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奪われた王国
八話目 *忍者
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「殿!。侵入者を連れてきたでござるよ」
忍者の格好をした人間が三人の男をロープで縛り引きずりながらやって来た。
「ねえ、その殿って言うのやめる気はないの?」
「忍者がつかえるのはお殿様と相場が決まってるでござるよ」
「そうなんだ。女のお殿様って過去にいたの?」
「それは知らないでござる」
「そう」
千歳は呆れた顔でため息をつく。この忍者の格好をした男は、千歳の同級生でありクラスのなかでは物静かなBランクだった男。
今では異世界デビューとでも言えば良いのか、ものすごく忍者になりきっている。
☆
【服部段蔵の職業は『忍者』です。この場合の任務に最適です】
(忍者……名前も忍者見たいな名前。ていうか、この世界に忍者なんて職業あったんだ)
【存在しませんでした】
(えっ、どういうこと?)
【服部段蔵がこの世界に訪れたことにより職業として新たに確立されました】
(へえ、つまりはその忍者君はもとの世界でも忍者だったんだ)
【それはわかりませんが、今回、確認できている異界の職業は4つとなります】
(へえ、見せて)
【新たに追加された職業で確認できているのは以下です】
1.服部段蔵・忍者(異界職業)
2.福田雄司・監督(異界職業)
3.林鴎鵺 ・医師(異界職業)
4.マルコストロガノフ・武器商人(異界職業)
(へえ、あの外人さん武器商人なんだ。て言うか、監督ってw使えなさそう)
千歳が心の中でそう思った時『亜空魔』の表示が切り替わる。
【帰属化していない場合この4つの職業はマスターを容易く殺せます】
(嘘!。監督ってこの世界だとどんなスキルを持ってるのよ)
千歳が『亜空魔』にスキルの詳細を聞こうとしたとき、再び表示が切り替わる。
【服部段蔵が到着しました】
「どこに?」
千歳は周囲を見渡すが姿を確認することができない。
「殿。ここでござるよ」
千歳は声のする天井を見ると、そこには天井に足をつけ蝙蝠のように立っている忍者姿の男がいた。
「なにしてるの?」
「忍術を試しているのでござる。昨日は不眠の術を試したのでござる」
「あっそう」
「相変わらず冷たいでござるな。千歳殿」
「え!?」
「僕でござるよ。段蔵。同じクラスだったではござらぬか」
「同じクラス?」
千歳は頭の中でクラス内の構成を思い出していた。千歳のクラスは40人のクラスで男女20人ずつに分かれていて、千歳が顔を覚えているのはAランクの人気者5人と、真逆の変な奴らCランク3人であった。残りの12人の顔はほぼ憶えていない。というか
「顔隠してたら、全くわからないと思うんだけど」
「これは失礼いたした」
忍者はそういうと、顔を見せるが普通の顔をしていた。イケメンでもなければブサイクでもない、中の上くらいの顔立ちだった。
「ごめん。やっぱりわかんない」
「なんと!。拙者の忠義が足りなかったでござるか」
「忠義?」
「はっ。拙者、毎日御身を護衛していたでござる」
「ストーカー!?」
「違うでござる。ストーカーをストーカーしてたのでござるよ」
千歳はやばい奴が来たと思い完全に心を閉ざした。だが、とりあえずやってもらわねばならないことがあるためお願いする。
「やってほしいことがあるんだけど」
「何用でござるか?」
「今、外に三人敵がいるそうだから捕まえてきて欲しいんだけど」
「お任せ!」
忍者はそういうと、手を重ねて忍者のポーズをとると煙になって消えた。
「消えた!。頭はおかしそうだけど、使えそう」
千歳は若干忍者の評価を上げた。
☆
「ねえ、起こせないの?」
千歳は眠ったまま起きる気配のない3人を見て忍者に聞く。
「今、起こすでござる。解」
忍者がポーズをとって術を解く。すると、先ほどまで熟睡していた3名が目を覚ます。
「ここは?」
「なんだこれ?」
男たちは自分たちが縄につながれていることに気付く。そんな男たちに千歳が話しかける。
「ねえ、あなた達誰?」
「あ、悪魔の手先に言うことなどない」
男の一人が大きな声で口答えする。
「どうして、悪魔の手先だと?」
「そのようなおかしな恰好。どうみても王都の住民でもなければ兵士でもない。ましてや冒険者なら俺が知らないはずがない」
「なるほどね。忍者?」
「何でござろうか?」
「口を割らせれる?」
「たやすいでござる。忍法。しゃべりたくなるの術」
(ださいな)
千歳は心の中で忍者のネーミングセンスの無さを思った。そして、忍者が術を唱えると男たちの眼が虚ろになる。
「改めて聞くわね。あなた達は誰?」
忍者の格好をした人間が三人の男をロープで縛り引きずりながらやって来た。
「ねえ、その殿って言うのやめる気はないの?」
「忍者がつかえるのはお殿様と相場が決まってるでござるよ」
「そうなんだ。女のお殿様って過去にいたの?」
「それは知らないでござる」
「そう」
千歳は呆れた顔でため息をつく。この忍者の格好をした男は、千歳の同級生でありクラスのなかでは物静かなBランクだった男。
今では異世界デビューとでも言えば良いのか、ものすごく忍者になりきっている。
☆
【服部段蔵の職業は『忍者』です。この場合の任務に最適です】
(忍者……名前も忍者見たいな名前。ていうか、この世界に忍者なんて職業あったんだ)
【存在しませんでした】
(えっ、どういうこと?)
【服部段蔵がこの世界に訪れたことにより職業として新たに確立されました】
(へえ、つまりはその忍者君はもとの世界でも忍者だったんだ)
【それはわかりませんが、今回、確認できている異界の職業は4つとなります】
(へえ、見せて)
【新たに追加された職業で確認できているのは以下です】
1.服部段蔵・忍者(異界職業)
2.福田雄司・監督(異界職業)
3.林鴎鵺 ・医師(異界職業)
4.マルコストロガノフ・武器商人(異界職業)
(へえ、あの外人さん武器商人なんだ。て言うか、監督ってw使えなさそう)
千歳が心の中でそう思った時『亜空魔』の表示が切り替わる。
【帰属化していない場合この4つの職業はマスターを容易く殺せます】
(嘘!。監督ってこの世界だとどんなスキルを持ってるのよ)
千歳が『亜空魔』にスキルの詳細を聞こうとしたとき、再び表示が切り替わる。
【服部段蔵が到着しました】
「どこに?」
千歳は周囲を見渡すが姿を確認することができない。
「殿。ここでござるよ」
千歳は声のする天井を見ると、そこには天井に足をつけ蝙蝠のように立っている忍者姿の男がいた。
「なにしてるの?」
「忍術を試しているのでござる。昨日は不眠の術を試したのでござる」
「あっそう」
「相変わらず冷たいでござるな。千歳殿」
「え!?」
「僕でござるよ。段蔵。同じクラスだったではござらぬか」
「同じクラス?」
千歳は頭の中でクラス内の構成を思い出していた。千歳のクラスは40人のクラスで男女20人ずつに分かれていて、千歳が顔を覚えているのはAランクの人気者5人と、真逆の変な奴らCランク3人であった。残りの12人の顔はほぼ憶えていない。というか
「顔隠してたら、全くわからないと思うんだけど」
「これは失礼いたした」
忍者はそういうと、顔を見せるが普通の顔をしていた。イケメンでもなければブサイクでもない、中の上くらいの顔立ちだった。
「ごめん。やっぱりわかんない」
「なんと!。拙者の忠義が足りなかったでござるか」
「忠義?」
「はっ。拙者、毎日御身を護衛していたでござる」
「ストーカー!?」
「違うでござる。ストーカーをストーカーしてたのでござるよ」
千歳はやばい奴が来たと思い完全に心を閉ざした。だが、とりあえずやってもらわねばならないことがあるためお願いする。
「やってほしいことがあるんだけど」
「何用でござるか?」
「今、外に三人敵がいるそうだから捕まえてきて欲しいんだけど」
「お任せ!」
忍者はそういうと、手を重ねて忍者のポーズをとると煙になって消えた。
「消えた!。頭はおかしそうだけど、使えそう」
千歳は若干忍者の評価を上げた。
☆
「ねえ、起こせないの?」
千歳は眠ったまま起きる気配のない3人を見て忍者に聞く。
「今、起こすでござる。解」
忍者がポーズをとって術を解く。すると、先ほどまで熟睡していた3名が目を覚ます。
「ここは?」
「なんだこれ?」
男たちは自分たちが縄につながれていることに気付く。そんな男たちに千歳が話しかける。
「ねえ、あなた達誰?」
「あ、悪魔の手先に言うことなどない」
男の一人が大きな声で口答えする。
「どうして、悪魔の手先だと?」
「そのようなおかしな恰好。どうみても王都の住民でもなければ兵士でもない。ましてや冒険者なら俺が知らないはずがない」
「なるほどね。忍者?」
「何でござろうか?」
「口を割らせれる?」
「たやすいでござる。忍法。しゃべりたくなるの術」
(ださいな)
千歳は心の中で忍者のネーミングセンスの無さを思った。そして、忍者が術を唱えると男たちの眼が虚ろになる。
「改めて聞くわね。あなた達は誰?」
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