの事を悪く言える立場にありません。セリーヌ様、ミシュリー様、直ぐに陛下を追いかけますよ!」
「あ、あぁ……そうだな。陛下の御身が最優先だ」
「了解」
位階者の三人がクラウスさんを追いかける様に通路を走っていきました。なんだか先程からクラウスさんに振り回されていて可哀そうになってきます……。
「さて、我々も外に戻るとするかの」
「ん、元々戦う為に来た。直ぐに後を追う」
「わるいやつはおしおき!」
アクアリース陣営の皆様もやる気は十分に、急いで来た道を戻っていきます。私は戦いでしかお役に立てませんから、誰よりも率先して鎧を倒しませんとね。
クリムさんを手に持ち、続いて私も通路を駆けて行くのでした。
「不明。けど、非常に高い文明と推測」
先頭を歩くセリーヌさんとミシュリーさんが、しきりに辺りを見回しています。周囲の警戒という訳では無く、見慣れない異文化に戸惑っていると言う感じでしょうね。
「位階者共よ、しっかりとこの城の内部を見て置け。今貴様らが見ているのは後の世のラグナその物だ。魔道帝国はいずれ、この城の内部と似た建造物を生み出せる技術を持つだろうからな」
「陛下はこの通路の構造に心当たりがおありなのですか?」
「まだ気づかぬか? セリーヌよ、貴様の持つ魔道武器とこの通路の壁、材質が似ているとは思わんか?」
「……そう言われれば、その様にも見えるかもしれませぬ」
「この通路の様な構造物を通称、機械と呼ぶ。まだまだ職人共の技術力が伴っていない現状、機械を生み出す段階には至っていないがな。魔道炉は今なを、初代皇帝の魔道武器を模造した物に過ぎん」
クラウスさんが私の腰に帯刀しているクリムさんを見下ろしつつそう言いました。つまり、私が持つクリムさんこそが正真正銘、天翼人が作り上げた機械その物な訳です。とは言え……。
「私には皆様が持つ魔道炉も高度な文明の産物に見えますけれど」
まだ技術が伴っていないとは言いますけれど、ヤヨイさんが所持されている強力な魔道炉を作り上げた実績がある訳ですから、模造などと言わずに十分誇っていいと私は思います。
「ミズキに同感ね。まだ歯車に頼ってる部分が多いみたいだから、その辺の技術を向上させれば十分だと思うけれど」
「ほぉ、確かクリスティアと言ったか。魔道炉の構造を見抜いているようだな」
「この大陸に関する物なら大体学んだわ。その上で考察しただけ」
「そして、広大なラグナを覆う程の結界を作り出す能力持ちか。是非我が帝国に欲しい人材だ」
「申し訳ないけれど、私はアクアリースの高官なの」
「同盟が決まれば派遣という面目で我が帝国に詰める事も可能だがな」
ずっと黙っていたクリスティアさんがようやくお話の輪に加わりました。突撃部隊参加者がとても個性的な方々ばかりですので、遠慮している面もあるのかもしれませんけれど……。
「駄目ですよークラウス陛下。クリスティアちゃんは僕達の国には絶対に必要な重要な役目を持ってる子なので」
「ふむ……。それでは仕方が無いか」
「ただ、僕の国も機械と自然を調和させた未来都市を目指してるので協力は惜しみませんよ。僕自身機械の事は多少は知ってるつもりですし」
そういえば、初めてアクアリースに入国した際、プリシラ母様が魔法具で動く乗り物を作っていると言っていましたっけ。恐らくですがそれも機械と呼ぶ物なのでしょう。以前の私では全く理解できませんでしたけれども、今は察せる程度には知識が身に着きました。
「王女とは気が合いそうだな」
「あー……その辺の積もる話は後ですね。そろそろ棺の部屋に着くはずです。今の所危険は無いと思いますけど、一応警戒はして置いてください」
高い技術力で作られた通路を魔道炉の話題と共にしばし歩いておりますと、全てを視通す神の目で視たとされる、棺の部屋がこの先にあるとミズファ母様が教えて下さいました。
「ふむ……。ここまで素通り出来るとなると罠を疑ってしまうが……ミズファよ、その心配は無いと見てよいのか?」
「うん、全く危険な予感はしません。この城の中は殆どゴーストタウンと言って良いですね」
「しかし、天翼人の女が数名おるのであろう? どうやらその者達は魔力をさほど持っておらぬようじゃが」
「うん、魔力をあんまり持ってないのは僕も驚きでした。恐らくその女性達は地下では無くお城に居ると思います。私室の窓から外を見ている姿が視えたので」
シャウラ母様に言われるまで気づきませんでしたけれど、このお城からは大きな魔力は感じていませんでした。つまり、その天翼人の女性達は戦闘が不向きであると思われます。シャウラ母様やクリスティアさんみたいに魔力を感じない存在の可能性も無くはないかもしれませんけれど。
「どうやらここが通路の突き当りの様だ」
セリーヌさんの前には、近づくと自動的に開く扉があるのですけれど……おかしいですね。開く気配がありません。
「通行不能、行き止まり?」
「ヤヨイ、この通路と似たような場所を元老院で見てますので解ります。一見行き止まりですが、間違いなく扉ですよ。開かないみたいですけど……」
押したり引いたり横にずらそうとして見たり、各々が色々試してみましたけれど、ビクともしません。
「うぅむ……開きませぬな」
セリーヌさんが諦めたように呟きますと、今まで黙って様子を見ていたクラウスさんが扉に近づき上側を見上げました。
「これは恐らく、ユイシィス以外には開く事が出来ないのだろう」
「僕もクラウス陛下と同じ事を考えてました。これは多分、認証が必要なんじゃないかなーって思います」
「ん、聖王女認証って何?」
「扉の上に人物を識別するセンサーってのがあるんです。適合した人が扉の前に立てば開きますけど、そうじゃない人が立ってもセンサーが扉を開けてくれません。解りやすく言うと検問ですね」
「検問……成程、流石は聖王女ね。この大陸については大分学んだつもりだったのだけれど、まだまだ勉強不足かしら」
私はクリスティアさんよりも機械の知識は持っているつもりでしたけれど、検問の扉何て想像すら出来ませんでした。やっぱりミズファ母様は素晴らしい方です。
「で、どうするのじゃ。自動ドアの性質を理解した所で、開かぬ内は進めぬ事に変わりはないぞ」
「はい、ヤヨイに案があります!」
元気よくヤヨイさんが挙手しておりますので、私が「はい、どうぞ」と言いますと。ヤヨイさんが扉の前で魔道武器の刀を構えました。
「まさか……」
「通さぬならば、斬り捨てるまでです!」
「あ、ち、ちょっと待ってください!!」
ミズファ母様の制止は間に合わず、ヤヨイさんが神速の動きで数回扉に斬り付けました。すると、扉が小さな破片となってバラバラと崩れ落ちます。
それと同時に……。
「ビー!!ビー!!ビー!!」という凄まじい高音が通路に響き渡り、女性陣が驚きの悲鳴を上げました。私も含めて……。
「な、何の音なのだこれは!?」
「雑音、とても不愉快」
「この音はですねー……アラートって言って、侵入者を発見しましたっていう警告の様なものです」
「ど、どどどうするのですか!? というか、ヤヨイはやってはいけない事をしてしまったのですか?」
「……ヤヨイよ。普段から素で居るのは構わんが……敵の本拠地で状況を誤るとは、貴様らしくないな」
「も、申し訳ありません陛下……」
大きな音が鳴り響いて間もなく、今度はお城が揺れ出しました。
「こんどはなーに?」
「ちょっとまって下さい、プリシラから連絡がありました」
ミズファ母様が左肩で居眠りをしていた蝙蝠に耳を傾けますと、「やっぱり部隊を二つに分けて正解でしたね……」と呟きました。
「ミズファ母様、何があったのですか?」
「鎧の巨人が数十体城から降下してきたってプリシラから報告がありました」
「何だと?」
「も、もしかしてヤヨイのせいですか……?」
報告を受けたヤヨイさんが今までになく慌てています。涙目になっておりますので、落ち着かせるようにヤヨイさんを背中から抱き締めます。
「あぅ、ミズキ様……」
「大丈夫です、ヤヨイさんは悪くありません」
「うぅ……」
「そうよヤヨイ、今は良いも悪いも無いわ。罪悪感に囚われている暇があるなら、鎧を向かえ討つ準備をしなさい。恐らく、残りは私達を狙ってくるわ」
「クリスティア様……。解りました、ヤヨイが責任を持って討伐します」
凄まじい地響きが上から聞こえ始めました。恐らく外に鎧の巨人が現れたのでしょう。
「この地響きは鎧が歩いている音か」
「その様です。陛下、一度外へ出ましょうか?」
「元々鎧狩りが目的だったからな。直ぐに戻るぞ」
「しかしながら、陛下は後方にお控えを……って陛下、急に走って行かれませぬな、陛下ー!」
セリーヌさんの声は全くクラウスさんに届いておりません。クラウスさんは喜々として来た道を戻っていきました。
「セリーヌ、同情」
「……」
「全く陛下ときたら……ヤヨイの事を悪く言える立場にありません。セリーヌ様、ミシュリー様、直ぐに陛下を追いかけますよ!」
「あ、あぁ……そうだな。陛下の御身が最優先だ」
「了解」
位階者の三人がクラウスさんを追いかける様に通路を走っていきました。なんだか先程からクラウスさんに振り回されていて可哀そうになってきます……。
「さて、我々も外に戻るとするかの」
「ん、元々戦う為に来た。直ぐに後を追う」
「わるいやつはおしおき!」
アクアリース陣営の皆様もやる気は十分に、急いで来た道を戻っていきます。私は戦いでしかお役に立てませんから、誰よりも率先して鎧を倒しませんとね。
クリムさんを手に持ち、続いて私も通路を駆けて行くのでした。
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