森の王は何を思う?

ソヨナ

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第1章〜ウルフの成長〜

拾われたウルフ

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チェルシー歴1923年
~とある森のなか~

 2人の妖精が森の奥から浅いところに遊びに来ていた。

「こんなに浅いところまで来たら、人間に見つかっちゃうよ」

「大丈夫だって!今までも見つかって来てないじゃない!」

 そんな会話をしている2人はある魔物を見つけた。

「ん?こんな小さなウルフが1匹だけでいるの?」

「この子、捨てられたのかな?」

「かわいそうだし、私たちのすみかまで連れてっていきましょ!」

 2人は小さなアルビノのウルフを抱き、森の奥まで帰っていった。

~森の奥~

 2人は森の奥に帰っていくと、女王様が怒った様子で待っていた。女王様は2人を叱ったが、何も起きてはいなかったため、懲りずに次の日も森の浅いところに行くのであった。
 2人が連れてきたウルフは妖精が棲む森の奥でひっそりと育てられていくのであった。

………………………………………………………………

 チェルシー歴1927年

~森の奥~

 森の奥では妖精たちの棲家があり、そこでは1匹のアルビノのウルフも暮らしていた。
 このウルフは妖精の女王様が名前を付け、名をエジス・カーマインという。

 エジスは、毎日妖精と遊んでいたが最近、不思議な出来事が起きていた。

「レイン、最近妖精が少なくなっているように見えるけど、何かあったの?」

「人間どもが連れ去っているのよ。まぁ昔の私のように、森の浅くまで行って、連れ去られているのがほとんどだけどね。だけど最近は連れ去られた妖精が多いわね。」

「なんで助けに行かないの?」

「私たちは人間よりも弱い生物なのですよ。女王様以外は人間の戦士たちが来たら抵抗できないのです。だからこうして、森の奥で静かに暮らしているのです。」

 その時だった、森の東側から火が出ているのが見えた。
 そして、女王様から思念が届き、「逃げなさい」という言葉が聞こえた。

「エジス、ミネル逃げるわよ!」

「わかったわ、西の方に向かいましょう」

 こうして、エジス、ミネル、レインは西の方に逃げていった。1週間後、この3人が戻った時には、辺り一体が灰になっており、3人は呆然としていた。
その時、レインが

「人間、人間がこんな事をやったのね」

と呟いた。

 エジスはその事が聞こえ、人間に対し、激しい怒りを感じたのであったが、まだ人間に立ち向かえる力は無かったのであった。

………………………………………………………………

初投稿です!
 私自身、急展開すぎてこのような話しになって良いのかなと考えてしまいましたが、この後の展開的に急展開した方がいいと判断しました。
 次回は三人称視点で、この大陸の事などが出て来ます!

       登場人物

エジス→アルビノのウルフ住んでいた妖精  
    の棲家を壊され、人間に対して激
    しい恨みを持っている。

レイン→妖精の片割れ
    好奇心旺盛な元気のいい妖精

ミネル→妖精の片割れ
    落ち着いている感じがする妖精
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