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祟り
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これは、Aさんが子供の頃に実際に体験した話。
ある地方に新しく団地を作る事になった。
山を切り開いて団地を作る計画だったが、元々その山には小さな祠があった。
工事を行っていた業者は、地元の人々からの声もありその祠を取り壊す事も出来ず、山から下ろして団地を作る事にした。
やがて作られた団地(以降B団地と呼称します)は地方から都市へ行きやすい立地という事もあり、次々と都会から人が移り住んでいく。
Aさんが9歳の頃。Aさん家族も都会からB団地へ引っ越した。
引っ越しは不安だったAさんだったが、B団地には同い年の子共も多くすぐに仲良くなった。
B団地にAさんが住み慣れた頃、近所で変な噂が流れ始めた。
Aさんが住んでいる家から五件隣の家から、最近怒鳴り声が聞こえてくるという噂だ。
引っ越して環境が変化して、家庭内に問題が起こるのは珍しい話では無いだろう。
若い夫婦が多く住んでいて、尚且つ出来たばかりの団地であるB団地では家族仲が不仲であるというのは珍しい噂だった。
珍しい噂というのは広まる事も早く、Aさんがこの話を聞いたのは晩御飯を食べている時に母親が言っていたからだそうだ。
不仲を噂されていた家は、三か月後に引っ越してしまい、5件隣の家は空き家になった。
それからしばらくして、今度はAさん宅の4件隣の家から怒鳴り声が聞こえてくるようになったという噂が広まり、結末は5件隣の家と同じだった。
それからまたしばらくして、今度は3件隣の家が同じ状況になった。
得体の知れない何かが、段々と自分の家に近づいて来ている事にAさんは子供ながら嫌な不気味さを感じていた。
Aさんの嫌な予感は当たってしまう。
遂にはAさんの隣人も引っ越してしまった。
それから、Aさん家族はB団地から引っ越してしまう事になるのだが、その過程に起きた出来事をAさんは語ってくれた。
夜中、Aさんが眠っていると階段を下りる足音が聞えて来た。姉と両親の四人家族であるAさん。
夜中に誰かが階段を下りる事は不思議な事ではない。
姉か母が何か飲みに下へ降りたのだろうと思ったが、足音が階段を下りた直後に今度は階段を上って来る。
そうして、一晩中何度も何度も階段を往復する足音が聞えて来た。
不定期にそんな事が何度も起きた。
翌朝、母がヒステリック気味に夜中に何度も階段を往復したか、姉とAさんに問い詰めたがどちらも否定した。
夢で黒いフードを被った長身の男がAさん家族を惨殺する夢を見るようになった。
不気味なのが、Aさんはその夢を何度も同じ内容で見るのだと言う。その内容を姉に離すと、姉も全く同じ
夢を見ていた。
Aさんが団地内を自転車で走っていると、白い服を着た女立っていてAさんの事をじっと見てくる。
不気味に思ったAさんは目を合わせないように女の横を通り過ぎた。
それから何度もAさんはその白い服の女を目撃した。
Aさんの両親が頻繁に喧嘩をするようになった。
喧嘩の原因は、喧嘩にもならないような些細な事に母が腹を立て、それを父が無視するというものばかりだった。
後で分かった事だが、父は若い女性と不倫していて、どうやら母はそれに気が付いていたらしい。
Aさんが中学に上がる頃、Aさんの両親は離婚した。
AさんはB団地からアパートへ引っ越す事になったが、その後もB団地ではAさん家族のように住民が引っ越す事が続いたという。
最後にAさんが語った結末としては、どこのだれかは分からないが、誰かがB団地であまりにも不吉な事が続く理由を元々山にあって団地を作る際に下ろしてしまった祠が原因だと考えた。
その人は立派な物へと建て替えて祀った。
すると、B団地では不自然な引っ越しは起こらなくなったという。
B団地がどこにあるのかは言えないが、今でもB団地の下には立派に祀られた祠が立っている。
ある地方に新しく団地を作る事になった。
山を切り開いて団地を作る計画だったが、元々その山には小さな祠があった。
工事を行っていた業者は、地元の人々からの声もありその祠を取り壊す事も出来ず、山から下ろして団地を作る事にした。
やがて作られた団地(以降B団地と呼称します)は地方から都市へ行きやすい立地という事もあり、次々と都会から人が移り住んでいく。
Aさんが9歳の頃。Aさん家族も都会からB団地へ引っ越した。
引っ越しは不安だったAさんだったが、B団地には同い年の子共も多くすぐに仲良くなった。
B団地にAさんが住み慣れた頃、近所で変な噂が流れ始めた。
Aさんが住んでいる家から五件隣の家から、最近怒鳴り声が聞こえてくるという噂だ。
引っ越して環境が変化して、家庭内に問題が起こるのは珍しい話では無いだろう。
若い夫婦が多く住んでいて、尚且つ出来たばかりの団地であるB団地では家族仲が不仲であるというのは珍しい噂だった。
珍しい噂というのは広まる事も早く、Aさんがこの話を聞いたのは晩御飯を食べている時に母親が言っていたからだそうだ。
不仲を噂されていた家は、三か月後に引っ越してしまい、5件隣の家は空き家になった。
それからしばらくして、今度はAさん宅の4件隣の家から怒鳴り声が聞こえてくるようになったという噂が広まり、結末は5件隣の家と同じだった。
それからまたしばらくして、今度は3件隣の家が同じ状況になった。
得体の知れない何かが、段々と自分の家に近づいて来ている事にAさんは子供ながら嫌な不気味さを感じていた。
Aさんの嫌な予感は当たってしまう。
遂にはAさんの隣人も引っ越してしまった。
それから、Aさん家族はB団地から引っ越してしまう事になるのだが、その過程に起きた出来事をAさんは語ってくれた。
夜中、Aさんが眠っていると階段を下りる足音が聞えて来た。姉と両親の四人家族であるAさん。
夜中に誰かが階段を下りる事は不思議な事ではない。
姉か母が何か飲みに下へ降りたのだろうと思ったが、足音が階段を下りた直後に今度は階段を上って来る。
そうして、一晩中何度も何度も階段を往復する足音が聞えて来た。
不定期にそんな事が何度も起きた。
翌朝、母がヒステリック気味に夜中に何度も階段を往復したか、姉とAさんに問い詰めたがどちらも否定した。
夢で黒いフードを被った長身の男がAさん家族を惨殺する夢を見るようになった。
不気味なのが、Aさんはその夢を何度も同じ内容で見るのだと言う。その内容を姉に離すと、姉も全く同じ
夢を見ていた。
Aさんが団地内を自転車で走っていると、白い服を着た女立っていてAさんの事をじっと見てくる。
不気味に思ったAさんは目を合わせないように女の横を通り過ぎた。
それから何度もAさんはその白い服の女を目撃した。
Aさんの両親が頻繁に喧嘩をするようになった。
喧嘩の原因は、喧嘩にもならないような些細な事に母が腹を立て、それを父が無視するというものばかりだった。
後で分かった事だが、父は若い女性と不倫していて、どうやら母はそれに気が付いていたらしい。
Aさんが中学に上がる頃、Aさんの両親は離婚した。
AさんはB団地からアパートへ引っ越す事になったが、その後もB団地ではAさん家族のように住民が引っ越す事が続いたという。
最後にAさんが語った結末としては、どこのだれかは分からないが、誰かがB団地であまりにも不吉な事が続く理由を元々山にあって団地を作る際に下ろしてしまった祠が原因だと考えた。
その人は立派な物へと建て替えて祀った。
すると、B団地では不自然な引っ越しは起こらなくなったという。
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