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11 行きずりの女
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こういうのは、女が男に仕掛けるものだと思っていたが…。
男が女に仕掛ける事もあるのだと知った。
人の隙をついて内側に入れる人間。
……女の弱みを分かりきっている男。
そもそも、ルドンにとって自分は初めての女ではないだろう。
恋に気がついた今、彼が他の女を抱いた事があるのは辛い。
同じ事を他の人にもしたのだとすれば、何だか許せない。
何より、特別だとのぼせ上がっていた自分が嫌だ。
何も知らなかった頃に戻りたい…。
「何を知りたい?嘘はつかない。」
ルドンは、知ってか知らずか真剣な眼差しで見つめてくる。
「……他に、女の方を抱いた事、ありますか?」
──嘘ではない。
聞きたかった一番目ではないが、今は二番目に聞きたい。
「ある。」
ズキンっと、スピナの心が痛む。
「誰…ですか?」
「分からない。討伐の帰り、行きずりの女三人と経験がある。」
ズキズキと胸が痛む。
聞いていて、気持ちのいいものではない。
とりあえず、見知った同級生などではなくホッとしたものの、やはり悲しい。
知らずに涙がこぼれる。
目の前に立っているルドンに、衝撃が走るのが分かった。
「嫌な気持ちにさせたのなら謝る。
私もあなたが行きずりの男三人と経験がある
と言われたら同じ気持ちになると思う。」
ルドンはそう言って想像しただけで、知らず知らずのうちに
眉間にしわがよっていくのが自分でも分かった。
「謝るのが正しいのかは分からないが…すまない…。」
ルドンは一歩さがって紳士らしく、頭を下げた。
しばらくスピナに触れず、見守っていたルドンだったが泣き止まないスピナに対し
違う手を使う事にしたらしい。
ぱちんと指を鳴らすと、泣いているスピナを大きなしゃぼん玉のような
シールドで包み、そのままベッドへと運んだ。
「今日は、あなたに会いたくていつもの二倍のスピードで仕事を終わらせて
帰ってきた。
……私もこんな事で魔術を使うのは、どうかと思うが仕方がない…。」
「…?!」
されるがままに横たわっているスピナに、ルドンは軽い口づけをする。
するとすぐにスピナの体がほわほわと温かくなり
昨夜からあった、ルドンとの行為による下半身の鈍痛が消え
代わりに、スピナの中の蜜があふれだす。
触れてもいないのに胸の頂きは硬くなり、昨夜ルドンが分け入った場所も
うずうずとし始めた。
「お望みの、痛みをやわらげる魔術を使って今日はしましょう。」
男が女に仕掛ける事もあるのだと知った。
人の隙をついて内側に入れる人間。
……女の弱みを分かりきっている男。
そもそも、ルドンにとって自分は初めての女ではないだろう。
恋に気がついた今、彼が他の女を抱いた事があるのは辛い。
同じ事を他の人にもしたのだとすれば、何だか許せない。
何より、特別だとのぼせ上がっていた自分が嫌だ。
何も知らなかった頃に戻りたい…。
「何を知りたい?嘘はつかない。」
ルドンは、知ってか知らずか真剣な眼差しで見つめてくる。
「……他に、女の方を抱いた事、ありますか?」
──嘘ではない。
聞きたかった一番目ではないが、今は二番目に聞きたい。
「ある。」
ズキンっと、スピナの心が痛む。
「誰…ですか?」
「分からない。討伐の帰り、行きずりの女三人と経験がある。」
ズキズキと胸が痛む。
聞いていて、気持ちのいいものではない。
とりあえず、見知った同級生などではなくホッとしたものの、やはり悲しい。
知らずに涙がこぼれる。
目の前に立っているルドンに、衝撃が走るのが分かった。
「嫌な気持ちにさせたのなら謝る。
私もあなたが行きずりの男三人と経験がある
と言われたら同じ気持ちになると思う。」
ルドンはそう言って想像しただけで、知らず知らずのうちに
眉間にしわがよっていくのが自分でも分かった。
「謝るのが正しいのかは分からないが…すまない…。」
ルドンは一歩さがって紳士らしく、頭を下げた。
しばらくスピナに触れず、見守っていたルドンだったが泣き止まないスピナに対し
違う手を使う事にしたらしい。
ぱちんと指を鳴らすと、泣いているスピナを大きなしゃぼん玉のような
シールドで包み、そのままベッドへと運んだ。
「今日は、あなたに会いたくていつもの二倍のスピードで仕事を終わらせて
帰ってきた。
……私もこんな事で魔術を使うのは、どうかと思うが仕方がない…。」
「…?!」
されるがままに横たわっているスピナに、ルドンは軽い口づけをする。
するとすぐにスピナの体がほわほわと温かくなり
昨夜からあった、ルドンとの行為による下半身の鈍痛が消え
代わりに、スピナの中の蜜があふれだす。
触れてもいないのに胸の頂きは硬くなり、昨夜ルドンが分け入った場所も
うずうずとし始めた。
「お望みの、痛みをやわらげる魔術を使って今日はしましょう。」
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