森の王は何を思う？

第1章〜ウルフの成長〜

三つ巴の戦い

　エジスは爆発音などが近くから聞こえ、人間がいるかもと思い、急いで爆発音がするところまで駆けていった。

　そこに辿り着くと、人間が3人と普通のオークの2倍以上はある大きさのオークがいた。

　エジスは復讐の対象である人間を見つけ、すぐさま攻撃態勢に入ったのだった。しかし、前に人間と会った時とは違い、冷静さを保つのであった。

「人間は死ね。第六階位　流星の騒めき」

　その瞬間、岩がエジスの真上に形成され、エジスはその岩を3人に向かって打つのであった。3人は突然の攻撃に驚いたが、すぐさま、避けて、岩は当たらなかったがオークエンペラーとエジスに挟まれた3人は不利な状況へと追い込まれていったのであった。

「第四階位　灼熱天」

　オークエンペラーがこの魔術を放つと、炎が形成され、エジスも含む4人に放たれたが、

「第四階位　白波の怒り」

をエジスが使い、相殺するのであった。この瞬間、エジスとオークエンペラーも敵同士である事を認識し、S級の3人は希望が見えた事に安堵した。

　この三つ巴は、他の者達は一切関わる事ができず、この戦いに加わろうとした者たちは一瞬にして、亡き者となった。

エジスは他の4人よりも自分が劣っている事を確信し、他の4人よりも攻撃は控えめにしていたが、エジスは至る所にキズがつき、エジスはここまでレベルが違うのかと思ったが、持ち前の気力でなんとか4人にくらいついていくのだった。

　かれこれ4時間は経っただろうか。5人は疲れ切っていたが、その姿を微塵も感じさせない動きをして、この戦いを拮抗させていくのだが、終わりは突然起こった。

　オークエンペラーは最初に大きなダメージをくらったのが仇となった。
　
　徐々に息が荒くなっているのをエジスが感じ、今が攻撃のしどころだと確信した。

　オークエンペラーに今までよりも苛烈な攻撃を与えると、自身の攻撃が目に直撃した。

　それにより、オークエンペラーがよろめいた時、S級の3人がここぞとばかりに、オークエンペラーに攻撃を仕掛けたのであった。

　オークエンペラーは、すぐさま立ち直ろうとしたが、よろめいた隙を見逃すS級ではなく、

「第八階位　水魔一閃」

　その瞬間、オークエンペラーは大きな重傷を負ったが、トドメを刺したのは、エジスであった。エジスの爪がオークエンペラーを切り裂き、オークエンペラーは縦に身体が割れたのであった。

　その瞬間、エジスに急激な魔素が入り、この場での均衡は破れ、オークエンペラーにトドメを刺せなかったS級は窮地に陥ったのだった。

　「雷光」ナチュリーと「海王」ミドルはこの場での負けを確信し、速さでは誰にも負けない、「神速」イサイレにこの事を王に報告してもらおうと考えた。

      この事をイサイレに小声で伝え、イサイレは反抗したが、「海王」ミドルがイサイレとの間に水の盾を作り、物理的にこちらに来れないようにした。

     イサイレは悔しさで溢れていたが、2人の覚悟を無駄にするわけにいかず、王国に急いで戻るのであった。

「行ったか」

「ええ、イサイレが王国に戻るまで私たちがこの魔物を抑えないとね。」

「ああ、行くぞ」

　2人は今までよりもより過激な攻撃をエジスに仕掛けるのだったがオークエンペラーを吸収したエジスは、それを難なく魔術で相殺し、2人に最後の一撃を加えるのだった。

「第九階位　虚無空間」

　その瞬間、エジスを中心とした半径500メートルが一瞬にして消え去り、S級の2人と集落の裏で戦っている、オークと人間達、全てが消え去ったのであった。

　これにより、エジスは大量の魔素を吸収し、次なる進化へと進むのだった。

　そして、エジスは残った気力でこの現場から離れたところまで移動し、眠りについた。

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イサイレ生存ルートです。
残ったイサイレがどのような影響を与えるかは、次の話によってわかります。

　さて、ここで人間と魔物では階級に違いがあります。人間はSS級が最上位なのですが、魔物は違い、S級からは、細かく分類されています。

災害ディザスター級　S級を5人以上で討伐できるかもしれない。

災厄カラミティー級　S級をどれだけ費やしても無駄SS級が1人いないと勝てない。

殲滅アナレイト級　SS級を複数人動員して、勝てるかもしれない。

絶望ディスピア級　勝てるわけがない。